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24 サニアと魔道具

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 サニアは、商人ギルドから出るとすぐさま家に帰った。
サニアの手にはシンプルな腕輪が二つと指輪があった。
この腕輪と指輪は、ジークがサニアのために造った物。

 一つの腕輪には、収納と時間停止が付与エンチャントされた物。
 これに、入れておけばお肉だろうがなんだろうが腐る事がない。

  二つめの腕輪には、結界魔法が付与されていた。

  指輪には、だ。

これらの魔道具は、ジークとドワーフとステイで造った作品だったのだ。

サニアが一人で村に行くのは危険だということで、転移が出来れば安全じゃないか?っていうジークの一言があった。

その一言は、皆が唖然としていた。

 何故ならば、転移魔法は伝説の魔法と言われており、使える者がいないとされていたからだ。

 そして、皆はジークだから仕方がないと諦めて、みんなで協力をして造ったのだった。

魔道具に関しては、ドワーフ達よりもステイが予想以上にすごかった。

ステイは、魔神族の国でも三本の指にはいるぐらいの魔道具職人として研究し続けていたのだ。

  ジーク以外の者が、サニアが危険な立場になると感じていた。それだけ、村にある物が凄いということだ。
  ジークは、全く感じていなかった。









サニアは無事に家に帰る事ができた。

「ふぅー。緊張して疲れたー!急にギルドマスターに呼ばれるなんて……ステイさん達が言ってた通りだったなー。」

  サニアもジークと同様に自分の立場がわかっていなかったのだった。

「品物を売る度に勧誘されるし、ギルマスには呼ばれるし、すごかったな。私、商人になったばかりなのに……。」

  サニアが売った商品は、あっという間に売れ、一夜でお金持ちになったのだった。

「明日は、ジークさんに頼まれてたと調味料類を買いに行かなきゃ!もう、寝よう。」

 サニアは、監視されているとも知らずに眠ったのだった。













監視者  サイド


  俺は、ギルドマスターの裏で働いている。

今日は、サニアという女性の監視だった。
  商人になりたてらしいが、ギルドマスターが気に入る要素が何かあるらしい。


  女性は、市場でいろいろな種や調味料などを大量に買い込んでいた。
  俺は、大量に買っている少女よりも目の前で起こった出来事に驚愕した。

「な…何が……起こったんだ……。あんなにあったものが何で、?」

  サニアは、腕輪に付与されている収納空間に締まっていた。

「珍しい収納魔法が使えるなんて予想外だ!でも、何であんなに沢山の種なんかかってるんだ?」














サニアは、仕入れを終えて家に帰った。

「よし!仕入れが終わったから!」

  サニアは、家に結界を張り転移をした。

監視者は、サニアが家にいると思って監視を続けるのだった。


 次の日も、サニアが大量の商品を売る事を知らずに…。
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