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真里編:第3章 新天地
勃発、夫婦喧嘩!?
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「はぁー疲れたー!」
バフっと寝室のベッドに僕を抱えたままダイブされた、外をウロウロしたままの靴下だったから、汚い! と一瞬焦ったけれど、靴下は全く汚れていなかった。
「真里……魔力補給したい」
キングサイズのパイプベッドがギシっと鳴り、ユキが僕の上に覆いかぶさった。
あ——……、あんなプロポーズっぽいの受けたらこういうことにはなるよね、でも僕はまだ全くもって覚悟できていなかった。
「ユキは……後からクレームになるのが嫌だって言ってたよね?」
「んー? そうだなぁ……言ったなぁ」
ユキが僕の首元に顔を埋めて首筋を舐めてきた、ゾクゾクっと鳥肌が立つ。
「んんっ! ——っ聞きたいことが沢山あるんだけど!」
「……シながらじゃダメか?」
「ダメ! ってかなんだシながらって!」
ユキがはぁーと大きなため息をついて上から退いてくれたので、僕も起き上がった。
これで一時貞操は守られた……ごめんね、嫌なわけじゃないんだけど、物事が一気に進みすぎて心の整理がまだできてないんだ。
「まずその"魔力補給"ってなに?」
今のところユキがそれを言ってくるタイミングが、えっちなことする時なんですけど。
「実践した方が分かりやすいぞ?」
「口で説明するまで許可しません」
両手でバツをすると、ユキがえぇぇと不満気な声を漏らして、渋々説明を始めた。
「俺たち悪魔の魔力は精神・魂・魔王様から授かった力で構成されている、魂は素体や意識体という言い方もする。精神を充足させれる事、つまり満足感を得られれば魔力は満たされるという事だ、満たし方は人それぞれだが、魔力を満たす活動を共通して"魔力補給"と呼んでいる」
「それでユキの"魔力補給"はえっちな事なわけ?」
「いや、俺は真里と居るだけでジワジワ溜まってるな」
なんか急に可愛いこと言われたっ! 僕といるだけでも満足感があるって事!? 嬉しすぎて泣きそうだったので、ぐっと堪えて目元を隠した。
僕が縮こまっていると、ユキが後ろから僕を抱きかかえる、まだ許可してないぞ?
「ほら、こうして触れ合うともっと早く溜まるだろ? 分からないか? 胸が温かくなってそれが全身に巡るのが」
「確かにあったかいけど……」
「キスすればもっと早くなる」
顎を掴まれてユキの方に顔を向けられる、ユキはいつも少し強引だ、そういうのはちょっとドキドキする。軽く啄ばむように2回キスしてから、ペロッと舐められた。
「な? 脈が早くなって、もっと全身に巡るだろ? もっと気持ちいいことすれば、もっと早いぞ」
ユキが熱のこもった目で舌なめずりしている……うぅ、色っぽくて流されそうだ! 僕は思わず視線を逸らした。
「あ……あとでね」
「あとでぇ!? ウソだろ……俺にここまでさせて落ちなかったのはお前がはじめてだよ……はぁ」
なんか今聞き捨てならない事が聞こえた気がするけど、一旦スルーしよう、話が進まない。
「父さんと母さんはどうしてる? あと僕の"身体"……」
ユキは真面目な顔になって、僕を前に抱えたまま額に拳を当てた、何か視えているんだろうか。
「母は容態が安定したようだな、父は……真里と連絡が取れないから家へ向かってる途中だ」
「あぁ……父さん、ごめんなさい!」
父さんに見つかることになるのか……キツいなぁ……ポケットにしまったお土産のキーホルダーを取り出して、ギュッと両手で握りしめた。
「魂が揺れてる、大丈夫か? やはり言うべきじゃなかったか」
「ううん大丈夫、ありがとう」
ユキが後ろから抱きしめてくれたままだったから、大丈夫だ。
僕のポケットにはもう一つ入っていた、魔王様からの手袋だ、人前では必ず付けろと言われていたけど、僕はまだ着けずにいた。魔王様を信用していないからだ、僕はどうやらあの人のことはあまり好きじゃないみたいだ。
「僕は今日、どうしてあんな暴力を受けなければならなかったの?」
「……悪魔の霊魂への虐待が、最近問題になっているんだ。悪魔の魂が消えたり、輪廻に還れば魔王様は感知するが、魔界を通過するだけの霊魂には興味がない、霊魂なら本来の輪廻に還さずともバレないと……」
「バレなければ暴力を振るってもいいって事!?」
「……本来あってはならない事だ」
「ユキに見つけてもらえなかったら、僕はあのまま人知れず消えていたかもしれないって事だよね!? それを仕掛けたのが魔王様だとしたら、僕は本当にあの人が信用ならない!」
ユキが驚いた顔をした。
「真里……魔王様と一体何があったんだ、部屋に魔王様が居たと言っていたな」
「両親を送り出したあと、自分の部屋に戻ったら……魔王様と、あの覇戸部って人が僕の部屋にいたんだ、何をされたのかは分からない……居たことだけ覚えてるんだ」
「……真里が夢の中の俺を思い出した時か」
僕が不安そうな目をして見ていたのに気付いたのか、ユキが後ろから首筋にチュッとしてきた。
「おそらくそれは……」
「それは?」
「お節介だな」
「はぁぁー???」
「納得できないって顔だな!」
ユキが可笑しくてたまらないという顔をしている、全然面白くない! 僕としては全く面白くない!
「あの人心配性なんだ、俺のことが心配で仕方なくてお節介したんだな、本当余計な事を」
「全然そんな風には見えないけど……」
「不器用なだけだよ」
「今日の出来事も!? あの人僕のこと嫌いって言ってた!」
「好きだって言ってたよ」
「僕をおもちゃにしてた!」
「ちゃんと様子を見てた様だった、危なくなったら助けるつもりだったんだよ」
「なんでそんな事言い切れるのさ!」
「……千年も一緒にいるからなぁ」
そんな事言われたら僕に叶う要素なんてどこにもない! 感情のままにボロボロと涙が溢れてきた。
「ううぅぅ……っ!」
「な! なんで泣いて!?」
「ユキのその首輪も……魔王様からなんでしょ……!」
「ま、まぁ……そうだが」
「今日! ユキの首を締めてた! こんな飼い犬みたいに首輪を着けて! 許せない!」
「いやー……これは俺が悪いと言うか……いやもう全面的に俺が悪いと言うか……」
「ユキを所有物みたいにしてるのが許せないんだ! ユキは僕のものだ!」
言い切った……全部言い切ったぞ! はぁ……少しスッキリしたかも。
ユキは……僕に結構面倒くさい事を言われたと思うんだけど、赤面して嬉しそうにしている、何がそんなに嬉しいって言うんだ。
「本命からだと束縛もたまんないな」
「何言ってんの、僕は姑にいびられたお嫁さんの気分だよ」
「フッ! 魔王様を姑呼ばわりするのは真里ぐらいだろうな! アッハッハッハッ!」
ユキが膝を叩いて大笑いしている……そんなに可笑しいんだろうか、僕は下唇を前に出して不服をアピールした。
「すまない真里! 確かに、あの人は人で遊ぶところがあるから……信用できないって気持ちも分かる。何をしでかすか分からないという点では、俺も魔王様を信用していないかもしれないな」
間が空いた、ユキを見たら少し困り顔をしていた。
「真里の胸を突いた時は本当に怖かったし……」
そう言ってユキは僕の胸の辺りをぎゅっと強めに抱きしめた。
「ただ、あの手袋には悪意がないはずだから、着けてあげてほしい……心に植え付けられた"トラウマ"は悪魔にとって弱点だ、ここは絶対に守らないといけない」
そう言って僕の左手を大事そうにさすった、思ったよりくすぐったくて、少し毒気が抜かれた気がした。
「……わかった」
なんとなく、ユキが魔王様の味方をするのが気に食わない、という感情が自分の中にあるのはわかってる。
この先僕は魔王様とうまくやっていかなくちゃいけない、それもわかってる。
そのうちユキみたいに、魔王様を理解できる日が来るのか……正直その自信は全く無い。
「本当にすまない、いきなり泣かせてしまったな」
「僕も昨日泣かせたからフェアになったね」
後ろにあるユキの肩に頭を預けて、ユキを間近で見上げた。
本当に美人だなぁ、ずっと好きで好きでたまらなかった人だ、僕って面食いだったんだな。
「真里、俺はお前のものだから安心しろ」
ほっぺたをスリスリされた、肌もすべすべで気持ちいい、しかしさっきの発言を掘り返されるのは恥ずかしかった。
「ごめん、さっきのアレはちょっと、自分でもどうかしてたと思ってるから……忘れて」
「そうか? 俺も真里は俺のものだって言いたいけどな」
急に寄りかかっていた腕の支えが無くなって、ユキが覆いかぶさるように二人でベッドに倒れた。
「俺のものにしていい?」
「あ……あの……」
「さっきあとでって言った」
「まだ覚悟が……足りなくて」
「……じゃあ最後までしないから、触らせて」
あぁ、だめだ……今度は本当に流される。
バフっと寝室のベッドに僕を抱えたままダイブされた、外をウロウロしたままの靴下だったから、汚い! と一瞬焦ったけれど、靴下は全く汚れていなかった。
「真里……魔力補給したい」
キングサイズのパイプベッドがギシっと鳴り、ユキが僕の上に覆いかぶさった。
あ——……、あんなプロポーズっぽいの受けたらこういうことにはなるよね、でも僕はまだ全くもって覚悟できていなかった。
「ユキは……後からクレームになるのが嫌だって言ってたよね?」
「んー? そうだなぁ……言ったなぁ」
ユキが僕の首元に顔を埋めて首筋を舐めてきた、ゾクゾクっと鳥肌が立つ。
「んんっ! ——っ聞きたいことが沢山あるんだけど!」
「……シながらじゃダメか?」
「ダメ! ってかなんだシながらって!」
ユキがはぁーと大きなため息をついて上から退いてくれたので、僕も起き上がった。
これで一時貞操は守られた……ごめんね、嫌なわけじゃないんだけど、物事が一気に進みすぎて心の整理がまだできてないんだ。
「まずその"魔力補給"ってなに?」
今のところユキがそれを言ってくるタイミングが、えっちなことする時なんですけど。
「実践した方が分かりやすいぞ?」
「口で説明するまで許可しません」
両手でバツをすると、ユキがえぇぇと不満気な声を漏らして、渋々説明を始めた。
「俺たち悪魔の魔力は精神・魂・魔王様から授かった力で構成されている、魂は素体や意識体という言い方もする。精神を充足させれる事、つまり満足感を得られれば魔力は満たされるという事だ、満たし方は人それぞれだが、魔力を満たす活動を共通して"魔力補給"と呼んでいる」
「それでユキの"魔力補給"はえっちな事なわけ?」
「いや、俺は真里と居るだけでジワジワ溜まってるな」
なんか急に可愛いこと言われたっ! 僕といるだけでも満足感があるって事!? 嬉しすぎて泣きそうだったので、ぐっと堪えて目元を隠した。
僕が縮こまっていると、ユキが後ろから僕を抱きかかえる、まだ許可してないぞ?
「ほら、こうして触れ合うともっと早く溜まるだろ? 分からないか? 胸が温かくなってそれが全身に巡るのが」
「確かにあったかいけど……」
「キスすればもっと早くなる」
顎を掴まれてユキの方に顔を向けられる、ユキはいつも少し強引だ、そういうのはちょっとドキドキする。軽く啄ばむように2回キスしてから、ペロッと舐められた。
「な? 脈が早くなって、もっと全身に巡るだろ? もっと気持ちいいことすれば、もっと早いぞ」
ユキが熱のこもった目で舌なめずりしている……うぅ、色っぽくて流されそうだ! 僕は思わず視線を逸らした。
「あ……あとでね」
「あとでぇ!? ウソだろ……俺にここまでさせて落ちなかったのはお前がはじめてだよ……はぁ」
なんか今聞き捨てならない事が聞こえた気がするけど、一旦スルーしよう、話が進まない。
「父さんと母さんはどうしてる? あと僕の"身体"……」
ユキは真面目な顔になって、僕を前に抱えたまま額に拳を当てた、何か視えているんだろうか。
「母は容態が安定したようだな、父は……真里と連絡が取れないから家へ向かってる途中だ」
「あぁ……父さん、ごめんなさい!」
父さんに見つかることになるのか……キツいなぁ……ポケットにしまったお土産のキーホルダーを取り出して、ギュッと両手で握りしめた。
「魂が揺れてる、大丈夫か? やはり言うべきじゃなかったか」
「ううん大丈夫、ありがとう」
ユキが後ろから抱きしめてくれたままだったから、大丈夫だ。
僕のポケットにはもう一つ入っていた、魔王様からの手袋だ、人前では必ず付けろと言われていたけど、僕はまだ着けずにいた。魔王様を信用していないからだ、僕はどうやらあの人のことはあまり好きじゃないみたいだ。
「僕は今日、どうしてあんな暴力を受けなければならなかったの?」
「……悪魔の霊魂への虐待が、最近問題になっているんだ。悪魔の魂が消えたり、輪廻に還れば魔王様は感知するが、魔界を通過するだけの霊魂には興味がない、霊魂なら本来の輪廻に還さずともバレないと……」
「バレなければ暴力を振るってもいいって事!?」
「……本来あってはならない事だ」
「ユキに見つけてもらえなかったら、僕はあのまま人知れず消えていたかもしれないって事だよね!? それを仕掛けたのが魔王様だとしたら、僕は本当にあの人が信用ならない!」
ユキが驚いた顔をした。
「真里……魔王様と一体何があったんだ、部屋に魔王様が居たと言っていたな」
「両親を送り出したあと、自分の部屋に戻ったら……魔王様と、あの覇戸部って人が僕の部屋にいたんだ、何をされたのかは分からない……居たことだけ覚えてるんだ」
「……真里が夢の中の俺を思い出した時か」
僕が不安そうな目をして見ていたのに気付いたのか、ユキが後ろから首筋にチュッとしてきた。
「おそらくそれは……」
「それは?」
「お節介だな」
「はぁぁー???」
「納得できないって顔だな!」
ユキが可笑しくてたまらないという顔をしている、全然面白くない! 僕としては全く面白くない!
「あの人心配性なんだ、俺のことが心配で仕方なくてお節介したんだな、本当余計な事を」
「全然そんな風には見えないけど……」
「不器用なだけだよ」
「今日の出来事も!? あの人僕のこと嫌いって言ってた!」
「好きだって言ってたよ」
「僕をおもちゃにしてた!」
「ちゃんと様子を見てた様だった、危なくなったら助けるつもりだったんだよ」
「なんでそんな事言い切れるのさ!」
「……千年も一緒にいるからなぁ」
そんな事言われたら僕に叶う要素なんてどこにもない! 感情のままにボロボロと涙が溢れてきた。
「ううぅぅ……っ!」
「な! なんで泣いて!?」
「ユキのその首輪も……魔王様からなんでしょ……!」
「ま、まぁ……そうだが」
「今日! ユキの首を締めてた! こんな飼い犬みたいに首輪を着けて! 許せない!」
「いやー……これは俺が悪いと言うか……いやもう全面的に俺が悪いと言うか……」
「ユキを所有物みたいにしてるのが許せないんだ! ユキは僕のものだ!」
言い切った……全部言い切ったぞ! はぁ……少しスッキリしたかも。
ユキは……僕に結構面倒くさい事を言われたと思うんだけど、赤面して嬉しそうにしている、何がそんなに嬉しいって言うんだ。
「本命からだと束縛もたまんないな」
「何言ってんの、僕は姑にいびられたお嫁さんの気分だよ」
「フッ! 魔王様を姑呼ばわりするのは真里ぐらいだろうな! アッハッハッハッ!」
ユキが膝を叩いて大笑いしている……そんなに可笑しいんだろうか、僕は下唇を前に出して不服をアピールした。
「すまない真里! 確かに、あの人は人で遊ぶところがあるから……信用できないって気持ちも分かる。何をしでかすか分からないという点では、俺も魔王様を信用していないかもしれないな」
間が空いた、ユキを見たら少し困り顔をしていた。
「真里の胸を突いた時は本当に怖かったし……」
そう言ってユキは僕の胸の辺りをぎゅっと強めに抱きしめた。
「ただ、あの手袋には悪意がないはずだから、着けてあげてほしい……心に植え付けられた"トラウマ"は悪魔にとって弱点だ、ここは絶対に守らないといけない」
そう言って僕の左手を大事そうにさすった、思ったよりくすぐったくて、少し毒気が抜かれた気がした。
「……わかった」
なんとなく、ユキが魔王様の味方をするのが気に食わない、という感情が自分の中にあるのはわかってる。
この先僕は魔王様とうまくやっていかなくちゃいけない、それもわかってる。
そのうちユキみたいに、魔王様を理解できる日が来るのか……正直その自信は全く無い。
「本当にすまない、いきなり泣かせてしまったな」
「僕も昨日泣かせたからフェアになったね」
後ろにあるユキの肩に頭を預けて、ユキを間近で見上げた。
本当に美人だなぁ、ずっと好きで好きでたまらなかった人だ、僕って面食いだったんだな。
「真里、俺はお前のものだから安心しろ」
ほっぺたをスリスリされた、肌もすべすべで気持ちいい、しかしさっきの発言を掘り返されるのは恥ずかしかった。
「ごめん、さっきのアレはちょっと、自分でもどうかしてたと思ってるから……忘れて」
「そうか? 俺も真里は俺のものだって言いたいけどな」
急に寄りかかっていた腕の支えが無くなって、ユキが覆いかぶさるように二人でベッドに倒れた。
「俺のものにしていい?」
「あ……あの……」
「さっきあとでって言った」
「まだ覚悟が……足りなくて」
「……じゃあ最後までしないから、触らせて」
あぁ、だめだ……今度は本当に流される。
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