犯されないよう逃げるけど結局はヤラれる可哀想な受けの話

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前世の記憶思い出してしんみりしてたら

ドタドタドタってうるさい音がして


ガチャッ

「ジルバード様っっ！！大丈夫ですかっっ！？」

息を切らしてウィルがやってきた
さっきのうめき声で勘違いしたんだな……
過保護かっ

「あ、あぁ、大丈夫……。ちょっと怖い夢を見て……はは」

俺に異常がなさそうなのを見て安心したのか

「そ、うですか。何事もなくてよかったです。汗が酷いので浄化の魔法をかけておきますね。もしお湯に浸かりたいようでしたら、教えてください。」

ほっと息をつき、ウォルが俺に手をかざすと
ポワッと光って汗でベタベタしていた体がスッキリとした。
魔法ってすごいな……


「ありがとう、ウィル。少し考えたいことがあるから1人にしてくれないか？」

神様が付け加えてくれた
この世界の常識とかも整理したいしな……

ウォルの方を向いて話しかけると

「了解しました。何かあったらお呼びくださいね」

と笑顔で返されたがウィルは少し顔を赤くしていた気がした気の所為かもしれんが


………………

ウィルが退出して1人になったので
この世界の常識と俺についてしっかりと思い出しておこう！

人種が多くて、魔人とか獣人とか精霊とかいること
魔法が使えること

6歳から通う学園があって、小等部5年間、中等部3年間、高等部4年間で上に上がっていく感じで
18歳が成人
俺は今高等部の1年目、15歳だな。
1番上のユーリウスは今年が成人で、高等部4年目
サクヴェルは2年目、17歳

今は夏休み期間だからみんな家にいるってこと

で、1番重要なのが
この世界には男しかいないってことだ。

この世界には男しかいない
だから男が子供を産む

俺もう事後で孕んでんのかなって、焦ったけど
誰でも産める訳ではなくて、産むなら産むための、魔法を準備する必要がある。それにも体質があって、その体質にあってたら子供ができるらしい。

その体質を持ってる人は2分の1でいるから前世の見た目が男性の女性みたいな感じだと思う。
で、俺は子供が産める体質だ。
絶望。まぁ幸い成人まではその魔法をかけることが出来ないらしいから、孕む心配はない。ないけど！！犯されるのなんてごめんだ。絶対前みたいにはやられない！

そのためにも今日の夜をどうしのぐかだよな……
今日襲ってこないって証拠はどこにもないし、

さてどうしよう……