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3話 街に到着、ギルドでテンプレ?

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とうとう、この日がやって来た。

「森を抜けたー!やったー!」

俺はついに森を抜け出す事に成功した。
森から抜けて、暫く歩くと街が見えてきた。

「えっ?この列に並ぶの~」

長蛇の列が目の前にあり、行商人や冒険者っぽい人がならんでいる。
 数時間並んでいると、自分の番になった。

門番の人が話しかけてきた。

「この街には何をしに来た?」

「冒険者になりにギルドに登録をするためです。」

「身分証は持ってるか?」

「ありません」

「仮通行料金は銀貨1枚だ。身分証が出来たらお金は返金する。あと、この水晶に触れてくれ」

「白っぽく光った!」

「ようこそ!キメロスタへ!」

「ありがとう!」



 街の様子は、ヨーロッパ風でいろいろな種族がいた。

「 猫耳、犬耳、エルフ、ドワーフ……ウッフォー!ここは天国なのかー!!俺が夢に見た願望がー!!」

  街をぶらぶらしながら冒険者ギルドを目指す。
  途中で、屋台の臭いに釣られて買食いをする。

「うまーーーーい!!こっちに来て初めての異世界飯だー!」

そう言えば、無限収納の中にオーク、ホーンラビットがあったな。
  解体したら肉が手には入る。

「実は、料理も得意だったりするんだよね~♪お店でスパイスとか食材を探さないとな~。」


暫く歩いていると、冒険者ギルドが見えてきた。

中に入ると、鋭い視線がこっちに向かってくる。
  こういう時、小説ではテンプレがあるんだよね。

「おい!!そこの小僧。何してるんだ!」

やっぱり。

後ろを見ると、強面の虎の獣人族がいた。

「えーと。冒険者登録をしに来ました……。」

  これって、新人歓迎の模擬戦リンチっていうやつかな?

「新人にはいろいろと教えてやらないとなー!!」

「受付で聞きますから、だ、大丈夫ですー。」

「遠慮するなよ。まずは、こっちにこい!」

テンプレだー!





「あれ?」

「んで、ここが主に素材を預ける場所だな!!ここまでで、分からないことはあるか?後は、細かい事は受付に聞くといい!」

  テンプレだと思ったけど、獣人族のトガーさんはとても親切に説明をしてくれて、顔に似合わず優しかった。
  トガーさんは、Cランク冒険者で剣士をしているらしい。

「トガーさん、いろいろと教えて頂きありがとうございます!」

「はっはっは!新人に教えるのは当たり前だ!何かあったらいつでも頼れよ!じゃあな。」

「ありがとうございました!よし、受付で登録してこよう!」

ーーーーーーーーーーーーー

【冒険者ギルド受付】

 「こんにちは。」

 受付には、スラッとしたキレイな女性。小顔で髪は短髪、グリーンアイのお姉さんが笑顔で対応してくれた。

「こんにちは。ギルドへようこそ!登録ですか?」

「はい!登録お願いします!」

「では、こちらに記入をお願いします。文字は書けますか?代筆もできますよ?」

「文字は書けるので大丈夫です。」



「こちらが、ハルトさんのギルドカードになります。身分証にもなるので、無くさないで下さいね!再発行する場合は、銀貨二枚かかります。」

「はい!わかりました。」

 「 冒険者にはランクがあり、Gからスタートになります。そこから最後はSSSまでがランクになります。SSSに関しては、今までで一人しかおりません。三百年前にこの国の初代国王であるユーサフ国王がなっただけになります。カードはGからFランクはアイアンカード、EからDランクはブロンズカード、CからBランクはシルバーカード、Aランクはゴールドカード、Sからはミスリルカードになります。初代国王のSSSランクはブラックカードと言われています。昇格についてはギルド独自で判断しておりますので公表はしておりません。ここまでで、分からないことはありますか?」

「もし、依頼が失敗したらどうなるんですか?」

「依頼を失敗した場合は、違約金が発生します。何回も失敗した場合は、冒険者カード剥奪ということもあるので、自分の力量にあった依頼をするようにして下さい!」

「わかりました。ありがとうございます。今から依頼を受けても大丈夫ですか?」

「大丈夫ですよ!」


「依頼表を見てきますね!ありがとうございました!!」



ーーーーーーーーーーーーー
※硬貨について

この世界の通貨は全部で五種類。

・鉄貨 (10円)

・銅貨 (100円)

・銀貨 (1000円)

・金貨 (10000円)

・大金貨  (100000円)

・白金貨 (1000000円)
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