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真里編:第4章 願望
第一目標
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「浮気とか絶対ないからな! 本物がいるのに他のやつに手ぇ出すとかないから!」
「わかった! わかった! もう心配なんてしてないから!」
"本物"? がよく分からなかったが、僕の両手を両手で握りしめてそう断言するユキをなだめるように頷いた。
いつまで経っても家から出れない気がして、あまり気は乗らなかったが僕の配属先へ向かう事にした。
別に浮気を心配してた訳じゃないし、ユキの恋愛遍歴に物申したい訳でもない。他にもライバルが居るんじゃないかと確認したかっただけなのに、解決しておかなければならない問題が浮かび上がってきた。
配属先ではできれば平和に過ごしたい、事を荒立てたくないし、ましてや相手に対して牽制したりとか、多分僕には無理だ……人といがみ合ったり、喧嘩したりするのは苦手だ。
そして魔王様のところで、ユキが僕の配属先に難色を示していた理由もよくわかった……めちゃくちゃ私情だったけど! この配属先、やっぱり魔王様からの嫌がらせなんだろうなと思った、本当あの人嫌いだ。
魔王様の直轄地への門とは反対方向にしばらく歩いていると、茅葺の塀が長く続いていた。隙間から中を覗くと、平屋の大きな建物が続いている。瓦屋根の和風な建物で、こちらの道路から見える面は幅広い縁側に柵が付いたような廊下になっており、そこを時折人が歩いている。
木製の廊下を靴のまま人が行き交うのに違和感を感じるのだが、靴も汚れない世界だから特に問題ないのだろう。
「この建物に色んな部署が入ってる、俺の維持部隊の事務所も、真里の管理課の事務所もこの中だ」
「じゃあ、ユキとは職場が近いんだね」
「何かあればいつでも来ていいぞ、先に俺の事務所に寄ってから行こうか」
扉の無い玄関の様な所から靴のまま中に入る、敷き詰められた砂利が音を鳴らして、なんとも懐かしい雰囲気のある建物だ。魔界だというのに日本らし過ぎるというか、あまりにも違和感がないので、自分が現世で死んだということもつい忘れてしまう。
建物の明かりは電球光風で明るすぎず、木製の建物を照らしていて雰囲気が出ている、これからここに毎日通うのかと思ったら少しテンションが上がった。
入り口からそんなに離れていない場所に治安維持部隊の事務所があった、ユキ曰く緊急出動なんかがあったりするらしく、出入り口に近い場所に事務所があるそうだ。
事務所の入り口には立派な木の板に、綺麗な筆字で"治安維持部隊"の表札が掲げてある。
引戸になっている入口をユキが雑にガラッと開けると、中にはカズヤさんとルイさんの姿があった。カズヤさんは書類を手に持って、ルイさんはソファーでくつろいでいたのか、ガバッと起き上がるところだった。
「おおー! 真里ウチに決まったの!?」
「いや、しばらくは管理課らしいからちょっと送ってくる」
パタパタと小走りにこっちへ向かってきながら、えぇー! とルイさんが不服そうな声をあげる。申し訳ないと思いつつ残念がってくれるのがちょっと嬉しい……思わず口元が綻ぶ。目の前まで来たルイさんの後ろから、カズヤさんが顔を出した。
「管理課とは勿体無いですね……」
「行かなきゃいいんじゃないー? 魔王様は向いてる所に転属させてくれるし」
行かないとかありなんだろうか?
確かに配属先には気が乗らない部分は多いけど、それでも一度引き受けた事は、最後まで責任を持ちたいと思う。これからこの世界で過ごして行くのだから、楽な方や好きな事だけしているというのは自分の性分に合わない。
「理由があって配属されたみたいなので、しばらく頑張ってみようと思います」
「真面目だねぇー!」
「っていうか、お前はなんでそんなに真里をウチに入れたいんだ? なんか企んでんのか?」
ユキが戸に体重を預けるようにしながらルイさんを問い詰めた、問い詰められた方は顔を逸らしながら"何もないけどー?"と、とぼけている。
なるほど、ルイさんには何かしらの下心があったようだ、それでもあんな風に残念そうにしてくれるのは嬉しい、新しい場所で誰かに必要とされる事が、嬉しくないわけがない。
「所属はどうであれ顔を出しに来ればいい、ユキも居るし、稽古もつけたい」
「ぜひお願いします!」
カズヤさんからの提案はとても魅力的だ、まだ悪魔になりたてホヤホヤの僕としては、力の使い方はぜひ教えてもらいたい。
昨日の話からもここは実力社会の様だし、そもそも学べる機会があるものは何でも学ぶべきだ。ユキの横にいても恥ずかしくない様に……胸を張れる様になりたいというのが、僕の当面の目標だ。
ユキから頭をくしゃくしゃと撫でられて、ふとユキの後ろに人が立って居ることに気づいた。
「イチャついている所申し訳ないが、お迎えだよ」
「おわっ、イズミ!?」
ユキが驚いて後ろを振り返る、そこに立っていたイズミと呼ばれた人は、黒髪短髪で着物に羽織といった和装の出で立ちだった。服装と雰囲気で一見大人っぽく見えたが、よく見ると18~20歳くらいに見える。
「ハルキからお前の連れが、俺の所に配属になったって聞いてな」
そう言いながら自然に輪の中に混ざる、目が合ったかと思ったらニコッと愛想笑いを貰ったので、軽く会釈で返した。
「真里こいつは"伊澄"管理課の長だ、魔界には二百年くらい居る」
「あ! よろしくお願いします、真里です!」
「よろしく真里、君が真面目そうで安心したよ」
ユキから紹介されて改めて頭を下げた、伊澄さんは僕の上司というわけだ。どうやらさっきの会話は聞かれていたらしく、伊澄さんはクスクスと笑っている、いつから居たんだろう……全然気付かなかった。
「コイツに連れて来られるとウチが修羅場と化すからな、余計な世話だろうが迎えに来させて貰ったよ」
親指でユキを指す伊澄さんに、カズヤさんとルイさんが"あぁー"と納得すると、ユキが不服そうな顔をした。
カズヤさんとルイさんだけでなく、伊澄さんもその辺の事情は把握しているという訳だ、いくら所属長っていっても部下の恋愛事情? を把握しているものなんだろうか……いや、ユキだから噂が立つのだろう、魔界のNo.2のゴシップは現世の有名人同様に広がるのが早いと考えるのが妥当だろうか。
「真里の情報はどこまで伝わってる?」
「管理課は俺以外把握してないが、新人が入ったという噂と、お前が眷属を決めたらしいという噂は既に広がってる様だな」
ユキが考え込む様に口元に手を当てる、何かしら思案している様だけど、伊澄さんの様子からユキが付いてこない方がいいのは間違いない。だったら僕は迎えに来てくれた伊澄さんに連れられて、管理課に行くという選択肢の他はないんじゃないだろうか。
「じゃあ、僕行ってくるね」
「えっ!?」
気合い入れても兼ねて両手を腰に当てて宣言すると、驚いて耳をピンと立てたユキが見下ろして来た。そんな様子に思わず笑いが込み上げる、すごく可愛い反応だ。
ここでユキと共に歩むと腹を括った以上、僕もいつまでもユキの庇護下に居るつもりはない。世の人気者を独り占めしようと思っているのだから、ユキの恋人が僕で何が悪いと言えるくらい努力しなければ。
決意のもとユキに"安心して"という思いを込めて笑顔を作ると、ユキは僕とは相反して犬耳と眉尻を下げて不安そうな顔をしている。
僕ってそんなに頼りないかな? まずユキが心配しなくてもいい程度に力をつける事を第一目標に変更した。
「わかった! わかった! もう心配なんてしてないから!」
"本物"? がよく分からなかったが、僕の両手を両手で握りしめてそう断言するユキをなだめるように頷いた。
いつまで経っても家から出れない気がして、あまり気は乗らなかったが僕の配属先へ向かう事にした。
別に浮気を心配してた訳じゃないし、ユキの恋愛遍歴に物申したい訳でもない。他にもライバルが居るんじゃないかと確認したかっただけなのに、解決しておかなければならない問題が浮かび上がってきた。
配属先ではできれば平和に過ごしたい、事を荒立てたくないし、ましてや相手に対して牽制したりとか、多分僕には無理だ……人といがみ合ったり、喧嘩したりするのは苦手だ。
そして魔王様のところで、ユキが僕の配属先に難色を示していた理由もよくわかった……めちゃくちゃ私情だったけど! この配属先、やっぱり魔王様からの嫌がらせなんだろうなと思った、本当あの人嫌いだ。
魔王様の直轄地への門とは反対方向にしばらく歩いていると、茅葺の塀が長く続いていた。隙間から中を覗くと、平屋の大きな建物が続いている。瓦屋根の和風な建物で、こちらの道路から見える面は幅広い縁側に柵が付いたような廊下になっており、そこを時折人が歩いている。
木製の廊下を靴のまま人が行き交うのに違和感を感じるのだが、靴も汚れない世界だから特に問題ないのだろう。
「この建物に色んな部署が入ってる、俺の維持部隊の事務所も、真里の管理課の事務所もこの中だ」
「じゃあ、ユキとは職場が近いんだね」
「何かあればいつでも来ていいぞ、先に俺の事務所に寄ってから行こうか」
扉の無い玄関の様な所から靴のまま中に入る、敷き詰められた砂利が音を鳴らして、なんとも懐かしい雰囲気のある建物だ。魔界だというのに日本らし過ぎるというか、あまりにも違和感がないので、自分が現世で死んだということもつい忘れてしまう。
建物の明かりは電球光風で明るすぎず、木製の建物を照らしていて雰囲気が出ている、これからここに毎日通うのかと思ったら少しテンションが上がった。
入り口からそんなに離れていない場所に治安維持部隊の事務所があった、ユキ曰く緊急出動なんかがあったりするらしく、出入り口に近い場所に事務所があるそうだ。
事務所の入り口には立派な木の板に、綺麗な筆字で"治安維持部隊"の表札が掲げてある。
引戸になっている入口をユキが雑にガラッと開けると、中にはカズヤさんとルイさんの姿があった。カズヤさんは書類を手に持って、ルイさんはソファーでくつろいでいたのか、ガバッと起き上がるところだった。
「おおー! 真里ウチに決まったの!?」
「いや、しばらくは管理課らしいからちょっと送ってくる」
パタパタと小走りにこっちへ向かってきながら、えぇー! とルイさんが不服そうな声をあげる。申し訳ないと思いつつ残念がってくれるのがちょっと嬉しい……思わず口元が綻ぶ。目の前まで来たルイさんの後ろから、カズヤさんが顔を出した。
「管理課とは勿体無いですね……」
「行かなきゃいいんじゃないー? 魔王様は向いてる所に転属させてくれるし」
行かないとかありなんだろうか?
確かに配属先には気が乗らない部分は多いけど、それでも一度引き受けた事は、最後まで責任を持ちたいと思う。これからこの世界で過ごして行くのだから、楽な方や好きな事だけしているというのは自分の性分に合わない。
「理由があって配属されたみたいなので、しばらく頑張ってみようと思います」
「真面目だねぇー!」
「っていうか、お前はなんでそんなに真里をウチに入れたいんだ? なんか企んでんのか?」
ユキが戸に体重を預けるようにしながらルイさんを問い詰めた、問い詰められた方は顔を逸らしながら"何もないけどー?"と、とぼけている。
なるほど、ルイさんには何かしらの下心があったようだ、それでもあんな風に残念そうにしてくれるのは嬉しい、新しい場所で誰かに必要とされる事が、嬉しくないわけがない。
「所属はどうであれ顔を出しに来ればいい、ユキも居るし、稽古もつけたい」
「ぜひお願いします!」
カズヤさんからの提案はとても魅力的だ、まだ悪魔になりたてホヤホヤの僕としては、力の使い方はぜひ教えてもらいたい。
昨日の話からもここは実力社会の様だし、そもそも学べる機会があるものは何でも学ぶべきだ。ユキの横にいても恥ずかしくない様に……胸を張れる様になりたいというのが、僕の当面の目標だ。
ユキから頭をくしゃくしゃと撫でられて、ふとユキの後ろに人が立って居ることに気づいた。
「イチャついている所申し訳ないが、お迎えだよ」
「おわっ、イズミ!?」
ユキが驚いて後ろを振り返る、そこに立っていたイズミと呼ばれた人は、黒髪短髪で着物に羽織といった和装の出で立ちだった。服装と雰囲気で一見大人っぽく見えたが、よく見ると18~20歳くらいに見える。
「ハルキからお前の連れが、俺の所に配属になったって聞いてな」
そう言いながら自然に輪の中に混ざる、目が合ったかと思ったらニコッと愛想笑いを貰ったので、軽く会釈で返した。
「真里こいつは"伊澄"管理課の長だ、魔界には二百年くらい居る」
「あ! よろしくお願いします、真里です!」
「よろしく真里、君が真面目そうで安心したよ」
ユキから紹介されて改めて頭を下げた、伊澄さんは僕の上司というわけだ。どうやらさっきの会話は聞かれていたらしく、伊澄さんはクスクスと笑っている、いつから居たんだろう……全然気付かなかった。
「コイツに連れて来られるとウチが修羅場と化すからな、余計な世話だろうが迎えに来させて貰ったよ」
親指でユキを指す伊澄さんに、カズヤさんとルイさんが"あぁー"と納得すると、ユキが不服そうな顔をした。
カズヤさんとルイさんだけでなく、伊澄さんもその辺の事情は把握しているという訳だ、いくら所属長っていっても部下の恋愛事情? を把握しているものなんだろうか……いや、ユキだから噂が立つのだろう、魔界のNo.2のゴシップは現世の有名人同様に広がるのが早いと考えるのが妥当だろうか。
「真里の情報はどこまで伝わってる?」
「管理課は俺以外把握してないが、新人が入ったという噂と、お前が眷属を決めたらしいという噂は既に広がってる様だな」
ユキが考え込む様に口元に手を当てる、何かしら思案している様だけど、伊澄さんの様子からユキが付いてこない方がいいのは間違いない。だったら僕は迎えに来てくれた伊澄さんに連れられて、管理課に行くという選択肢の他はないんじゃないだろうか。
「じゃあ、僕行ってくるね」
「えっ!?」
気合い入れても兼ねて両手を腰に当てて宣言すると、驚いて耳をピンと立てたユキが見下ろして来た。そんな様子に思わず笑いが込み上げる、すごく可愛い反応だ。
ここでユキと共に歩むと腹を括った以上、僕もいつまでもユキの庇護下に居るつもりはない。世の人気者を独り占めしようと思っているのだから、ユキの恋人が僕で何が悪いと言えるくらい努力しなければ。
決意のもとユキに"安心して"という思いを込めて笑顔を作ると、ユキは僕とは相反して犬耳と眉尻を下げて不安そうな顔をしている。
僕ってそんなに頼りないかな? まずユキが心配しなくてもいい程度に力をつける事を第一目標に変更した。
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