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34 ステイの両親と村の名前

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ステイが村を出た次の日の朝だった。

「ただいまー!」


「ステイ!!忘れ物でもしたか!?それともまた、村に住むのか?♪♪」


「ジーク?何いってるの?ここは、私の村でもあるのに何で出ていかないと行けないのよ?」


「……あれ?里に帰るって言ったじゃん!」


「あ~!勘違いしたのね。家に魔道具をつくる道具を置いてきちゃったから取りに帰っただけよ!」


「何だ~。そうだったのかー。」


「もしかして、寂しかったの?ウフフ。」


「そういえば…さっきから気になってたんだけど……後ろの二人は誰?」


「紹介するわね!私のお父様とお母様よ!」


「ステイの父グラッツ・ムーランだ。魔神国のだ。」


「ステイの母キャサリン・ムーランです。」


「えーーっ!!国王様!ステイって姫様だったの!?」

「言ってなかったけ?そんなのどうでもいいわよ!それより、もっと重要な事があるのよ!」


「いやいや!十分重要だよ!それより重要な事なんてないだろうー!」


「それがあるのよ!」


「一体何があるんだ……?」

ゴクッと唾を飲み込んた。


がないのよ!」


「………え?名前?村?あぁーーーーーーーー!すっかり忘れてたよ!そういえばなかったな!」


「でしょうー!一番重要な事よ!」


「でもなぁ……だからと言って村よりステイが姫様っていう現実の方が重要だとおもうぞ?」


「そうかしら?」

俺とステイの会話を聞いていたご両親が笑いだした。


「「あはははは。」」


「ステイがこんなに楽しそうにしているのを見るのは初めてだ!アハハハ。」

「そうね!ステイが惚れるのもわかるわね!」


「ちょっと、お母様!何いってるのよ!変なこと言わないでよ!」



そして、ご両親を交えて宴会をする事になった。

村の料理や果物などを出したらとても気に入ってくれた。


夕方になってご両親は国に帰った。
ちゃっかりと、転移の指輪を作っていた。

「きっとまた来るつもりだな……。」








次の日

「では、これから村会議を始める。お題は村の名前を考えようだ。」


皆を召集して会議が始まった。


「ジーク村はどうですか?」

「「「おぉー!」」」

「却下だ!恥ずかしい!」

「えー!いいと思ったのに!」

ベルが文句をいう。

「じゃあ、死の村でどうじゃ?」

「「「なるほど!」」」

「却下だ!呪われてるみたいだ!」

「何でだ!」

シルバーが文句をいう。

「最凶の村は?」

「「「おおぉ!!」」」

「却下だ!印象が悪すぎる!」

「そうですか……。」

何故か、サニアも参加中。


「フリーデン村はどうでしょうか?」


「「「………」」」

「やっぱりダメですか……。」


ドラコスがいう。


「「「採用!」」」 


「この村の名前は、フリーデン村に決定しましたー!」


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