上 下
9 / 30

7話 指名依頼は面倒くせー

しおりを挟む
 朝イチでギルドに来ている。


「何か討伐依頼か面白そうな依頼ないかなー。」


と、考えていると声がかかる。

「あの~ハルトさんですよね…?」

たしかニッキーさんだっけ。

「そうですけど…貴女は?」

「受付をしているニッキーといいます。」


よかったー。合ってた。


「俺に何か?」


「ギルドマスターがお呼びです。」


なんだ?バツが悪そうな顔して。


「ギルドマスターが?新人の俺に何のようですか?」

これって、テンプレってやつかな?
面倒くせ~。


「詳しくはギルドマスターにお聞きください……」

うわー、面倒くせーなぁ。

「わかりました。案内をお願いします。」

「ふぅー、よかったー。こちらへどうぞ!」




ギルドマスターの部屋に着くと、屈強な男が待っていた。

「お前が、ハルトか?」

(こいつが本当にブラックボアとファンティングベアを討伐したのか?)


「えーと。確かに俺の名前はハルトですけど…俺に何か?」

「俺の名は、ジーク・フューゲルだ。ハルトに指名依頼を頼みたい。」


「えっ?」

思わず、間抜けな声がでてしまった。

「お前さんから買い取った素材は見事だった。しかも、Aのブラックボア、ファンティングベアを新人冒険者が討伐してきたと聞いたからな。」

(本当にこいつが倒したのか?強そうに見えねぇよ。)

「それって、断っていいですか?俺、これから大切な用事があるんです。それに、新人冒険者に指名依頼なんて可笑しいでしょ?」


「ギルドマスターの俺からの指名依頼だぞ?」

(こいつは、バカなのか?)

「……そうですね?これって断っちゃダメなんですか?」

(面倒くせー、これからを探しにいこうと思ったのに~。)


「はっはっは!オマエ、面白いやつだな!!気に入ったぞ!是非、依頼を受けてくれ!」


「あの、どんな依頼何ですか?」

「ムーンバートフェニックスっていう魔物の討伐だ。」


「ムーンバートフェニックス?」

(モフモフだったら討伐じゃなくて仲間にしたいなー。)

「頼めるか?報酬は弾む!」


「聞きたい事があるんですが……。もし、テイムしちゃった場合は依頼の失敗になりますか?」


「…………?」


「あれ?反応ないな…」

「ハルトは、テイマーなのか?」


「えっ?違いますけど?」


「だよな!?テイマーだったら、あんな素材を手に入れるなんて無理だもんな~!」


「テイマーだって、魔法を使えば魔物ぐらい倒せますよね?」

「……ハルト?テイマーは、基本的に魔法があまり使えない。たまに、魔法が使えるやつはいるが魔物を倒すほどの威力はない。」


「えっ?そうなの?」

「はぁー。テイマーは、従魔に戦わせるからな。」


「成る程ね!!」


「じゃあ、依頼をよろしく頼む。」


「わかりました。」

モフモフだったらいいなー。ボソッ。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜

ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった! 謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。 教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。 勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。 元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。 力を持っていても順応できるかは話が別だった。 クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。 ※ご注意※ 初投稿、試作、マイペース進行となります。 作品名は今後改題する可能性があります。 世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。 旅に出るまで(序章)がすごく長いです。 他サイトでも同作を投稿しています。 更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

異世界でのんびり暮らしたい!?

日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

異世界物語 ~転生チート王子と愉快なスローライフ?~

星鹿カナン
ファンタジー
目が覚めるとそこは、ファンタジーのような異世界で、僕はよくあるように、赤ちゃんだった。前世の記憶は、朧気であるものの神様との話は、よく覚えていた・・・・・・ 転生王子の異世界チートスローライフ? スローライフ要素は3章~4章まで殆ど無いかもしれません。 人名のスペルは、英検4級すら受からない作者が、それっぽい音になりそうな綴りを書いているだけなので、鵜呑みにして、参考にする様なことはしないでください。特に深い意味がある訳でもありません。 地図等、自作していますが、絵はかなり苦手なので、大まかなイメージを掴むための参考程度にしてください。 その他、物語の解説などには、地球上の仕組みの中に、実在するものと実在しないものが、混ざっています。これらは、異世界感を演出するためのものなので、ご注意ください。 R指定は特に出していませんが、怪しい部分が多いので、気になる方は、自主規制をお願いします。 現在最新話まで、本編のための前日譚のような外伝ストーリーです。 本編の時間軸に辿り着くまでの長い前日譚もお付き合いいただけると幸いです。 最終更新日:4月15日 更新話:3-027 次回更新予定日: 4月20日

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

加護とスキルでチートな異世界生活

どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!? 目を覚ますと真っ白い世界にいた! そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する! そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる 初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです ノベルバ様にも公開しております。 ※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

レベルカンストとユニークスキルで異世界満喫致します

風白春音
ファンタジー
俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》は新卒で入社した会社がブラック過ぎてある日自宅で意識を失い倒れてしまう。誰も見舞いなど来てくれずそのまま孤独死という悲惨な死を遂げる。 そんな悲惨な死に方に女神は同情したのか、頼んでもいないのに俺、猫屋敷出雲《ねこやしきいずも》を勝手に転生させる。転生後の世界はレベルという概念がある世界だった。 しかし女神の手違いか俺のレベルはカンスト状態であった。さらに唯一無二のユニークスキル視認強奪《ストック》というチートスキルを持って転生する。 これはレベルの概念を超越しさらにはユニークスキルを持って転生した少年の物語である。 ※俺TUEEEEEEEE要素、ハーレム要素、チート要素、ロリ要素などテンプレ満載です。 ※小説家になろうでも投稿しています。

異世界改革〜女神さまに頼まれたので味方を作って国を改革しちゃいます!!〜

ゆずこしょう
ファンタジー
北郷彩芽(30歳)は階段から滑って落ちて呆気なくこの世を去った。 去ったのだ。 しかし、目を開けると現れたのは女神と名乗る人。 なんと異世界に行ってほしいという。 しかしその世界は色々問題がある世界で…

処理中です...