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番外編 悟と由香里の再会

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私は、律と再会してからすぐに学校のプールを後にした。

ふとあることを思い出した。


「たしか、悟は駅前で友達と待ち合わせをしている時に召喚されたって言っていたはず……。」


私は、すぐに駅前に向かった。


「………いない。」

私だけが戻ってきちゃったってこと……? 

「ジーク…ティム……悟…。」

悟の場所さえ分かれば……。

そう思っていると突然、まさかの出来事が起こった。

〈ピピッ。〉

私の目の前には周辺地図が現れて、ある建物が赤く点滅していた。


「………これって、私のスキルの1つのフィールドマップだよね?何で!?」

取り敢えず、点滅している建物へ行くことにした。

きっと、悟も私を探してくれてるはずよ!













「うわ~ゲーセンだーー!めちゃくちゃ久しぶり過ぎて興奮しちまうーー!」

十年ぶりだし!やっちゃうか!やっちまうか!ぶちかましちゃうか!


「………随分とテンション上がってるようだけど……お前、昨日もゲーセンで遊んでたよな?」

やっぱり、新しいゲーセンは違うのか?それより、悟ってこんな性格だっけ?
もっと、クールだったはず……。

「大輔にはわからないよなーー!俺は、十年……いや何でもない。いいから、やろうぜ!」


「……おぉ。やるか。」



ゲーセンには、思う存分楽しむことができた。


「ふぅ~。満足じゃ~満足じゃ~♪♪」



「へぇ~。満足して良かったわね~。」



「…………!?」

この、圧はまさか!

俺が、後を振り替えると仁王立ちをした由香里がいたのだった。


「えっ?由香里ちゃんが何でゲーセンにいるの!?」

空気の読めない大輔が由香里に話しかけた。

あいつ、死んだわぁ…。


「私の事、知ってるんですか?ちょっと、うれしい~♪」


「……こいつ、こっち地球ではネコ被ってたんだな……」

ボソッと話すと、どうやら聞こえてしまったのか殺意のこもった視線?が俺を襲った。

俺……死んだかも。

大輔には、いろいろ聞かれたが取り敢えず友達という事にした。まさか、夫婦で子供が二人いますって言える筈がない。大輔とはここでバイバイすることにした。

俺的には、大輔がいれば命拾いするがそうも言ってられない。

俺達は、近くの喫茶店で話をすることにした。


「それで?悟は、どう考えてるのかしら?」


「どうって?今の状況についての事?」

それとも、これから天国に行くけど最後に言いたい事はあるか?って事?


「言っておくけど、異世界から戻ってきた事だからね?まさか、ゲーセンで遊んでたなんて思ってもみなかったけどね。落ち着いたら………ね。」



「…………すみませんでした!」




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