少女は自重を知らない~私、普通ですよね?

チャチャ

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36 茂みから出てきたのは

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《ガサガサ、ガサガサ·····》

茂みから出てきたのは、見た目はプニプニ丸々としたそれは、スライムの様な形なのだが何かが違う。

鑑定を使って調べてみた。


種族 スニー (レア種)

レベル 1

名前 なし

スキル 擬態 学習 

ユニークスキル ゴッドハンド



「種族スニー?何それ?」

《ガッシャーーーーーン》

私が鑑定をしてわかったことを口に出すと、後ろから物凄い音がした。

「い、い、今なんて言った··············スニーっていったか!!?」


「フウスケさんは、スニーってわかりますか?この子種族がスニーみたいなんですけど?」

私が鑑定でわかったことを答えると、顎が外れそうなフウスケさんがいた。

えっ?何?その反応?

「スニーの別名は、神の子と言われている神獣だ。それも、スニーは特に幻と言われているんだ。」


「えーーーーーー!!!!」

そんな幻の神獣がどうして目の前にいるんだろう?
 それよりも、この世界でも神獣がいるんだなぁ~。
神獣って、異世界あるあるみたいなのであるけど、まさかこの私があるあるな展開に遭遇するなんて歓喜深いなぁ。


「お前、異世界あるあるみたいな事があるんだなぁ~。みたいな事を考えてただろう?」

どうやら、フウスケさんには人の心を読み取る力を手に入れたらしい。


「どうしてわかったんですか!?超能力でもあるんですか!?」

私は、少し恥ずかしくなり思わず体を隠しながら質問する。

もちろん、この後でフウスケさんからは拳骨で頭を叩かれてしまった。


「全く、お前はバカか!ミサトの顔は素直過ぎるからすぐにわかるっつーの!」

フウスケさんは、そう言いながら顔を真っ赤にしながら、そっぽを向いてしまったのである。

   「うぅー。流石ですね。フウスケさんにはかないませんよ!!それよりも、このスニーどうしますか?」

私達が、話し合っている間に問題のスニーはというと、クローバーが食べているご飯をジーッと見つめており、優しいクローバーは自分のご飯を分けてあげていた。


「私のクローバーは、なんて優しい子なのかしら♫何がの魔獣よ!失礼しちゃうわよね!!」

クローバーは、本当に優しくてもふもふで可愛いんだから!


「·······················」

︵デビルタイガーをそう言うふうに思うのは、ミサトぐらいだぞ。︶

通常、デビルタイガーのような災害級を前にしたら人はもちろんの事、街が滅んでもおかしくはないのだから。

「それよりも、どうします?このスニーって子、クローバーのご飯を食べたら寝ちゃったみたいですよ?たぶん····。」

スニーは、クローバーの頭の上でダラーっとなったまま動かなくなっていた。
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