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7 村の発展と問題児
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「これから大事な仕事をするぞ!」
「大事な仕事ってなにかしら?」
「それは!料理だ!」
俺は、冒険者としていろいろな国の街に行って、料理には沢山の工夫がされこれがまた旨い。
冒険者を引退したら沢山の野菜や調味料を作って料理の研究をしようと思っていたのだ。
「料理?たしかに、人族の料理は美味しいらしいわね?兄から聞いたわ。」
「ステイは、人族の料理を食べたことがないのか?」
「ないわね……。人族に関わらないように生きてきたから。」
「料理の美味しさを知らないだなんて!」
涙がこぼれた。
「……泣かなくったっていいじゃない……。そんなに、いうなら
何か作ってよ!」
「ふっふっふ。言うと思ったぞ。」
ニヤリ。
「な、何よ!」
「じゃーん!作ってあるんだなぁ~。」
「!!!!」
「ふっふっふ。この料理は、独自に考えた料理なんだぞ!」
「これは……お肉よね?ただ、焼いただけじゃないみたいだけど……」
「名付けて、ドラゴンの唐揚げ丼だ!」
「ど、ドラゴン!?そんな高級肉を!」
ゴクッ。
「食べていいの?」
「食ってくれ!」
ステイは、恐る恐る口に運んだのだった。
「料理って素晴らしいーわー!」
死の森にステイの歓喜の声が響くのだった。
「ステイも料理の素晴しさが理解したらしい。」
ふっふっふ。まだまだこれからが本番だ!
村から暫く離れた森の中。
くんくんくん。
「なんか、いい臭いがするな。今まで嗅いだことがない臭いがする」
数百年ぶりに目を覚ましたが、腹が減る臭いだった。
「フェンリルである妾を起こした事を後悔させてやろう。くっくっく。」
フェンリルは、起きるとすぐさま臭いのする方へと向かう。
早く起きなかった事を後悔するだなんて。
村では
「何だこの魔力は?」
「ジークさん………膨大な魔力を持った何かが来ます!」
ガクガク。
「ステイ!大丈夫か!?」
ドーン、ガサガサ!
「くっくっく。ここか。この臭いはなんなのだ。」
突然、村にやってきたのは銀色の毛に大きい狼だった。
「おい!村の柵が壊れたじゃないか!!ちゃんと直せよな!」
「ジーク!そんなことより…この魔獣って………まさか」
「そんなことよりだって!?大事なことだろう!」
「ジーク!この魔獣って、ふ、ふ、フェンリル………様じゃない……?」
「いかにも!私は、フェンリルだとも。小娘には、妾の偉大さが分かるらしいな!くっくっく。」
「はぁ?フェンリルがなんだよ?ちゃんと柵は直せよな。直さないのなら、ボコるぞ。」
「「何だって!?」」
「ジーク!あんた、バカなの!?アホなの!?フェンリル様にそんな態度をとったら殺されるわよー!!」
「妾を倒すだと?くっくっく。やれるものならやってみるがいい!」
「妾の敗けです!申し訳ございませんでした!!柵はキレイに直します!だから、助けて下さい!」
「……………」
「分かればいいんだ!柵が終わったら飯でも食うか?」
「頂きます!!!」
「し、し、信じられない………フェンリル様をあんなにあっさりと倒すなんて………。」
ジークって、本当に何者なのかしら。
ステイは、ジークと争わないようにしようと心に決めたのだった。
「この食い物は何なのだ!妾は、今まで食べたことがない!もっと早く目覚めればもっと食えたのに!」
「お?気に入ったか!?俺が研究して作ったドラゴンの肉を使った唐揚げ丼っていうんだよ!」
「旨い。旨い。」
「じゃあ、それを食ったらどっかに行けよ!?」
「何故だ!!?妾は、何処にも行きたくない!」
「我儘いうなよ。ここは、村なんだから共存できない奴を住まわせる訳にはいかない!」
「共存でも何でもする!妾にまた、美味しい料理とやらを食わせてくれ!」
「「飯のためか!」」
ステイとハモった。
それから、問題児のフェンリルも村に住むようになったのだった。
「大事な仕事ってなにかしら?」
「それは!料理だ!」
俺は、冒険者としていろいろな国の街に行って、料理には沢山の工夫がされこれがまた旨い。
冒険者を引退したら沢山の野菜や調味料を作って料理の研究をしようと思っていたのだ。
「料理?たしかに、人族の料理は美味しいらしいわね?兄から聞いたわ。」
「ステイは、人族の料理を食べたことがないのか?」
「ないわね……。人族に関わらないように生きてきたから。」
「料理の美味しさを知らないだなんて!」
涙がこぼれた。
「……泣かなくったっていいじゃない……。そんなに、いうなら
何か作ってよ!」
「ふっふっふ。言うと思ったぞ。」
ニヤリ。
「な、何よ!」
「じゃーん!作ってあるんだなぁ~。」
「!!!!」
「ふっふっふ。この料理は、独自に考えた料理なんだぞ!」
「これは……お肉よね?ただ、焼いただけじゃないみたいだけど……」
「名付けて、ドラゴンの唐揚げ丼だ!」
「ど、ドラゴン!?そんな高級肉を!」
ゴクッ。
「食べていいの?」
「食ってくれ!」
ステイは、恐る恐る口に運んだのだった。
「料理って素晴らしいーわー!」
死の森にステイの歓喜の声が響くのだった。
「ステイも料理の素晴しさが理解したらしい。」
ふっふっふ。まだまだこれからが本番だ!
村から暫く離れた森の中。
くんくんくん。
「なんか、いい臭いがするな。今まで嗅いだことがない臭いがする」
数百年ぶりに目を覚ましたが、腹が減る臭いだった。
「フェンリルである妾を起こした事を後悔させてやろう。くっくっく。」
フェンリルは、起きるとすぐさま臭いのする方へと向かう。
早く起きなかった事を後悔するだなんて。
村では
「何だこの魔力は?」
「ジークさん………膨大な魔力を持った何かが来ます!」
ガクガク。
「ステイ!大丈夫か!?」
ドーン、ガサガサ!
「くっくっく。ここか。この臭いはなんなのだ。」
突然、村にやってきたのは銀色の毛に大きい狼だった。
「おい!村の柵が壊れたじゃないか!!ちゃんと直せよな!」
「ジーク!そんなことより…この魔獣って………まさか」
「そんなことよりだって!?大事なことだろう!」
「ジーク!この魔獣って、ふ、ふ、フェンリル………様じゃない……?」
「いかにも!私は、フェンリルだとも。小娘には、妾の偉大さが分かるらしいな!くっくっく。」
「はぁ?フェンリルがなんだよ?ちゃんと柵は直せよな。直さないのなら、ボコるぞ。」
「「何だって!?」」
「ジーク!あんた、バカなの!?アホなの!?フェンリル様にそんな態度をとったら殺されるわよー!!」
「妾を倒すだと?くっくっく。やれるものならやってみるがいい!」
「妾の敗けです!申し訳ございませんでした!!柵はキレイに直します!だから、助けて下さい!」
「……………」
「分かればいいんだ!柵が終わったら飯でも食うか?」
「頂きます!!!」
「し、し、信じられない………フェンリル様をあんなにあっさりと倒すなんて………。」
ジークって、本当に何者なのかしら。
ステイは、ジークと争わないようにしようと心に決めたのだった。
「この食い物は何なのだ!妾は、今まで食べたことがない!もっと早く目覚めればもっと食えたのに!」
「お?気に入ったか!?俺が研究して作ったドラゴンの肉を使った唐揚げ丼っていうんだよ!」
「旨い。旨い。」
「じゃあ、それを食ったらどっかに行けよ!?」
「何故だ!!?妾は、何処にも行きたくない!」
「我儘いうなよ。ここは、村なんだから共存できない奴を住まわせる訳にはいかない!」
「共存でも何でもする!妾にまた、美味しい料理とやらを食わせてくれ!」
「「飯のためか!」」
ステイとハモった。
それから、問題児のフェンリルも村に住むようになったのだった。
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