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魔界編:第14章
感覚
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水族館作成計画を実行し始めて、数日が経った。
維持部隊の巡回をやりつつ、空いた時間には郊外の建設地に赴いて、少しずつでも作業を進める。
割と時間を決めずに現地に向かっていたんだけど、ハルキさんの部下の人たちはどこで察しているのだろうか、どこからともなく現れて、建設地周囲で待機している。
建設地と言いつつ、既に建物の大枠は完成させた。
一度作ってしまった箱状の建物も、割と簡単に広げたり、天井を高くしたり、変形したりできる。
真っ暗な中の作業は大変なので、早々に照明をつけて中から色々と弄っていくことにしたのは、多分正解だった。
「もうここまでできたんですか!?」
ハルキさんの驚いた声を珍しく聞いた気がする。
そんなことを思いながら、視察に来たハルキさんを出迎えるために手を止めようとしたら、気にせず続けてくださいと促された。
「このペースで作っていたら、本当に10月までに完成してしまうのでは?」
「だといいんですけど」
外枠や大まかな内装はガッと作って、細かいところは足していく感じにしようと思っている。あまりこだわっていると、ユキの誕生日までに完成しない目算だ。
水槽の中こそこだわりたいから、そっちに時間を割きたいし……。
「……真里様を都市開発、建造系の役職に据えるのもありでしょうか」
なんてボソッと呟いたハルキさんの言葉には、自分には荷が重いような予感がして心底辞退したい。
自分の好き勝手に作っている今くらいならいいけど、街全体なんかを調整しろって言われたって、僕に務まるわけがない。
それこそ本職として仕事に就いていた人を探してきてほしいなー、なんて思うわけで……ただの高校生だった自分は何も役には立たない。
そんなことを言っていたら、どんな仕事だってそうなのかもしれないけど……。なんだか急に自信がなくなってきた。
もう一回現世の水族館の建物の資料確認して、真似できるところは真似して作ろう!
この世界は地震の影響なんて考えなくていいし、建築基準法なんてないんだし、できる! できるはずだ!
「すみません、惑わせてしまいましたね!」
考えに耽って手が止まってしまった僕に気づいて、ハルキさんが慌てて忘れて下さいと手を振った。
「私の思惑なんかは無視して、ひとまずユキ様に見せるまでは真里様の好きに作って下さいね」
「……ありがとうございます、でもその後ハルキさんはこれを本物の水族館みたいに使いたいんですよね?」
「はい、これだけしっかりした建物の基礎があるだけで、私としては予想以上の収穫です」
なので、そのあと使うことなんて考えなくていいですよ……と、少し気が楽になるようなフォローをしてくれた。
「建物はいいんですけど、魚の動きとかそういうのに疎くて……正直図鑑を見ただけじゃ分からなくて少し困ってるんですが」
「ああ、その事で今日は報告がありまして……魚の生態に詳しい人物を見つけましたので、ユキ様にお見せした後はその方に協力していただこうかと思っています」
魚の生態に詳しい人って……さ◯なクン的な人だろうか。思わず頭の中でその人の見た目を想像してしまった。
「な・の・で、本当に好きに作って下さいね」
「わかりました、ありがとうございます」
「今度真里様にも紹介いたしますので、もしお聞きになりたいことなどあればその時にでも」
本当にハルキさんは仕事が早い。
こっちが困るであろうことなんかも、先読みして対応してくれている。
ありがたいなぁ、なんて心の中で感謝していると、バキッと不吉な音が後方から聞こえた。
振り返ると、お試しで作っていた魚の形を模した照明が、覇戸部の手によって壊れているところだった。
来ているのはもちろん分かっていた。しかし、喋らないから居ないものとして扱っていたのだ。
何かあった時に場所と状況を把握してもらう為、今日は一緒に来る旨もハルキさんから聞いていた。
それでも、ユキより先にこの人をこの場所に迎え入れるのはなんだか釈然としなかった。
「……何してるんですかアナタは」
と、呆れ声のハルキさんに重ねるように。
「邪魔しに来たんですか?」
と、僕も軽く脅しておく。覇戸部はブンブンと左右に頭を振って慌てて否定していた。
お試しで作ったものだからそのまま使う予定はないし、別段怒っているわけではない、それに……。
覇戸部が慌てて元に戻そうと、壊れた破片をくっつけようと四苦八苦していると、破片は自然とお互いを引きつけ合って元通りに戻った。
「え……っ!?」
「え?」
ハルキさんが驚きの声をあげて、僕の方がびっくりしてしまった。
「勝手に……修復するんですか?」
「え、えぇ……だって転生院も勝手に修復しますよね」
「あれは、吉助様が年月と費用をかけて自動修復を施した特別な建物なんですよ」
えっ……! そうだったんだ!
僕が建物の建築、修復の感覚を掴んだのは転生院だから、あれが普通なんだと思ってた。
「そんな構築式を組み込みながら、この大きな建造物を作り上げてるんですか……信じられない」
ハルキさんの顔は相変わらず上半分狐面で隠れているけど、感嘆の声を上げながら周りを見渡している様子は、僕に自信を与えてくれた。
一通り作業のキリがいいところで部隊に戻る、もうそろそろ午後の巡回に出る頃合いだ。
今日はハルキさん達が居たので合わせて少し早めに出たから、急がなくてもいいかーなんて、事務所棟の転移陣からダラダラと歩いていたら、後ろからポンと肩を叩かれた。
振り向かなくても分かる、聖華と伊澄さんだな……。
「まっさと♡ 久しぶりね!」
フフッと聖華の笑い声がしたので、ちゃんと伊澄さんの護衛続けてて偉いねって声をかけようと思って振り返った。
しかし、振り返ってみると後ろにいたのは聖華だけだった。
今日は僕と同じくらいの身長で、水色の振袖……護衛なんてしてないな、これは。
「あれ、伊澄さんは?」
「ん? 今日は一緒じゃないけど?」
おかしいな、間違いなく伊澄さんの魔力の気配がしたんだけど……。
そもそも伊澄さんは魔力量が少ないから、存在を感じることは今まであまり無かったけど。
「伊澄さんの気配がする……んだけ……ど」
自分で言いながら気付いてしまった。
そうか……これはもしかして、先日ハルキさんが言っていた、恋人の魔力を強く感じるっていうアレ!?
「――っ!!!!!」
僕が言っていることの意味を理解して、聖華が顔を茹で蛸のように真っ赤にした。
人より少し長く尖った耳の先まで真っ赤に染めて、バッと僕から少し距離を置く。
「ちっ、違う……! 違うから!」
何が違うと言うのだろうか。
引き続き仲良くしているようで、僕としては安心する話なんだけど。
しかし、結構あからさまに分かるんだな……。少し前まではそんな事意識したこともなかったのに、これは僕も本当にユキの魔力を纏いながら歩いているに違いない……自分じゃ気づかないから、今まで気にも留めてなかった。
その出来事は僕にとってはなかなかの衝撃で、帰宅してから思わずユキに相談してしまった。
「もしかして僕って、ユキと恋人だって公言しながら歩いているようなものなのかな?」
「あー……ハルキが言ってた事か? 気にするな、そこまで魔力の探知に聡い奴はそう多くないからな」
ユキはハハハッと笑い飛ばしたけど、僕には身に覚えがあった。
「ハルキさんなら分かるけど、前に聖華にも言われたことがあるんだよね……」
「言っておくが、アイツもかなり魔力操作に長けているからな」
そう言われればそうか……。その魔力を戦闘関係に向けていないだけで、聖華は魔力操作は得意なんだった。
「そんなこと聞いてくるって事は、何かあったか?」
ユキはいつも通り後ろから僕を抱きしめてきたけど、今日は話をしようって意図なのか、僕を抱いたままソファに座った。
必然、ユキの膝の上に座ることになる。
「その、聖華から強く伊澄さんの気配を感じたから……」
「なるほど、真里の魔力探知の精度が上がったんだな」
そうか、今日の聖華が特別だったわけじゃなく、僕の探知精度が上がったのか。
「俺は真里の魔力は髪の先まで分かるけどな」
「ユキの髪は長いから、先まで把握するのは大変だね」
黒くて長い綺麗な髪を手で梳きながら、その匂いを嗅ぐといい匂いがする。シャンプーで洗ってるわけでもないのに、どうしてユキはこんないい匂いがするんだろう。
その匂いを楽しむのに夢中になっていると、それはもう終わりとばかりに手を取られた。
向き合うように位置を変えると、ユキは僕の胸にすりっと甘えてくる。
あの日以降、ユキは前より少し素直に甘えてくれるようになった気がする。ユキをめちゃくちゃに甘やかしたい僕としては、そんな変化がすごくうれしくてたまらない。
水族館計画は順調だし、毎日有意義に過ごせてるなって実感がある。
ユキの頭を撫でて胸に抱きながら、なんて満ち足りた毎日なんだろうって、思わず幸せを噛みしめてしまった。
維持部隊の巡回をやりつつ、空いた時間には郊外の建設地に赴いて、少しずつでも作業を進める。
割と時間を決めずに現地に向かっていたんだけど、ハルキさんの部下の人たちはどこで察しているのだろうか、どこからともなく現れて、建設地周囲で待機している。
建設地と言いつつ、既に建物の大枠は完成させた。
一度作ってしまった箱状の建物も、割と簡単に広げたり、天井を高くしたり、変形したりできる。
真っ暗な中の作業は大変なので、早々に照明をつけて中から色々と弄っていくことにしたのは、多分正解だった。
「もうここまでできたんですか!?」
ハルキさんの驚いた声を珍しく聞いた気がする。
そんなことを思いながら、視察に来たハルキさんを出迎えるために手を止めようとしたら、気にせず続けてくださいと促された。
「このペースで作っていたら、本当に10月までに完成してしまうのでは?」
「だといいんですけど」
外枠や大まかな内装はガッと作って、細かいところは足していく感じにしようと思っている。あまりこだわっていると、ユキの誕生日までに完成しない目算だ。
水槽の中こそこだわりたいから、そっちに時間を割きたいし……。
「……真里様を都市開発、建造系の役職に据えるのもありでしょうか」
なんてボソッと呟いたハルキさんの言葉には、自分には荷が重いような予感がして心底辞退したい。
自分の好き勝手に作っている今くらいならいいけど、街全体なんかを調整しろって言われたって、僕に務まるわけがない。
それこそ本職として仕事に就いていた人を探してきてほしいなー、なんて思うわけで……ただの高校生だった自分は何も役には立たない。
そんなことを言っていたら、どんな仕事だってそうなのかもしれないけど……。なんだか急に自信がなくなってきた。
もう一回現世の水族館の建物の資料確認して、真似できるところは真似して作ろう!
この世界は地震の影響なんて考えなくていいし、建築基準法なんてないんだし、できる! できるはずだ!
「すみません、惑わせてしまいましたね!」
考えに耽って手が止まってしまった僕に気づいて、ハルキさんが慌てて忘れて下さいと手を振った。
「私の思惑なんかは無視して、ひとまずユキ様に見せるまでは真里様の好きに作って下さいね」
「……ありがとうございます、でもその後ハルキさんはこれを本物の水族館みたいに使いたいんですよね?」
「はい、これだけしっかりした建物の基礎があるだけで、私としては予想以上の収穫です」
なので、そのあと使うことなんて考えなくていいですよ……と、少し気が楽になるようなフォローをしてくれた。
「建物はいいんですけど、魚の動きとかそういうのに疎くて……正直図鑑を見ただけじゃ分からなくて少し困ってるんですが」
「ああ、その事で今日は報告がありまして……魚の生態に詳しい人物を見つけましたので、ユキ様にお見せした後はその方に協力していただこうかと思っています」
魚の生態に詳しい人って……さ◯なクン的な人だろうか。思わず頭の中でその人の見た目を想像してしまった。
「な・の・で、本当に好きに作って下さいね」
「わかりました、ありがとうございます」
「今度真里様にも紹介いたしますので、もしお聞きになりたいことなどあればその時にでも」
本当にハルキさんは仕事が早い。
こっちが困るであろうことなんかも、先読みして対応してくれている。
ありがたいなぁ、なんて心の中で感謝していると、バキッと不吉な音が後方から聞こえた。
振り返ると、お試しで作っていた魚の形を模した照明が、覇戸部の手によって壊れているところだった。
来ているのはもちろん分かっていた。しかし、喋らないから居ないものとして扱っていたのだ。
何かあった時に場所と状況を把握してもらう為、今日は一緒に来る旨もハルキさんから聞いていた。
それでも、ユキより先にこの人をこの場所に迎え入れるのはなんだか釈然としなかった。
「……何してるんですかアナタは」
と、呆れ声のハルキさんに重ねるように。
「邪魔しに来たんですか?」
と、僕も軽く脅しておく。覇戸部はブンブンと左右に頭を振って慌てて否定していた。
お試しで作ったものだからそのまま使う予定はないし、別段怒っているわけではない、それに……。
覇戸部が慌てて元に戻そうと、壊れた破片をくっつけようと四苦八苦していると、破片は自然とお互いを引きつけ合って元通りに戻った。
「え……っ!?」
「え?」
ハルキさんが驚きの声をあげて、僕の方がびっくりしてしまった。
「勝手に……修復するんですか?」
「え、えぇ……だって転生院も勝手に修復しますよね」
「あれは、吉助様が年月と費用をかけて自動修復を施した特別な建物なんですよ」
えっ……! そうだったんだ!
僕が建物の建築、修復の感覚を掴んだのは転生院だから、あれが普通なんだと思ってた。
「そんな構築式を組み込みながら、この大きな建造物を作り上げてるんですか……信じられない」
ハルキさんの顔は相変わらず上半分狐面で隠れているけど、感嘆の声を上げながら周りを見渡している様子は、僕に自信を与えてくれた。
一通り作業のキリがいいところで部隊に戻る、もうそろそろ午後の巡回に出る頃合いだ。
今日はハルキさん達が居たので合わせて少し早めに出たから、急がなくてもいいかーなんて、事務所棟の転移陣からダラダラと歩いていたら、後ろからポンと肩を叩かれた。
振り向かなくても分かる、聖華と伊澄さんだな……。
「まっさと♡ 久しぶりね!」
フフッと聖華の笑い声がしたので、ちゃんと伊澄さんの護衛続けてて偉いねって声をかけようと思って振り返った。
しかし、振り返ってみると後ろにいたのは聖華だけだった。
今日は僕と同じくらいの身長で、水色の振袖……護衛なんてしてないな、これは。
「あれ、伊澄さんは?」
「ん? 今日は一緒じゃないけど?」
おかしいな、間違いなく伊澄さんの魔力の気配がしたんだけど……。
そもそも伊澄さんは魔力量が少ないから、存在を感じることは今まであまり無かったけど。
「伊澄さんの気配がする……んだけ……ど」
自分で言いながら気付いてしまった。
そうか……これはもしかして、先日ハルキさんが言っていた、恋人の魔力を強く感じるっていうアレ!?
「――っ!!!!!」
僕が言っていることの意味を理解して、聖華が顔を茹で蛸のように真っ赤にした。
人より少し長く尖った耳の先まで真っ赤に染めて、バッと僕から少し距離を置く。
「ちっ、違う……! 違うから!」
何が違うと言うのだろうか。
引き続き仲良くしているようで、僕としては安心する話なんだけど。
しかし、結構あからさまに分かるんだな……。少し前まではそんな事意識したこともなかったのに、これは僕も本当にユキの魔力を纏いながら歩いているに違いない……自分じゃ気づかないから、今まで気にも留めてなかった。
その出来事は僕にとってはなかなかの衝撃で、帰宅してから思わずユキに相談してしまった。
「もしかして僕って、ユキと恋人だって公言しながら歩いているようなものなのかな?」
「あー……ハルキが言ってた事か? 気にするな、そこまで魔力の探知に聡い奴はそう多くないからな」
ユキはハハハッと笑い飛ばしたけど、僕には身に覚えがあった。
「ハルキさんなら分かるけど、前に聖華にも言われたことがあるんだよね……」
「言っておくが、アイツもかなり魔力操作に長けているからな」
そう言われればそうか……。その魔力を戦闘関係に向けていないだけで、聖華は魔力操作は得意なんだった。
「そんなこと聞いてくるって事は、何かあったか?」
ユキはいつも通り後ろから僕を抱きしめてきたけど、今日は話をしようって意図なのか、僕を抱いたままソファに座った。
必然、ユキの膝の上に座ることになる。
「その、聖華から強く伊澄さんの気配を感じたから……」
「なるほど、真里の魔力探知の精度が上がったんだな」
そうか、今日の聖華が特別だったわけじゃなく、僕の探知精度が上がったのか。
「俺は真里の魔力は髪の先まで分かるけどな」
「ユキの髪は長いから、先まで把握するのは大変だね」
黒くて長い綺麗な髪を手で梳きながら、その匂いを嗅ぐといい匂いがする。シャンプーで洗ってるわけでもないのに、どうしてユキはこんないい匂いがするんだろう。
その匂いを楽しむのに夢中になっていると、それはもう終わりとばかりに手を取られた。
向き合うように位置を変えると、ユキは僕の胸にすりっと甘えてくる。
あの日以降、ユキは前より少し素直に甘えてくれるようになった気がする。ユキをめちゃくちゃに甘やかしたい僕としては、そんな変化がすごくうれしくてたまらない。
水族館計画は順調だし、毎日有意義に過ごせてるなって実感がある。
ユキの頭を撫でて胸に抱きながら、なんて満ち足りた毎日なんだろうって、思わず幸せを噛みしめてしまった。
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