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魔界編:第1章 薬
食欲は三大欲求
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眼前スプラッタの危機に狼狽する事2秒、それを阻止した三人によって事態は回避された。
「もういい! ルイ、耳栓作ってやれ」
「はいよー!」
ルイさんの手から手品のようにポコンと耳栓が現れて、飛翔さんの尖った悪魔耳に装着される。
「カズヤ、向こうでくっつけてやってくれ」
「はい……まだ早かったみたいですね」
手際良く介抱された飛翔さんが、カズヤさんに連れられて事務所の奥へと消えた。
「バラバラって、なんで……」
呆気にとられて見ていただけで、事態が把握できなかった僕は、どう反応するのが正しいのか分からなかった。
「飛翔の弱点はねー死んだ時の映像記憶だよ、思い出しただけで体が再現しようとするんだ」
ルイさんが事務所の奥へ見送りながら、いつもより少し低い声でそう教えてくれた。体がバラバラになって死んだって……あまりの壮絶さに絶句するしかなかった。
ユキがはぁと小さくため息をついて、僕を見た。
「傷は悪魔の弱点になり得るからな……せっかく俺が無傷で魂を抜いてやったのに、見ちゃったんだよなぁ」
「まさか……」
「電車に轢かれてバラバラになった自分の死体を」
うわっ……想像もしたく無い地獄絵図だ。
「だからな、アイツの前では轢かれるとか、千切れるとか、思い出しそうなワードはNGだ」
「二年たってもダメだったねー! カズヤの包帯巻いてたからちぎれなかったけど」
「まぁ、鍛えなきゃ克服出来ないからな、たまには思い出させないと」
そっか、止めなかったのは見守ってたのか……。
世話が焼けるなーとか言いながら、事務所の奥を見る二人はまるで保護者のようだ。
「飛翔は体に傷がないから肉体的な弱点は無い、しかし精神的なトラウマが強すぎる……真里もそれに近いな」
確かに僕の死因は外傷ではない、左手の傷跡への単純な痛みも恐らく平気だ……多少敏感ではあるが、何度か自分で試したから間違いない。
僕が悪魔になる前のあの時は、抵抗できないまま暴力に耐えるしかなかったあの状況が、当時をフラッシュバックさせたんだと思う……だから心が折れた、萎縮した。
「トラウマは克服できるの……?」
「あぁ、なにかの拍子で平気になったり……時間が解決する事もある、大丈夫だ」
「急がなくていいんだよー!」
くしゃくしゃっと頭を撫でられた、向かいでルイさんもニコッと笑いかけてくれる。みんな優しいんだ……悪魔なのに暖かくて、傷付きやすくて、人間くさくて。
この1週間でユキにはこの世界の事を色々質問した、魔界で悪魔になれるのも、天界で使者になれるのも、どちらも元は同じ強い魂を持った人間だったらしい……。
幸せに寿命を全うし、未練を残さず現世を去った人間だけ、天界の使者への資格が与えられる。
強い恨みを持った者、呪った者、犯罪……特に殺人を行った者は悪魔の資格を得るという。
だから魔界には面倒くさい傷を負った人間ばかりだと、ユキは鼻で笑った。その面倒くさい人間に、自分も含めているのだろう……そこには自嘲するような含みがあった。
悪魔と命を対価にした契約を交わせば、強制的に魔界行き……だからユキはあんなに命を対価に契約を迫ったんだ。僕の寿命は残り1日だった、ユキと寿命の契約をしないまま死んでいたら、僕はどっちに行っていたのか……ユキは天界行きを信じて疑ってないようだったけど、僕自身は自分がそんな綺麗な人間ではないと思っている。
どちらに行くかなんて答えは、それこそ神と魔王のみぞ知るところだろう。
「ほら、もう好きな事だけ考えなさい」
「あーアイス食いてぇ、アイスが食いたい、アイスが食いたい……」
事務所の奥からカズヤさんと飛翔さんの声が聞こえて来る、呪文のようにアイスが食べたいと唱えているけど、本当にそれで忘れられるんだろうか……。
あっ! と何かに気付いたような声を発した飛翔さんが、奥からこっちへ向かってくる足音がした。
「真里ーっ! 俺、お前に頼みがあんだけど!」
応接間の仕切りの向こうからヒョコっと顔を出した飛翔さんは、もうすっかり顔色が良くなっていた、アイスの効果は抜群だ。
「僕にできる事なら……!」
飛翔さんの弱点はかなり致命的な物だと思う……信用してない相手には、絶対に知られたくない筈だ。それなのに会ってそう長くない僕に、打ち明けようとしてくれた……それが嬉しくて、僕にできる事ならなんでも手伝いたい気持ちだ。
「アイス作ってくんねー? ハーゲン〇ッツのチョコ味!」
「へっ!?」
ものすごくピンポイントなリクエストだった!
「物づくりはカズヤが一番得意なんだけど、ハーゲン〇ッツ知らねぇし……ルイは食べ物作るの苦手だし、ユキはめんどくせぇの一点張りで作ってくんねぇんだよ!」
「おい、ショー! 人聞きの悪いことを言うな! いつも食わせてやってんだろが!」
ユキが立ち上がって手首を捻ると棒アイスが現れた、さっきもルイさんが手品のように耳栓を出しててビックリしたけど、もしかして魔力で作ってる!?
「体の修復に使った魔力……回復しなくていいのか?」
ものすごく意地悪で楽しそうな顔をしたユキが、棒アイスを上下に振って飛翔さんを煽っている。
「ああぁぁっ……ユキのご褒美アイス!」
目をキラキラさせた飛翔さんが、上下に振られるアイスに合わせて首を振って、口はよだれが溢れそうなくらい緩んでる。
ユキがダーツみたいにアイスを投げると、すごい反応速度で飛翔さんがバクっと食いついた。
「んんんっ! んまい!」
ものすごく幸せそうな顔で食べている……ハーゲン〇ッツじゃなくていいんじゃないでしょうか。
「俺はそのハーゲンとかいうやつは知らん、お前が現世で食ってこいとか言うから面倒くせぇんだろ」
「はっへ、へんへひひへふほふひはへは」
「食べ終わってから喋りなさい、みっともない」
飛翔さんの後ろからカズヤさんが苦言を呈しながら現れた、手拭いで手を拭いてるけど、その袖口には血が滲んでいるところがあって、事務所の奥で起こった事の凄惨さに背筋がゾワッとした。
「カズヤさん……血が……!」
「あぁ、大丈夫ですよ」
カズヤさんがパッパッと埃でも払うかのように袖口を払うと、血でてきた染みは跡形もなく無くなった。
無から物を生成したり、洗わなくてもきれいにできたり、この世界は本当に何でもありだな……。
「飛翔の願いは叶えてあげられそうですか?」
「魔力で物を作ったことが無いので……やってみない事には」
美術の授業は好きだったけど、粘土で作るのと同じというわけでは無いだろうし……。
「俺が教えよう」
そう言ってユキが僕にフードを被せる、後ろから手を回し、両手の上に重ねてきた。もっと早く教えてくれても良かったのに……と少し思ったが、家でイチャついてばかりだったのは僕も同罪なので、ユキは責められない……。
「食べ物は見た目の他にも味、匂い、温度、食感とかが必要になるが……まぁ、要は食った時の感じを思い出して再現するように作ればいいだけだ」
「アバウトーっ!」
ルイさんがケラケラっと笑っている。
「最初は一番覚えてる味にした方がいい、魔力を溜めながらイメージして、物体がそこに実体化するように魔力を"置く"んだ」
僕が一番覚えてる味……あの一本一本紙に包まれてるバニラアイスかな? 形も味もよく覚えてる。
「イメージできて来たな、更に押し込むように魔力を詰めると、さっき飛翔に与えたような魔力回復用が出来る」
「ユキ、初めて作るのに余計な知識を入れないでください」
「真里ならできるから、大丈夫、大丈夫!」
なんだその過剰な信頼! 言われるままに魔力詰めちゃったじゃないか!
大体形になった気がしたので、棒の部分を持つイメージをして、魔力を"置く"ように切り離すと、手の中にイメージした通りのアイスが出来上がった。
「おおっ! できた!」
自分で作ったけどびっくりして思わず声に出た、これは嬉しい! 無から何かを生み出すって楽しいかもしれない!
「——っ食べたい!」
「駄目だ! 真里がはじめて作ったもんは俺が食うにきまってんだろ!」
手を伸ばしてきた飛翔さんをユキが全力でガードしている……齢千歳というのに、なんつー大人気のない!
ユキが僕の手にあるアイスを奪い取って、そのままガブッとかぶりついた。
「「あっ」」
ハモったのは僕と飛翔さんだ。
「んんっ!?」
途端、ユキが口元を押さえてうずくまった。
「え! ごめん不味かった?」
「違う……が、これはまずい……」
え、不味いの? 不味くないの?
「勃った……」
……はっ!? たっ……!!!??
「もういい! ルイ、耳栓作ってやれ」
「はいよー!」
ルイさんの手から手品のようにポコンと耳栓が現れて、飛翔さんの尖った悪魔耳に装着される。
「カズヤ、向こうでくっつけてやってくれ」
「はい……まだ早かったみたいですね」
手際良く介抱された飛翔さんが、カズヤさんに連れられて事務所の奥へと消えた。
「バラバラって、なんで……」
呆気にとられて見ていただけで、事態が把握できなかった僕は、どう反応するのが正しいのか分からなかった。
「飛翔の弱点はねー死んだ時の映像記憶だよ、思い出しただけで体が再現しようとするんだ」
ルイさんが事務所の奥へ見送りながら、いつもより少し低い声でそう教えてくれた。体がバラバラになって死んだって……あまりの壮絶さに絶句するしかなかった。
ユキがはぁと小さくため息をついて、僕を見た。
「傷は悪魔の弱点になり得るからな……せっかく俺が無傷で魂を抜いてやったのに、見ちゃったんだよなぁ」
「まさか……」
「電車に轢かれてバラバラになった自分の死体を」
うわっ……想像もしたく無い地獄絵図だ。
「だからな、アイツの前では轢かれるとか、千切れるとか、思い出しそうなワードはNGだ」
「二年たってもダメだったねー! カズヤの包帯巻いてたからちぎれなかったけど」
「まぁ、鍛えなきゃ克服出来ないからな、たまには思い出させないと」
そっか、止めなかったのは見守ってたのか……。
世話が焼けるなーとか言いながら、事務所の奥を見る二人はまるで保護者のようだ。
「飛翔は体に傷がないから肉体的な弱点は無い、しかし精神的なトラウマが強すぎる……真里もそれに近いな」
確かに僕の死因は外傷ではない、左手の傷跡への単純な痛みも恐らく平気だ……多少敏感ではあるが、何度か自分で試したから間違いない。
僕が悪魔になる前のあの時は、抵抗できないまま暴力に耐えるしかなかったあの状況が、当時をフラッシュバックさせたんだと思う……だから心が折れた、萎縮した。
「トラウマは克服できるの……?」
「あぁ、なにかの拍子で平気になったり……時間が解決する事もある、大丈夫だ」
「急がなくていいんだよー!」
くしゃくしゃっと頭を撫でられた、向かいでルイさんもニコッと笑いかけてくれる。みんな優しいんだ……悪魔なのに暖かくて、傷付きやすくて、人間くさくて。
この1週間でユキにはこの世界の事を色々質問した、魔界で悪魔になれるのも、天界で使者になれるのも、どちらも元は同じ強い魂を持った人間だったらしい……。
幸せに寿命を全うし、未練を残さず現世を去った人間だけ、天界の使者への資格が与えられる。
強い恨みを持った者、呪った者、犯罪……特に殺人を行った者は悪魔の資格を得るという。
だから魔界には面倒くさい傷を負った人間ばかりだと、ユキは鼻で笑った。その面倒くさい人間に、自分も含めているのだろう……そこには自嘲するような含みがあった。
悪魔と命を対価にした契約を交わせば、強制的に魔界行き……だからユキはあんなに命を対価に契約を迫ったんだ。僕の寿命は残り1日だった、ユキと寿命の契約をしないまま死んでいたら、僕はどっちに行っていたのか……ユキは天界行きを信じて疑ってないようだったけど、僕自身は自分がそんな綺麗な人間ではないと思っている。
どちらに行くかなんて答えは、それこそ神と魔王のみぞ知るところだろう。
「ほら、もう好きな事だけ考えなさい」
「あーアイス食いてぇ、アイスが食いたい、アイスが食いたい……」
事務所の奥からカズヤさんと飛翔さんの声が聞こえて来る、呪文のようにアイスが食べたいと唱えているけど、本当にそれで忘れられるんだろうか……。
あっ! と何かに気付いたような声を発した飛翔さんが、奥からこっちへ向かってくる足音がした。
「真里ーっ! 俺、お前に頼みがあんだけど!」
応接間の仕切りの向こうからヒョコっと顔を出した飛翔さんは、もうすっかり顔色が良くなっていた、アイスの効果は抜群だ。
「僕にできる事なら……!」
飛翔さんの弱点はかなり致命的な物だと思う……信用してない相手には、絶対に知られたくない筈だ。それなのに会ってそう長くない僕に、打ち明けようとしてくれた……それが嬉しくて、僕にできる事ならなんでも手伝いたい気持ちだ。
「アイス作ってくんねー? ハーゲン〇ッツのチョコ味!」
「へっ!?」
ものすごくピンポイントなリクエストだった!
「物づくりはカズヤが一番得意なんだけど、ハーゲン〇ッツ知らねぇし……ルイは食べ物作るの苦手だし、ユキはめんどくせぇの一点張りで作ってくんねぇんだよ!」
「おい、ショー! 人聞きの悪いことを言うな! いつも食わせてやってんだろが!」
ユキが立ち上がって手首を捻ると棒アイスが現れた、さっきもルイさんが手品のように耳栓を出しててビックリしたけど、もしかして魔力で作ってる!?
「体の修復に使った魔力……回復しなくていいのか?」
ものすごく意地悪で楽しそうな顔をしたユキが、棒アイスを上下に振って飛翔さんを煽っている。
「ああぁぁっ……ユキのご褒美アイス!」
目をキラキラさせた飛翔さんが、上下に振られるアイスに合わせて首を振って、口はよだれが溢れそうなくらい緩んでる。
ユキがダーツみたいにアイスを投げると、すごい反応速度で飛翔さんがバクっと食いついた。
「んんんっ! んまい!」
ものすごく幸せそうな顔で食べている……ハーゲン〇ッツじゃなくていいんじゃないでしょうか。
「俺はそのハーゲンとかいうやつは知らん、お前が現世で食ってこいとか言うから面倒くせぇんだろ」
「はっへ、へんへひひへふほふひはへは」
「食べ終わってから喋りなさい、みっともない」
飛翔さんの後ろからカズヤさんが苦言を呈しながら現れた、手拭いで手を拭いてるけど、その袖口には血が滲んでいるところがあって、事務所の奥で起こった事の凄惨さに背筋がゾワッとした。
「カズヤさん……血が……!」
「あぁ、大丈夫ですよ」
カズヤさんがパッパッと埃でも払うかのように袖口を払うと、血でてきた染みは跡形もなく無くなった。
無から物を生成したり、洗わなくてもきれいにできたり、この世界は本当に何でもありだな……。
「飛翔の願いは叶えてあげられそうですか?」
「魔力で物を作ったことが無いので……やってみない事には」
美術の授業は好きだったけど、粘土で作るのと同じというわけでは無いだろうし……。
「俺が教えよう」
そう言ってユキが僕にフードを被せる、後ろから手を回し、両手の上に重ねてきた。もっと早く教えてくれても良かったのに……と少し思ったが、家でイチャついてばかりだったのは僕も同罪なので、ユキは責められない……。
「食べ物は見た目の他にも味、匂い、温度、食感とかが必要になるが……まぁ、要は食った時の感じを思い出して再現するように作ればいいだけだ」
「アバウトーっ!」
ルイさんがケラケラっと笑っている。
「最初は一番覚えてる味にした方がいい、魔力を溜めながらイメージして、物体がそこに実体化するように魔力を"置く"んだ」
僕が一番覚えてる味……あの一本一本紙に包まれてるバニラアイスかな? 形も味もよく覚えてる。
「イメージできて来たな、更に押し込むように魔力を詰めると、さっき飛翔に与えたような魔力回復用が出来る」
「ユキ、初めて作るのに余計な知識を入れないでください」
「真里ならできるから、大丈夫、大丈夫!」
なんだその過剰な信頼! 言われるままに魔力詰めちゃったじゃないか!
大体形になった気がしたので、棒の部分を持つイメージをして、魔力を"置く"ように切り離すと、手の中にイメージした通りのアイスが出来上がった。
「おおっ! できた!」
自分で作ったけどびっくりして思わず声に出た、これは嬉しい! 無から何かを生み出すって楽しいかもしれない!
「——っ食べたい!」
「駄目だ! 真里がはじめて作ったもんは俺が食うにきまってんだろ!」
手を伸ばしてきた飛翔さんをユキが全力でガードしている……齢千歳というのに、なんつー大人気のない!
ユキが僕の手にあるアイスを奪い取って、そのままガブッとかぶりついた。
「「あっ」」
ハモったのは僕と飛翔さんだ。
「んんっ!?」
途端、ユキが口元を押さえてうずくまった。
「え! ごめん不味かった?」
「違う……が、これはまずい……」
え、不味いの? 不味くないの?
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