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29 恋する乙女たち……
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俺、ステイ、ドラコスの三人は、無事に新しく畑を拡張することができた。
拡張途中は、いろいろな出来事があった。
危険な森に少女が一人でいたり、しかもそれがハイエルフだというんだから驚きだ。
拡張した畑の近くに大量の魔石が山積みにされた穴があったり。
この森はかなり広いから何があってもおかしくないのかもしれない。
俺たちは、拡張した畑に種をまくのはあとにし、村に帰る事にした。
次の日
「ジークさん大変です!果樹園が大変なんです!」
「うん?ベルどうかしまか?」
「果樹園が!果樹園が!」
「果樹園がどうかしたのか!?まさか、病気か!?」
「違います…。果樹園の実が全てなくなってるんです!」
「なんだった!?今すぐ行こう!」
俺は、慌てて果樹園に向かった。
「実が全てない!」
いつもなら、次の日には新しく実が出来ているのに、どうしてだろう。
「ジークさん、すみません。私がもっと管理をしていれば……。」
「ベルが悪い訳じゃないよ。もう少し様子を見よう。」
ベルは決心した。妖精族の名にかけて謎を解明してみせる!と。
「と言うわけだから、みんな覚悟はいいかしら!?」
「「「「「はい!!」」」」」
ベルの一声で妖精族は、果樹園を見回ることにした。
もちろん、姿を見えなくして巡回した。
そして
「犯人確保!!」
早朝に妖精族の声が響いた。
俺は、慌てて果樹園エリアに向かった。
「えっ?犯人って………。」
俺の目の前には、紐でグルグル巻きにされているハイエルフ達がいた。
ハイエルフのリーダーのミザエルが俺に向かって言った。
「卑劣な人族め!何もしていない私達を何故捕まえる!捕まえて奴隷にするつもりか!」
「………えーと。君達が人族を嫌うのは仕方がない。俺は、別に捕まえて奴隷にするつもりはないよ?あと……言いにくいんだけど……」
「ほらみろ!やっぱり疾しい事があるから言えないんだろう!」
俺が言うのを躊躇っていると代わりにベルが言ってくれた。
「貴女たちが盗もうとしたのは、ここにいるジークさんが育てたものなんですよ!」
「えっ?これ……自然にできたものじゃ………。」
「違います!この辺りいったいにある作物だったりこの果実は、ジークさんの育てたものですよ!そして、ここはジークさんの住む村です。」
「「「「「申し訳ありませんでした!」」」」」
「えーと。誤解?が解けてよかったよ。じゃあ、紐を外すからな!」
「ジークさんいいんですか?」
「大丈夫だろう!?所で、君達は何処に住んでるの?」
「そんな事を聞いてどうするつもりですか。まさか………!」
「ミザエルが思ってる事じゃないからな!果物が気に入ったなら、わけてあげようと思ってさ!」
「私が、住んでるのはここから五キロ先にあります!果物は、全種類お願いします!」
「……近所だな。そんなに気に入ってくれたんだな……。」
「こんなに、美味しい果物食べた事ないです!もう~恋しちゃいました~!」
「…………ありがとう………。」
そして、この村にご近所さん?ができたのだった。
拡張途中は、いろいろな出来事があった。
危険な森に少女が一人でいたり、しかもそれがハイエルフだというんだから驚きだ。
拡張した畑の近くに大量の魔石が山積みにされた穴があったり。
この森はかなり広いから何があってもおかしくないのかもしれない。
俺たちは、拡張した畑に種をまくのはあとにし、村に帰る事にした。
次の日
「ジークさん大変です!果樹園が大変なんです!」
「うん?ベルどうかしまか?」
「果樹園が!果樹園が!」
「果樹園がどうかしたのか!?まさか、病気か!?」
「違います…。果樹園の実が全てなくなってるんです!」
「なんだった!?今すぐ行こう!」
俺は、慌てて果樹園に向かった。
「実が全てない!」
いつもなら、次の日には新しく実が出来ているのに、どうしてだろう。
「ジークさん、すみません。私がもっと管理をしていれば……。」
「ベルが悪い訳じゃないよ。もう少し様子を見よう。」
ベルは決心した。妖精族の名にかけて謎を解明してみせる!と。
「と言うわけだから、みんな覚悟はいいかしら!?」
「「「「「はい!!」」」」」
ベルの一声で妖精族は、果樹園を見回ることにした。
もちろん、姿を見えなくして巡回した。
そして
「犯人確保!!」
早朝に妖精族の声が響いた。
俺は、慌てて果樹園エリアに向かった。
「えっ?犯人って………。」
俺の目の前には、紐でグルグル巻きにされているハイエルフ達がいた。
ハイエルフのリーダーのミザエルが俺に向かって言った。
「卑劣な人族め!何もしていない私達を何故捕まえる!捕まえて奴隷にするつもりか!」
「………えーと。君達が人族を嫌うのは仕方がない。俺は、別に捕まえて奴隷にするつもりはないよ?あと……言いにくいんだけど……」
「ほらみろ!やっぱり疾しい事があるから言えないんだろう!」
俺が言うのを躊躇っていると代わりにベルが言ってくれた。
「貴女たちが盗もうとしたのは、ここにいるジークさんが育てたものなんですよ!」
「えっ?これ……自然にできたものじゃ………。」
「違います!この辺りいったいにある作物だったりこの果実は、ジークさんの育てたものですよ!そして、ここはジークさんの住む村です。」
「「「「「申し訳ありませんでした!」」」」」
「えーと。誤解?が解けてよかったよ。じゃあ、紐を外すからな!」
「ジークさんいいんですか?」
「大丈夫だろう!?所で、君達は何処に住んでるの?」
「そんな事を聞いてどうするつもりですか。まさか………!」
「ミザエルが思ってる事じゃないからな!果物が気に入ったなら、わけてあげようと思ってさ!」
「私が、住んでるのはここから五キロ先にあります!果物は、全種類お願いします!」
「……近所だな。そんなに気に入ってくれたんだな……。」
「こんなに、美味しい果物食べた事ないです!もう~恋しちゃいました~!」
「…………ありがとう………。」
そして、この村にご近所さん?ができたのだった。
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