死が二人を分かたない世界

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魔界編:第13章

《R-18》可愛くて愛しい

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 明日、動けなくなったら困るとか。
 そんな事を気にせずに求めて、求められる状況が嬉しい。

 ユキに愛しそうに見つめられて、その体重を体に感じて、キスして、触れられる。
 毎日触れ合ってはいるけど、今日はいっそうこの時間が待ち遠しかったから、触れられる場所全てが気持ちいい。

「ンッ……んん、ぁっ……!」
 口を塞いでいたユキの唇が離れると、ただ胸を撫でられただけなのに、思わず声が漏れた。
「今日は特に感じてるな」
「ん……気持ち、いい」
 もっと触れてほしくて、僕からも触れたくて、ユキの両頬に触れると、ユキは首元に顔を埋めて首筋を舐めた。
 熱い舌の温度と、舌先で与えられる刺激に腰が砕けそう!

「ふぁ! あぁぁっ!?」
「触ってるだけでイきそうだな」
 ユキの舌が鎖骨から平らな胸をおりてきて、その中心近くにチュッと吸いつかれると、ビクッと体が反応した。
 ユキが愛しくてその頭を撫でて、胸の中に抱くようにすると、ユキを独占してるって実感できる。

 撫でていると愛らしい犬耳が少し寝てきて、嬉しいって表現してくれるのも可愛くて仕方ない。
 あぁ、本当に……僕はどうしようもなくユキが好きだ。胸が熱くなって、愛しいって気持ちがどんどん湧き上がってくる。
「いい匂いだ」
「ユキのこと大好きだから」
「俺も大好きだ、真里」
 チュッと触れるだけのキスをされて、それも可愛くて仕方ない。きっと何をされても、何をしてても愛しいと思ってしまう。
「真里にも俺の匂いがわかれば良いのに……俺がどれだけ想っているのか伝えたい」
「大丈夫だよ、伝わってる」
 だって僕に触れてくる手はこんなにも優しくて、僕を見る目が好きだって、愛しいって伝えてくる。

 ユキがもう一度胸元に顔を埋めて、その中心を舐めて吸われたら、やっぱり体がビクビクと反応して、思わず腰が跳ねた。
「アッアッ! だめぇっ……!」
「ここ大好きになったな」
 もう片方も指で弾かれて、キュッとつままれて、勝手にカクカクと腰が揺れると、そこにユキが自分のを擦り付けてくる。

「あーっ、あぁぁっ!!」
 指と舌でクリクリされて、強い刺激がビンビン腰に伝わってくる。
 このままされたらイッちゃう! やだ、こんな日だから……ユキのでイきたいっ!
 自分から足を開いて腰を浮かせて、欲しいっておねだりするつもりでユキに擦り付けた。

「もう欲しい? 俺も、早く真里の中に入りたい」
 ユキを受け入れる場所に指が触れて、滑りを良くするための潤滑剤を塗り広げられる。
「ひっ……ぁ!」
 表面に触れられてるだけなのに! 気持ち良すぎる! こんな状態で中に入れられたら……!
 そんな事を考えてる間に、ユキの指がぬぐっと中に入ってくる。
「――ッッ! あ……!」
「中すごいうねってる……俺のこと欲しがってて可愛い」
 ジワっとお腹の中に熱い液体が広がって、指で中を擦られて解されていく感覚に、呼吸が次第に荒くなる。

「はぁ、はぁっ……ユキ……ッッあぁっ!」
 グリッと弱いところを刺激されて、頭のてっぺんまで強烈な快感が走った。
 僕の反応を楽しむように、ユキがそこを攻めてくるから、体がビクンビクンと跳ねる。
「あっ! アァッ! やっ……やぁぁっ!」
「嫌か?」
 そんなわけないだろ? とでも言いたげにユキが薄く笑いながら攻め立ててきて、涙が溢れてくる。

 気持ちいい、気持ちいいけど……でも!
 ユキの手を掴んで止めて、体に走る快感を一度落ち着かせる様に呼吸を整えた。
「ユキので、イきた……い」
「真里、本当に可愛い」
 足を持ち上げられて、優しく口付けられたら嬉しくなる。
 ユキと繋がれる、一つになれる、溶け合うみたいに甘い時間がはじまるんだ。

 その首に手を回して引き寄せて、キスをねだって、舌を絡ませ合いながらユキと繋がる。
「んっ……ふ……んん――ッッ!」
 ずぷんと体の中に入ってくるユキのが、熱くて硬くて、気持ち……アァッ……押し……出されちゃう……!
「んんんっ!!」
「……っ、入れただけでイッたな」
 嬉しそうなユキが、イッたばかりの僕のを触って確認してくる。
「あぁぅ……今、触らない……で!」
「動いていいか?」
 そう僕に聞きながらも、早く動きたいって感じで小さくゆるゆると僕の中を擦っていて、ユキへの愛しさが増していく。

 頷くと動きは大きくなって、腰を掴んで貪るように奥まで激しく突かれて……!
「あっ! ぁぁぁあっ! うっ、あっ! 激しっ……!」
「真里、気持ちいい……! 気持ち良すぎて……」
 息を荒くして、快感に耐えるような声が色っぽくてゾクゾクする。
 どうしよう、僕で感じてるユキの表情を見てたら、イッたばっかりなのにもう気持ち良くなってきちゃった……!
「はっ、はんっ……あぁっ! 僕も……きもち……ぃ!」
「気持ち良すぎて……ッ持たないかも」

 いつもよりずっと早くイきそうなユキに興奮する、今日は何回だってユキが満足するまで受け止めるから……だから!
「イッて、ユキ……! 一緒に」
「じゃあもっと声……聞かせて? 抑えないで、もっと」
 切ない声で耳元で囁かれて、腰にゾクゾクが走るのが止まらない。

 声……? 今だって突かれる度に勝手に声が漏れるのに、もっと……?
「んっ、くっ……ぁっ」
「もっと、気持ちよさそうな声……聞きたい」
「あっ、あぁっ……!」
「もっと乱れて、真里ッ!」
 逃げられないように腰を掴んだまま、ユキのが僕の弱いところを擦るようにして突いてきてって……!

「あぁぁぁぁンッ……!」
「イイな、その顔も、声も……クるな」
 一度声に出してしまえば止まらなくなって、耳を塞ぎたくなるような自分の喘ぎ声も、気にしてなんていられなくなった。
「あっ、あっ、ぅあっ……はぁんっ! あンッ!」
 声に出すと、自分が感じてるんだって事をいっそう自覚してしまう。気持ちいいのがどんどん増していって、恥も外聞もどうだってよくなる。

 だって、ユキがこんなにも愛しそうに、嬉しそうに僕の声を聞いてくれるんだから。
「あンッ……ユキ……好きっ、好き!」
 ユキの背中を抱きしめて、腰を浮かせて少しでもユキと深く繋がろうとした。
 首筋を舐めて、ユキが感じる傷跡にも舌を這わせると、ユキが震えたのがわかった。
「――くっ、ぁ……イきそ」
 その声に気持ちが昂って、僕も……もう!
 追い詰められるように、気持ちいいところを突かれて、涙が勝手に溢れる。

「あぁっ、ユキッ……あっ、イく……! アァッ! イッ……!」
「俺も……っ、真里……愛してる」
「愛……してるっ、ずっと――ッッ!」
 ビクンビクンと体が跳ねて、頭の中が真っ白になる。何も考えられない、ユキにイかされて、気持ちいいことしか分かんない……!

 震える体の奥深くで、ユキの熱が広がって、ドクンドクンと僕の中で脈を打つのが分かった。
 わけがわからないくらい気持ち良くても、この一番幸せで好きな瞬間はハッキリとわかる。
 ユキに強く抱きしめられて、一番奥に注がれると、幸せで全身が満たされたような気持ちだ。

 嬉しくて、ユキの頬に頬を寄せると、次は注がれた魔力を体が吸収して快感が走る。
「あぁっ、ああああっ!」
 イッたばかりの体などお構いなしに、強制的に絶頂に達するような快感が体を走る。
 腰から背中を通って頭の中まで、強烈な電気が走ってるみたいに……!
 ユキに中を突かれてイく時は出ないことも多いけど、中に注がれた時のこの快感は絶対に射精してしまう。

 まだ僕の中にいるユキを締め付けながら、ユキに抱きしめられて、この快感を受け入れるのも幸せだ。ちょっと疲れちゃうけど……。
「はぁ……真里、可愛かった……愛してる」
 チュッとキスされて、終わった後にも愛してるって言ってくれるのが嬉しい。
「僕も愛してる」
 ユキの頬に触れて、愛してると言い返すけど……少し照れる。
 自分から言う時は、伝えたいって時だから平気なのに、愛してるって返す時は恥ずかしくなるのなんでだろう。

「やっぱり我慢するのは良くないな、盛っただけだった」
 前髪を上げて、オデコにチュッとされると、くすぐったくて思わずフフッと笑ってしまう。
「僕はいつもより感じちゃったけど……」
「俺も」
 次は頬にキスされて、愛されてる、可愛がられてるって幸せを感じる。

「ユキがちょっと余裕ないの、僕は好きだよ」
「そうか?」
 僕からもユキの頬にキスすると、ユキは少し照れくさそうにする。

 この雰囲気なら、僕がずっとしたかった事、お願いできるかもしれない。
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