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魔界編:第1章 薬
身を焦がす
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僕は怒っていた、争い事はあまり好きではないけど、どうしても我慢ならなかった。
こいつをここで、ぐちゃぐちゃにして燃やしてしまいたいくらいに腹立たしい。
相手に一歩ずつ近づくと、鬼もどきは腕が落ちた肩を押さえて後ずさる。
「アツッ! アツい!」
こいつはさっきなんて言った? ユキをどうするって? そんな事想像する事も許さない。
思い返して怒りが振り返すと、鬼もどきの服の胸の辺りが焦げる様にボロっと崩れた。瞬間、そこからボッと炎が上がる。
「うわあああ! 燃える!」
「真里やめろ! お前も罰せられるぞ!」
ユキが後ろから僕の目を覆う様に抱きしめた、ユキの匂いと手の感触に我にかえる。
「少し炙ったくらいで悪魔は死なないでしょ?」
「お前が燃やしてるのは奴の魂だ、全て燃えたら消えて無くなる」
ギュッとユキに抱きしめられて落ち着いた、はぁーっと感情の昂りを吐き出すと、ユキが良い子だと褒めてくれた。
ユキが僕の顔から手を離すと、胸を押さえてうずくまる鬼もどきが僕たちを睨んでいた、炎はどうやらおさまったらしい。
「真里のプレッシャーは炎か……? というより焦がすとか、燃やすって感じだったな」
燃やしてやりたいと思ったからかも……と内心思ったが、口に出していうとユキに嫌われやしないかと不安で言えなかった。
ユキは僕の事をまるで聖人君子のように言うから……本当はそんな事はまるで無い、僕の中身は汚くてドロドロしているというのに。
「真里は存外短気だな、生前はそんなに怒らなかっただろう?」
「君のことになると、頭に血が上ってダメみたい」
苦笑いでユキを見ると、ユキが口元に手を当てて、耳を垂らして、顔を赤くしている。
「そうか……真里も若いしな」
あぁ、僕の精神安定剤……今ので荒んだ心が穏やかになった気がする。
「クソっ! 殺してやるっ!」
なんだよ、せっかくユキに癒されてたのに黙ってろよ。
「いいか真里、魂……意識体にプレッシャーを与える時はこうするんだ」
ユキの周囲に黒いオーラのようなものが立ち昇る、これ見覚えがある……1週間前、僕が霊魂の時にボコボコにやられた時のアレだ!
全身に昇った黒いものが、ユキの足元に集約されていく……ユキがダンッと一歩前に出て床を踏みつけると、鬼もどきの全身に、太くて黒いトゲのようなものがザザッと生えた!
「があっ……」
鬼もどきが泡を吹いて動かなくなったかと思ったら、ユキが床から足を上げるのと同時にトゲが引っ込む。
「何したの?」
「意識体に直接プレッシャーを与えて、恐怖で失神させた」
ユキは優しいな、こんな奴に失神程度で済ませるなんて。
「な……どうした真里? なんか微妙な笑顔だけど」
「なんでもないよ」
「おっかないなー……オレやっぱ本気の真里とはやりたくない」
後ろから聞き覚えのある声がして振り返ると、予想通りルイさん達がいた。モクモクと建屋に満ちていた煙は少なくなってきている、よく見ると建屋に空いた小さな穴などが勝手に塞がっていた、修復する時に煙が出ているみたいだ。
ただ、外が見えるほど大きく空いた穴は塞がらない、まるで建物自体が修復するのを諦めているようで、生き物みたいでちょっと気持ち悪かった。
「お前ら見てたなら加勢しろよ」
「する必要あったー? 二人して圧力攻めにしてたのにー?」
「そもそも近寄るのも嫌だったっての!」
ルイさんと飛翔さんがこっちに来たかと思うと、カズヤさんは一人、失神している鬼もどきを縄にかけている。
「なんですかこの角……はじめて見ましたよ」
「突然生えてきて暴れ始めたらしい」
「転生院が破壊できる程の力……この者の魔力量からしてあり得ないですよね」
「力をブーストする類の薬かもしれんな」
ユキとカズヤさんが二人して、簀巻きになった鬼もどきを検分している。この建物は"転生院"というのか……勝手に修繕してるし気になるところだらけだ、色々ゆっくり話が聞きたかったのに……。
「もう一人居るらしい、それを片付けたら霊魂の捕縛だ」
「えぇっ! 霊魂逃げてんのー!? めんどくさーっ!」
「塞がってない壁や天井も、修繕しないといけませんね」
カズヤさんが頭を抱える様に額に手を当てると、バキバキと板を踏み折る音が聞こえて、全員が一斉にそちらを向いた。
「ヤバい、捕まってる! アハハハハッ」
そこには黒髪七三分けで一見真面目そうな顔立ちの、異常に筋肉が発達した悪魔がいた。さっきの鬼もどきと同じ、頭から角の様なものが生えて、目が充血して真っ赤になっている。
「なんですか、耳障りなあの笑い声は」
「さっきの奴もテンション高かったなー……やはり薬の線が強いか?」
えー、気になるの笑い声の方なの!? あの人間離れした筋肉は気にならないの!?
「何、パワー系? 俺の出番だろ?」
「よし、行ってこい!」
ユキから背中をパンっと叩かれた飛翔さんが、やたら楽しそうに前に出る。
「ギャハハほっそ! そんな細くて大丈夫か!?」
「見た目に出てるなんてクソダセェだろ? こいよ!」
飛翔さんは全くもって細くない、さっきまで並んでたユキと比べると、腕は二倍くらい太くてガッチリ筋肉が付いてるし、背も高いし、正直凄く羨ましい体格だ!
黒髪の鬼もどきと飛翔さんがかち合う、拳がぶつかり合うたび、足を踏み込むたびにすごい音がする。だんだんスピードが速くなってきて、目で追えなくなってきた。
「真里、目にこうやって魔力を注いで見るんだ、見えるようになるから」
ユキが自分のこめかみの辺りを指差す、教えられた通りに目に魔力がいくよう指先に集中すると、二人の動きが見えるようになってきた。
二人が組み合うと、じわじわと飛翔さんが押され始める。
「やはり飛翔より少し強かったみたいですね」
「まぁ、転生院の壁ぶち抜けるくらいだからねー」
カズヤさんとルイさんが目を合わせると、合図もなく二人同時に飛び出した。
「押さえ込んどけ!」
ルイさんがまた手品みたいに手元からナイフを出して投げる、黒髪鬼もどきの背中に刺さったナイフからバリッと電流が走って、対象の動きを止めた。
「うっ!?」
「飛翔どきなさい」
その声に慌てた様子で飛翔さんが飛び退くと、カズヤさんが白く光る木刀のような得物で、相手の頭を容赦なく殴打した。
それはもう痛そうな音が響いて、僕と飛翔さんが顔をしかめた。今の死んだんじゃないの!? 殴打くらいで悪魔は死なないと分かってはいるが、そう思わずにはいられない音だった。
黒髪の鬼もどきは、もう一人と同様に泡を吹いて倒れた。維持部隊はあくまでも治安維持が目的の部隊、正々堂々と一対一というわけではないらしい。
カズヤさんが白い木刀についた血をブンッと払って脇に差したかと思うと、またシュルシュルと手から縄を出して簀巻きにしている。
「ショー、お前もしかして転生院の壁打ち抜けるんじゃないか?」
ユキが上機嫌にニヤニヤして、飛翔さんの背中をバンバン叩いている。
「マジで!?」
「試してみろよ」
「よっしゃ! ……ってやるか! ここ壊したら懲罰房行きじゃねぇか!」
「あ、知ってたんだー残念!」
ルイさんが惜しいとでも言いたげに指を鳴らした、二人してからかっているけど、これも二人なりの労いの仕方なのかもしれない。素直じゃないなぁと思うとなんだか可笑しくて、思わずクスッとしてしまう。
さっきユキとカズヤさんも話していたが、この"転生院"の壁は特殊なんだろうか? 魂が集まるところだから容易には壊せないように出来ている……そう考えれば納得だ。
取り敢えず一件落着かな? ユキとカズヤさんの話から、後始末はまだまだ山積みみたいだけど……。
周りの瓦礫や怯える霊魂達を見ていたら、ふと視界に人影が映った。黒髪に白いワイシャツ、制服らしいスラックス姿、中学生くらいの男の子だ。白い魂達に縋るように囲まれて、座り込んだまま身動き出来ないのかキョロキョロしている。
「と言うことで、俺は懲罰房行きの二人をハルキの所に連れて……」
「ユキ……男の子がいるんだけど」
僕が指差した方に全員の視線が集まった、注目された男の子はビックリして目を丸くしている。
「人型の霊魂か……」
ユキがその子の元に移動すると、その場でヤンキー座りで目線を合わせる。
「お前、悪魔になるか?」
ユキのもう一つの顔、スカウト業……まさか生で拝めるなんて、思いもしなかった。
こいつをここで、ぐちゃぐちゃにして燃やしてしまいたいくらいに腹立たしい。
相手に一歩ずつ近づくと、鬼もどきは腕が落ちた肩を押さえて後ずさる。
「アツッ! アツい!」
こいつはさっきなんて言った? ユキをどうするって? そんな事想像する事も許さない。
思い返して怒りが振り返すと、鬼もどきの服の胸の辺りが焦げる様にボロっと崩れた。瞬間、そこからボッと炎が上がる。
「うわあああ! 燃える!」
「真里やめろ! お前も罰せられるぞ!」
ユキが後ろから僕の目を覆う様に抱きしめた、ユキの匂いと手の感触に我にかえる。
「少し炙ったくらいで悪魔は死なないでしょ?」
「お前が燃やしてるのは奴の魂だ、全て燃えたら消えて無くなる」
ギュッとユキに抱きしめられて落ち着いた、はぁーっと感情の昂りを吐き出すと、ユキが良い子だと褒めてくれた。
ユキが僕の顔から手を離すと、胸を押さえてうずくまる鬼もどきが僕たちを睨んでいた、炎はどうやらおさまったらしい。
「真里のプレッシャーは炎か……? というより焦がすとか、燃やすって感じだったな」
燃やしてやりたいと思ったからかも……と内心思ったが、口に出していうとユキに嫌われやしないかと不安で言えなかった。
ユキは僕の事をまるで聖人君子のように言うから……本当はそんな事はまるで無い、僕の中身は汚くてドロドロしているというのに。
「真里は存外短気だな、生前はそんなに怒らなかっただろう?」
「君のことになると、頭に血が上ってダメみたい」
苦笑いでユキを見ると、ユキが口元に手を当てて、耳を垂らして、顔を赤くしている。
「そうか……真里も若いしな」
あぁ、僕の精神安定剤……今ので荒んだ心が穏やかになった気がする。
「クソっ! 殺してやるっ!」
なんだよ、せっかくユキに癒されてたのに黙ってろよ。
「いいか真里、魂……意識体にプレッシャーを与える時はこうするんだ」
ユキの周囲に黒いオーラのようなものが立ち昇る、これ見覚えがある……1週間前、僕が霊魂の時にボコボコにやられた時のアレだ!
全身に昇った黒いものが、ユキの足元に集約されていく……ユキがダンッと一歩前に出て床を踏みつけると、鬼もどきの全身に、太くて黒いトゲのようなものがザザッと生えた!
「があっ……」
鬼もどきが泡を吹いて動かなくなったかと思ったら、ユキが床から足を上げるのと同時にトゲが引っ込む。
「何したの?」
「意識体に直接プレッシャーを与えて、恐怖で失神させた」
ユキは優しいな、こんな奴に失神程度で済ませるなんて。
「な……どうした真里? なんか微妙な笑顔だけど」
「なんでもないよ」
「おっかないなー……オレやっぱ本気の真里とはやりたくない」
後ろから聞き覚えのある声がして振り返ると、予想通りルイさん達がいた。モクモクと建屋に満ちていた煙は少なくなってきている、よく見ると建屋に空いた小さな穴などが勝手に塞がっていた、修復する時に煙が出ているみたいだ。
ただ、外が見えるほど大きく空いた穴は塞がらない、まるで建物自体が修復するのを諦めているようで、生き物みたいでちょっと気持ち悪かった。
「お前ら見てたなら加勢しろよ」
「する必要あったー? 二人して圧力攻めにしてたのにー?」
「そもそも近寄るのも嫌だったっての!」
ルイさんと飛翔さんがこっちに来たかと思うと、カズヤさんは一人、失神している鬼もどきを縄にかけている。
「なんですかこの角……はじめて見ましたよ」
「突然生えてきて暴れ始めたらしい」
「転生院が破壊できる程の力……この者の魔力量からしてあり得ないですよね」
「力をブーストする類の薬かもしれんな」
ユキとカズヤさんが二人して、簀巻きになった鬼もどきを検分している。この建物は"転生院"というのか……勝手に修繕してるし気になるところだらけだ、色々ゆっくり話が聞きたかったのに……。
「もう一人居るらしい、それを片付けたら霊魂の捕縛だ」
「えぇっ! 霊魂逃げてんのー!? めんどくさーっ!」
「塞がってない壁や天井も、修繕しないといけませんね」
カズヤさんが頭を抱える様に額に手を当てると、バキバキと板を踏み折る音が聞こえて、全員が一斉にそちらを向いた。
「ヤバい、捕まってる! アハハハハッ」
そこには黒髪七三分けで一見真面目そうな顔立ちの、異常に筋肉が発達した悪魔がいた。さっきの鬼もどきと同じ、頭から角の様なものが生えて、目が充血して真っ赤になっている。
「なんですか、耳障りなあの笑い声は」
「さっきの奴もテンション高かったなー……やはり薬の線が強いか?」
えー、気になるの笑い声の方なの!? あの人間離れした筋肉は気にならないの!?
「何、パワー系? 俺の出番だろ?」
「よし、行ってこい!」
ユキから背中をパンっと叩かれた飛翔さんが、やたら楽しそうに前に出る。
「ギャハハほっそ! そんな細くて大丈夫か!?」
「見た目に出てるなんてクソダセェだろ? こいよ!」
飛翔さんは全くもって細くない、さっきまで並んでたユキと比べると、腕は二倍くらい太くてガッチリ筋肉が付いてるし、背も高いし、正直凄く羨ましい体格だ!
黒髪の鬼もどきと飛翔さんがかち合う、拳がぶつかり合うたび、足を踏み込むたびにすごい音がする。だんだんスピードが速くなってきて、目で追えなくなってきた。
「真里、目にこうやって魔力を注いで見るんだ、見えるようになるから」
ユキが自分のこめかみの辺りを指差す、教えられた通りに目に魔力がいくよう指先に集中すると、二人の動きが見えるようになってきた。
二人が組み合うと、じわじわと飛翔さんが押され始める。
「やはり飛翔より少し強かったみたいですね」
「まぁ、転生院の壁ぶち抜けるくらいだからねー」
カズヤさんとルイさんが目を合わせると、合図もなく二人同時に飛び出した。
「押さえ込んどけ!」
ルイさんがまた手品みたいに手元からナイフを出して投げる、黒髪鬼もどきの背中に刺さったナイフからバリッと電流が走って、対象の動きを止めた。
「うっ!?」
「飛翔どきなさい」
その声に慌てた様子で飛翔さんが飛び退くと、カズヤさんが白く光る木刀のような得物で、相手の頭を容赦なく殴打した。
それはもう痛そうな音が響いて、僕と飛翔さんが顔をしかめた。今の死んだんじゃないの!? 殴打くらいで悪魔は死なないと分かってはいるが、そう思わずにはいられない音だった。
黒髪の鬼もどきは、もう一人と同様に泡を吹いて倒れた。維持部隊はあくまでも治安維持が目的の部隊、正々堂々と一対一というわけではないらしい。
カズヤさんが白い木刀についた血をブンッと払って脇に差したかと思うと、またシュルシュルと手から縄を出して簀巻きにしている。
「ショー、お前もしかして転生院の壁打ち抜けるんじゃないか?」
ユキが上機嫌にニヤニヤして、飛翔さんの背中をバンバン叩いている。
「マジで!?」
「試してみろよ」
「よっしゃ! ……ってやるか! ここ壊したら懲罰房行きじゃねぇか!」
「あ、知ってたんだー残念!」
ルイさんが惜しいとでも言いたげに指を鳴らした、二人してからかっているけど、これも二人なりの労いの仕方なのかもしれない。素直じゃないなぁと思うとなんだか可笑しくて、思わずクスッとしてしまう。
さっきユキとカズヤさんも話していたが、この"転生院"の壁は特殊なんだろうか? 魂が集まるところだから容易には壊せないように出来ている……そう考えれば納得だ。
取り敢えず一件落着かな? ユキとカズヤさんの話から、後始末はまだまだ山積みみたいだけど……。
周りの瓦礫や怯える霊魂達を見ていたら、ふと視界に人影が映った。黒髪に白いワイシャツ、制服らしいスラックス姿、中学生くらいの男の子だ。白い魂達に縋るように囲まれて、座り込んだまま身動き出来ないのかキョロキョロしている。
「と言うことで、俺は懲罰房行きの二人をハルキの所に連れて……」
「ユキ……男の子がいるんだけど」
僕が指差した方に全員の視線が集まった、注目された男の子はビックリして目を丸くしている。
「人型の霊魂か……」
ユキがその子の元に移動すると、その場でヤンキー座りで目線を合わせる。
「お前、悪魔になるか?」
ユキのもう一つの顔、スカウト業……まさか生で拝めるなんて、思いもしなかった。
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