神に同情された転生者物語

チャチャ

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8話 ムーンバートフェニックス

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「はぁー、結局ムーンバートフェニックスの指名依頼の討伐受けちゃったよ~。」

ギルドからでて宿屋に戻りながら、ぶつぶつとしゃべる。


「モフモフだといいなぁ……。」

取り敢えず、討伐準備をしないと。

「ムーンバートフェニックスって、そもそも顔とか知らないじゃん!」

(あっ!ギルドで借りてた本に載ってるかな?)

【ムーンバートフェニックス】

額に三日月形の石がついており、体は禿げている。自分のまわりを薄く炎が纏っていて近づくと熱い。
Cランクの魔獣。

「モフモフじゃないじゃん!!やる気がしないなぁ。チャッチャと倒してこよう。」









とある森の奥

「この辺にいるはずなんだけど……」


〈グギャーギャー〉

「!!いたー!あれがムーンバートフェニックス!」

うわー、気持ち悪い魔物だ。

 あんなのをテイムしてるやついないだろう~。







ムーンバートフェニックスは、瞬殺だった。討伐部位は、額にある三日月の石と爪だ。





ギルド

「指名依頼は完了しました。」

「………早くないか?」

「気持ち悪かったので、瞬殺しちゃいました!」

あれ?なんか固まってるけどどうしたんだろう?

「そ、そうか……お前は、本当に新人か?」

「正真正銘の新人冒険者です。報酬も貰ったので帰りますね。」

もう、指名依頼なんか来ないよな…。

もふもふが俺を待ってるんだ!
ファイトー!








次の日

「試しにやってみるか……」

今から挑戦するのは、マップとサーチを組み合わせた魔法である。

『検索』

フェンリルを探す。

  伝説だし、いる場所がわかるわけないが、挑戦してみたかった。

「どうか、ヒットしますように。」

〈ピッ〉

  検索が終わった。

「うん?こ、これは!3ヶ所が赤く点滅してる。フェンリルはいるんだ!」

3ヶ所が点滅しているって事は、フェンリルは三匹いるってことだよな?伝説が三匹……。

「これっていいのか……?」



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