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魔界編:第1章 薬
無意識に
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ユキが少し気怠そうに戻ってきた、僕はずっと悶々としながら待っていたのだけど……ヤバい、ユキが色っぽい! やっぱり覗きに行けば良かった! なんてちょっと変態じみた事を思ってしまった。
「おかえり……」
「真里、覗きに来なかったな?」
なんでちょっと寂しそうに言うの!? 見ないでって言うから、行かないように我慢してたのに!
「……行ってたらどうしてたの?」
「そんなの組み敷くに決まってるだろ」
あー……うん、行かなくて正解だったかも。
「真里は本気で飴作り手伝うつもりか?」
「ユキの作った飴を一つでも減らしたいからね、やるよ」
ユキが前髪をかき上げながら、困ったような顔をする。
「さっきも言ったが、俺は真里の魔力を誰にも渡したくない……愛しい人の魔力がこんなに気持ちいいなんて知らなかった」
ユキが少し照れるように目を逸らしながら、そんな可愛い事を言ってくるから、僕の決意はますます固くなった。
「さっき僕も言ったけど、それ僕も同じ気持ちなんだよ……だから今回はお互い痛み分けって事で妥協してよ」
「今回はって……俺いつも折れてるんだけど」
ユキが仕方がないといった風に、腰に手を当てて笑いながら短くため息をついた。それは承諾したという事だろうか、確かにユキはいつも僕の我が儘を通してくれる。
入ってきた時と同じようにユキに手を引かれて、転生院の大広間まで戻ってきたかと思うと、ユキは吉助さんの後ろ姿を見つけて走り出した。
「吉助、テメーなに聞き耳立ててんだよ!」
「でででででも! でも! 何も聞こえねぇでしたよ!?」
「当たり前だ! 誰が聞かせるか!」
ユキが後ろからゲシゲシと吉助さんに蹴りを入れている、ユキは色んな人にああやって戯れているのを見かける。僕がそれをジッと見ていると、ユキがハッとしたように目を見開いた。
「真里、こういうのは怖いか!?」
「え? ううん、ユキがこう背中を叩いたり、足でやってるのはスキンシップでしょ? 少し羨ましいくらいだよ?」
一方的な暴力に嫌悪感はあるが、そこに乗る感情に分別がつかない訳ではない。なんか愛情込めてやってる仕草に見えるし、僕にはあんな事してくれないんだろうなと思うと……嫉妬してしまいそうだ。
ユキがホッとした様子で僕のところまで戻ってきて、椅子まで肩を抱かれて移動する。
「あぁ、誰かユキ様と真里くんの春画作ってくれねぇですかねぇ」
はっ……!? しゅんっ……!? 今背後からボソッと、とんでもない事言われた気がする!
ユキと二人がかりで飴を量産していると、スピードは倍になったとまではいかないけど、もうそろそろ目標個数になりそうだ。
霊魂を捕まえてきた人に何も知らないフリをして、この飴は何に使うのかと尋ねてみると、疲れた時の疲労回復用とか、ストレス発散用とか、換金用って意見が多かった。
聞いている限り僕たちがお互いに摂取した時の様に、過度な快感を伴うものでは無さそうなんだけど……それでもみんな少し恥ずかしそうに言い淀むところを見ると、多分それなりには気持ちのいい物らしい。自分が作ったもので……と思うと、今更ながら恥ずかしさが込み上げてきた。
飴も作り終えて、後は人海戦術に任せる事になった。転生院の人と指揮を交代したカズヤさん達も、網に大量の霊魂を捕まえて帰ってきた。
「ショー! お前何でそんなに少ないんだ」
「だってよぉ! カズヤとか、ルイみてぇに速く動けねぇもん!」
「お前、脳筋だからなー!」
また飛翔さんがユキとルイさんからイジられている。さっき見た限りでは、飛翔さんのスピードは裸眼じゃ追えないくらい速かった……二人はどれだけ速いんだろう、もしかしたらユキは更に……? 改めて維持部隊の能力の高さにビックリする。
維持部隊だけで100は捕まえてきているから、飴は余りそうだなぁ……と思っていると、ユキも同じ事を考えていた様だった。
「吉助、ラスト5人の霊魂捕まえてきた奴には、1霊魂につき10個渡せ、残りは好きにしろ」
「えっ……いいんですか!?」
ついに遠慮するふりもやめたようだ。
「お前、どうせ売っ払うんだろ? 時間が経てば値下りするから、今日中にカタ付けろよ」
ユキは余る飴を回収する方向ではなく、モチベーションアップに使う様だ。吉助さんがホクホクの笑顔で、俄然やる気を漲らせていた。
時間は遅くなってしまったが、転生院は休業時間がないとの事で、ユキに連れられて邪魔にならない様に中を少し見せて貰った。転生院の中には輪廻門と繋がっている扉があって、霊魂達はその扉から輪廻へ還っているとの事だった。
何かの事故で、うっかり門の中へ……なんて取り返しがつかないから、あまり近付かないでくれとユキに散々言われて、遠目から眺めるだけに留まった。
悪魔もあの門を通ればただの魂、輪廻に還って新しい命に生まれ変わる。
白い霊魂の状態だと、軽い喜怒哀楽の感情しか残っていないらしいのだけど、それでも時々門を潜るのを躊躇う霊魂が居たのが印象的だった。
あまり長居しても邪魔になるので、ユキの転移陣で帰宅した。僕たちが帰ろうとした時、遠くから吉助さんがペコペコと頭を下げていた。
転移先は家のリビングだったので、そのまま二人でソファーに腰を下ろした、いつも通りユキの手をギュッと握る。
「そういえば……ユキってさ、前に輪廻門発現させようとしてなかった!?」
ふと思い出して、聞かずにはいられなかった。
「あぁ、魔王様以外なら俺にしか出来ない大技だぞ……なかなか魔力を持っていかれるけどな」
そんな大層な物を、僕がボコボコにされた怒りで使おうとしていたのか……しかも強制的に輪廻に還すってなかなか酷い所業だと思うんだけど!
「君も僕の事言えないくらい短気だよ」
「あの時のは当然の報復だろう!?」
んーまぁ、あと少しで僕の魂は消滅しかかってたわけだけど……そうなっていたのがユキだったと想像したら、その怒りは最もな気もした。
「俺はあんな現実味の無い煽り文句で、あそこまでキレた真里に驚いたけどな」
「ごめん、ユキが我慢してたのに」
「あんな事言ってきた奴は数十年居なかったからな、驚きの方が大きくてな! あんな風に俺を守ろうとするのは真里くらいだから、純粋に嬉しかったけどな」
僕の腰を抱き寄せながら、クスクスと楽しそうにユキが笑っている。自分がひどくおこがましい事をした様な気がして、だんだん恥ずかしくなってきた。第一あの時は守ろうとしたというより、アイツを潰してやりたい気持ちの方が強かったんだから。
「ダメだ、僕は君の事になると周りが見えなくなる」
「駄目じゃないさ、カッコ良かったぞ……」
こめかみや頬にチュッチュッとキスされて、ユキが純粋に喜んでくれている事に罪悪感さえ覚える。
「僕は君が思ってるよりずっと子供だし、そんなカッコいいものじゃないよ」
「赤ちゃんの時から見てるんだから分かってるよ」
「——っ! 君は僕が生前怒らなかったって言ったけど、友達と大喧嘩した事だってあるんだよ?」
「なんだ、俺が知らない話だな! 是非聞きたい」
あぁ、僕は今甘やかされてるのかな? この世界に来てからずっと、強がったり、気を張ってたのを、グニグニと解されてる様な気分だ。
「ふふっ」
「どうした?」
「いや、僕は本当にユキの事好きだなぁと思って」
「俺も好きだよ……だから俺の知らない真里の話聞きたい」
ユキが繋いだ僕の左手の甲に、グローブの上からキスをする。あぁ、喧嘩の話は本当に聞きたいんだ? 思わずフフッと笑ってしまった。
「中学の修学旅行なんだけど、京都でね……僕はお寺とか神社めぐりがしたかったんだ」
「ん? 真里が寺や神社が好きだった記憶はないが?」
「うん、神様は信じない性質だったからね。だけど……京都じゃないと出来ないことって思って、閃いたら、なんかもう譲れなくなっちゃって」
フッと笑ったユキの顔が、"頑固だからな"って言いたげだった、もう散々言われたから自覚してきてる。
「二人以上のグループ行動必須だったんだけど、唯一賛同してくれた友達が、お寺とか神社巡りが趣味の奴で……僕は神社をメインに回りたかったんだけど、そいつお寺をメインにしたかったみたいで、大口論に……」
話しながらふと、未だユキには直接聞けていない、彼を守っていたあの黒い犬……"祟り神"の話を思い出した。
「もしかして僕は……君を探そうとしていたんだろうか」
ユキと繋いでいた手にギュッと力を込めた、真正面からユキの顔を見ると、ユキが嬉しそうな、でも少し困っているような顔をする。耳は少し伏せがちだから、困っている方が大きいのかも。
「惜しかったな、京都にあったウチの一族の神社は……千年前に俺が潰してしまったよ」
「おかえり……」
「真里、覗きに来なかったな?」
なんでちょっと寂しそうに言うの!? 見ないでって言うから、行かないように我慢してたのに!
「……行ってたらどうしてたの?」
「そんなの組み敷くに決まってるだろ」
あー……うん、行かなくて正解だったかも。
「真里は本気で飴作り手伝うつもりか?」
「ユキの作った飴を一つでも減らしたいからね、やるよ」
ユキが前髪をかき上げながら、困ったような顔をする。
「さっきも言ったが、俺は真里の魔力を誰にも渡したくない……愛しい人の魔力がこんなに気持ちいいなんて知らなかった」
ユキが少し照れるように目を逸らしながら、そんな可愛い事を言ってくるから、僕の決意はますます固くなった。
「さっき僕も言ったけど、それ僕も同じ気持ちなんだよ……だから今回はお互い痛み分けって事で妥協してよ」
「今回はって……俺いつも折れてるんだけど」
ユキが仕方がないといった風に、腰に手を当てて笑いながら短くため息をついた。それは承諾したという事だろうか、確かにユキはいつも僕の我が儘を通してくれる。
入ってきた時と同じようにユキに手を引かれて、転生院の大広間まで戻ってきたかと思うと、ユキは吉助さんの後ろ姿を見つけて走り出した。
「吉助、テメーなに聞き耳立ててんだよ!」
「でででででも! でも! 何も聞こえねぇでしたよ!?」
「当たり前だ! 誰が聞かせるか!」
ユキが後ろからゲシゲシと吉助さんに蹴りを入れている、ユキは色んな人にああやって戯れているのを見かける。僕がそれをジッと見ていると、ユキがハッとしたように目を見開いた。
「真里、こういうのは怖いか!?」
「え? ううん、ユキがこう背中を叩いたり、足でやってるのはスキンシップでしょ? 少し羨ましいくらいだよ?」
一方的な暴力に嫌悪感はあるが、そこに乗る感情に分別がつかない訳ではない。なんか愛情込めてやってる仕草に見えるし、僕にはあんな事してくれないんだろうなと思うと……嫉妬してしまいそうだ。
ユキがホッとした様子で僕のところまで戻ってきて、椅子まで肩を抱かれて移動する。
「あぁ、誰かユキ様と真里くんの春画作ってくれねぇですかねぇ」
はっ……!? しゅんっ……!? 今背後からボソッと、とんでもない事言われた気がする!
ユキと二人がかりで飴を量産していると、スピードは倍になったとまではいかないけど、もうそろそろ目標個数になりそうだ。
霊魂を捕まえてきた人に何も知らないフリをして、この飴は何に使うのかと尋ねてみると、疲れた時の疲労回復用とか、ストレス発散用とか、換金用って意見が多かった。
聞いている限り僕たちがお互いに摂取した時の様に、過度な快感を伴うものでは無さそうなんだけど……それでもみんな少し恥ずかしそうに言い淀むところを見ると、多分それなりには気持ちのいい物らしい。自分が作ったもので……と思うと、今更ながら恥ずかしさが込み上げてきた。
飴も作り終えて、後は人海戦術に任せる事になった。転生院の人と指揮を交代したカズヤさん達も、網に大量の霊魂を捕まえて帰ってきた。
「ショー! お前何でそんなに少ないんだ」
「だってよぉ! カズヤとか、ルイみてぇに速く動けねぇもん!」
「お前、脳筋だからなー!」
また飛翔さんがユキとルイさんからイジられている。さっき見た限りでは、飛翔さんのスピードは裸眼じゃ追えないくらい速かった……二人はどれだけ速いんだろう、もしかしたらユキは更に……? 改めて維持部隊の能力の高さにビックリする。
維持部隊だけで100は捕まえてきているから、飴は余りそうだなぁ……と思っていると、ユキも同じ事を考えていた様だった。
「吉助、ラスト5人の霊魂捕まえてきた奴には、1霊魂につき10個渡せ、残りは好きにしろ」
「えっ……いいんですか!?」
ついに遠慮するふりもやめたようだ。
「お前、どうせ売っ払うんだろ? 時間が経てば値下りするから、今日中にカタ付けろよ」
ユキは余る飴を回収する方向ではなく、モチベーションアップに使う様だ。吉助さんがホクホクの笑顔で、俄然やる気を漲らせていた。
時間は遅くなってしまったが、転生院は休業時間がないとの事で、ユキに連れられて邪魔にならない様に中を少し見せて貰った。転生院の中には輪廻門と繋がっている扉があって、霊魂達はその扉から輪廻へ還っているとの事だった。
何かの事故で、うっかり門の中へ……なんて取り返しがつかないから、あまり近付かないでくれとユキに散々言われて、遠目から眺めるだけに留まった。
悪魔もあの門を通ればただの魂、輪廻に還って新しい命に生まれ変わる。
白い霊魂の状態だと、軽い喜怒哀楽の感情しか残っていないらしいのだけど、それでも時々門を潜るのを躊躇う霊魂が居たのが印象的だった。
あまり長居しても邪魔になるので、ユキの転移陣で帰宅した。僕たちが帰ろうとした時、遠くから吉助さんがペコペコと頭を下げていた。
転移先は家のリビングだったので、そのまま二人でソファーに腰を下ろした、いつも通りユキの手をギュッと握る。
「そういえば……ユキってさ、前に輪廻門発現させようとしてなかった!?」
ふと思い出して、聞かずにはいられなかった。
「あぁ、魔王様以外なら俺にしか出来ない大技だぞ……なかなか魔力を持っていかれるけどな」
そんな大層な物を、僕がボコボコにされた怒りで使おうとしていたのか……しかも強制的に輪廻に還すってなかなか酷い所業だと思うんだけど!
「君も僕の事言えないくらい短気だよ」
「あの時のは当然の報復だろう!?」
んーまぁ、あと少しで僕の魂は消滅しかかってたわけだけど……そうなっていたのがユキだったと想像したら、その怒りは最もな気もした。
「俺はあんな現実味の無い煽り文句で、あそこまでキレた真里に驚いたけどな」
「ごめん、ユキが我慢してたのに」
「あんな事言ってきた奴は数十年居なかったからな、驚きの方が大きくてな! あんな風に俺を守ろうとするのは真里くらいだから、純粋に嬉しかったけどな」
僕の腰を抱き寄せながら、クスクスと楽しそうにユキが笑っている。自分がひどくおこがましい事をした様な気がして、だんだん恥ずかしくなってきた。第一あの時は守ろうとしたというより、アイツを潰してやりたい気持ちの方が強かったんだから。
「ダメだ、僕は君の事になると周りが見えなくなる」
「駄目じゃないさ、カッコ良かったぞ……」
こめかみや頬にチュッチュッとキスされて、ユキが純粋に喜んでくれている事に罪悪感さえ覚える。
「僕は君が思ってるよりずっと子供だし、そんなカッコいいものじゃないよ」
「赤ちゃんの時から見てるんだから分かってるよ」
「——っ! 君は僕が生前怒らなかったって言ったけど、友達と大喧嘩した事だってあるんだよ?」
「なんだ、俺が知らない話だな! 是非聞きたい」
あぁ、僕は今甘やかされてるのかな? この世界に来てからずっと、強がったり、気を張ってたのを、グニグニと解されてる様な気分だ。
「ふふっ」
「どうした?」
「いや、僕は本当にユキの事好きだなぁと思って」
「俺も好きだよ……だから俺の知らない真里の話聞きたい」
ユキが繋いだ僕の左手の甲に、グローブの上からキスをする。あぁ、喧嘩の話は本当に聞きたいんだ? 思わずフフッと笑ってしまった。
「中学の修学旅行なんだけど、京都でね……僕はお寺とか神社めぐりがしたかったんだ」
「ん? 真里が寺や神社が好きだった記憶はないが?」
「うん、神様は信じない性質だったからね。だけど……京都じゃないと出来ないことって思って、閃いたら、なんかもう譲れなくなっちゃって」
フッと笑ったユキの顔が、"頑固だからな"って言いたげだった、もう散々言われたから自覚してきてる。
「二人以上のグループ行動必須だったんだけど、唯一賛同してくれた友達が、お寺とか神社巡りが趣味の奴で……僕は神社をメインに回りたかったんだけど、そいつお寺をメインにしたかったみたいで、大口論に……」
話しながらふと、未だユキには直接聞けていない、彼を守っていたあの黒い犬……"祟り神"の話を思い出した。
「もしかして僕は……君を探そうとしていたんだろうか」
ユキと繋いでいた手にギュッと力を込めた、真正面からユキの顔を見ると、ユキが嬉しそうな、でも少し困っているような顔をする。耳は少し伏せがちだから、困っている方が大きいのかも。
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