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魔界編:第10章
閉じ込めていた感情
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優しい灯篭の光は、まだ二ヶ月しか経っていないというのに、既に懐かしく感じるような僕が育った家を映し出した。
この家に帰るのが大好きだった、母さんにおかえりって言ってもらえるのが嬉しかった。父さんが帰ってくると、母さんと二人で玄関でお帰りなさいと出迎える。そうすると、嬉しそうに笑う父さんが好きだった。
でも、僕がもうこの家に帰ることはないんだ。
そんな事を思ったら、急に泣きたくなった。視界が滲んで、でもゆっくり感傷に浸っている場合なんかなくて……! 目元を袖でゴシゴシと擦って、一階の窓を注視した。
灯篭が映し出す少しぼやけた家の中を見回す。
見知ったはずのリビングには、僕の見慣れない大きな物があった……これは、仏壇だ。そうか……これは僕の……!
自分はもう、そこには居ない存在なんだと……そう突きつけられたような気がした。もう死んでしまったのだと、自覚しているつもりだったのに……現実を見せつけられたようで、胸が苦しい。
思わず胸元の服を握り込むと、僕の肩を抱いていたユキの手に力がこもって、グッと抱き寄せられた。ユキの体温を感じると、少し落ち着いた気がした。
リビングに人影が現れて、そちらに注意を注ぐと、映像は少しだけ鮮明になる。母さんだ……!
仏壇の前の椅子に腰掛けて、そこから紙のようなものを手に取った。
あれは、僕があげた手紙だ……確か小学三年生の時に授業で書いたやつだ。大事に持っているのは知っていたけど、今は仏壇に保管してるんだな。なんて、少しクスッとしてしまう。
封は開けずに眺めるだけで、優しい表情で微笑む母さんにホッとした。ずっと泣いていたらどうしようかと思ってた、笑顔が見れた……それが本当に嬉しかった。
一時は生死を彷徨うほどの重傷だったのに、今はそれを感じさせないほど回復してきているみたいで、それも安心した。母さんが生きててくれて、本当に良かった……!
そう思ったのも束の間で、仏壇に飾られる僕の遺影を手にした母さんは、微笑んでいたはずの表情を歪ませた。そして、僕にはその口元の動きがはっきりと見えた。
『会いたい』
僕の写真を胸に抱き込んで、体を折って肩を震わせる様子に……もう、見ていられなくなった。
「母さん……っ、ごめん、ごめんね」
いくらここで声に出したとしても、向こうに声が届くわけじゃない。そんな事は分かっていても、言わずにはいられなかった。
震える母さんの後ろから、慌てて駆けつけた父さんが母さんの肩を抱きしめた。
この感情はなんなんだろう、懐かしさと、ショックなのと、安堵と、申し訳なさと……全部が一度に襲って来て、処理が追いつかない。
胸の中から無限に湧いて来るような、言葉では言い表せない感情に息をすることもできず、二人の事を歯を食いしばって見ていた。
ただ、ただ……二人に会いたい。
フッと灯りが消えて、寂しさが一気に押し寄せてきた。その感情は、この世界に来た僕が見ないようにしてきた物で、押し殺してきた物で……。
それが堰を切ったように溢れ出してきて、止まらない……!
「うっ……!」
思わず声を出して泣き出してしまいそうなのを必死に堪えて、両手で口を塞いだ。
今日、ここに来たのは間違いだったのかもしれない……。そう思えるほど、感情がぐちゃぐちゃに揺れているのが、自分でも分かった。
周りが見えなくなるほど、自分の感情に支配されている時に、僕はユキの胸の中に抱き込まれた。
ユキの温かさと匂いを感じると、ずっと止めていた息を喉をふるわせて吸い込んだ、ユキの側に心が戻って来るような気がした。
「俺と来た事、後悔しているか?」
「――ッしてないよ、そんな事絶対しない!」
縋るようにユキの背中に手を回すと、ユキはただ僕を落ち着かせるように背中を撫でてくれた。
ユキが僕の願いを叶えてくれて良かった……。今日の両親の様子を見て、益々強くそう思えた。
二人一緒ならきっと大丈夫、支え合える人がいれば乗り越えていけるって、僕は知っているから。
少しずつ昂っていた感情の波が穏やかになってきて、人目も憚らずに抱き合っていた体を離した。
ユキはもっといいぞ、なんてニヤニヤしていたけど、ユキは有名人なんだから注目を浴びてしまうわけで……。
周りの人達が、あまり見ないようにしてくれているのも、なんだか少し申し訳なかった。
終わったのにあまり長く占拠するのも良くない気がして、この場を離れようかと思った時に、気になる声が聞こえてきた。
「なんか、今年のは鮮明じゃなかったか?」
「確かに、息子の顔がはっきり見えたのは初めてだな! もう俺より老け込んでたぞ! ハハッ」
確かに、事前情報ではあまり鮮明には見えないって話だった。なのに、僕は母さんの口の動きが読み取れるほど、しっかりとした映像だった。
さすがにテレビで見るような鮮明さは無かったけど。
「もしかして、真里が居たからか……?」
ユキがポツリとそう呟いて、その場で灯篭に火を灯そうとした人たちが、耳ざとく僕たちに注目した。
「なんで……僕?」
「お前の能力は燃やす事に長けているから、あり得るだろ」
「私の油皿に魔力を注いで貰えませんか!」
近くの灯篭に火をつけようとしていた人が、僕に向かって小皿を差し出してきた。
「は、はぁ……」
その勢いに気圧されるように小皿に少しだけ指先で魔力を注ぐと、嬉しそうに灯篭へと火を灯した彼は、本当に鮮やかだ、孫の顔が見えると大喜びした。
人の灯篭の映像は見えないらしく、例年を知らない僕には、いつもとどう違うのかも分からない。
「一つ一つしなくても、真里が全ての灯篭に意識を向けるだけで変わると思うぞ」
そうユキに提案されて、全ての灯篭を包み込むようなイメージで魔力を分散させるように放ってみれば、すでに現世の様子を見ている人達からもワッと歓声が上がった。
「もしかして、本当に僕の……力なの!?」
「相性がいいんだろう、これは毎年盆には駆り出されることになりそうだな」
腕を組んでハハッと笑ったユキは、どこか誇らしそうにしていて……僕も、自分の力で誰かが喜んでくれるのが嬉しくて、得意げな気分になってきた。
「懐古祭は現世で日が落ちるまでだから、それまではここに居てやるといい、みんな喜ぶだろう」
何度か挑戦して、周囲に魔力を分散させる状態をキープできるようになった時、ユキが腰掛けていた石から立ち上がった。
「でも、維持部隊の方は?」
「俺が行くから問題ない、心配するな」
頭をくしゃっと撫でられて、ユキは僕の肩をポンっと叩いてから歩き出した。
ユキはいつも僕の気持ちを察してくれる。今も、僕がそうしたいと思っているから、ここに残してくれたんだ。
噂を聞きつけて、人の数が増えてきた。中には感動して泣きながらお礼を言ってくれる人までいて、僕もつられて思わず泣きそうになった。
役に立ててるって気がする、僕はこの世界に居ていいんだって実感できる。
魔王様と菖寿丸の契約の話を聞いてから、この世界で役に立ちたいという気持ちは、僕の中でより一層大きくなっていた。
僕がこの世界に居る意味を見出したい、必要とされたい。
それは今日、現世に後ろ髪を引かれた思いを絶って、この世界で生きていこうって気持ちに切り替えるためにも、大事なことだった。
両親と触れ合うことはもう二度とできない。母さんの手料理を食べることも、父さんの肩を揉んであげることも……。
人は死んだら生き返らないのだから、悔いを残さないためにも、ユキに母さんを助けてもらったんじゃないか。
懐古祭がお開きになる時間に合わせて、ユキが僕を迎えに来てくれた。維持部隊としての仕事も終わったらしく、二人で松の間を抜けるように、大通りに向かって歩いた。
「懐古祭は例年持ち回りで担当していたが、来年からは真里主導になるかもしれないな」
「ええっ、大役だなぁ……」
一年経てば、もう少しこっちの生活に慣れているだろうか。僕だってユキと同じ直血悪魔なのだから、それなりにらしい事が出来るといいんだけど……。
「今日はもっと、魂が乱れるだろうと思っていたんだが……」
ユキが一息ついてから、すごく優しい声で言った。
「うん……僕も、見ない方が良かったんじゃないかって思ったりもしたけど」
暗がりで周りの目も気にしなくて良さそうで、少し前を歩くユキの手を握る。
ユキの体温を感じたかった、寂しいって感情の後だから、少しでも触れていたい……。
「ユキが助けてくれたから、母さんの元気な姿が見れたよ。何度言っても足りないくらい、本当に感謝してるんだ……ありがとう」
泣き出した母さんの姿を思い出しただけでも、目元に熱いものが溜まっていくけど……そんなの隠したってユキにはすぐにバレちゃうから、瞬きをしてそのまま下へと落としてしまった。
「――真里、帰ろう」
僕の少し前を歩いていたユキが立ち止まって、僕は横に並んで止まった。
帰る……? どこに? まさか、現世に帰れなんて意味じゃないよね?
この家に帰るのが大好きだった、母さんにおかえりって言ってもらえるのが嬉しかった。父さんが帰ってくると、母さんと二人で玄関でお帰りなさいと出迎える。そうすると、嬉しそうに笑う父さんが好きだった。
でも、僕がもうこの家に帰ることはないんだ。
そんな事を思ったら、急に泣きたくなった。視界が滲んで、でもゆっくり感傷に浸っている場合なんかなくて……! 目元を袖でゴシゴシと擦って、一階の窓を注視した。
灯篭が映し出す少しぼやけた家の中を見回す。
見知ったはずのリビングには、僕の見慣れない大きな物があった……これは、仏壇だ。そうか……これは僕の……!
自分はもう、そこには居ない存在なんだと……そう突きつけられたような気がした。もう死んでしまったのだと、自覚しているつもりだったのに……現実を見せつけられたようで、胸が苦しい。
思わず胸元の服を握り込むと、僕の肩を抱いていたユキの手に力がこもって、グッと抱き寄せられた。ユキの体温を感じると、少し落ち着いた気がした。
リビングに人影が現れて、そちらに注意を注ぐと、映像は少しだけ鮮明になる。母さんだ……!
仏壇の前の椅子に腰掛けて、そこから紙のようなものを手に取った。
あれは、僕があげた手紙だ……確か小学三年生の時に授業で書いたやつだ。大事に持っているのは知っていたけど、今は仏壇に保管してるんだな。なんて、少しクスッとしてしまう。
封は開けずに眺めるだけで、優しい表情で微笑む母さんにホッとした。ずっと泣いていたらどうしようかと思ってた、笑顔が見れた……それが本当に嬉しかった。
一時は生死を彷徨うほどの重傷だったのに、今はそれを感じさせないほど回復してきているみたいで、それも安心した。母さんが生きててくれて、本当に良かった……!
そう思ったのも束の間で、仏壇に飾られる僕の遺影を手にした母さんは、微笑んでいたはずの表情を歪ませた。そして、僕にはその口元の動きがはっきりと見えた。
『会いたい』
僕の写真を胸に抱き込んで、体を折って肩を震わせる様子に……もう、見ていられなくなった。
「母さん……っ、ごめん、ごめんね」
いくらここで声に出したとしても、向こうに声が届くわけじゃない。そんな事は分かっていても、言わずにはいられなかった。
震える母さんの後ろから、慌てて駆けつけた父さんが母さんの肩を抱きしめた。
この感情はなんなんだろう、懐かしさと、ショックなのと、安堵と、申し訳なさと……全部が一度に襲って来て、処理が追いつかない。
胸の中から無限に湧いて来るような、言葉では言い表せない感情に息をすることもできず、二人の事を歯を食いしばって見ていた。
ただ、ただ……二人に会いたい。
フッと灯りが消えて、寂しさが一気に押し寄せてきた。その感情は、この世界に来た僕が見ないようにしてきた物で、押し殺してきた物で……。
それが堰を切ったように溢れ出してきて、止まらない……!
「うっ……!」
思わず声を出して泣き出してしまいそうなのを必死に堪えて、両手で口を塞いだ。
今日、ここに来たのは間違いだったのかもしれない……。そう思えるほど、感情がぐちゃぐちゃに揺れているのが、自分でも分かった。
周りが見えなくなるほど、自分の感情に支配されている時に、僕はユキの胸の中に抱き込まれた。
ユキの温かさと匂いを感じると、ずっと止めていた息を喉をふるわせて吸い込んだ、ユキの側に心が戻って来るような気がした。
「俺と来た事、後悔しているか?」
「――ッしてないよ、そんな事絶対しない!」
縋るようにユキの背中に手を回すと、ユキはただ僕を落ち着かせるように背中を撫でてくれた。
ユキが僕の願いを叶えてくれて良かった……。今日の両親の様子を見て、益々強くそう思えた。
二人一緒ならきっと大丈夫、支え合える人がいれば乗り越えていけるって、僕は知っているから。
少しずつ昂っていた感情の波が穏やかになってきて、人目も憚らずに抱き合っていた体を離した。
ユキはもっといいぞ、なんてニヤニヤしていたけど、ユキは有名人なんだから注目を浴びてしまうわけで……。
周りの人達が、あまり見ないようにしてくれているのも、なんだか少し申し訳なかった。
終わったのにあまり長く占拠するのも良くない気がして、この場を離れようかと思った時に、気になる声が聞こえてきた。
「なんか、今年のは鮮明じゃなかったか?」
「確かに、息子の顔がはっきり見えたのは初めてだな! もう俺より老け込んでたぞ! ハハッ」
確かに、事前情報ではあまり鮮明には見えないって話だった。なのに、僕は母さんの口の動きが読み取れるほど、しっかりとした映像だった。
さすがにテレビで見るような鮮明さは無かったけど。
「もしかして、真里が居たからか……?」
ユキがポツリとそう呟いて、その場で灯篭に火を灯そうとした人たちが、耳ざとく僕たちに注目した。
「なんで……僕?」
「お前の能力は燃やす事に長けているから、あり得るだろ」
「私の油皿に魔力を注いで貰えませんか!」
近くの灯篭に火をつけようとしていた人が、僕に向かって小皿を差し出してきた。
「は、はぁ……」
その勢いに気圧されるように小皿に少しだけ指先で魔力を注ぐと、嬉しそうに灯篭へと火を灯した彼は、本当に鮮やかだ、孫の顔が見えると大喜びした。
人の灯篭の映像は見えないらしく、例年を知らない僕には、いつもとどう違うのかも分からない。
「一つ一つしなくても、真里が全ての灯篭に意識を向けるだけで変わると思うぞ」
そうユキに提案されて、全ての灯篭を包み込むようなイメージで魔力を分散させるように放ってみれば、すでに現世の様子を見ている人達からもワッと歓声が上がった。
「もしかして、本当に僕の……力なの!?」
「相性がいいんだろう、これは毎年盆には駆り出されることになりそうだな」
腕を組んでハハッと笑ったユキは、どこか誇らしそうにしていて……僕も、自分の力で誰かが喜んでくれるのが嬉しくて、得意げな気分になってきた。
「懐古祭は現世で日が落ちるまでだから、それまではここに居てやるといい、みんな喜ぶだろう」
何度か挑戦して、周囲に魔力を分散させる状態をキープできるようになった時、ユキが腰掛けていた石から立ち上がった。
「でも、維持部隊の方は?」
「俺が行くから問題ない、心配するな」
頭をくしゃっと撫でられて、ユキは僕の肩をポンっと叩いてから歩き出した。
ユキはいつも僕の気持ちを察してくれる。今も、僕がそうしたいと思っているから、ここに残してくれたんだ。
噂を聞きつけて、人の数が増えてきた。中には感動して泣きながらお礼を言ってくれる人までいて、僕もつられて思わず泣きそうになった。
役に立ててるって気がする、僕はこの世界に居ていいんだって実感できる。
魔王様と菖寿丸の契約の話を聞いてから、この世界で役に立ちたいという気持ちは、僕の中でより一層大きくなっていた。
僕がこの世界に居る意味を見出したい、必要とされたい。
それは今日、現世に後ろ髪を引かれた思いを絶って、この世界で生きていこうって気持ちに切り替えるためにも、大事なことだった。
両親と触れ合うことはもう二度とできない。母さんの手料理を食べることも、父さんの肩を揉んであげることも……。
人は死んだら生き返らないのだから、悔いを残さないためにも、ユキに母さんを助けてもらったんじゃないか。
懐古祭がお開きになる時間に合わせて、ユキが僕を迎えに来てくれた。維持部隊としての仕事も終わったらしく、二人で松の間を抜けるように、大通りに向かって歩いた。
「懐古祭は例年持ち回りで担当していたが、来年からは真里主導になるかもしれないな」
「ええっ、大役だなぁ……」
一年経てば、もう少しこっちの生活に慣れているだろうか。僕だってユキと同じ直血悪魔なのだから、それなりにらしい事が出来るといいんだけど……。
「今日はもっと、魂が乱れるだろうと思っていたんだが……」
ユキが一息ついてから、すごく優しい声で言った。
「うん……僕も、見ない方が良かったんじゃないかって思ったりもしたけど」
暗がりで周りの目も気にしなくて良さそうで、少し前を歩くユキの手を握る。
ユキの体温を感じたかった、寂しいって感情の後だから、少しでも触れていたい……。
「ユキが助けてくれたから、母さんの元気な姿が見れたよ。何度言っても足りないくらい、本当に感謝してるんだ……ありがとう」
泣き出した母さんの姿を思い出しただけでも、目元に熱いものが溜まっていくけど……そんなの隠したってユキにはすぐにバレちゃうから、瞬きをしてそのまま下へと落としてしまった。
「――真里、帰ろう」
僕の少し前を歩いていたユキが立ち止まって、僕は横に並んで止まった。
帰る……? どこに? まさか、現世に帰れなんて意味じゃないよね?
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