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貴族令嬢たるもの空気は読むべし!
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勉強会のおかげかそこそこ手応えを感じられましたテストを終え、さて今日こそはとメリルの教室へと足を運んだのですが、肝心のメリルがおりません。
机の上には鞄が置いてあることから少しの間席を外しているだけの可能性が高いのですけれど、なんだか落ち着かない気持ちになり、近くの方に聞いてみることに致しました。
「ごきげんよう。少しお伺いしたいことがあるのですが、お時間よろしくて?」
「えぇ、もちろん俺でよければ。メリル嬢でしたら先程クラスメイト何人かと出ていきましたよ。確か右に曲がったかな…。本当についさっきでしたから少し急げば追い付けるかと思います。」
「あら、そうでしたの。ありがとうございます。…ところでひとつお聞きしたいのですが、どうしてわたくしがメリルを探していると?」
快くお返事を返してくださったのは嬉しいことですけれど、まだ質問もしていなかったのにどうしてわたくしのお目当てがメリルだと分かったのでしょうか。もし、そんなに分かりやすい顔をしていたのならば、淑女教育をもう一度受けるべき失態ですわ。
「どうしてと言われましても、ローズ様がこのクラスに来る理由はメリル嬢しかないですし…。あの、お気に障りましたら申し訳ございません!」
「え?いいえ、そんな。少し驚いただけですのよ。お教えくださりありがとうございます。」
慌てた様子で頭を下げられ、わたくしは即座に首を横に振りました。
もしかしてわたくしってそんなに怖いのかしら。
「お役に立てたなら良かったです。」
「ありがとうございます。それでは失礼致しますわ。ごきげんよう。」
「はい。お気を付けて。」
テスト終わりの和やかな空気の中、わたくしは見苦しくならないギリギリの速さで、彼の指し示した方へと足を進めました。
目指すは、中庭でございます。
「いい加減にしてちょうだいな。私達は再三ご忠告致しましたのに。どうして貴女なんかが殿下のお傍にいらっしゃるの?」
中庭に繋がる廊下の角を曲がれば聞こえてくる密やかな、しかし鋭いお声に、わたくしは一瞬足を止めてしまいました。
何故ならそれは、わたくしの台詞だったからです。
中庭に向かう最中から気付いてはおりましたけれど!またしても!わたくしは!台詞を取られてしまったんですの!
とりあえず一度確認しなければと止まってしまった足を動かし、声の方へと進んでいきますと、入口からは影となって見えない場所に、メリルは居ました。3人の令嬢に囲まれて。
「テオドール様が、許してくださいました。」
「まぁ!テオドール様、ですって?お名前を呼ぶなんてなんともまぁ図々しい子!」
3人のご令嬢はこちらからは後姿しか見えず、本来ならば何方なのか分からない状態ではございましたが、わたくしはその御三方を知っておりました。えぇ。皆様ももうお気付きでしょう。
そうです。彼女達こそ、ティアナの取り巻きの子達ですわ!
漫画の中で、ティアナには常に3人のご令嬢が付き従っておりました。作中理由を語られることはなかったのですけれど、おそらくお家事情であったり弱味を握られていたりしたのでしょう。もしくは現状を見るに殿下のことが好きだったのかもしれません。
「許可はいただいております…!」
「ええええ、分かっておりますわメリルさん。殿下はお優しい方ですから、請われて即座に異を唱えることはしませんわよ。皆様大切な臣ですもの。」
「あらその言い方、貴女は特別だとでも言いたげね?」
「まぁ、そんな。わたくしは殿下はお優しくて素敵な方だと告げただけですわ。そんな穿った見方をされたら困ってしまいます。」
「ごめんあそばせ。貴女の物言いですとそのように聞こえたと言うお話ですわ。元々誤解されやすいお声ですのに、お気を付けた方がよろしくてよ?」
「おほほ、ご親切にどうもありがとうございますわ。貴女も眼力がとてもお強くいらっしゃるから、語感は柔らかく努めた方がよろしいんじゃないかしら?」
「まぁ!わざわざご指摘くださって感謝致しますわ!」
「お二人共、そんな大きなお声を出して、はしたないですわ。もっと心に余裕をお持ちになって。お顔がお猿さんのようでしてよ。ふふふ。」
出ていくタイミングを見失ったわたくしの目の前で、空気が変わるのを感じました。どうやら一枚岩ではなさそうですわ。
「っ貴女の白粉をふんだんに使用したお顔では顔色も変化しませんものね?ふふ、あらやだそんなに目を細めたらどこが目か分からなくなってしまいますわよ。 ただでさえ普段から…失礼。なんでもございませんわぁ。」
「まぁ!お星様の散りばめられたお顔を晒していらっしゃる貴女には無縁かもしれませんわね!」
「前から思っておりましたけれどその睫毛のウィッグ、ズレておりましてよ?手先に自信が無いのであればメイドに頼んだ方がよろしいんじゃないかしら?」
「あ、あの…。」
完全に蚊帳の外になってしまったメリルが声をあげようしましたが、流石ですそれは悪手というもの。火に油を注ぐような行為ですわ。
しかし殿下が登場されるのはもう少し時間が経ってからのはず。
…幸い御三方は子爵家と伯爵家の方。ここはわたくしの出番ですわね!
「あら、そこで何を、」
「これはどういうことだ。」
意気揚々とメリルの元へと向かおうとしたわたくしよりも早く、駆け抜ける風がございました。
思わず目を閉じてしまい次に目を開けた時にはメリルの前に立つ殿下が!
なんだか早くありませんこと?
「で、殿下…!」
「そ、その、ご機嫌麗しゅうございます。」
「あの、これは、」
「メリル、大事無いか。」
焦る3人の令嬢には目もくれず、殿下はメリルを気遣います。一方のメリルは突然現れた殿下に驚き、声も出ないご様子。
あぁ、多分、誤解が…。いえ誤解でもないんですけれども、ちょっとだけ事実と異なることが…。
「そうか。もう大丈夫だ。」
殿下の声のニュアンスでメリルも気付いたのでしょう。
慌てて手を顔の前で振っておりました。
「あっ、えっと、私は大丈夫です!本当に!」
「あぁ。もうお前を傷付けさせない。」
「違うんです。えっと、多分違くはないんですけど、ちょっと違うというか…。」
「? 3人にもきちんと事情聴取は行う。だが今はお前の心労が心配だ。」
「ええと、本当に大丈夫なんですよ!こう、本格的になる前に殿下がいらっしゃったというか、なんというか。」
「メリル。何か言われたのか。名を呼んで欲しい。」
「え!今ですか!?ちょっと今は…。」
もうこの場は殿下に任せていいですわね。むしろわたくしがいた方が余計に拗れてしまいそうですし。
わたくしはそっと気配を消して、中庭を後に致しました。
でも一言だけ、言わせてくださいな。
皆様!!!勝手に!!!わたくしの役目を!!!!担わないでくださいまし!!!!
机の上には鞄が置いてあることから少しの間席を外しているだけの可能性が高いのですけれど、なんだか落ち着かない気持ちになり、近くの方に聞いてみることに致しました。
「ごきげんよう。少しお伺いしたいことがあるのですが、お時間よろしくて?」
「えぇ、もちろん俺でよければ。メリル嬢でしたら先程クラスメイト何人かと出ていきましたよ。確か右に曲がったかな…。本当についさっきでしたから少し急げば追い付けるかと思います。」
「あら、そうでしたの。ありがとうございます。…ところでひとつお聞きしたいのですが、どうしてわたくしがメリルを探していると?」
快くお返事を返してくださったのは嬉しいことですけれど、まだ質問もしていなかったのにどうしてわたくしのお目当てがメリルだと分かったのでしょうか。もし、そんなに分かりやすい顔をしていたのならば、淑女教育をもう一度受けるべき失態ですわ。
「どうしてと言われましても、ローズ様がこのクラスに来る理由はメリル嬢しかないですし…。あの、お気に障りましたら申し訳ございません!」
「え?いいえ、そんな。少し驚いただけですのよ。お教えくださりありがとうございます。」
慌てた様子で頭を下げられ、わたくしは即座に首を横に振りました。
もしかしてわたくしってそんなに怖いのかしら。
「お役に立てたなら良かったです。」
「ありがとうございます。それでは失礼致しますわ。ごきげんよう。」
「はい。お気を付けて。」
テスト終わりの和やかな空気の中、わたくしは見苦しくならないギリギリの速さで、彼の指し示した方へと足を進めました。
目指すは、中庭でございます。
「いい加減にしてちょうだいな。私達は再三ご忠告致しましたのに。どうして貴女なんかが殿下のお傍にいらっしゃるの?」
中庭に繋がる廊下の角を曲がれば聞こえてくる密やかな、しかし鋭いお声に、わたくしは一瞬足を止めてしまいました。
何故ならそれは、わたくしの台詞だったからです。
中庭に向かう最中から気付いてはおりましたけれど!またしても!わたくしは!台詞を取られてしまったんですの!
とりあえず一度確認しなければと止まってしまった足を動かし、声の方へと進んでいきますと、入口からは影となって見えない場所に、メリルは居ました。3人の令嬢に囲まれて。
「テオドール様が、許してくださいました。」
「まぁ!テオドール様、ですって?お名前を呼ぶなんてなんともまぁ図々しい子!」
3人のご令嬢はこちらからは後姿しか見えず、本来ならば何方なのか分からない状態ではございましたが、わたくしはその御三方を知っておりました。えぇ。皆様ももうお気付きでしょう。
そうです。彼女達こそ、ティアナの取り巻きの子達ですわ!
漫画の中で、ティアナには常に3人のご令嬢が付き従っておりました。作中理由を語られることはなかったのですけれど、おそらくお家事情であったり弱味を握られていたりしたのでしょう。もしくは現状を見るに殿下のことが好きだったのかもしれません。
「許可はいただいております…!」
「ええええ、分かっておりますわメリルさん。殿下はお優しい方ですから、請われて即座に異を唱えることはしませんわよ。皆様大切な臣ですもの。」
「あらその言い方、貴女は特別だとでも言いたげね?」
「まぁ、そんな。わたくしは殿下はお優しくて素敵な方だと告げただけですわ。そんな穿った見方をされたら困ってしまいます。」
「ごめんあそばせ。貴女の物言いですとそのように聞こえたと言うお話ですわ。元々誤解されやすいお声ですのに、お気を付けた方がよろしくてよ?」
「おほほ、ご親切にどうもありがとうございますわ。貴女も眼力がとてもお強くいらっしゃるから、語感は柔らかく努めた方がよろしいんじゃないかしら?」
「まぁ!わざわざご指摘くださって感謝致しますわ!」
「お二人共、そんな大きなお声を出して、はしたないですわ。もっと心に余裕をお持ちになって。お顔がお猿さんのようでしてよ。ふふふ。」
出ていくタイミングを見失ったわたくしの目の前で、空気が変わるのを感じました。どうやら一枚岩ではなさそうですわ。
「っ貴女の白粉をふんだんに使用したお顔では顔色も変化しませんものね?ふふ、あらやだそんなに目を細めたらどこが目か分からなくなってしまいますわよ。 ただでさえ普段から…失礼。なんでもございませんわぁ。」
「まぁ!お星様の散りばめられたお顔を晒していらっしゃる貴女には無縁かもしれませんわね!」
「前から思っておりましたけれどその睫毛のウィッグ、ズレておりましてよ?手先に自信が無いのであればメイドに頼んだ方がよろしいんじゃないかしら?」
「あ、あの…。」
完全に蚊帳の外になってしまったメリルが声をあげようしましたが、流石ですそれは悪手というもの。火に油を注ぐような行為ですわ。
しかし殿下が登場されるのはもう少し時間が経ってからのはず。
…幸い御三方は子爵家と伯爵家の方。ここはわたくしの出番ですわね!
「あら、そこで何を、」
「これはどういうことだ。」
意気揚々とメリルの元へと向かおうとしたわたくしよりも早く、駆け抜ける風がございました。
思わず目を閉じてしまい次に目を開けた時にはメリルの前に立つ殿下が!
なんだか早くありませんこと?
「で、殿下…!」
「そ、その、ご機嫌麗しゅうございます。」
「あの、これは、」
「メリル、大事無いか。」
焦る3人の令嬢には目もくれず、殿下はメリルを気遣います。一方のメリルは突然現れた殿下に驚き、声も出ないご様子。
あぁ、多分、誤解が…。いえ誤解でもないんですけれども、ちょっとだけ事実と異なることが…。
「そうか。もう大丈夫だ。」
殿下の声のニュアンスでメリルも気付いたのでしょう。
慌てて手を顔の前で振っておりました。
「あっ、えっと、私は大丈夫です!本当に!」
「あぁ。もうお前を傷付けさせない。」
「違うんです。えっと、多分違くはないんですけど、ちょっと違うというか…。」
「? 3人にもきちんと事情聴取は行う。だが今はお前の心労が心配だ。」
「ええと、本当に大丈夫なんですよ!こう、本格的になる前に殿下がいらっしゃったというか、なんというか。」
「メリル。何か言われたのか。名を呼んで欲しい。」
「え!今ですか!?ちょっと今は…。」
もうこの場は殿下に任せていいですわね。むしろわたくしがいた方が余計に拗れてしまいそうですし。
わたくしはそっと気配を消して、中庭を後に致しました。
でも一言だけ、言わせてくださいな。
皆様!!!勝手に!!!わたくしの役目を!!!!担わないでくださいまし!!!!
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