57 / 191
魔界編:第2章 繋がる
焦燥感
しおりを挟む
聖華が姿を消してからしばらくして、管理課の事務所にルイさんが現れた。
「真里ーっ! ちょいちょいこっち来てー」
ヒョコッと出入り口から顔を出して、ニコニコ笑顔で僕を手招きしている。
「どうしたんですか? 管理課に来るなんて珍しいですよね」
「うん、ユキからの伝言だからねー、ちょっと一緒に来て」
ルイさんが歩きはじめたので後ろをついていくと、ついさっきまで聖華と使っていた共同休憩スペースへ着いた。ただし、ルイさんは休憩スペースのさらに奥、限られた人しか鍵を持たない特別な……密談、会議に使う部屋へと進んでいった。
「どうしたんですか!? ユキに何かありました!?」
「ううん! ユキは大丈夫!」
僕が深刻そうな顔をしてしまったせいか、ルイさんが両手を否定の形で振る。
「まず、ユキからの伝言だけど……今日の帰りは遅くなるって」
「えっ! あっ……そうですか、わかりました」
そっか、ユキは今日遅いのか……少し残念な様な、安心した様な、複雑な気持ちだ。
「ハルキから呼び出しがあったみたいでねー、多分緊急会議だと思う」
「じゃあ、ユキは魔王様のところに行ってるんですね」
そういえばユキが現世に来ていた時も、緊急会議とか言っていなくなった事があったっけ……やっぱり忙しいんだな。
「昨日の転生院での話かもね……実はその件について伝えたかったんだけど」
ルイさんが鋭い眼光で真面目な顔をしている、こういう時はあまり楽しい話ではない。
「昨日の鬼みたいになった二人、魂ごと消滅したらしいんだ」
「えっ……消滅、ですか?」
「うん、輪廻に還らず消滅したって事だった……多分そのせいでユキは呼ばれたんだと思う」
魂が輪廻に還る、それは現世への転生を意味する。新しい生だ……この世界からは居なくなってしまうけど、悲観するよりむしろ、お祝いするべき事だ。
だけど魂の消滅は違う、それは完全なる消失、無だ。現世へ転生する事も出来ない、その魂は二度と戻る事はない。
昨日あれだけ感情を滾らせた相手ではあるが、会話を交わした相手が消滅したというのは、僕にとっては衝撃的な出来事だった。
余程の事がない限り消える事はないこの世界で、死に近い概念を実感した、怖い……ただ、純粋に怖かった。
「昨日の件で……ユキは何か罪に問われたり、尋問されたりとかあるんですか?」
「あーそれはないよ! むしろ最速で指揮を取っていたんだから、褒められたとしても、責任を問われるなんて事は無いはずだよ!」
僕を安心させようとしたのか、ルイさんはニコッと笑って否定してくれた。
「一応真里もユキと一緒に駆け付けてるから、もしかしたら呼び出しとか、状況確認とかされるかもしれないと思って」
「あ、それで知らせに来てくれたんですか」
「うん……魔王様のところに行くってなると、やっぱり心構えが要るかなーって!」
確かに、僕は魔王様が苦手だし、あの恐怖を感じるほどのプレッシャーは出来れば味わいたくない。
「ありがとうございます、助かりました」
「うん」
ルイさんは用件だけ伝えると、すぐに休憩所から出て事務所の方へと歩き出した。
「あ、そういえば!」
そう言って突然立ち止まり、僕の方を振り返る。
「さっき、聖華が来てたよー? ユキと二人っきりみたいだったけどー大丈夫?」
あぁ、やっぱり! アイツ! ユキの所に行ってたんじゃないか!
「大丈夫です、想定はしていたので」
帰ってきたら問い詰めなければいけない。
僕が管理課の事務所に戻ってほどなくして、聖華も事務所に戻ってきた。ルイさんの口ぶりからして、恐らくルイさんが維持部隊の事務所を出る前に、聖華はその場を離れた様だったけど……どこで何してサボっていたのやら。
やたら上機嫌で戻ってきた聖華に、僕は仁王立ちで待ち構えた。
「どこに行ってたの?」
「今晩のお相手をナンパしに行っただけだよ、なーにー? ヤキモチー?」
ユキのところに行っていたと知っている上でそれを聞かされると、ユキを誘ったのかと勘ぐってしまうけど……アレ以来、聖華がそういった形で誘ってきたことは一度もないと、ユキからは聞いている。
一応、信用はしているんだ、ただ先ほどうっかり相談してしまったあの内容を、ユキに知られたくはなかった。
「ユキのところに居たって聞いたんだけど?」
「やだーっ! バレてる!?」
「まさか……今日のあの話なんてしてないよね!?」
僕としては内心不安で、冷や汗ダラダラ状態だったのだけど、あくまで表情は強気、怒っている風だ。
「安心して! 恋しくなって抱きつきに行っただけだから」
「……はぁ?」
今度は大真面目に気に障った、イラッとした。周りの空気がチリッとしたのが、自分でもわかった。
「あっ、熱っ!」
さすがに昨日の様に燃やしたりはしないが、ユキに関する事で感情が昂ると、どうにも抑えが効かない。
「心配しなくても未遂よ!? アタシは床に叩きつけられて踏まれただけだから……気持ちよかった♡」
うわぁ……ド変態すぎる、もはやご褒美になってるじゃないか。
「で、本当に何しに行ってたの?」
「ユキさんに飴のお礼を伝えに行っただけ! おまけで3つ追加して貰っちゃった」
「それにしては遅くなかった?」
「本当にナンパして帰って来たの! 真里にユキさん取り上げられちゃったから、あれから魔力補給が大変なんだよ!?」
そこを引き合いに出されると追及しにくくなる……というかユキを元は自分の所有物みたいに言わないで欲しい。
「すごいっ……じわじわ焼かれてる感じがするっ!」
1人喜んでいる聖華を尻目に周りを見回すと、同職のメンバー達が必要以上に離れて僕らを見ていた。
「お、お前ら! 喧嘩するなら外でやれよ!」
「す……すみません」
聖華一人に対してかけていた筈の圧は、周りにも影響するほどだったらしい。まだ上手に調整できないのに、感情に任せてプレッシャーを放つなんて良くないけど……どうにも制御が難しい。
「聖華、その焼かれてるってどんな感じなの?」
「そうねぇ、胸が熱くなって、苦しくて、痛くて……まるで恋みたいだよね」
「えっ……」
予想外の感想に、僕は一瞬あっけにとられた。
「妬いて、焦がれて、燃えるほど熱くて、真里の想いはこんな感じで熱いのかなぁって……そう思ったら勝てるわけないよなって」
「聖華……」
もしこの力がユキに対する想いの発現なのだとしたら、僕はどうやって抑えたらいいのだろう。
もしかしたら、自信のなさの現れなのかもしれない。ユキのパートナーは自分だと、横に並ぶのは自分だと……胸を張って言えるようになれば、少しは制御できるようになるんだろうか。
「そっか……なんか、ありがとう」
少し自信を持たせてくれたというか、聖華から背中を押してもらったような気がして、なんとなく嬉しくなった。
「アタシも焼かれるほど熱く愛されたいなぁ」
そんな事を言いながら、聖華が僕のお尻を撫でてきた。オイこら、それセクハラだろ!
「さっきの言葉は撤回する」
「その冷たい視線もゾクゾクするーっ!」
キッと睨んでから、僕は自分のデスクに戻った。
伊澄さんがみんなが帰る頃合いに事務所に帰ってきて、誰よりも早く帰ろうとした聖華を呼び止めて、二人して事務所を留守にした。僕はユキが遅くなる事はわかっていたので、皆が帰るのを見送って、伊澄さんが事務所に戻るまで居残った。
それでも帰った時間はいつもより少し遅いくらいで、ユキが帰って来ている筈もなく……僕は部屋で一人、日課の自主練に勤しむ。幸いなことに、昨日はたくさんの新しいことを覚えたから、試したい事や練習したいことは山ほどあった、自主練は暇つぶしに最適だ。
魔力での生成の練習や、身体強化や目の強化の練習、急に酷使したせいか目頭が痛くなって指で押さえた。時計を確認したらもう12時をまわっていた……遅い、さすがに少し心配になってくる。ユキは魔界でNo.2なのだから、僕が心配するのはおこがましい事だとわかっているのだけど。
少し疲れたのでソファーに横になると、一気に眠気が襲ってきた。悪魔は寝なくても大丈夫だが、僕はまだ生前の体の癖が濃く残っているから……うつらうつらと意識を持っていかれる。ソファーで寝ていれば、ユキが帰って来た時に起こしてくれるはずだ。
飛びそうな意識の中、自分の眠気を受け入れる理由を作って、僕は意識を手放した。
不思議な光景を見た、それは夢なのか……それにしては妙にリアルで、夢で終わらせることは到底できなかった。
見えるのはユキの後ろ姿、すごく近い、そして少し上からの視点だった……対面にいるのは覇戸部と呼ばれていた、僕を目の敵にしている魔王様の護衛の人だ。
何かを話している様だけど、話し声までは聞き取れない……ただ、あの人が近づいてきて、ユキの手を取った瞬間、僕は悪夢でも見たかの様に飛び起きた。いいや、"悪夢でも"じゃない! 悪夢だ!
時計を見たら夜中の三時、ユキが帰ってきた気配はない。もしかして、あの人と二人でいるのか!? なんで!? 心臓が狂ったかの様にバクバクと音を立てる、確かめないと! そう思った時には、僕は家から飛び出していた。
「真里ーっ! ちょいちょいこっち来てー」
ヒョコッと出入り口から顔を出して、ニコニコ笑顔で僕を手招きしている。
「どうしたんですか? 管理課に来るなんて珍しいですよね」
「うん、ユキからの伝言だからねー、ちょっと一緒に来て」
ルイさんが歩きはじめたので後ろをついていくと、ついさっきまで聖華と使っていた共同休憩スペースへ着いた。ただし、ルイさんは休憩スペースのさらに奥、限られた人しか鍵を持たない特別な……密談、会議に使う部屋へと進んでいった。
「どうしたんですか!? ユキに何かありました!?」
「ううん! ユキは大丈夫!」
僕が深刻そうな顔をしてしまったせいか、ルイさんが両手を否定の形で振る。
「まず、ユキからの伝言だけど……今日の帰りは遅くなるって」
「えっ! あっ……そうですか、わかりました」
そっか、ユキは今日遅いのか……少し残念な様な、安心した様な、複雑な気持ちだ。
「ハルキから呼び出しがあったみたいでねー、多分緊急会議だと思う」
「じゃあ、ユキは魔王様のところに行ってるんですね」
そういえばユキが現世に来ていた時も、緊急会議とか言っていなくなった事があったっけ……やっぱり忙しいんだな。
「昨日の転生院での話かもね……実はその件について伝えたかったんだけど」
ルイさんが鋭い眼光で真面目な顔をしている、こういう時はあまり楽しい話ではない。
「昨日の鬼みたいになった二人、魂ごと消滅したらしいんだ」
「えっ……消滅、ですか?」
「うん、輪廻に還らず消滅したって事だった……多分そのせいでユキは呼ばれたんだと思う」
魂が輪廻に還る、それは現世への転生を意味する。新しい生だ……この世界からは居なくなってしまうけど、悲観するよりむしろ、お祝いするべき事だ。
だけど魂の消滅は違う、それは完全なる消失、無だ。現世へ転生する事も出来ない、その魂は二度と戻る事はない。
昨日あれだけ感情を滾らせた相手ではあるが、会話を交わした相手が消滅したというのは、僕にとっては衝撃的な出来事だった。
余程の事がない限り消える事はないこの世界で、死に近い概念を実感した、怖い……ただ、純粋に怖かった。
「昨日の件で……ユキは何か罪に問われたり、尋問されたりとかあるんですか?」
「あーそれはないよ! むしろ最速で指揮を取っていたんだから、褒められたとしても、責任を問われるなんて事は無いはずだよ!」
僕を安心させようとしたのか、ルイさんはニコッと笑って否定してくれた。
「一応真里もユキと一緒に駆け付けてるから、もしかしたら呼び出しとか、状況確認とかされるかもしれないと思って」
「あ、それで知らせに来てくれたんですか」
「うん……魔王様のところに行くってなると、やっぱり心構えが要るかなーって!」
確かに、僕は魔王様が苦手だし、あの恐怖を感じるほどのプレッシャーは出来れば味わいたくない。
「ありがとうございます、助かりました」
「うん」
ルイさんは用件だけ伝えると、すぐに休憩所から出て事務所の方へと歩き出した。
「あ、そういえば!」
そう言って突然立ち止まり、僕の方を振り返る。
「さっき、聖華が来てたよー? ユキと二人っきりみたいだったけどー大丈夫?」
あぁ、やっぱり! アイツ! ユキの所に行ってたんじゃないか!
「大丈夫です、想定はしていたので」
帰ってきたら問い詰めなければいけない。
僕が管理課の事務所に戻ってほどなくして、聖華も事務所に戻ってきた。ルイさんの口ぶりからして、恐らくルイさんが維持部隊の事務所を出る前に、聖華はその場を離れた様だったけど……どこで何してサボっていたのやら。
やたら上機嫌で戻ってきた聖華に、僕は仁王立ちで待ち構えた。
「どこに行ってたの?」
「今晩のお相手をナンパしに行っただけだよ、なーにー? ヤキモチー?」
ユキのところに行っていたと知っている上でそれを聞かされると、ユキを誘ったのかと勘ぐってしまうけど……アレ以来、聖華がそういった形で誘ってきたことは一度もないと、ユキからは聞いている。
一応、信用はしているんだ、ただ先ほどうっかり相談してしまったあの内容を、ユキに知られたくはなかった。
「ユキのところに居たって聞いたんだけど?」
「やだーっ! バレてる!?」
「まさか……今日のあの話なんてしてないよね!?」
僕としては内心不安で、冷や汗ダラダラ状態だったのだけど、あくまで表情は強気、怒っている風だ。
「安心して! 恋しくなって抱きつきに行っただけだから」
「……はぁ?」
今度は大真面目に気に障った、イラッとした。周りの空気がチリッとしたのが、自分でもわかった。
「あっ、熱っ!」
さすがに昨日の様に燃やしたりはしないが、ユキに関する事で感情が昂ると、どうにも抑えが効かない。
「心配しなくても未遂よ!? アタシは床に叩きつけられて踏まれただけだから……気持ちよかった♡」
うわぁ……ド変態すぎる、もはやご褒美になってるじゃないか。
「で、本当に何しに行ってたの?」
「ユキさんに飴のお礼を伝えに行っただけ! おまけで3つ追加して貰っちゃった」
「それにしては遅くなかった?」
「本当にナンパして帰って来たの! 真里にユキさん取り上げられちゃったから、あれから魔力補給が大変なんだよ!?」
そこを引き合いに出されると追及しにくくなる……というかユキを元は自分の所有物みたいに言わないで欲しい。
「すごいっ……じわじわ焼かれてる感じがするっ!」
1人喜んでいる聖華を尻目に周りを見回すと、同職のメンバー達が必要以上に離れて僕らを見ていた。
「お、お前ら! 喧嘩するなら外でやれよ!」
「す……すみません」
聖華一人に対してかけていた筈の圧は、周りにも影響するほどだったらしい。まだ上手に調整できないのに、感情に任せてプレッシャーを放つなんて良くないけど……どうにも制御が難しい。
「聖華、その焼かれてるってどんな感じなの?」
「そうねぇ、胸が熱くなって、苦しくて、痛くて……まるで恋みたいだよね」
「えっ……」
予想外の感想に、僕は一瞬あっけにとられた。
「妬いて、焦がれて、燃えるほど熱くて、真里の想いはこんな感じで熱いのかなぁって……そう思ったら勝てるわけないよなって」
「聖華……」
もしこの力がユキに対する想いの発現なのだとしたら、僕はどうやって抑えたらいいのだろう。
もしかしたら、自信のなさの現れなのかもしれない。ユキのパートナーは自分だと、横に並ぶのは自分だと……胸を張って言えるようになれば、少しは制御できるようになるんだろうか。
「そっか……なんか、ありがとう」
少し自信を持たせてくれたというか、聖華から背中を押してもらったような気がして、なんとなく嬉しくなった。
「アタシも焼かれるほど熱く愛されたいなぁ」
そんな事を言いながら、聖華が僕のお尻を撫でてきた。オイこら、それセクハラだろ!
「さっきの言葉は撤回する」
「その冷たい視線もゾクゾクするーっ!」
キッと睨んでから、僕は自分のデスクに戻った。
伊澄さんがみんなが帰る頃合いに事務所に帰ってきて、誰よりも早く帰ろうとした聖華を呼び止めて、二人して事務所を留守にした。僕はユキが遅くなる事はわかっていたので、皆が帰るのを見送って、伊澄さんが事務所に戻るまで居残った。
それでも帰った時間はいつもより少し遅いくらいで、ユキが帰って来ている筈もなく……僕は部屋で一人、日課の自主練に勤しむ。幸いなことに、昨日はたくさんの新しいことを覚えたから、試したい事や練習したいことは山ほどあった、自主練は暇つぶしに最適だ。
魔力での生成の練習や、身体強化や目の強化の練習、急に酷使したせいか目頭が痛くなって指で押さえた。時計を確認したらもう12時をまわっていた……遅い、さすがに少し心配になってくる。ユキは魔界でNo.2なのだから、僕が心配するのはおこがましい事だとわかっているのだけど。
少し疲れたのでソファーに横になると、一気に眠気が襲ってきた。悪魔は寝なくても大丈夫だが、僕はまだ生前の体の癖が濃く残っているから……うつらうつらと意識を持っていかれる。ソファーで寝ていれば、ユキが帰って来た時に起こしてくれるはずだ。
飛びそうな意識の中、自分の眠気を受け入れる理由を作って、僕は意識を手放した。
不思議な光景を見た、それは夢なのか……それにしては妙にリアルで、夢で終わらせることは到底できなかった。
見えるのはユキの後ろ姿、すごく近い、そして少し上からの視点だった……対面にいるのは覇戸部と呼ばれていた、僕を目の敵にしている魔王様の護衛の人だ。
何かを話している様だけど、話し声までは聞き取れない……ただ、あの人が近づいてきて、ユキの手を取った瞬間、僕は悪夢でも見たかの様に飛び起きた。いいや、"悪夢でも"じゃない! 悪夢だ!
時計を見たら夜中の三時、ユキが帰ってきた気配はない。もしかして、あの人と二人でいるのか!? なんで!? 心臓が狂ったかの様にバクバクと音を立てる、確かめないと! そう思った時には、僕は家から飛び出していた。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
異世界ぼっち暮らし(神様と一緒!!)
藤雪たすく
BL
愛してくれない家族から旅立ち、希望に満ちた一人暮らしが始まるはずが……異世界で一人暮らしが始まった!?
手違いで人の命を巻き込む神様なんて信じません!!俺が信じる神様はこの世にただ一人……俺の推しは神様です!!
改訂版 愛のエキスと聖女さま
にしのみつてる
ファンタジー
ノープランの帝王としっかり聖女の日記
何処にでもいる還暦を過ぎたジジとババが若返って異世界へトリップしちゃったらしいけど、神様たちから愛の指導と見守り役を押し付けられたりして…神様が勝手に付けたアニメのお父さんとお母さんの名前を借りて異世界で活躍する話です。今度は獣耳の弟子が加わって楽しく旅をします
内容を大幅に変更して再掲載になります……よろしくお願いします
--------------------------------------
稚拙な作品をノベルアップ+ 様 にも投稿しています。表紙画像はBing image creatorで作成しています。ノベルアップ+様での熱烈応援を受け付けています。フォロー、ブクマ、スタンプなどお気軽にどうぞ
最初にお断りしておきますが、どの作品も誤字脱字が多いので更新頻度はかなり多めになります。
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
執着攻めと平凡受けの短編集
松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。
疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。
基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる