71 / 191
魔界編:第3章 お仕事
はじめての対価
しおりを挟む
ユキが旅館に備え付けてある浴衣を着て、窓際に設置してある籐椅子に片足を上げて腰掛けている。
普段は洋服しか着ないユキだけど、背も高いし浴衣姿も似合っている、何より色気が増してる気がする。そして行儀は悪いのだけど何故か絵になるその様を、僕はニヤニヤしながら少し離れたところから眺めていた。
「なんだ? 顔が緩んでるぞ?」
「カッコいいなぁって思って」
僕も同じ浴衣を着ているはずなのに、どうしてこうも違うのか……今は二人きりだから、正直僕の見た目なんてどうでもいいんだけど。
「どうした? おだてなくても、まだ抱いてやるぞ?」
ニコニコと嬉しそうに笑いながら両手を広げるユキに、もう少し休ませて欲しいな……なんて本音なんだか建前なんだか分からない声で呟きながら、その両腕に抱かれに向かう。
「まだ少し顔が赤くて可愛いな」
ユキの前に立つと目の前の愛しい人が僕を見上げる、頬を撫でる手が温かい……多分赤いのはのぼせたせいじゃない。
ユキの座っている椅子に片膝を乗せてユキの膝を跨ぐと、僕の腰にユキの手がかかる。
「ユキは動かないでいてくれる?」
「ん? このままか?」
「うん……いつもされてばかりだから」
ユキの前髪をかきあげると、白くて綺麗な額が現れる。本当に肌が綺麗だな、真っ黒の髪に真っ白の肌なんて白雪姫みたいだ。
そんな事を思いながらユキの額にキスした、そのままユキの頭を抱きしめて、ふわふわの耳を少し触ったり撫でたり……サラサラの髪に指を通したりする。
はぁ……楽しい……! もうずっとこうしていられる!
「真里……? これ、生殺しなんだが」
「ダメ……もっと可愛がりたい」
「!? 俺を可愛がってるのか!?」
ユキの耳が後ろに伏せって、なんとも愛らしい様相になる。どんな顔をしているのか気になって、少し腕から離して覗き込むと、ユキは恥ずかしそうに顔を背けた。
「俺を可愛がるなんて言うのは真里くらいだぞ」
「ダメ……?」
「いや、ダメじゃない……が」
ユキの頭を撫でて、ユキの髪に鼻を埋める……良い匂い!
「続けるのか!?」
「うん」
またユキの髪に指を入れようとしたところで、ユキが僕を両腕で抱きしめてそれを阻止した。
「もう終わりだ」
「えぇっ、なんで!」
「恥ずかしくなってきたからだ!」
ユキが僕の肩口に顔を埋めて、ぐりぐりとしてくる。可愛い……ユキの背中をポンポンと叩くと、甘えてくるように頬と頬をすり寄せた。
「なんか真里と居ると怖いな」
「なんで?」
ユキの声は言ってることとは裏腹に嬉しそうで、僕も思わず少し笑いながら答える。
「もうずっと……人に甘えたいなんて思わなかったのに」
それは僕には甘えたいって事で……そんな事言われたら嬉しくて胸が熱くなる。なんて可愛いこと言うんだろう、ずっと甘やかしてあげたい。
ユキの頭を胸に抱いてギュッと抱きしめた、僕がこんなにも嬉しくて堪らないのが、少しでも伝われば良いのに。
「僕はユキにいっぱい甘えて欲しいよ」
「カッコ悪くないか?」
「ないよ、大好き」
ユキの頬に口付けると、ユキがへにゃっと笑う……あぁもう、本当に可愛いな! 感極まって涙が出てくるレベルだ。
「なんか、長年保った矜恃とかどうでもよくなるな」
ユキが吹っ切れたような顔で呟いたかと思うと、二人で視線を合わせて笑い合う、僕の前だけでは何も繕わない君でいて欲しい。
頬に手を当てると僕の手に押し付けてくる感触にまた嬉しくなる、こんな可愛いことしてくれるのはきっと僕にだけだよね? 愛しいって感情が胸にいっぱい溢れてきて、こんな気持ちになるのはユキが初めてだから……感情を抑えるなんて出来そうにない。
「こんなに幸せだって思えるの、きっと初めてだ……僕はユキに初めての事いっぱいして貰ってるな」
「昨日は真里の初めて貰ったしな」
ユキが僕の口に軽くチュッと口付ける、僕のたくさんの初めてがユキで良かった……。
「……」
「どうした? 急に黙って」
「ユキ……その昨日の対価の話なんだけど」
「なんだ、決まったか?」
ユキは最高のわがままを言えって言ってた……それならちょっと無茶振りも聞いてもらえるだろうか。
「僕はユキの初めてが欲しい、なんでも良いんだ、僕だけしか知らないユキが欲しい……んだけど」
「……俺の?」
ユキは千年以上の時間を経験しているんだから、無理難題を言っているのは分かってるんだけど……。
「真里しか知らない俺なら、今この状態がそうだし……俺の子供の頃を知っているのも真里だけだが」
「うん……まぁそうなんだけど」
「前にも言ったが、ここを触らせるのも真里がはじめてだぞ?」
そう言ってユキは僕の手を自分の首の傷跡に導いた。そう言えばさっき舐めてしまったのを思い出して、少し照れてしまう。
「そういう事じゃないんだろうな、真里が言いたい初めては……」
「ユキの特別な……初めてが僕であったらと、思ったんだよね」
ユキが考え込むように額に手を当てて、次にその手を口元に、最終的に目元に当てて……よし! と、意気込むように僕を見た。
「真里にとっておきを教えてやろう」
「え……とっておき?」
ユキがワクワクするような、少し悪戯っぽい笑みを浮かべていて、一体何を教えてくれるのかと、僕も期待でソワソワしてしまう。
「真里のファーストキスは誰が貰った?」
「それは、ユキだけど……」
貰った? 奪われたの間違いな気もするけど……不満はないけど。
「じゃぁ、俺のは誰だと思う?」
「え……そんな」
誰って、僕が知ってる人なの……なんて言おうかと思って、思いとどまった。
「……え、えっ!? うそ……僕なの!?」
少し照れるようニヤッと笑ったユキに……言葉にならない! すごく嬉しい……!
「でもそれって、君との最後の夢だよね……?」
泣いて僕にまた会いにきて欲しいと、そう願った君にキスされて目が覚めた……あの夢がユキのファーストキスだったと言うなら嬉しい反面、それはユキにとっては悲しい記憶でもあるわけで……。
「暗い顔するなよ、喜んで欲しくて言ったのに」
「うん……嬉しい」
ユキが僕の目元を親指で拭った、いろんな感情がごちゃ混ぜになって、また涙が溢れてたんだ。
「これからずっと一緒に居るんだろ? 俺が初めて体験することは、全部真里と一緒にしよう」
「うん……」
「だから俺の過去にヤキモチなんて妬かなくていいんだぞ?」
「うん……っ!」
ユキが指で拭った後の目元に唇を落とす、どうやったって取り戻せない千年の時間を……その間にユキに起こった出来事を、僕が共有することは出来ない。
僕はその事に後ろめたさやヤキモチを妬いていたのか……自分の感情なのに、ユキの方がよくわかってる。
「はじめてねぇ……やった事ないエッチなんてあったかな?」
「……えっ?」
「青姦どころか人に見せつけながらとかも、やった事あるしなぁ」
「なんの話……なの?」
「俺の初体験が欲しいんだろ?」
ユキがニヤニヤしながら僕の顎をくすぐる、さっきまで感動的な話をしてたのに! なんですぐエロい方向に持っていくんだ!
「暴力は嫌だしな、汚いのも好みじゃない……」
「それは僕も嫌だけど」
「真里好みなら、縛りプレイか?」
「なっ!」
なんで僕好みだとそうなるんだよ! そんなの好きなんて一度も言ったことない!
「しかし縛りながらヤった事はあるからなぁ……俺が縛られる側ならないぞ? 死んでからは……だが、しかしそれじゃあ真里の……」
「……っ!!?」
ちょっと待って! 今のは!?
椅子がひっくり返るかと思ったくらい、勢いをつけて膝立ちでユキに迫ってしまった。
「な、なんだ!? もしかして俺を縛りたいのか!? 真里になら悪くない気もするが」
僕を受け止めたユキが、若干引き気味に聞いてくる……が、そこじゃ無い! 今のはそこじゃ無いだろ!
「それ、生きてる生身の身体で……ってことだよね」
今ので脳裏に走った夢の断片がある、彼の身体には時々縄の痕が付いていた。小さい頃も何度かあったけど、確か十四、五歳の頃の雪景は酷く荒れていて、一度縄の跡がくっきりと……残っていた日があった気がして……まさかそれが!?
僕が知ってるはずの雪景の姿に、僕の知らない雪景の話が重なっていく……知らない、知らないよそんな話。
普段は洋服しか着ないユキだけど、背も高いし浴衣姿も似合っている、何より色気が増してる気がする。そして行儀は悪いのだけど何故か絵になるその様を、僕はニヤニヤしながら少し離れたところから眺めていた。
「なんだ? 顔が緩んでるぞ?」
「カッコいいなぁって思って」
僕も同じ浴衣を着ているはずなのに、どうしてこうも違うのか……今は二人きりだから、正直僕の見た目なんてどうでもいいんだけど。
「どうした? おだてなくても、まだ抱いてやるぞ?」
ニコニコと嬉しそうに笑いながら両手を広げるユキに、もう少し休ませて欲しいな……なんて本音なんだか建前なんだか分からない声で呟きながら、その両腕に抱かれに向かう。
「まだ少し顔が赤くて可愛いな」
ユキの前に立つと目の前の愛しい人が僕を見上げる、頬を撫でる手が温かい……多分赤いのはのぼせたせいじゃない。
ユキの座っている椅子に片膝を乗せてユキの膝を跨ぐと、僕の腰にユキの手がかかる。
「ユキは動かないでいてくれる?」
「ん? このままか?」
「うん……いつもされてばかりだから」
ユキの前髪をかきあげると、白くて綺麗な額が現れる。本当に肌が綺麗だな、真っ黒の髪に真っ白の肌なんて白雪姫みたいだ。
そんな事を思いながらユキの額にキスした、そのままユキの頭を抱きしめて、ふわふわの耳を少し触ったり撫でたり……サラサラの髪に指を通したりする。
はぁ……楽しい……! もうずっとこうしていられる!
「真里……? これ、生殺しなんだが」
「ダメ……もっと可愛がりたい」
「!? 俺を可愛がってるのか!?」
ユキの耳が後ろに伏せって、なんとも愛らしい様相になる。どんな顔をしているのか気になって、少し腕から離して覗き込むと、ユキは恥ずかしそうに顔を背けた。
「俺を可愛がるなんて言うのは真里くらいだぞ」
「ダメ……?」
「いや、ダメじゃない……が」
ユキの頭を撫でて、ユキの髪に鼻を埋める……良い匂い!
「続けるのか!?」
「うん」
またユキの髪に指を入れようとしたところで、ユキが僕を両腕で抱きしめてそれを阻止した。
「もう終わりだ」
「えぇっ、なんで!」
「恥ずかしくなってきたからだ!」
ユキが僕の肩口に顔を埋めて、ぐりぐりとしてくる。可愛い……ユキの背中をポンポンと叩くと、甘えてくるように頬と頬をすり寄せた。
「なんか真里と居ると怖いな」
「なんで?」
ユキの声は言ってることとは裏腹に嬉しそうで、僕も思わず少し笑いながら答える。
「もうずっと……人に甘えたいなんて思わなかったのに」
それは僕には甘えたいって事で……そんな事言われたら嬉しくて胸が熱くなる。なんて可愛いこと言うんだろう、ずっと甘やかしてあげたい。
ユキの頭を胸に抱いてギュッと抱きしめた、僕がこんなにも嬉しくて堪らないのが、少しでも伝われば良いのに。
「僕はユキにいっぱい甘えて欲しいよ」
「カッコ悪くないか?」
「ないよ、大好き」
ユキの頬に口付けると、ユキがへにゃっと笑う……あぁもう、本当に可愛いな! 感極まって涙が出てくるレベルだ。
「なんか、長年保った矜恃とかどうでもよくなるな」
ユキが吹っ切れたような顔で呟いたかと思うと、二人で視線を合わせて笑い合う、僕の前だけでは何も繕わない君でいて欲しい。
頬に手を当てると僕の手に押し付けてくる感触にまた嬉しくなる、こんな可愛いことしてくれるのはきっと僕にだけだよね? 愛しいって感情が胸にいっぱい溢れてきて、こんな気持ちになるのはユキが初めてだから……感情を抑えるなんて出来そうにない。
「こんなに幸せだって思えるの、きっと初めてだ……僕はユキに初めての事いっぱいして貰ってるな」
「昨日は真里の初めて貰ったしな」
ユキが僕の口に軽くチュッと口付ける、僕のたくさんの初めてがユキで良かった……。
「……」
「どうした? 急に黙って」
「ユキ……その昨日の対価の話なんだけど」
「なんだ、決まったか?」
ユキは最高のわがままを言えって言ってた……それならちょっと無茶振りも聞いてもらえるだろうか。
「僕はユキの初めてが欲しい、なんでも良いんだ、僕だけしか知らないユキが欲しい……んだけど」
「……俺の?」
ユキは千年以上の時間を経験しているんだから、無理難題を言っているのは分かってるんだけど……。
「真里しか知らない俺なら、今この状態がそうだし……俺の子供の頃を知っているのも真里だけだが」
「うん……まぁそうなんだけど」
「前にも言ったが、ここを触らせるのも真里がはじめてだぞ?」
そう言ってユキは僕の手を自分の首の傷跡に導いた。そう言えばさっき舐めてしまったのを思い出して、少し照れてしまう。
「そういう事じゃないんだろうな、真里が言いたい初めては……」
「ユキの特別な……初めてが僕であったらと、思ったんだよね」
ユキが考え込むように額に手を当てて、次にその手を口元に、最終的に目元に当てて……よし! と、意気込むように僕を見た。
「真里にとっておきを教えてやろう」
「え……とっておき?」
ユキがワクワクするような、少し悪戯っぽい笑みを浮かべていて、一体何を教えてくれるのかと、僕も期待でソワソワしてしまう。
「真里のファーストキスは誰が貰った?」
「それは、ユキだけど……」
貰った? 奪われたの間違いな気もするけど……不満はないけど。
「じゃぁ、俺のは誰だと思う?」
「え……そんな」
誰って、僕が知ってる人なの……なんて言おうかと思って、思いとどまった。
「……え、えっ!? うそ……僕なの!?」
少し照れるようニヤッと笑ったユキに……言葉にならない! すごく嬉しい……!
「でもそれって、君との最後の夢だよね……?」
泣いて僕にまた会いにきて欲しいと、そう願った君にキスされて目が覚めた……あの夢がユキのファーストキスだったと言うなら嬉しい反面、それはユキにとっては悲しい記憶でもあるわけで……。
「暗い顔するなよ、喜んで欲しくて言ったのに」
「うん……嬉しい」
ユキが僕の目元を親指で拭った、いろんな感情がごちゃ混ぜになって、また涙が溢れてたんだ。
「これからずっと一緒に居るんだろ? 俺が初めて体験することは、全部真里と一緒にしよう」
「うん……」
「だから俺の過去にヤキモチなんて妬かなくていいんだぞ?」
「うん……っ!」
ユキが指で拭った後の目元に唇を落とす、どうやったって取り戻せない千年の時間を……その間にユキに起こった出来事を、僕が共有することは出来ない。
僕はその事に後ろめたさやヤキモチを妬いていたのか……自分の感情なのに、ユキの方がよくわかってる。
「はじめてねぇ……やった事ないエッチなんてあったかな?」
「……えっ?」
「青姦どころか人に見せつけながらとかも、やった事あるしなぁ」
「なんの話……なの?」
「俺の初体験が欲しいんだろ?」
ユキがニヤニヤしながら僕の顎をくすぐる、さっきまで感動的な話をしてたのに! なんですぐエロい方向に持っていくんだ!
「暴力は嫌だしな、汚いのも好みじゃない……」
「それは僕も嫌だけど」
「真里好みなら、縛りプレイか?」
「なっ!」
なんで僕好みだとそうなるんだよ! そんなの好きなんて一度も言ったことない!
「しかし縛りながらヤった事はあるからなぁ……俺が縛られる側ならないぞ? 死んでからは……だが、しかしそれじゃあ真里の……」
「……っ!!?」
ちょっと待って! 今のは!?
椅子がひっくり返るかと思ったくらい、勢いをつけて膝立ちでユキに迫ってしまった。
「な、なんだ!? もしかして俺を縛りたいのか!? 真里になら悪くない気もするが」
僕を受け止めたユキが、若干引き気味に聞いてくる……が、そこじゃ無い! 今のはそこじゃ無いだろ!
「それ、生きてる生身の身体で……ってことだよね」
今ので脳裏に走った夢の断片がある、彼の身体には時々縄の痕が付いていた。小さい頃も何度かあったけど、確か十四、五歳の頃の雪景は酷く荒れていて、一度縄の跡がくっきりと……残っていた日があった気がして……まさかそれが!?
僕が知ってるはずの雪景の姿に、僕の知らない雪景の話が重なっていく……知らない、知らないよそんな話。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる