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1 最強の冒険者ジーク
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ここは、ワーントス国にあるワンスの街。
ワーントス国には、ジークというSSランクの冒険者がいる。
彼は、唯一SSランクになり英雄と言われていた。
だが、彼は国中に英雄と言われるのが嫌で仕方がなかった。
ジークはいつものように指名依頼を受けていた。
「今日は、ドラゴンの討伐と周辺の調査依頼か。簡単に言うよな……。」
「ジークじゃないか!また、指名依頼か!?さすがだな!」
「よう!アントスじゃないか!」
こいつは、Aランク冒険者でアントスという。
俺と気楽に話してくれる友人の1人だ。
「ジーク、俺の受けてる依頼を手伝ってくれないか?」
珍しいな。
「どうしたんだよ!今まで手伝ってなんて言ったことなかったじゃないか!依頼はなんだ?」
「隣国で新しくダンジョンが見つかってるのは知っているか?」
「あぁ。たしか、入る度に部屋が変化するダンジョンだよな?」
(まさか、ダンジョンの攻略とかの依頼じゃないだろうな……。)
「そのダンジョンにアルス王子が入ったまま2日間でて来ないらしいんだ。それで、アルス王子を救出する依頼が俺に来たんだが、俺1人だと心許ないから一緒にやってくれないか!?」
「何!?王子が関係してるんなら、ドラゴン処じゃない!一緒に王子を救おう!」
「ありがとう!準備次第すぐに出発する。」
「おう!!」
ーーーーーーーーーー
ダンジョンに着くと、冒険者が多くいた。
「アントスは、このダンジョンに入ったことあるのか?」
「いや。初めて入るな。噂では、成長ダンジョンだと言われている。何階層あるかは知られていない。」
「早く、ダンジョンコアを壊さないと大変な事になりそうだな。何で、アルス様がダンジョン何かに……。」
「ジーク……アルス様はジークに憧れてるらしく、新しく発見されたダンジョンを一番に攻略すればジークに認められると思ってるらしい……。」
「……………」
「ジーク!?大丈夫か?」
「あ、あぁ。俺のせいなのか……。」
「お前のせいじゃない!アルス様が勝手にやらかした事だ!」
「………これで何人目だよ」
俺に憧れて、どのくらいの冒険者が自分の力量に合わない依頼を受けて消えていっただろうか。
その中には、俺の弟もいる。
俺の弟は、ティムという。俺に憧れて冒険者になった。
ティムは、誰にでも好かれて人種差別のある獣人族や魔族などとも仲良くするような奴だった。
ある日、ティムと組んでいたパーティーが自分達の力量を考えずに依頼をして魔獣に全滅させられた。
このパーティーは、俺に憧れていて弟がいれば大丈夫だと思ったらしい。ティムは、何度も依頼を変えるように言ったが、パーティーリーダーは依頼を受けてしまった。
そして…死んだ。
もう、あんな思いを味わいたくない。
「俺は……」
「ジーク!ダンジョンに入るぞ。」
「よし。入ろう。」
ダンジョンに入ると、湿った空気が肌に纏わりつく。
「嫌な感じだな。」
アントスがボソッという。
「トラップに気を付けながらいくぞ。」
「ギィギィギャ」
スケルトン、ゴブリン、スライムが出てきた。
「「来るぞ!」」
あれから何時間たっただろうか。
今、18階層に来ている。
「ここまでは、似たような魔物しかいないな。」
「アルス様は何処まで降りたんだろうな?」
「アルス様は魔法剣士だから弱くはないが……周りを見ないからな……」
「無事でいてくれよ……」
ーーーーーーーーーーー
その頃アルス王子は
「32階層まで来たが、何処まで続いているんだ……。何とかここまで来たが、もう食料もポーションも残り少ない……。」
騎士団第一部隊長が、
「アルス様!もう、ダンジョンから出ましょう!!このままでは、全滅してしまいます!」
「うるさい!指揮は僕がとる!このまま、進むぞ!」
「「「…………」」」
「アントス!!そっちに行ったぞ!」
「任せろー!」
「やっと、30階層まで来たな。そろそろ休憩にしよう。」
「俺が結界を張るからジークは飯の準備を頼む」
「わかった!」
その頃アルスは35階層にいた。
「な、な、何で……こんな所に…」
「アルス様ー!お、お、お逃げ、く、だ、さ、い」
「うわーーー!助けてくれー。」
ワーントス国には、ジークというSSランクの冒険者がいる。
彼は、唯一SSランクになり英雄と言われていた。
だが、彼は国中に英雄と言われるのが嫌で仕方がなかった。
ジークはいつものように指名依頼を受けていた。
「今日は、ドラゴンの討伐と周辺の調査依頼か。簡単に言うよな……。」
「ジークじゃないか!また、指名依頼か!?さすがだな!」
「よう!アントスじゃないか!」
こいつは、Aランク冒険者でアントスという。
俺と気楽に話してくれる友人の1人だ。
「ジーク、俺の受けてる依頼を手伝ってくれないか?」
珍しいな。
「どうしたんだよ!今まで手伝ってなんて言ったことなかったじゃないか!依頼はなんだ?」
「隣国で新しくダンジョンが見つかってるのは知っているか?」
「あぁ。たしか、入る度に部屋が変化するダンジョンだよな?」
(まさか、ダンジョンの攻略とかの依頼じゃないだろうな……。)
「そのダンジョンにアルス王子が入ったまま2日間でて来ないらしいんだ。それで、アルス王子を救出する依頼が俺に来たんだが、俺1人だと心許ないから一緒にやってくれないか!?」
「何!?王子が関係してるんなら、ドラゴン処じゃない!一緒に王子を救おう!」
「ありがとう!準備次第すぐに出発する。」
「おう!!」
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ダンジョンに着くと、冒険者が多くいた。
「アントスは、このダンジョンに入ったことあるのか?」
「いや。初めて入るな。噂では、成長ダンジョンだと言われている。何階層あるかは知られていない。」
「早く、ダンジョンコアを壊さないと大変な事になりそうだな。何で、アルス様がダンジョン何かに……。」
「ジーク……アルス様はジークに憧れてるらしく、新しく発見されたダンジョンを一番に攻略すればジークに認められると思ってるらしい……。」
「……………」
「ジーク!?大丈夫か?」
「あ、あぁ。俺のせいなのか……。」
「お前のせいじゃない!アルス様が勝手にやらかした事だ!」
「………これで何人目だよ」
俺に憧れて、どのくらいの冒険者が自分の力量に合わない依頼を受けて消えていっただろうか。
その中には、俺の弟もいる。
俺の弟は、ティムという。俺に憧れて冒険者になった。
ティムは、誰にでも好かれて人種差別のある獣人族や魔族などとも仲良くするような奴だった。
ある日、ティムと組んでいたパーティーが自分達の力量を考えずに依頼をして魔獣に全滅させられた。
このパーティーは、俺に憧れていて弟がいれば大丈夫だと思ったらしい。ティムは、何度も依頼を変えるように言ったが、パーティーリーダーは依頼を受けてしまった。
そして…死んだ。
もう、あんな思いを味わいたくない。
「俺は……」
「ジーク!ダンジョンに入るぞ。」
「よし。入ろう。」
ダンジョンに入ると、湿った空気が肌に纏わりつく。
「嫌な感じだな。」
アントスがボソッという。
「トラップに気を付けながらいくぞ。」
「ギィギィギャ」
スケルトン、ゴブリン、スライムが出てきた。
「「来るぞ!」」
あれから何時間たっただろうか。
今、18階層に来ている。
「ここまでは、似たような魔物しかいないな。」
「アルス様は何処まで降りたんだろうな?」
「アルス様は魔法剣士だから弱くはないが……周りを見ないからな……」
「無事でいてくれよ……」
ーーーーーーーーーーー
その頃アルス王子は
「32階層まで来たが、何処まで続いているんだ……。何とかここまで来たが、もう食料もポーションも残り少ない……。」
騎士団第一部隊長が、
「アルス様!もう、ダンジョンから出ましょう!!このままでは、全滅してしまいます!」
「うるさい!指揮は僕がとる!このまま、進むぞ!」
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「やっと、30階層まで来たな。そろそろ休憩にしよう。」
「俺が結界を張るからジークは飯の準備を頼む」
「わかった!」
その頃アルスは35階層にいた。
「な、な、何で……こんな所に…」
「アルス様ー!お、お、お逃げ、く、だ、さ、い」
「うわーーー!助けてくれー。」
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