9 / 122
私は、独り、帰ってきた
しかたないのきょうかいせん
しおりを挟む
2時間後、私は騎士様に呼ばれて彼女のいる客室へと足を運んだ。
「失礼致します。」
「どうぞ。おはようございます、マリーゴールド様。」
「おはようございます、姫様。」
「…朝食はもうお済みになられましたか?」
姫と呼んだ私に、彼女はほんの少しだけ寂しそうな顔をした後、にこりと笑みを浮かべた。頷く私に、彼女は顔を引き締め、背後の人から紙を2枚受け取る。
「では、本題に入りましょう。」
1枚を私に渡すと、説明を始める。
彼女の話を要約すると、こういう事だった。
1つ、世界を救った報酬は、私に支払われる。
2つ、世界に平和が戻った事を知らせる為にパレードを行う。
3つ、そのパレードに私も参加すること。
4つ、ヴィーを、世界を救った英雄として、祀る。
5つ、ヴィーの墓はこの村ではなく王族の眠る墓地に建てられる。
傍から見れば高待遇だろう。それでも私は押し付けがましいそれらを飲み込む事は出来なかった。
「あの、何個か質問してもいいでしょうか。」
「どうぞ、なんでも聞いてくださいまし。」
「まず、報酬とかいりません。それは受け取らなければなりませんか?」
「王が約束してしまいましたから、受け取らないというのは難しいですわね。」
「…そうですか。」
私の納得していない雰囲気が伝わったのだろうか、姫様は折衷案を出してくれた。
「どうしても受け取りたくないというのでしたら、そうですわね、孤児院などに寄付、という風にいたしましょうか。そういった使い方も珍しくありませんし。手続きなどはわたくし達が引き受けますので安心してくださいませ。」
「はい、じゃあそれでお願いします。」
「かしこまりましたわ。」
頷く私に、彼女はにこりと笑う。困らせている事は分かっていたけれど、ヴィーをお金で売った様に思えて、嫌だった。
世界を救う旅に出ると決めたのは彼女だ。彼女は報酬が欲しくて決めた訳じゃない。だから私も受け取りたくない。
「それから、パレードに私が参加する意味が分かりません。」
「お前も旅をした仲間だろう。」
思わずといった様子で口を開いたのは1番刺々しい騎士様だ。そう思ってくれていたのならばどうしてと思うけれど、言ったところで何も変わらない。
「そうかもしれません。でも私はただの彼女の同郷人です。彼女がいない今、必要ないのではないでしょうか。姫様と騎士様方がいれば問題ないかと思います。…それに私の片腕はこんなですし。晴れやかな催しには不相応かと。」
無い腕を見下ろしそっと撫でる様に触れる。小さく息を飲む音が聞こえたが、誰の声かは分からなかった。
「…1度お父様に進言してみますわ。」
「わがままばかりで申し訳ありません。最後に1つだけ。…ヴィーのお墓を王族方の墓地につくるというのは彼女が、」
言葉を続けようとした私の喉元に、ひたりとナイフが添えられる。ちょっとでも動いたら切れてしまうだろう。
それでもいいかと口を開こうとした私を見て、姫様が慌てて言う。
「おやめなさい。」
「失礼しました。」
何事もなかったかのように下げられたナイフを残念に思いながらも、ホッとした。少しは切れるかと思っていたけれど、私が動いた瞬間上手く引いてくれた様だ。
どうなってもいいと思いつつ生きている事に安堵する私はなんて惨めで滑稽だろうか。訳もなく笑いが込み上げてきて必死に飲み込む。
無表情で私の斜め後ろに立った侍女さんの手には未だナイフが握られていた。
そういえばヴィーが、彼女が男の人だと言っていたのを思い出す。どこからどう見ても女の人なのに、本当だろうか。ヴィーは時々私をからかうから、冗談だったのかもしれない。
「マリーゴールド様、手荒な真似をして申し訳ございません。」
前に向き直ると、姫様が少しだけ頭を下げていた。正式な場では無いとはいえ、王族が簡単に頭を下げるのは良くない事だ。現に、刺々しい騎士様の表情が歪む。
「いいえ、大丈夫です、頭を上げてください!こちらこそ考え無しに口に出そうとしてしまい申し訳ありません。止めてくれた侍女さんに感謝を。」
慌てて言う私に、姫様はゆっくりと頭を上げた。ほっとすると、後ろから身動ぎする音が聞こえた。珍しい。
あまり動じない侍女さんもやっぱり王族が頭を下げるなんて事態には動揺するよね、と初めて見る侍女さんの人間味に図々しくも親近感が沸いた。
これから会うこともなくなるだろう今になってそう思うのはおかしいだろうか。思い返してみると旅の間中、彼女はいつも職務に忠実で、私に敵意を向けることなく色々お世話してくれたな、とぼんやり考えていると、小さな声で姫様が告げる。
「…ヴィオレット様は世界を救った英雄です。わたくしにはそう言う事しか出来ません。」
あぁ…そんな顔を、しないで欲しい。
罪悪感で押しつぶされそうになる。叫び出しそうになる。仲間だと言う口で、それが正しい事だと言う。大勢の人のために1人を切り捨てられる彼等が、羨ましくて、心底憎らしい。
「それは、…いえ、分かりました。この村に作りたかったのですが、難しそうですね。」
「申し訳ありません…。」
「謝らないでください。」
「…マリーゴールド様の要望に関しましては直ぐにでも城へ届けさせますわ。今日中に返答出来るかと。」
姫様の後ろで書き留めていたらしい紙が鳥の形をとり、ふわりと舞い上がる。それを横目に私は頭を下げた。
「ありがとうございます。では、私はこれで。返信が来ましたら、お呼びください。」
「マリーゴールド様。」
「…なんでしょう?」
「もう名前では呼んでくれないのですか…?」
頭を下げたままの私に投げ掛けられた声は懇願と甘えを含んでいて、私は歯を食いしばった。
そのままの姿勢で、小さく深呼吸をしてから努めて冷静に聞こえるように嘘みたいな本当みたいな言葉を吐く。この1年で慣れたじゃないかと嗤う自分が、少しだけ悲しかった。
「私は村人です。本来ならば顔を合わせる事さえ出来ない尊きお方を名前で呼ぶなど、今までがおかしかったのです。」
「…そう、ですか。」
明らかに沈んだ声に思うところがない訳では無い。だけどこれは、私に出来る最大限の譲歩だ。今まで一緒に旅をしてきた仲間だから、色々助けてくれたから、だからこそ私はこれ以上を許さない。
「こやつの言う通りです、姫。漸く立場というものが分かったらしいな。この1年がイレギュラーだったのですよ。城に戻ればもう二度と会うこともないでしょう。名もない村の泥臭い小娘にこんな機会が与えられるだけでも感謝して欲しいぐらいだ。」
「口を慎みなさい、ギリュー。彼らがいてこそ、成り立っているのです。平民だからと下に見るのはお止めなさい。」
「これは失礼致しました。」
「…それでは姫様、ご連絡お待ちしております。」
刺々しい騎士様の言葉は慣れてしまえばどうということは無い。始めはどうしてそんなことを言うのだろうと泣きそうになったけれど、ヴィーが魔法の言葉を教えてくれたから。
『因果応報』『口は災いの元』
ヴィーの生まれる前にいた国では言葉には力が宿っていると言われていたらしい。だから口に出した言葉は相手に影響し、そして自分に返ってくるのだと。
よくわからないって言った私にヴィーは笑って、誰だって笑顔には笑顔を、パンチにはパンチを返すでしょ、と言った。あの人は特大パンチが欲しい可哀想な人だと思いなね、と言い切ったヴィーは格好良かった。
分かったと頷く私に、ヴィーはそういう自分本位で身勝手な人を見捨てないのは余程のお人好しか臆病者か、愛情深い人だけなんだと続けて言う。
だから私は、ヴィーに言ったのだ。
もしヴィーが見捨てないのなら、私もその人を見捨てないと。
ヴィーは愛情深くて、お人好しだから。優しい彼女が傷付かないように、私が、守りたかった。
こんな世界よりも、いつも守ってくれていたヴィーを、私は守りたかったんだよ。
「失礼致します。」
「どうぞ。おはようございます、マリーゴールド様。」
「おはようございます、姫様。」
「…朝食はもうお済みになられましたか?」
姫と呼んだ私に、彼女はほんの少しだけ寂しそうな顔をした後、にこりと笑みを浮かべた。頷く私に、彼女は顔を引き締め、背後の人から紙を2枚受け取る。
「では、本題に入りましょう。」
1枚を私に渡すと、説明を始める。
彼女の話を要約すると、こういう事だった。
1つ、世界を救った報酬は、私に支払われる。
2つ、世界に平和が戻った事を知らせる為にパレードを行う。
3つ、そのパレードに私も参加すること。
4つ、ヴィーを、世界を救った英雄として、祀る。
5つ、ヴィーの墓はこの村ではなく王族の眠る墓地に建てられる。
傍から見れば高待遇だろう。それでも私は押し付けがましいそれらを飲み込む事は出来なかった。
「あの、何個か質問してもいいでしょうか。」
「どうぞ、なんでも聞いてくださいまし。」
「まず、報酬とかいりません。それは受け取らなければなりませんか?」
「王が約束してしまいましたから、受け取らないというのは難しいですわね。」
「…そうですか。」
私の納得していない雰囲気が伝わったのだろうか、姫様は折衷案を出してくれた。
「どうしても受け取りたくないというのでしたら、そうですわね、孤児院などに寄付、という風にいたしましょうか。そういった使い方も珍しくありませんし。手続きなどはわたくし達が引き受けますので安心してくださいませ。」
「はい、じゃあそれでお願いします。」
「かしこまりましたわ。」
頷く私に、彼女はにこりと笑う。困らせている事は分かっていたけれど、ヴィーをお金で売った様に思えて、嫌だった。
世界を救う旅に出ると決めたのは彼女だ。彼女は報酬が欲しくて決めた訳じゃない。だから私も受け取りたくない。
「それから、パレードに私が参加する意味が分かりません。」
「お前も旅をした仲間だろう。」
思わずといった様子で口を開いたのは1番刺々しい騎士様だ。そう思ってくれていたのならばどうしてと思うけれど、言ったところで何も変わらない。
「そうかもしれません。でも私はただの彼女の同郷人です。彼女がいない今、必要ないのではないでしょうか。姫様と騎士様方がいれば問題ないかと思います。…それに私の片腕はこんなですし。晴れやかな催しには不相応かと。」
無い腕を見下ろしそっと撫でる様に触れる。小さく息を飲む音が聞こえたが、誰の声かは分からなかった。
「…1度お父様に進言してみますわ。」
「わがままばかりで申し訳ありません。最後に1つだけ。…ヴィーのお墓を王族方の墓地につくるというのは彼女が、」
言葉を続けようとした私の喉元に、ひたりとナイフが添えられる。ちょっとでも動いたら切れてしまうだろう。
それでもいいかと口を開こうとした私を見て、姫様が慌てて言う。
「おやめなさい。」
「失礼しました。」
何事もなかったかのように下げられたナイフを残念に思いながらも、ホッとした。少しは切れるかと思っていたけれど、私が動いた瞬間上手く引いてくれた様だ。
どうなってもいいと思いつつ生きている事に安堵する私はなんて惨めで滑稽だろうか。訳もなく笑いが込み上げてきて必死に飲み込む。
無表情で私の斜め後ろに立った侍女さんの手には未だナイフが握られていた。
そういえばヴィーが、彼女が男の人だと言っていたのを思い出す。どこからどう見ても女の人なのに、本当だろうか。ヴィーは時々私をからかうから、冗談だったのかもしれない。
「マリーゴールド様、手荒な真似をして申し訳ございません。」
前に向き直ると、姫様が少しだけ頭を下げていた。正式な場では無いとはいえ、王族が簡単に頭を下げるのは良くない事だ。現に、刺々しい騎士様の表情が歪む。
「いいえ、大丈夫です、頭を上げてください!こちらこそ考え無しに口に出そうとしてしまい申し訳ありません。止めてくれた侍女さんに感謝を。」
慌てて言う私に、姫様はゆっくりと頭を上げた。ほっとすると、後ろから身動ぎする音が聞こえた。珍しい。
あまり動じない侍女さんもやっぱり王族が頭を下げるなんて事態には動揺するよね、と初めて見る侍女さんの人間味に図々しくも親近感が沸いた。
これから会うこともなくなるだろう今になってそう思うのはおかしいだろうか。思い返してみると旅の間中、彼女はいつも職務に忠実で、私に敵意を向けることなく色々お世話してくれたな、とぼんやり考えていると、小さな声で姫様が告げる。
「…ヴィオレット様は世界を救った英雄です。わたくしにはそう言う事しか出来ません。」
あぁ…そんな顔を、しないで欲しい。
罪悪感で押しつぶされそうになる。叫び出しそうになる。仲間だと言う口で、それが正しい事だと言う。大勢の人のために1人を切り捨てられる彼等が、羨ましくて、心底憎らしい。
「それは、…いえ、分かりました。この村に作りたかったのですが、難しそうですね。」
「申し訳ありません…。」
「謝らないでください。」
「…マリーゴールド様の要望に関しましては直ぐにでも城へ届けさせますわ。今日中に返答出来るかと。」
姫様の後ろで書き留めていたらしい紙が鳥の形をとり、ふわりと舞い上がる。それを横目に私は頭を下げた。
「ありがとうございます。では、私はこれで。返信が来ましたら、お呼びください。」
「マリーゴールド様。」
「…なんでしょう?」
「もう名前では呼んでくれないのですか…?」
頭を下げたままの私に投げ掛けられた声は懇願と甘えを含んでいて、私は歯を食いしばった。
そのままの姿勢で、小さく深呼吸をしてから努めて冷静に聞こえるように嘘みたいな本当みたいな言葉を吐く。この1年で慣れたじゃないかと嗤う自分が、少しだけ悲しかった。
「私は村人です。本来ならば顔を合わせる事さえ出来ない尊きお方を名前で呼ぶなど、今までがおかしかったのです。」
「…そう、ですか。」
明らかに沈んだ声に思うところがない訳では無い。だけどこれは、私に出来る最大限の譲歩だ。今まで一緒に旅をしてきた仲間だから、色々助けてくれたから、だからこそ私はこれ以上を許さない。
「こやつの言う通りです、姫。漸く立場というものが分かったらしいな。この1年がイレギュラーだったのですよ。城に戻ればもう二度と会うこともないでしょう。名もない村の泥臭い小娘にこんな機会が与えられるだけでも感謝して欲しいぐらいだ。」
「口を慎みなさい、ギリュー。彼らがいてこそ、成り立っているのです。平民だからと下に見るのはお止めなさい。」
「これは失礼致しました。」
「…それでは姫様、ご連絡お待ちしております。」
刺々しい騎士様の言葉は慣れてしまえばどうということは無い。始めはどうしてそんなことを言うのだろうと泣きそうになったけれど、ヴィーが魔法の言葉を教えてくれたから。
『因果応報』『口は災いの元』
ヴィーの生まれる前にいた国では言葉には力が宿っていると言われていたらしい。だから口に出した言葉は相手に影響し、そして自分に返ってくるのだと。
よくわからないって言った私にヴィーは笑って、誰だって笑顔には笑顔を、パンチにはパンチを返すでしょ、と言った。あの人は特大パンチが欲しい可哀想な人だと思いなね、と言い切ったヴィーは格好良かった。
分かったと頷く私に、ヴィーはそういう自分本位で身勝手な人を見捨てないのは余程のお人好しか臆病者か、愛情深い人だけなんだと続けて言う。
だから私は、ヴィーに言ったのだ。
もしヴィーが見捨てないのなら、私もその人を見捨てないと。
ヴィーは愛情深くて、お人好しだから。優しい彼女が傷付かないように、私が、守りたかった。
こんな世界よりも、いつも守ってくれていたヴィーを、私は守りたかったんだよ。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ヒロインに騙されて婚約者を手放しました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
地味で冴えない脇役はヒーローに恋しちゃだめですか?
どこにでもいるような地味で冴えない私の唯一の長所は明るい性格。一方許嫁は学園一人気のある、ちょっぴり無口な彼でした。そんなある日、彼が学園一人気のあるヒロインに告白している姿を偶然目にしてしまい、捨てられるのが惨めだった私は先に彼に婚約破棄を申し出て、彼の前から去ることを決意しました。だけど、それはヒロインによる策略で・・・?明るさだけが取り柄の私と無口で不器用な彼との恋の行方はどうなるの?
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる