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33 ステイの里帰り
しおりを挟む「ジーク。私、里に帰るね!」
ある日の朝、突然ステイが里帰りをすることになった。
森を開拓して村を造り、初めての村人となって今までやってきた。
それが急に里に帰ると言ってきたのだ。
「もしかしたら、もうこの村には帰って来ないかもな………。」
俺が、落ち込んでいると皆が心配してくれた。
「そうだよな!落ち込んだって仕方がないよな………。」
俺は、いつも以上に仕事をした。
「今頃、ステイは家に着いただろうか。」
森は危険だから、ドラコスにお願いをして里の近くまで送ってもらっている。
俺が、初めてステイを見付けたときは瀕死の状態だった。
まさか、こんな森に一人で来るやつが俺以外にもいたなんて思っても見なかった。
助けた事によってステイは村の一員になった。
「たまには、遊びに来てくれると嬉しいなぁ………。」
一方その頃
「ただいまー!久しぶりに帰ってきたー!」
ステイは、久しぶりの実家に帰るとすぐに両親に挨拶をした。
だが、両親の反応がおかしかった。
「……………ステイ?」
「そうよ?ただいまー!あっ!これお土産ね!」
「……お前、生きてたのか?」
「やだー!お父様何いってるのよー!生きてるに決まってるでしょ!勝手に殺さないでよー!まぁ、死にかけたけど………。」
「生きてるなら連絡してよー。お告げで森に行ってくるって言ったまま帰って来ないんですもの!」
「お母様ごめんなさい。村が居心地が良すぎて帰るのが面倒くさかったのよね~。」
「「村?」」
「そうよ?私、今まで村に住んでたの!」
「どこの村だ?この近くだとサーベル村か?それともコトナ村か?どこなんだ?」
「あっ!そうだよね!私、何で気付かなかったんだろう~!あそこの村って名前がないじゃん!ジークの事だから気づいてないよなぁ~。」
村に帰ったら名前を考えなくちゃな。
「名前のない村に住んでたのか?」
「えーーっと。ちょっと、村長のおつむが弱くてね………。」
「あら?ステイったらその村長さんの事好きなのね♪ウフフ。」
「お、お母様…な、何いってるんですか!そんなわけないでしょ!」
「ハイハイ♪」
「……ステイが無事に帰ってきてくれてよかった。もう、森には行くなよ!」
「それは無理よ!だって、用事が終わったら村に帰るし!」
「用事とは何だ?」
「私が、使ってた魔道具をつくる為の道具よ!あれを取りに来ただけだから!あれがなくて不便だったのよー!」
「道具をとりに来ただけなのか……?それに、村って何処にあるんだ?」
「だから、さっきから言ってるじゃない!死の森の中に村があるのよ?」
「「聞いてないよーー!」」
両親に村の事や今までの出来事を伝えた。
両親は全く信じてくれなかった。
そして、私達は村に帰るのだった。
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