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魔界編:第9章 真里
真里
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それは見覚えのある光景だった。
真っ白だった白梅が、血で赤く染まって狂い咲く神社の境内。
そんな血の海の中、目の前で佇む小さな体を思わず抱きしめた。
この光景はいつ見たものだったかな……そうだ、魔王様が僕の部屋に居たあの時だ。
でも、この記憶は僕のものではない……じゃあ、一体誰の記憶を見ているんだろうか。
腕に抱きしめたはずの小さなユキは、出会った頃の六、七歳くらいだ……そう思いながら、腕の中を確認して気付いた。
ユキじゃない……これは、椿だ。
そうか、僕が腕に抱いていたのは椿だったんだ。
ガタガタと震える小さな体を、狩衣の袖に包み込むように抱きしめた。大切な人だ、傷付けさせちゃいけない……!
そしてこの光景の続きを僕は知っている。
顔を上げれば、真っ赤に染まった重たい着物を着て、自分の首に刀を添える愛しい人の姿が映った。
感情の波が襲ってくる。
死ぬな!
一緒に生きよう、そのために来た
愛してるんだ
二人で逃げよう
必ず幸せにするから
置いていかないで
愛してるのに……!
生きて、生きてくれ!
必死に手を伸ばして、駆け寄ろうとしても、間に合わない事を僕は知っている。
「椿を……頼む」
あぁ、見たくない! 見たくない!!!
君の首から血が噴き出る瞬間なんて、見れるはずがない! いやだ、死なないで……死ぬな……!
『……さと、真里っ……』
ユキの声が聞こえる、僕を呼んでる……!
起きなきゃ! ユキが泣いてる、側に行きたい……ユキの側に!
ギュッと目を瞑って、ハッと開いた瞬間。
自分を大人にしたような顔が、目の前にあった。
「あぁ、間に合わない……」
絶望したようなその声は、聞き慣れた自分の声と違わず……その存在がなんなのか思い出す前に、僕が見た世界は暗転した。
「拒絶されたみたいだね」
闇の中からぬるりと浮かび上がったのは魔王様で、僕の頭上から現れた顔にギョッとした。
気付けば上下左右もよく分からないような、真っ暗な空間の中に座り込んでいて、そこには僕と魔王様だけだった。
魔王様は僕に対して垂直に立っていて、気持ち悪い感覚に立ち上がることができない。
「気分はどう?」
「最悪です……この夢、二回目ですよね?」
ぐちゃぐちゃに感情が掻き回されて、苦しくて、胸を押さえた。
「大切な人の死ぬ瞬間を見せるなんて、何の嫌がらせなんですか」
思わず悪態もつきたくなる。
ユキの最期の瞬間を何度も見せられたら、僕は気が狂ってしまうだろう。
「何を見ているのか私は知らないよ、ただ君の魂が記憶している、一番強烈な光景を再現しているだけだからね」
「僕の魂の、記憶……?」
「そう、君の魂の記憶」
「それって、僕の前世は……ユキの最期を看取ったって事ですか?」
「そうだよ」
魔王様が、口元だけニコッと笑いかけてくる。
肯定……された! そんなの、ユキから聞いてない……!
突然語られた話に動揺して、頭の整理が追いつかない。
でも、それでも……僕の魂が、ユキと共に生きていた時代があったなんて、すごく嬉しいと思ってしまった。
ユキの最期の瞬間、たくさんの感情が流れ込んできた……あれはユキへの恋慕の情だった。
僕の魂は、千年前からユキを愛していた。運命のようなものを感じて、嬉しいと……。
そう思って、胸の中に両手を抱き込めば、同時に恐ろしい想像が思考を巡った。
僕は……ユキにとってどう見えているのだろうか。
僕にとってユキは、幼い頃からの夢で会えた幼馴染。十年来の友であり、ずっと片想いしていた、会いたいと思っていた大切な人。
何者にも代え難い、側に居たい、永遠に一緒にいると誓った相手だ。
じゃあ、ユキは……?
ユキにとっての僕は、生前関係のあった人物の生まれ変わり……? それも、大切な妹を、椿を託せるような、信頼している相手の……。
僕は、ユキにとってなんなんだ……?
血の気が引いていくような心地で、この場から動けない、声を出すことができない。
「最期まで見届ける前に、記憶の再現を遮断されたようだけどね」
「……誰に?」
答えは分かっていた、なのに問わずにはいられなかった。
「それは君が一番知っているはず、何度か声を聞いているね」
「――っ、はい……」
思わず両手で顔を塞いだ。
僕の中で繋がってしまった。夢で見たあの霧の中の声と、とても他人とは思えないあの顔が。
「私とアレはね"契約"を交わしているんだよ」
「契約……?」
「その魂を私の世界に受け入れる対価は、アレの人格が消えることだ。私はアレが大嫌いなんだ」
アレ……そう物のように指しているのは、僕の前世の人物か。
だから魔王様は、僕がこの世界に来たその日から、僕の魂を嫌いだと言ったのか。
「アレはね、千年前から君の前の代まで、その魂に宿り続けた人格だ」
「――えっ?」
「私との契約を遂行しようと、何度も転生してはその魂の所有者になった。短命の転生を繰り返してようやく、君の人格が現れたみたいだね」
なにそれ……千年前から、何度転生しても同じ人だったって事?
転生したら前の人格は消えて、別人に生まれ変わって、前世の人格の記憶は他の人からも薄れていくもの……そうユキは言ってたはずなのに。
理を覆すほど、強くこの魂に執着している……? いや、違う……魂じゃなく、ユキに執着しているんだ。だって、自分の人格を消してでも、魂だけでも側に在りたいと思う程、強い想いなんだから。
怖い……気を抜けば自分の人格を食われてしまいそうで、この体を乗っ取られてしまう気がして……!
両腕で自分の体を抱けば、魔王様の視線が刺さった。
「魂が酷く揺れているね、もう少し揺さぶれば出てくるかな?」
見上げれば、魔王様は凍りつくほど嫌な顔で笑っていた。
イヤだ、僕はまだ……僕のままでいたい! ユキと一緒にいると……待ってくれていた分、ずっと側にいると誓ったんだ!
待って……くれていた?
僕を……? それとも、この魂を?
遠くからユキの声が聞こえた気がした……僕の名前を呼ぶ声だ。
「君はアレの名前を知ってるかい?」
聞きたくない……!
でも、僕は知っている……一度聞いた筈だ、その名前を。
「幼名を菖寿丸」
闇一色の景色は、深い霧の中、一面の菖蒲畑へと変わった。
怖い、僕が侵食されていく……!
「名を……」
嫌だ、聞きたくない! 聞きたくない!!
「真里ッ……!」
ハッと眩しさを感じて、焦点を合わせた。
目の前に、僕の手を両手で握って、泣きながら顔を覗き込んでくる愛しい人の姿があった。
「ユ……キ?」
「――ッ真里!」
寝ている僕に抱きついてきたユキは、声も体も震えていた。反射的にその体を抱きしめれば、自分も震えていることに気付いた。
心臓がバクバクと強く速く鼓動していて、自分が自分のままでいる事に安堵した。
「よかった……帰ってきた」
僕の体が浮くほど強く抱きしめられて、片手で頭を抱えて、頬を寄せられて……この感情は、誰に向けられたものなのだろうと不安になった。
「真里……」
僕の名前を呼んで、泣きそうな顔で僕を覗き込む。僕の名前を紡ぐ唇が合わさって、まだ微かに震えているのがわかった。
「目が覚めない間、生きた心地がしなかった……」
「そんなに長い間眠ってた?」
「長くなかった、たぶん5分くらいだっただろうが、俺には何十時間にも感じた」
大丈夫、僕はこんなにも愛されてる。分かってる、分かっているのに……隠されていた真実のせいで不安になる。
ユキの首元を見れば、そこには自刃した傷痕が刻まれている。
なぜ今日の記憶も消してくれなかったのか……僕は今日見たユキの最期も、魔王様の話も何一つ忘れることができない。
ユキのその傷痕を撫でれば、ピクリと体が反応して、微かに声が漏れた。
「これ、自分でやった痕だったんだね……」
「――ッ!」
ガバッとユキの体が離れて、僕と目が合う。
「見たのか……?」
「苦しくて心が死んでしまうかと思った」
でも、死んでしまいそうなほど苦しい感情は、流れ込んできたもので、僕のものではない。
胸元の服をクシャッと握りしめれば、ユキが戸惑うような顔をして、その手の上に手を重ねてきた。
「真里……お前に、話したいことがあるんだ」
「うん……――その前に、靴……玄関に置いてきて貰えないかな」
ベッドの上で靴を脱いでユキに渡すと、さっきまで気負っていたような表情を少し和らげて、ユキがクスッと笑った。
「真里は本当に、ベッドに靴を乗せるのが嫌いだな」
僕が渡した靴を持って、扉を隔ててすぐ目の前にある玄関へユキが向かう。
----
ユキが寝室の扉を開けた時、真里の姿はそこになかった。
真っ白だった白梅が、血で赤く染まって狂い咲く神社の境内。
そんな血の海の中、目の前で佇む小さな体を思わず抱きしめた。
この光景はいつ見たものだったかな……そうだ、魔王様が僕の部屋に居たあの時だ。
でも、この記憶は僕のものではない……じゃあ、一体誰の記憶を見ているんだろうか。
腕に抱きしめたはずの小さなユキは、出会った頃の六、七歳くらいだ……そう思いながら、腕の中を確認して気付いた。
ユキじゃない……これは、椿だ。
そうか、僕が腕に抱いていたのは椿だったんだ。
ガタガタと震える小さな体を、狩衣の袖に包み込むように抱きしめた。大切な人だ、傷付けさせちゃいけない……!
そしてこの光景の続きを僕は知っている。
顔を上げれば、真っ赤に染まった重たい着物を着て、自分の首に刀を添える愛しい人の姿が映った。
感情の波が襲ってくる。
死ぬな!
一緒に生きよう、そのために来た
愛してるんだ
二人で逃げよう
必ず幸せにするから
置いていかないで
愛してるのに……!
生きて、生きてくれ!
必死に手を伸ばして、駆け寄ろうとしても、間に合わない事を僕は知っている。
「椿を……頼む」
あぁ、見たくない! 見たくない!!!
君の首から血が噴き出る瞬間なんて、見れるはずがない! いやだ、死なないで……死ぬな……!
『……さと、真里っ……』
ユキの声が聞こえる、僕を呼んでる……!
起きなきゃ! ユキが泣いてる、側に行きたい……ユキの側に!
ギュッと目を瞑って、ハッと開いた瞬間。
自分を大人にしたような顔が、目の前にあった。
「あぁ、間に合わない……」
絶望したようなその声は、聞き慣れた自分の声と違わず……その存在がなんなのか思い出す前に、僕が見た世界は暗転した。
「拒絶されたみたいだね」
闇の中からぬるりと浮かび上がったのは魔王様で、僕の頭上から現れた顔にギョッとした。
気付けば上下左右もよく分からないような、真っ暗な空間の中に座り込んでいて、そこには僕と魔王様だけだった。
魔王様は僕に対して垂直に立っていて、気持ち悪い感覚に立ち上がることができない。
「気分はどう?」
「最悪です……この夢、二回目ですよね?」
ぐちゃぐちゃに感情が掻き回されて、苦しくて、胸を押さえた。
「大切な人の死ぬ瞬間を見せるなんて、何の嫌がらせなんですか」
思わず悪態もつきたくなる。
ユキの最期の瞬間を何度も見せられたら、僕は気が狂ってしまうだろう。
「何を見ているのか私は知らないよ、ただ君の魂が記憶している、一番強烈な光景を再現しているだけだからね」
「僕の魂の、記憶……?」
「そう、君の魂の記憶」
「それって、僕の前世は……ユキの最期を看取ったって事ですか?」
「そうだよ」
魔王様が、口元だけニコッと笑いかけてくる。
肯定……された! そんなの、ユキから聞いてない……!
突然語られた話に動揺して、頭の整理が追いつかない。
でも、それでも……僕の魂が、ユキと共に生きていた時代があったなんて、すごく嬉しいと思ってしまった。
ユキの最期の瞬間、たくさんの感情が流れ込んできた……あれはユキへの恋慕の情だった。
僕の魂は、千年前からユキを愛していた。運命のようなものを感じて、嬉しいと……。
そう思って、胸の中に両手を抱き込めば、同時に恐ろしい想像が思考を巡った。
僕は……ユキにとってどう見えているのだろうか。
僕にとってユキは、幼い頃からの夢で会えた幼馴染。十年来の友であり、ずっと片想いしていた、会いたいと思っていた大切な人。
何者にも代え難い、側に居たい、永遠に一緒にいると誓った相手だ。
じゃあ、ユキは……?
ユキにとっての僕は、生前関係のあった人物の生まれ変わり……? それも、大切な妹を、椿を託せるような、信頼している相手の……。
僕は、ユキにとってなんなんだ……?
血の気が引いていくような心地で、この場から動けない、声を出すことができない。
「最期まで見届ける前に、記憶の再現を遮断されたようだけどね」
「……誰に?」
答えは分かっていた、なのに問わずにはいられなかった。
「それは君が一番知っているはず、何度か声を聞いているね」
「――っ、はい……」
思わず両手で顔を塞いだ。
僕の中で繋がってしまった。夢で見たあの霧の中の声と、とても他人とは思えないあの顔が。
「私とアレはね"契約"を交わしているんだよ」
「契約……?」
「その魂を私の世界に受け入れる対価は、アレの人格が消えることだ。私はアレが大嫌いなんだ」
アレ……そう物のように指しているのは、僕の前世の人物か。
だから魔王様は、僕がこの世界に来たその日から、僕の魂を嫌いだと言ったのか。
「アレはね、千年前から君の前の代まで、その魂に宿り続けた人格だ」
「――えっ?」
「私との契約を遂行しようと、何度も転生してはその魂の所有者になった。短命の転生を繰り返してようやく、君の人格が現れたみたいだね」
なにそれ……千年前から、何度転生しても同じ人だったって事?
転生したら前の人格は消えて、別人に生まれ変わって、前世の人格の記憶は他の人からも薄れていくもの……そうユキは言ってたはずなのに。
理を覆すほど、強くこの魂に執着している……? いや、違う……魂じゃなく、ユキに執着しているんだ。だって、自分の人格を消してでも、魂だけでも側に在りたいと思う程、強い想いなんだから。
怖い……気を抜けば自分の人格を食われてしまいそうで、この体を乗っ取られてしまう気がして……!
両腕で自分の体を抱けば、魔王様の視線が刺さった。
「魂が酷く揺れているね、もう少し揺さぶれば出てくるかな?」
見上げれば、魔王様は凍りつくほど嫌な顔で笑っていた。
イヤだ、僕はまだ……僕のままでいたい! ユキと一緒にいると……待ってくれていた分、ずっと側にいると誓ったんだ!
待って……くれていた?
僕を……? それとも、この魂を?
遠くからユキの声が聞こえた気がした……僕の名前を呼ぶ声だ。
「君はアレの名前を知ってるかい?」
聞きたくない……!
でも、僕は知っている……一度聞いた筈だ、その名前を。
「幼名を菖寿丸」
闇一色の景色は、深い霧の中、一面の菖蒲畑へと変わった。
怖い、僕が侵食されていく……!
「名を……」
嫌だ、聞きたくない! 聞きたくない!!
「真里ッ……!」
ハッと眩しさを感じて、焦点を合わせた。
目の前に、僕の手を両手で握って、泣きながら顔を覗き込んでくる愛しい人の姿があった。
「ユ……キ?」
「――ッ真里!」
寝ている僕に抱きついてきたユキは、声も体も震えていた。反射的にその体を抱きしめれば、自分も震えていることに気付いた。
心臓がバクバクと強く速く鼓動していて、自分が自分のままでいる事に安堵した。
「よかった……帰ってきた」
僕の体が浮くほど強く抱きしめられて、片手で頭を抱えて、頬を寄せられて……この感情は、誰に向けられたものなのだろうと不安になった。
「真里……」
僕の名前を呼んで、泣きそうな顔で僕を覗き込む。僕の名前を紡ぐ唇が合わさって、まだ微かに震えているのがわかった。
「目が覚めない間、生きた心地がしなかった……」
「そんなに長い間眠ってた?」
「長くなかった、たぶん5分くらいだっただろうが、俺には何十時間にも感じた」
大丈夫、僕はこんなにも愛されてる。分かってる、分かっているのに……隠されていた真実のせいで不安になる。
ユキの首元を見れば、そこには自刃した傷痕が刻まれている。
なぜ今日の記憶も消してくれなかったのか……僕は今日見たユキの最期も、魔王様の話も何一つ忘れることができない。
ユキのその傷痕を撫でれば、ピクリと体が反応して、微かに声が漏れた。
「これ、自分でやった痕だったんだね……」
「――ッ!」
ガバッとユキの体が離れて、僕と目が合う。
「見たのか……?」
「苦しくて心が死んでしまうかと思った」
でも、死んでしまいそうなほど苦しい感情は、流れ込んできたもので、僕のものではない。
胸元の服をクシャッと握りしめれば、ユキが戸惑うような顔をして、その手の上に手を重ねてきた。
「真里……お前に、話したいことがあるんだ」
「うん……――その前に、靴……玄関に置いてきて貰えないかな」
ベッドの上で靴を脱いでユキに渡すと、さっきまで気負っていたような表情を少し和らげて、ユキがクスッと笑った。
「真里は本当に、ベッドに靴を乗せるのが嫌いだな」
僕が渡した靴を持って、扉を隔ててすぐ目の前にある玄関へユキが向かう。
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