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魔界編:第15章
信仰心
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実体化した犬神は、あっという間に消えてしまった。
それは犬神自身の意思ではなく、ユキが故意的に消したように思えた。
「今のはかなり弱く出したんだが、色まで識別できるようになるとはかなり有効だったみたいだな」
「……うん、すごい効果だね」
椿が予測した通り、犬神との親和性はバッチリ上がったようだ。
犬神との連携はいいとして、問題はユキが犬神と接するのを極力避けようとしていることだ。それはユキ自身が避けているのか、僕との接触を避けているのかわからないけど……。
「ユキはやっぱり、犬神を見ると嫌なことを思い出す? 椿が引き受けようかって言ってたけど」
「そうか、アイツそんな事を……確かに嫌な記憶を思い出すこともあるが、それでも俺の魔力量は犬神が憑いている事に由来しているからなぁ」
ユキが飲み終えたコーヒーカップを置いて、ソファの背もたれに体を預けながら、少し上を見上げる。
「じゃあ、ユキから犬神が離れたら、ユキの魔力量って減っちゃうんだ?」
「あぁ、かなりの量な」
そうなると僕の魔力量の方が多くなってしまいそうだ。ユキの魔界ナンバー2の座も、保っていられないかもしれない。それは魔界のバランスにも影響が出る一大事だ。
「じゃあ、仲良くするしかないね! ほら、もう一度出してみて!」
飲み終わったコーヒーカップをテーブルに置いて急かすように言うと、えぇ~と明らかに嫌そうな顔をしている。
「見ると嫌なことを思い出すなら、いっそいい思い出で上書きしてしまおうよ」
ユキの肩に手を置いてこぶしを作って説得すると、ユキは嫌そうな顔から困ったような顔へと変わった。
「そういう顔してる時は諦めないからな……真里は」
はぁー、とため息をついて諦めたユキが手を前にかざすと、体の周りに黒いモヤが出てくる。それが目の前で収束していき、またさっきと同じように犬の形を作り出す。今度はさっきよりもハッキリと、犬としての実体が見えた。
現れた犬神は、銀色に輝くような白い毛並みで、僕たちが座っている二人掛けのソファと同じくらいの大きさだ。
大きさにもビックリするが、顔もよく見ると狼みたいに鼻と口のところが長い。狼みたい……というか、限りなく狼に近いんじゃないか!? もしかしてユキの耳って、犬耳じゃなくて狼耳だったの!? 今更な事実に結構な衝撃を受けた。
「触っても大丈夫?」
「あぁ、真里を襲うような事はしない」
うん、分かる。さっきと同じように好意を示してくれていることを感じ取れるから。
またチリンチリンと、鈴の音が聞こえた……今度はその音の発生源が特定できた、僕のおなかだ。
「もしかして、椿に丸呑みさせられたのって鈴なのかな?」
思わずお腹を押さえると、ユキは苦笑しならが納得のいったような顔をした。
「犬神……雪代は巫女に鈴を付けられていたらしいからな、親和性を上げる媒介として使ったんだろうな」
犬神の雪代が僕のおなかをフンフンと嗅いだ後、顔をベロベロと舐めてくる!
「ふはっ! ちょっと……舌が大きいっ!」
口が大きいから、僕の頭を咥えられそうなくらいあるけど、不思議と怖さはない。むしろ舐めてくる仕草は、甘えてくるみたいで可愛くて仕方ない!
思わずわしゃわしゃと頭や耳の裏や顎下を撫で回して、全身で抱き着ける大きさを堪能してしまう。
そうしていると本格的にごろっとひっくり返ってお腹を出してくるから、思いっきりわしゃわしゃと撫で回した。
あぁ、なんて可愛いんだろう!
全力で雪代と遊んでいると、ユキがむぅーっと面白くなさそうな顔をしていた。
「ユキ、もしかしてシロにヤキモチ妬いてる?」
「シロぉっ!?」
「雪代って名前がややこしいから、シロって呼ぼうよ!」
「一応そいつ、まがりなりにも神だぞ……?」
ユキは不機嫌顔から、呆れ顔に変わった。
「僕はシロに対して信仰はしてないし、関係ないよ」
「……まぁ、俺と椿以外はコイツを神だなんて思っていないしな、誰に咎められるわけでもないが」
さすがに自分に憑いてる神様を愛称で呼ばれたら嫌がるかと思ったけど、そこまで拒否感はないみたい?
実際僕に甘えてくるシロの姿は犬そのものだ、威厳なんてこれっぽっちもない。
ユキがシロの側まで寄ると、シロは口の端をヘラっと笑うように引き上げた。
「犬だな」
「犬だね」
ユキがはぁーとため息を吐きながら複雑な表情をする。
「真里がコイツと俺の仲を取り持とうとしているのはわかった、俺も善処しようと思う」
めずらしくユキが自分の過去と向き合おうとしていることに驚いて、思わず目を見開いた。期待してなかったといえばユキに対して失礼なんだけど、今回もきっと逃げられるだろうと思っていたから。
そんな僕の心情を知ってか知らずか、苦笑しながらユキは話をつづけた。
「ただな、コイツは神様だってことは忘れないでほしいんだ。真里にはただの大きな犬にしか見えないかもしれないが、神という存在は信仰心があってこそ存在できるものなんだ。雪代が神であるということを俺たちすら忘れてしまったら、コイツは存在自体が消えてしまうかもしれない」
だからせめて、自分たちだけは……と、そう言われてユキにはユキなりの考えがあったのだと思い知らされた。
「今はシロを神様だと認識しているのは僕たちと椿だけだよね、もしかしてシロの力ってすごく落ちてきてるんじゃ?」
「それはいい着眼点だ」
僕の質問に、ユキはなぜか嬉しそうに、自慢げにドヤ顔をしてアゴに手を当てた。
「真里が知っている、この魔界での俺はどういう存在だと思う?」
「ナンバー2の実力者ですごく強くて、でも動きは優雅でしなやかで、とんでもない美人で。一瞬怖い人かと思うんだけど、意外と世話焼きで優しくて、実は結構仲間想いで、それでいてかなり器が大きくて滅多に怒らない温厚さをもった、みんなのあこがれの人……?」
いっきにまくしたてると、ユキはアゴに当てていた手を口元に移動させて、片眉をしかめながら困った子を見るように僕を見た。
「真里のひいき目がかなり入っている気がするが、おおむね合っているだろう。敬意と憧憬を集めている自覚はある」
ゴホンと咳払いしてごまかしながらそういうユキの頬が、ほんのり赤くなっているのを僕は見逃さなかった。実はすごく可愛いところがあるという項目も追加したかったけど、それは僕個人のユキへの印象だ。
「ではそんな俺の象徴といえば?」
「えっと……耳?」
「では、この耳は誰のものだ」
ユキがピクンと動かした耳を見ながら、それはシロの耳……と思って気づいた。
「犬神の耳を持つユキに対する感情を、シロへの信仰心に転換してる……てこと!?」
「そういうことになっているらしい」
以前神様が信仰心は力になると言っていた気がする。ユキは自分のカリスマ性で、さらに自分の力を強化しているようなものなんじゃないだろうか。こうやってユキの強さの理由を知るたびに、ちょっとやそっとじゃ追いつけないという気にさせられる。
「シロは本当にユキとは切っても切れない関係なんだね……ちょっと嫉妬する」
「これからは真里もずっと関わっていくんだろう?」
くしゃくしゃと頭をなでられて、僕もそんなユキの強さの一部になるんだって自覚した。
シロの前にしゃがみこんで、パンパンと二拍して頭を下げると、ユキはまた苦笑しながら何してるんだって見下ろしてきた。もちろん、お参りだ。
シロとは仲良くするけど、それは神様として敬意を持ったうえでなくちゃいけない。これは僕なりに考えた神様扱いだ。
「シロ、これからもずっと仲良くしてくださいね」
下から見上げると、シロがまたベロッと僕の顔を舐めた。
肯定してくれているようで、それが仲間意識や家族のようなものに感じられて、すごく嬉しかった。
それは犬神自身の意思ではなく、ユキが故意的に消したように思えた。
「今のはかなり弱く出したんだが、色まで識別できるようになるとはかなり有効だったみたいだな」
「……うん、すごい効果だね」
椿が予測した通り、犬神との親和性はバッチリ上がったようだ。
犬神との連携はいいとして、問題はユキが犬神と接するのを極力避けようとしていることだ。それはユキ自身が避けているのか、僕との接触を避けているのかわからないけど……。
「ユキはやっぱり、犬神を見ると嫌なことを思い出す? 椿が引き受けようかって言ってたけど」
「そうか、アイツそんな事を……確かに嫌な記憶を思い出すこともあるが、それでも俺の魔力量は犬神が憑いている事に由来しているからなぁ」
ユキが飲み終えたコーヒーカップを置いて、ソファの背もたれに体を預けながら、少し上を見上げる。
「じゃあ、ユキから犬神が離れたら、ユキの魔力量って減っちゃうんだ?」
「あぁ、かなりの量な」
そうなると僕の魔力量の方が多くなってしまいそうだ。ユキの魔界ナンバー2の座も、保っていられないかもしれない。それは魔界のバランスにも影響が出る一大事だ。
「じゃあ、仲良くするしかないね! ほら、もう一度出してみて!」
飲み終わったコーヒーカップをテーブルに置いて急かすように言うと、えぇ~と明らかに嫌そうな顔をしている。
「見ると嫌なことを思い出すなら、いっそいい思い出で上書きしてしまおうよ」
ユキの肩に手を置いてこぶしを作って説得すると、ユキは嫌そうな顔から困ったような顔へと変わった。
「そういう顔してる時は諦めないからな……真里は」
はぁー、とため息をついて諦めたユキが手を前にかざすと、体の周りに黒いモヤが出てくる。それが目の前で収束していき、またさっきと同じように犬の形を作り出す。今度はさっきよりもハッキリと、犬としての実体が見えた。
現れた犬神は、銀色に輝くような白い毛並みで、僕たちが座っている二人掛けのソファと同じくらいの大きさだ。
大きさにもビックリするが、顔もよく見ると狼みたいに鼻と口のところが長い。狼みたい……というか、限りなく狼に近いんじゃないか!? もしかしてユキの耳って、犬耳じゃなくて狼耳だったの!? 今更な事実に結構な衝撃を受けた。
「触っても大丈夫?」
「あぁ、真里を襲うような事はしない」
うん、分かる。さっきと同じように好意を示してくれていることを感じ取れるから。
またチリンチリンと、鈴の音が聞こえた……今度はその音の発生源が特定できた、僕のおなかだ。
「もしかして、椿に丸呑みさせられたのって鈴なのかな?」
思わずお腹を押さえると、ユキは苦笑しならが納得のいったような顔をした。
「犬神……雪代は巫女に鈴を付けられていたらしいからな、親和性を上げる媒介として使ったんだろうな」
犬神の雪代が僕のおなかをフンフンと嗅いだ後、顔をベロベロと舐めてくる!
「ふはっ! ちょっと……舌が大きいっ!」
口が大きいから、僕の頭を咥えられそうなくらいあるけど、不思議と怖さはない。むしろ舐めてくる仕草は、甘えてくるみたいで可愛くて仕方ない!
思わずわしゃわしゃと頭や耳の裏や顎下を撫で回して、全身で抱き着ける大きさを堪能してしまう。
そうしていると本格的にごろっとひっくり返ってお腹を出してくるから、思いっきりわしゃわしゃと撫で回した。
あぁ、なんて可愛いんだろう!
全力で雪代と遊んでいると、ユキがむぅーっと面白くなさそうな顔をしていた。
「ユキ、もしかしてシロにヤキモチ妬いてる?」
「シロぉっ!?」
「雪代って名前がややこしいから、シロって呼ぼうよ!」
「一応そいつ、まがりなりにも神だぞ……?」
ユキは不機嫌顔から、呆れ顔に変わった。
「僕はシロに対して信仰はしてないし、関係ないよ」
「……まぁ、俺と椿以外はコイツを神だなんて思っていないしな、誰に咎められるわけでもないが」
さすがに自分に憑いてる神様を愛称で呼ばれたら嫌がるかと思ったけど、そこまで拒否感はないみたい?
実際僕に甘えてくるシロの姿は犬そのものだ、威厳なんてこれっぽっちもない。
ユキがシロの側まで寄ると、シロは口の端をヘラっと笑うように引き上げた。
「犬だな」
「犬だね」
ユキがはぁーとため息を吐きながら複雑な表情をする。
「真里がコイツと俺の仲を取り持とうとしているのはわかった、俺も善処しようと思う」
めずらしくユキが自分の過去と向き合おうとしていることに驚いて、思わず目を見開いた。期待してなかったといえばユキに対して失礼なんだけど、今回もきっと逃げられるだろうと思っていたから。
そんな僕の心情を知ってか知らずか、苦笑しながらユキは話をつづけた。
「ただな、コイツは神様だってことは忘れないでほしいんだ。真里にはただの大きな犬にしか見えないかもしれないが、神という存在は信仰心があってこそ存在できるものなんだ。雪代が神であるということを俺たちすら忘れてしまったら、コイツは存在自体が消えてしまうかもしれない」
だからせめて、自分たちだけは……と、そう言われてユキにはユキなりの考えがあったのだと思い知らされた。
「今はシロを神様だと認識しているのは僕たちと椿だけだよね、もしかしてシロの力ってすごく落ちてきてるんじゃ?」
「それはいい着眼点だ」
僕の質問に、ユキはなぜか嬉しそうに、自慢げにドヤ顔をしてアゴに手を当てた。
「真里が知っている、この魔界での俺はどういう存在だと思う?」
「ナンバー2の実力者ですごく強くて、でも動きは優雅でしなやかで、とんでもない美人で。一瞬怖い人かと思うんだけど、意外と世話焼きで優しくて、実は結構仲間想いで、それでいてかなり器が大きくて滅多に怒らない温厚さをもった、みんなのあこがれの人……?」
いっきにまくしたてると、ユキはアゴに当てていた手を口元に移動させて、片眉をしかめながら困った子を見るように僕を見た。
「真里のひいき目がかなり入っている気がするが、おおむね合っているだろう。敬意と憧憬を集めている自覚はある」
ゴホンと咳払いしてごまかしながらそういうユキの頬が、ほんのり赤くなっているのを僕は見逃さなかった。実はすごく可愛いところがあるという項目も追加したかったけど、それは僕個人のユキへの印象だ。
「ではそんな俺の象徴といえば?」
「えっと……耳?」
「では、この耳は誰のものだ」
ユキがピクンと動かした耳を見ながら、それはシロの耳……と思って気づいた。
「犬神の耳を持つユキに対する感情を、シロへの信仰心に転換してる……てこと!?」
「そういうことになっているらしい」
以前神様が信仰心は力になると言っていた気がする。ユキは自分のカリスマ性で、さらに自分の力を強化しているようなものなんじゃないだろうか。こうやってユキの強さの理由を知るたびに、ちょっとやそっとじゃ追いつけないという気にさせられる。
「シロは本当にユキとは切っても切れない関係なんだね……ちょっと嫉妬する」
「これからは真里もずっと関わっていくんだろう?」
くしゃくしゃと頭をなでられて、僕もそんなユキの強さの一部になるんだって自覚した。
シロの前にしゃがみこんで、パンパンと二拍して頭を下げると、ユキはまた苦笑しながら何してるんだって見下ろしてきた。もちろん、お参りだ。
シロとは仲良くするけど、それは神様として敬意を持ったうえでなくちゃいけない。これは僕なりに考えた神様扱いだ。
「シロ、これからもずっと仲良くしてくださいね」
下から見上げると、シロがまたベロッと僕の顔を舐めた。
肯定してくれているようで、それが仲間意識や家族のようなものに感じられて、すごく嬉しかった。
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