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魔界編:第1章 薬
やりすぎ注意
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突然のカミングアウトに全員の視線がユキの股間に集まる……ちょっと待ってなんで!!
そんな状態のユキを人目に晒したくない一心で手元に魔力を貯めた、隠す物! 膝掛け! 分厚いやつ!
ふわふわモコモコの分厚い膝掛けを生成して、ユキの膝の上にガバッと置いた、我ながらかなり速かったと思う。
「おぉ、一瞬で習得したな!」
「……もしかして試す為に嘘ついた?」
だとしたらなかなか酷い嘘だ、他に言い様は無かったものか……。
「いや本当だ、触ってみる?」
「——っ!?? バカっ!」
腕を掴まれて持っていかれそうになったので、必死に抵抗して振り解いた! こんな綺麗な顔して、やる事がセクハラエロおやじだ!!
「ちょっと魔力濃度が濃すぎるな……これは人に食べさせるもんじゃない、味見も兼ねて自分で食べてくれ」
「はぁ……ユキが途中であんなこと言うからですよ?」
「うん、俺が悪かったな」
ユキから受け取ったアイスを恐る恐るかじる……怖いから念のためユキの膝掛けの端を持った、いざとなったらこれで隠す!
「……あれ? 普通に美味しいんだけど、思った通りの味だし」
別にいやらしい気持ちになる味じゃないんだけど!? 自分で思っといてなんだけど、いやらしい気持ちになる味ってむしろどんなの?
「自分の魔力だからな、自分には普通の味にしか感じないもんだ……成功してたって事だな、上出来上出来」
「えー普通なら俺が食べても……」
「絶対駄目だ」
また手を伸ばしてきた飛翔さんの手を、ユキがバシッと叩く。ユキがあんな状態になってるのに食べたいなんて、飛翔さんのアイス好きはもはや病的だ。
「多過ぎる魔力は旨味を通り越して快感に変わるからな? アイスの形をした惚れ薬か媚薬ってレベルだぞ……まぁ、俺は特別真里の魔力に感じやすいんだけどな」
かっ……感じやすいって……! 僕はとんでもないものを作ってしまったようだ、恐ろし過ぎるのですごい速さで食べ尽くした、うん、美味しい!
「へぇー、オレ食べ物作らないから知らなかったー……結構魔力込めないとダメ?」
「作るものの質量にもよるが……なんだルイ、作りたいのか?」
ユキがニヤニヤしながらルイさんをからかっている、ルイさんが困っているように顔をしかめたので、助け舟を出す事にした。
「食べる人によって効果が変わるの?」
「あぁ、好意を寄せる相手に向けて作れば美味しくなるし、作った相手のことを好きなら殊更効果が出やすいらしいぞ」
なんだか遠回しにユキから好きだと言われているようで、すごく恥ずかしくなってきた!
ユキを直視するのをやめて正面を向くと、ルイさんがチラッとカズヤさんを見て目を逸らした、かと思ったらカズヤさんがチラッとルイさんを見ていて……!?
「分かりやすいだろ?」
と隣にいた僕に、ユキが耳打ちしてきた。
「って事で、飛翔に作ってやるなら魔力量は程々にしてくれな」
「あー……それなんですけど、ごめんなさい。あの高級なアイスは食べた事がないんです」
あの要領で作るのであれば、まず味を知らなければいけない。
「あぁ、そっかぁ……食べた事ないならダメだなぁ」
肩を落として見るからに落胆する飛翔さんに、申し訳なさが募る……ごめんなさい、せっかく期待してくれたのに。
「じゃあ、今度は真里も連れて行くか」
「……? どこに?」
「現世に」
「えっ……現世に!? あっ、でもどうせ行くなら飛翔さんを連れて行ったら!?」
行けるなら行きたいけど……今どうしても必要としてる人が行った方がいいと思う。
「飛翔は全国的に顔が知れ渡ってるからな、五十年は現世に行けない……どこに知ってる奴がいるか分からんからな」
「全国的って、飛翔さん有名人なんですか!?」
「あ、いや、ちょっとしたバンドやってたってだけで、死んだ時全国ニュースになっちゃってな……ハハハ」
困った顔をしながら苦笑いする飛翔さんは、新しく巻き直された綺麗な包帯をさすった……あまり掘り返すとさっきの二の舞だ。
「まぁ飛翔に限らず、そんなお手軽に行けるもんじゃないからねー? ユキくらいだよー! コンビニ行くみたいに現世に通ってんのは!」
「もう真里も居ないし、用はないけどな!」
コンビニに行く感覚で僕のところに来てたのか……。
「じゃあ、現世に行く機会があったら必ず再現しますね!」
「ほんとか!? ありがとう真里!」
身を乗り出すように喜んだ飛翔さんを見て、絶対叶えようと心に決意した。魔王様の護衛として付いて行けるようになるのも目標の一つだし、一石二鳥だ!
「その代わり条件だ、暫く俺の夜勤代わりに入れ」
「なんでユキが条件出すんだよ!」
「夜俺が帰ってきた方が、真里が喜ぶからだ」
"な?"と満面の笑みで耳付きフードを脱がせながら、キスでもしようかと顔を寄せてきたので、片手でガードした。
「飛翔さん気にしないで下さい、僕がやりたいと思った事なんで」
「いや、代わるよ夜勤! どうせ事務所で寝泊りしてるし、一緒に居れる恋人がいる訳でもないからな」
ハハッと笑った飛翔さんは少し寂しそうで、モテそうだし、その気になればすぐに恋人が出来そうなのに……意外な反応に驚いた。
「じゃあ、よろしく頼むな」
「っはい!」
頼られたり、任されたりするのは嬉しい……誰かの役に立ちたい、僕はここに居てもいいんだって、自分が納得できるように。
「じゃー、あとは飛翔に任せて解散かなーっ!」
「もうそんな時間ですか」
ルイさんとカズヤさんが立ち上がって、事務所のデスクの方に向かっていった、気付けば終業時間になっていたようだ。
「お、じゃあ一緒に歩いて帰るか! はじめてだな!」
「前は部屋まで転移で飛んだもんね」
ユキも立ち上がって膝掛けをソファーに畳んで置いた、そういえば咄嗟に作っちゃったけど、使わないとなればゴミになっちゃうな……。
「それどうする?」
「ん? あぁ、これは真里の魔力の匂いがするから、ここに置いておく、寂しくなったら抱きしめようかな」
僕の手を取って立ち上がらせながら、そんな事を言う……ユキは恥ずかしげも無く、隙あらばこういう事を言ってくる。
「はいはい、目の前で男同士イチャつくな、はやく帰れ!」
「僻むな、僻むな、あとよろしくな」
ユキがクスクスと笑いながら僕の肩を抱いて出口へと向かう、飛翔さんごめんなさい……いつもの家の感じからして、多分これでもユキはすごく我慢してくれてる方なんだと思います。
各部署の事務所が集まった建屋から出ると、目の前には魔界の市街地で一番大きな大通り、メインストリートだ。
魔界の市街地には縦横十字に大きな通りがあって、縦の通りは南側が長く、横の通りは東側が長い、十字の中央にはウチの前にある噴水広場がある。
十字の先にはそれぞれ門がある、北には魔王様の直轄地区への門、南には現世に転移するための転移門、西には魂が現世に転生するための輪廻門、東は郊外へと通じる門だ。
話としては聞いているけど、僕はこの1週間職場と家を直行直帰なので、北の門以外はまだこの目で実際に見た事はなかった。
その中でも一番気になるのは輪廻門だ……死んだ人間の魂が現世へ輪廻転生する為の門、一番魔界っぽい場所な気がする。
ただ怖い所のような気もして、見学するならユキと一緒がよかった。
「ねぇユキ、噴水広場から西に曲がると輪廻門なんだよね?」
「ん? あぁ、そうだな……見に行きたいか?」
「ははっ、バレた?」
「ワクワクした顔してた」
道中ユキに案内されながら結構な距離を歩いた、メイン通りはにはまばらにお店があり、飲食店より食器類などの日用品が多かった。
広場の周りの建物は割と近代的な雰囲気だったが、今はレンガ調だったりして少し昔の雰囲気だ、住宅街もそうだったが、広場から奥に進むと建物の様式が古くなるのはこの辺りも同じ様だ。
途中人気が消えた一瞬を狙って、ユキが脇道に入って転位陣で飛んだ、歩くのが面倒になって距離をショートカットしたらしい。飛んだ先で大通りに戻ると、大きな赤い門が見えていた、門には木製の扉が付いていて閉まっている。門の手前には赤いお寺みたいな建物があって、門の下部分は窺い知れない。
「あれが輪廻門? めちゃくちゃ大きくない!? 10階建てのビルくらいありそうなんだけど……」
「近くで見るとなかなか圧巻だぞ」
俄然ワクワクが増してくる、気分は観光客だ! 魔界観光……うん、行ってないところは沢山あるから是非やりたい。
輪廻門に向かって二人で歩き出した時、ドンっと大きな爆発音が目的地から響いてきた。ユキを見上げると驚いた表情……つまり異常事態だと言う事だ!
門の前の赤い建物から煙が上がる、真っ直ぐに伸びた道の向こうから、なにやら沢山の白いモヤがワラワラとこっちに向かってきていた。
「霊魂が逃げ出してるぞ!」
周りの人達からそんな声が上がっている。
すごい速さの白くて、丸くて、尻尾のついた、いかにも魂って形の物体が通り過ぎていく! あれが霊魂!? 僕の時はちゃんと人の形してたけど!?
「まずいな、飛ぶぞ! 捕まれ!」
転移で飛ぶためにユキが僕を抱き寄せる。
ユキにしがみ付いた途端、僕たちは白い集団に巻き込まれた。
そんな状態のユキを人目に晒したくない一心で手元に魔力を貯めた、隠す物! 膝掛け! 分厚いやつ!
ふわふわモコモコの分厚い膝掛けを生成して、ユキの膝の上にガバッと置いた、我ながらかなり速かったと思う。
「おぉ、一瞬で習得したな!」
「……もしかして試す為に嘘ついた?」
だとしたらなかなか酷い嘘だ、他に言い様は無かったものか……。
「いや本当だ、触ってみる?」
「——っ!?? バカっ!」
腕を掴まれて持っていかれそうになったので、必死に抵抗して振り解いた! こんな綺麗な顔して、やる事がセクハラエロおやじだ!!
「ちょっと魔力濃度が濃すぎるな……これは人に食べさせるもんじゃない、味見も兼ねて自分で食べてくれ」
「はぁ……ユキが途中であんなこと言うからですよ?」
「うん、俺が悪かったな」
ユキから受け取ったアイスを恐る恐るかじる……怖いから念のためユキの膝掛けの端を持った、いざとなったらこれで隠す!
「……あれ? 普通に美味しいんだけど、思った通りの味だし」
別にいやらしい気持ちになる味じゃないんだけど!? 自分で思っといてなんだけど、いやらしい気持ちになる味ってむしろどんなの?
「自分の魔力だからな、自分には普通の味にしか感じないもんだ……成功してたって事だな、上出来上出来」
「えー普通なら俺が食べても……」
「絶対駄目だ」
また手を伸ばしてきた飛翔さんの手を、ユキがバシッと叩く。ユキがあんな状態になってるのに食べたいなんて、飛翔さんのアイス好きはもはや病的だ。
「多過ぎる魔力は旨味を通り越して快感に変わるからな? アイスの形をした惚れ薬か媚薬ってレベルだぞ……まぁ、俺は特別真里の魔力に感じやすいんだけどな」
かっ……感じやすいって……! 僕はとんでもないものを作ってしまったようだ、恐ろし過ぎるのですごい速さで食べ尽くした、うん、美味しい!
「へぇー、オレ食べ物作らないから知らなかったー……結構魔力込めないとダメ?」
「作るものの質量にもよるが……なんだルイ、作りたいのか?」
ユキがニヤニヤしながらルイさんをからかっている、ルイさんが困っているように顔をしかめたので、助け舟を出す事にした。
「食べる人によって効果が変わるの?」
「あぁ、好意を寄せる相手に向けて作れば美味しくなるし、作った相手のことを好きなら殊更効果が出やすいらしいぞ」
なんだか遠回しにユキから好きだと言われているようで、すごく恥ずかしくなってきた!
ユキを直視するのをやめて正面を向くと、ルイさんがチラッとカズヤさんを見て目を逸らした、かと思ったらカズヤさんがチラッとルイさんを見ていて……!?
「分かりやすいだろ?」
と隣にいた僕に、ユキが耳打ちしてきた。
「って事で、飛翔に作ってやるなら魔力量は程々にしてくれな」
「あー……それなんですけど、ごめんなさい。あの高級なアイスは食べた事がないんです」
あの要領で作るのであれば、まず味を知らなければいけない。
「あぁ、そっかぁ……食べた事ないならダメだなぁ」
肩を落として見るからに落胆する飛翔さんに、申し訳なさが募る……ごめんなさい、せっかく期待してくれたのに。
「じゃあ、今度は真里も連れて行くか」
「……? どこに?」
「現世に」
「えっ……現世に!? あっ、でもどうせ行くなら飛翔さんを連れて行ったら!?」
行けるなら行きたいけど……今どうしても必要としてる人が行った方がいいと思う。
「飛翔は全国的に顔が知れ渡ってるからな、五十年は現世に行けない……どこに知ってる奴がいるか分からんからな」
「全国的って、飛翔さん有名人なんですか!?」
「あ、いや、ちょっとしたバンドやってたってだけで、死んだ時全国ニュースになっちゃってな……ハハハ」
困った顔をしながら苦笑いする飛翔さんは、新しく巻き直された綺麗な包帯をさすった……あまり掘り返すとさっきの二の舞だ。
「まぁ飛翔に限らず、そんなお手軽に行けるもんじゃないからねー? ユキくらいだよー! コンビニ行くみたいに現世に通ってんのは!」
「もう真里も居ないし、用はないけどな!」
コンビニに行く感覚で僕のところに来てたのか……。
「じゃあ、現世に行く機会があったら必ず再現しますね!」
「ほんとか!? ありがとう真里!」
身を乗り出すように喜んだ飛翔さんを見て、絶対叶えようと心に決意した。魔王様の護衛として付いて行けるようになるのも目標の一つだし、一石二鳥だ!
「その代わり条件だ、暫く俺の夜勤代わりに入れ」
「なんでユキが条件出すんだよ!」
「夜俺が帰ってきた方が、真里が喜ぶからだ」
"な?"と満面の笑みで耳付きフードを脱がせながら、キスでもしようかと顔を寄せてきたので、片手でガードした。
「飛翔さん気にしないで下さい、僕がやりたいと思った事なんで」
「いや、代わるよ夜勤! どうせ事務所で寝泊りしてるし、一緒に居れる恋人がいる訳でもないからな」
ハハッと笑った飛翔さんは少し寂しそうで、モテそうだし、その気になればすぐに恋人が出来そうなのに……意外な反応に驚いた。
「じゃあ、よろしく頼むな」
「っはい!」
頼られたり、任されたりするのは嬉しい……誰かの役に立ちたい、僕はここに居てもいいんだって、自分が納得できるように。
「じゃー、あとは飛翔に任せて解散かなーっ!」
「もうそんな時間ですか」
ルイさんとカズヤさんが立ち上がって、事務所のデスクの方に向かっていった、気付けば終業時間になっていたようだ。
「お、じゃあ一緒に歩いて帰るか! はじめてだな!」
「前は部屋まで転移で飛んだもんね」
ユキも立ち上がって膝掛けをソファーに畳んで置いた、そういえば咄嗟に作っちゃったけど、使わないとなればゴミになっちゃうな……。
「それどうする?」
「ん? あぁ、これは真里の魔力の匂いがするから、ここに置いておく、寂しくなったら抱きしめようかな」
僕の手を取って立ち上がらせながら、そんな事を言う……ユキは恥ずかしげも無く、隙あらばこういう事を言ってくる。
「はいはい、目の前で男同士イチャつくな、はやく帰れ!」
「僻むな、僻むな、あとよろしくな」
ユキがクスクスと笑いながら僕の肩を抱いて出口へと向かう、飛翔さんごめんなさい……いつもの家の感じからして、多分これでもユキはすごく我慢してくれてる方なんだと思います。
各部署の事務所が集まった建屋から出ると、目の前には魔界の市街地で一番大きな大通り、メインストリートだ。
魔界の市街地には縦横十字に大きな通りがあって、縦の通りは南側が長く、横の通りは東側が長い、十字の中央にはウチの前にある噴水広場がある。
十字の先にはそれぞれ門がある、北には魔王様の直轄地区への門、南には現世に転移するための転移門、西には魂が現世に転生するための輪廻門、東は郊外へと通じる門だ。
話としては聞いているけど、僕はこの1週間職場と家を直行直帰なので、北の門以外はまだこの目で実際に見た事はなかった。
その中でも一番気になるのは輪廻門だ……死んだ人間の魂が現世へ輪廻転生する為の門、一番魔界っぽい場所な気がする。
ただ怖い所のような気もして、見学するならユキと一緒がよかった。
「ねぇユキ、噴水広場から西に曲がると輪廻門なんだよね?」
「ん? あぁ、そうだな……見に行きたいか?」
「ははっ、バレた?」
「ワクワクした顔してた」
道中ユキに案内されながら結構な距離を歩いた、メイン通りはにはまばらにお店があり、飲食店より食器類などの日用品が多かった。
広場の周りの建物は割と近代的な雰囲気だったが、今はレンガ調だったりして少し昔の雰囲気だ、住宅街もそうだったが、広場から奥に進むと建物の様式が古くなるのはこの辺りも同じ様だ。
途中人気が消えた一瞬を狙って、ユキが脇道に入って転位陣で飛んだ、歩くのが面倒になって距離をショートカットしたらしい。飛んだ先で大通りに戻ると、大きな赤い門が見えていた、門には木製の扉が付いていて閉まっている。門の手前には赤いお寺みたいな建物があって、門の下部分は窺い知れない。
「あれが輪廻門? めちゃくちゃ大きくない!? 10階建てのビルくらいありそうなんだけど……」
「近くで見るとなかなか圧巻だぞ」
俄然ワクワクが増してくる、気分は観光客だ! 魔界観光……うん、行ってないところは沢山あるから是非やりたい。
輪廻門に向かって二人で歩き出した時、ドンっと大きな爆発音が目的地から響いてきた。ユキを見上げると驚いた表情……つまり異常事態だと言う事だ!
門の前の赤い建物から煙が上がる、真っ直ぐに伸びた道の向こうから、なにやら沢山の白いモヤがワラワラとこっちに向かってきていた。
「霊魂が逃げ出してるぞ!」
周りの人達からそんな声が上がっている。
すごい速さの白くて、丸くて、尻尾のついた、いかにも魂って形の物体が通り過ぎていく! あれが霊魂!? 僕の時はちゃんと人の形してたけど!?
「まずいな、飛ぶぞ! 捕まれ!」
転移で飛ぶためにユキが僕を抱き寄せる。
ユキにしがみ付いた途端、僕たちは白い集団に巻き込まれた。
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