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18.ランクが上がった。
しおりを挟むいくら説明をしても信じてもらえず、そのままギルマスの元へと案内された。
「また、お前か!今度は何をやらかしたんだ?」
またって…俺そんなにやらかしてないとおもうけど。
「実は、オーク討伐の依頼を受けたんだけど、集落が出来てたんだよね~。それを報告したら信じてもらえなくてさ~。」
「何だと!集落が本当にあるなら今から討伐隊をださなければ大変な事になるぞ!何故、報告がこないのだ!」
「それには、理由があるんだ。集落は完全に潰したから!しかも、このフェンリースがね!」
「集落を一人でか?そんな、まさか。本当に集落を潰したのか?」
「受付でその報告をしたのに、信じてくれなかったんだよ。なぁ?フェンリース!」
俺が、フェンリースに言うとずっと黙ったままの彼女はギルマスをギロッと睨んだ。
「ご主人様を疑うとは。ご主人様、こいつを殺ってよろしいですか?」
「いやいや、ダメだよ!物騒だよ!怖いよ!もっと穏やかに話そうよ。」
俺達の話を聞いていたギルマスは、固まっていた。
「聞いていいか?お前の後に居る彼女は誰だ?」
「えっと。俺の仲間のフェンリースだ!」
何となく奴隷って言葉をだしたくないよね。
「お前、奴隷を仲間にしたのか?いつの間に……。」
「話を戻すけど、オークの集落を潰したのはフェンリースだからね。フェンリースは、登録したばかりだからGランクだから。」
「Gランクで集落を潰すとは………。彼女をDランクに上げよう。お前は、Cランクに上げる。」
「えっ?フェンリースが上がるのはわかるけど、何で俺までランクがるんだ?」
「それは、依頼を受けたのがお前だからだよ。討伐したのが彼女でも、リーダーのお前がランクが上がらないのは可笑しいだろ。」
これは、建前でようするにギルドのミスをこれでチャラにしてよ~って事だよな。
「わかりました。じゃあ、俺達は、これで帰りますよ。」
オークを沢山倒したから、金も肉も沢山でホクホクだ。
俺達は、街の外にある高原に来ていた。
何故かって?それは、手に入れたオークの肉を使って料理をするためだ!
「ご主人様、料理でしたら私がやります!」
「いいからいいから♪ふっふっふ。今から作るのは、カレーライス!」
なんと、カレー粉は目潰しとして使われていたのだ!
「…ご主人様、あれって目潰しに使用されているアイテムですよね?あれを食べるのですか?」
フェンリースは、不安そうな顔をしている。
それも、そうだよな。目潰しのアイテムを食べるなんてね。
「よし!できたぞ!」
〈腹へった~〉
ずっと、寝ていたギンが起きた。
「ギンはずっと寝てたな。ギンには、オークの肉のステーキだ!沢山あるから食べろよ~。俺たちも食べるぞ~!」
久しぶりにカレーライスを食べた。フェンリースを見ると、尻尾がものすごくブンブンしている。
「ご、ご、ご主人様!!何なんですか!この美味しい料理は!初めて食べる料理です!さすが、ご主人様です!」
うんうん。俺は、フェンリースの反応に大満足だ!!
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