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暑いなと思いながら目を覚ます
「もう昼……また朝ごはん食べ損ねた……」
俺が朝ごはんを食べれるのはいつになるのだろうか
相変わらず腰は痛くないし、おしりの不快感もない
魔法って便利だなとつくづく思うよ
むくっと、ベットから起き上がり、服を着替える
着替え終わるとコンコンと音がして
「失礼します」
とウィルでは無い声がする
ドアが開き、そちらに顔を向けると
紺色っぽい髪色の男が入ってきた、歳的には俺と同じぐらいかと思う
なぜか既視感がある……あったことあるのかな
男は俺がいるのに気づくと少し驚いた顔をして
「ジルバード様1人でお着替えを……?」
あぁ、俺公爵だった、貴族って1人で着替えないんだっけ
「あぁ、着替えられそうだったから着替えたんだ。ところで君は」
名前を聞くと少し寂しそうな顔をして
「先に名乗るべきでした。今日からジルバード様の従者候補として仕えることとなりました。リュドヴィック・ロルガンです。」
とても背が高く見上げるような形になってしまう
「そ、うなのか……よろしくなリュドヴィック……リュドヴィック……?リュド、リュドなのか!?」
リュドヴィックと聞いて、
小さい頃剣術を習っている時一緒に鍛えていた紺色の髪の少年が思い出された
俺がリュドと聞くと、とても笑顔になって
「っっっ!!!はい!お久しぶりです、ジルバード様」
迫ってくる。ただでさえでかいのに近づかれると迫力がすごい。190cmあるんじゃないか?
「なんと言うか……随分おっきくなったな……」
「沢山……鍛えましたので」
あの頃は俺の方が背が高かったし顔つきも随分変わっていて全く気が付かなかった……
そういえば
「……!家の方は大丈夫なのか?」
確かリュドは家で問題が起きて……
「大丈夫です……とは言えませんが、だいぶマシになりました。」
「そうか、あの頃は力になれなくてすまなかった。突然お前が来なくなって、来るのをずっと待っていただけで……」
そういうとリュドは顔を少し赤くして
「待ってくれてたんですか……」
嬉しそうに言葉を零していた
「そんなに嬉しいのか?はは、俺もお前にまた会えてうれしいよ。リュド、改めてよろしくな。頼りにするぞ」
いつ従者ができるかとドキドキしてたが、知ってるやつでよかった
「こちらこそよろしくお願いします」
リュドが丁寧に腰を曲げる
「ところで何かあったのか?」
こちらにリュドが来た理由を聞く
「ユーリウス様とサクヴェル様は生徒会の用で家におりませんが、せっかくいい天気ですので、庭でお昼ご飯はどうかと思いまして」
そう言われ窓を見ると確かにいい天気だ
「外でのご飯もいいな、今日は庭で頂こうかな。」
「了解しました」
「っ、その敬語、辞めれないか?なんなだがムズムズする」
昔もこんな堅苦しくはなかったが、敬語だった。でも俺は今日本で生活していた記憶があるから、こんな丁寧に相手されていたら、さすがに変な感じがする
まぁそんなことは言えないが……
「ですが……」
当たり前の返答だよな
「2人きりの時だけでもいいからさ、頼むよ」
手を合わせてぐっとお願いする
「わかりま……わかった、わかったからやめてくれ。俺はジルバード様の従者なんだから」
「その様もいらないな、ジルでいい」
「うっ、ジル……変わらないな小さい時から。
あ、でも強情なとこはさらに酷くなったな」
「あ?何か言ったか?」
「いや……なんでもない」
なんだかまともな会話ができて嬉しいぞ……
記憶が戻ってからは初めての外でもあるので、気分も弾む
自然も顔が緩んでしまう
「ふふ」
思わず笑ってしまう
「?、俺はご飯を持っていくから、先に外に行ってもらっててもいいか?」
リュドが、不思議そうに聞いてきた
「あぁ、わかった。待ってるぞ」
長い廊下でリュドと別れ、庭の方へ足を進める
_____________
こんばんにちは。
昨夜100人もの方にお気に入りして頂いて、「うぉぉぉ」となっていたら今日300もいっていて「う、うぉぉぉぉ!!!!!」となっております。
こんなハチャメチャな作品読んでいただき、本当ありがとうございます。今後も気が向いたらでも良いので読んでいただけると幸いです。
「もう昼……また朝ごはん食べ損ねた……」
俺が朝ごはんを食べれるのはいつになるのだろうか
相変わらず腰は痛くないし、おしりの不快感もない
魔法って便利だなとつくづく思うよ
むくっと、ベットから起き上がり、服を着替える
着替え終わるとコンコンと音がして
「失礼します」
とウィルでは無い声がする
ドアが開き、そちらに顔を向けると
紺色っぽい髪色の男が入ってきた、歳的には俺と同じぐらいかと思う
なぜか既視感がある……あったことあるのかな
男は俺がいるのに気づくと少し驚いた顔をして
「ジルバード様1人でお着替えを……?」
あぁ、俺公爵だった、貴族って1人で着替えないんだっけ
「あぁ、着替えられそうだったから着替えたんだ。ところで君は」
名前を聞くと少し寂しそうな顔をして
「先に名乗るべきでした。今日からジルバード様の従者候補として仕えることとなりました。リュドヴィック・ロルガンです。」
とても背が高く見上げるような形になってしまう
「そ、うなのか……よろしくなリュドヴィック……リュドヴィック……?リュド、リュドなのか!?」
リュドヴィックと聞いて、
小さい頃剣術を習っている時一緒に鍛えていた紺色の髪の少年が思い出された
俺がリュドと聞くと、とても笑顔になって
「っっっ!!!はい!お久しぶりです、ジルバード様」
迫ってくる。ただでさえでかいのに近づかれると迫力がすごい。190cmあるんじゃないか?
「なんと言うか……随分おっきくなったな……」
「沢山……鍛えましたので」
あの頃は俺の方が背が高かったし顔つきも随分変わっていて全く気が付かなかった……
そういえば
「……!家の方は大丈夫なのか?」
確かリュドは家で問題が起きて……
「大丈夫です……とは言えませんが、だいぶマシになりました。」
「そうか、あの頃は力になれなくてすまなかった。突然お前が来なくなって、来るのをずっと待っていただけで……」
そういうとリュドは顔を少し赤くして
「待ってくれてたんですか……」
嬉しそうに言葉を零していた
「そんなに嬉しいのか?はは、俺もお前にまた会えてうれしいよ。リュド、改めてよろしくな。頼りにするぞ」
いつ従者ができるかとドキドキしてたが、知ってるやつでよかった
「こちらこそよろしくお願いします」
リュドが丁寧に腰を曲げる
「ところで何かあったのか?」
こちらにリュドが来た理由を聞く
「ユーリウス様とサクヴェル様は生徒会の用で家におりませんが、せっかくいい天気ですので、庭でお昼ご飯はどうかと思いまして」
そう言われ窓を見ると確かにいい天気だ
「外でのご飯もいいな、今日は庭で頂こうかな。」
「了解しました」
「っ、その敬語、辞めれないか?なんなだがムズムズする」
昔もこんな堅苦しくはなかったが、敬語だった。でも俺は今日本で生活していた記憶があるから、こんな丁寧に相手されていたら、さすがに変な感じがする
まぁそんなことは言えないが……
「ですが……」
当たり前の返答だよな
「2人きりの時だけでもいいからさ、頼むよ」
手を合わせてぐっとお願いする
「わかりま……わかった、わかったからやめてくれ。俺はジルバード様の従者なんだから」
「その様もいらないな、ジルでいい」
「うっ、ジル……変わらないな小さい時から。
あ、でも強情なとこはさらに酷くなったな」
「あ?何か言ったか?」
「いや……なんでもない」
なんだかまともな会話ができて嬉しいぞ……
記憶が戻ってからは初めての外でもあるので、気分も弾む
自然も顔が緩んでしまう
「ふふ」
思わず笑ってしまう
「?、俺はご飯を持っていくから、先に外に行ってもらっててもいいか?」
リュドが、不思議そうに聞いてきた
「あぁ、わかった。待ってるぞ」
長い廊下でリュドと別れ、庭の方へ足を進める
_____________
こんばんにちは。
昨夜100人もの方にお気に入りして頂いて、「うぉぉぉ」となっていたら今日300もいっていて「う、うぉぉぉぉ!!!!!」となっております。
こんなハチャメチャな作品読んでいただき、本当ありがとうございます。今後も気が向いたらでも良いので読んでいただけると幸いです。
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