犯されないよう逃げるけど結局はヤラれる可哀想な受けの話

ダルるる

文字の大きさ
上 下
12 / 16

11

しおりを挟む
「…ん、…」

カーテンの隙間から覗く光が眩しくて、体を動かす。

「…ん?」

確か、寝た時はまだ全然明るかったよな…

一気に意識が覚醒し体を起こす。

光の漏れた方を見て

「俺めっちゃ寝てんじゃん」

つい、声に出して言ってしまった。

とりあえずベットからおりて、窓に向かいカーテンを開くと
外は明るかったが、時計を見るとまだ8時頃で、さすがに昼まで寝てないことに安心した。

「とは、言っても寝すぎだよな…今後は体力の向上かなぁ。」

軽く伸びをしながら、辺りを見渡すと、扉の端で椅子に座って寝ているリュドが目に入った。

そういや、ドアの前にいてくれどーたらこーたら、言ってたな。あいつ律儀に待っててくれたのか。服とかも変わってるし、着替えさせてくれたんだろうな…リュドまじ良い奴


……あれ、服が変わっている。
あれれ、俺の体…見られた?

焦って服をめくる。

バカ兄共が沢山キスマやら噛み跡やら残していた気がしたが、そんな跡などめくった腹の上になどなく、逆に貧相な体を目の当たりにして心が折れそうになった。
目の前のガタイの良いリュドを見てまた心が折れる。

「…って俺は馬鹿か、従者の前で腹出してるなんて…いくら寝てるからってこんな変態みたいなことをやるべきではないよな。」

リュドを起こすべきなんだろうけど、椅子の割にはよく寝てるし、いつ寝たのかも分からないからもう少しだけ寝かせておこうと思い、毛布を取ってリュドにかけておく。

「少し汗かいてるし、風呂でも入ろうかな」

寝てるだけでも、汗かくもんだな。
そうと決まればお湯を沸かさなきゃだ。
この間見た時は、魔力?みたいなの流せば良さそうだったけど…
そんなのことを考えながら、バスルームに向かう。

予想は当たっていて壁に魔力を流すようなものがあってそれに魔力を流すイメージをしたら、お湯がわき始めた。すごい大きい浴槽だったけど5分くらいですぐいっぱいになって、見てて面白かった。





◢◥◢◥◢◥◢◥◢◥◢◥◢◥◢◥





「はぁぁぁぁ…気持ちぃぃ…」

ザブンザブンと、浴槽から水が溢れ出る。
こうして人の目も気にせずゆっくりするのは初めてかもな…使用人とかいるし…前世の記憶思い出してから大抵の事は1人でできるから1人でするようになったけどたまに強引にでも手伝おうとしてくれるやつもいるし、「仕事取らないでください!(><)」と言われても、パンツまで変えてもらうのはさすがに恥ずかしいしな。体を洗ってもらうなんで論外だ…。

でも頭を洗ってもらうのはいいかもな、なんて考える。


お湯につかってボケーッとしてたら
扉の奥から

ガタガタボトッ

「イタッ」

ドタドタ

ガチャッ!

「ジル!お前!」

めっちゃ焦った顔のリュドが風呂に入ってきた。

「えっ、リュド…ちょっ

「見張ってたつもりが寝ちゃったし、起きたらジルいないし、めっちゃ焦ったんだぞ!」

お、おう…寝てたからもう少し寝かせてから起こそうかなって…すまん」

「はぁ…あいつらに襲われたのかと思ったじゃねぇか…(ボソッ」

「?すまん、大きい声で言ってくれ。あと俺今裸なんだ。もう出るから外で待っててくれないか?」

こんな貧相な体を見せたくないしな。
もうちょい鍛えてから見せてやるぜ☆
くだらないことを考えながら
リュドに背向けて外に出るよう促す。

「…あ、ああ、すまない。邪魔したな。」

焦ってきた割にはすんなりと戻って行った。

だからお湯から出てる俺の後ろ姿を見てリュドがどんな顔していたのか

首から背中にかけて噛み跡やキスマが沢山ついてたことに俺は気づかない。









_____________

エロが足りない(切実)
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

執着攻めと平凡受けの短編集

松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。 疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。 基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

処理中です...