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ぽたっ。
上から何か水滴がアルブレヒトの頬に落ちた。
「ぇ……ろ、ロヴィス……?」
ぽたぽたとさらに水滴がロヴィスの瞳の中から落ちてきているようだった。
苦しそうな表情でアルブレヒトを見下ろしている。
「え……え……??」
――ロヴィスが、泣いてる……? なんで、嘘でしょう?
「やはり俺じゃダメなのか……?」
「え……?」
「まだ、王子のことが忘れられないか?」
「王子……?」
――なんで今さら王子の話なんて?
「あいつのことがまだ好きなんだろう? だから俺を拒む……。どうしてあいつなんだ……。俺の方がずっとずっとお前のことを想っていたのに……なぜ……」
(そうか、僕がロヴィスを受け入れないのは、まだ僕が王子のことを好きだからと勘違いしたんだ。それで泣いて……?)
「体からものにすれば早いと思っていた……なのに……ただ虚しさが強くなるだけだった……。なぁ、俺を見ろよ。俺を好きになってくれ」
ぎゅうっと両腕をアルブレヒトの体に回して抱きしめた。
はぁ、と苦しい息遣いが直接アルブレヒトに伝わって、アルブレヒトもきゅ、と心臓が痛くなる。
「愛してる、アルブレヒト……愛してるんだ」
英雄と謳われた男の、切なく懇願する声が、低く、儚げに聞こえてくる。
こっちも泣きたくなるくらいの声色だった。
――どうしてそんなに?
「な、なんでそんなに僕のことを?」
自分がそんなに好きになって貰えるほどの存在だなんて信じることができなかった。
だって、ただの男爵家の次男坊と隣国の辺境伯という関係だ。
討伐依頼を受けた領地で秋に後ろをウロウロとひっついてくる邪魔な存在としか思わなかっただろうに。
仲良くなった後だってせいぜい弟分どまりだろう。
「なんでかな……そう聞かれると自分でもよくわからないが、…………いつもくっついてきていたお前の屈託のない笑顔に癒されたんだ。気づいたら好きになっていた。お前の笑顔を自分だけのものにしたいと、そう願うようになった」
回された腕に力が入って、離したくないと言わんばかりだ。
(こんなにも、僕のことを思ってくれていたなんて信じられない)
信じられないくらいに嬉しかった。
「俺の心はもうすでにお前のものだ。だから、お前の心を俺にくれ。心を……俺に返してくれ」
「ロヴィス……」
「頼む……アルブレヒト。お前に恋焦がれて、もう何年も心は焼けついている。すでに燃え尽きそうだ……」
――僕だってあなたが好きだ。
僕の心はすでにロヴィスのものだ。
ロヴィスとともにいたい。
「僕だって……あなたのことが…………。っでも僕は……」
「何が不安なんだ?」
「……だって、僕に辺境伯の奥方の座が務まると思えません」
「どうして」
「どうしてって……、そんな力もないし……僕は何もできない」
何も持っていない。
王族になるために勉強したことといえば主に知識とか教養の部分のみだ。
辺境伯の第一夫人として領地経営を支えていくことなどできる気がしない。
政治的な面は、第二王子に嫁ぐということで、わざと勉強内容に組み込まれていなかった。
余計な知識を第二王子の夫人に学ばせては後々の王位継承に問題が上がってくる可能性も視野にいれてのことだとは思うが。
「何もできないやつに、王室教育を五年で覚え切ることができるとは思えないが?」
その言葉の意味が理解できなかった。
「え……? だって……五年もかかってしまったし、……カスパー王子だって当然身につけているべき教養だからって、当然持っていないとおかしいと……」
確かに、五年の月日をかけてやっと王室教育を終え、全ての教養を身につけることができた。
だけど、それは王家の一員となるには必須の科目であり、必要最低限の知識という認識だった。
「そりゃ王族なんだから、もうすでに身につけてる奴からしたら当然だというだろうな。だが、お前はほぼ何もないゼロから知識を学んでものにした。その努力と能力は相当なものだと俺は思うが?」
でも、勉強していた時は教師だって「こんなことも覚えられないのであれば、王族の一員と呼べません」と言って「もっと真面目に取り組んで下さい」と指導されたし、王子には「まだそんなものしか覚えられていないのか? 早く覚えて王族としてのふさわしい教養を身につけてくれ」としか言われなかった。
だから、そんな風に考えたこともなかったし、褒めてくれる人なんていなかった。
え?
王室教育を五年で終わらせるってそれなりにすごいことだったのだろうか?
「王族の教養や作法ってのは日常的に使って学んで生涯を通して身につけていくものだろう。それをたった五年で習得したんだ。もっと自信を持てよ。すごいことをしたんだ、お前は。相当努力しただろ?頑張ったな」
褒められて、頭を撫でられたらぶわっと感情が上がってきたのがわかった。
胸が熱くなって、噴き上がってくる。
誰にも褒められずにひたすらやってきた。
そして気づいた。そうか、僕は褒められたかった。誰かに認めてもらいたかったんだって。
「……う、……ぁ」
今度はポロポロとアルブレヒトの方が涙を流す。
(どうしよう、好きだ。ロヴィスが好き)
好きという感情が溢れ出してどうすればいいかわからない。
きゅうっとロヴィスの大きな体を抱き返す。
「努力も才能のうちだ。そんな努力家のお前が、俺の妻が務まらないなんてあり得ないだろう?」
「努力だけでは務まらないでしょう……あなたの妻は」
「なんだ、俺の妻になる努力をしてくれるつもりなのか?」
「ち、ちが……っ!」
思わず反論しようとしたが阻まれる。
「難しく考えるな、アルブレヒト」
くいっと顎を上げられて龍の目に睨まれる。
鋭く強い眼光なのに、優しげに見えるのはなぜなのか。
瞳の中は金の粒子が散りばめられていて、暗くても煌めいている。
細かい金の粒がゆっくりと動いて不思議な色に変わる。
この目に見つめられると、どういうわけか不安だった気持ちが落ち着いていく。
「俺の妻の一番の仕事は、俺に愛されて、そして俺を愛することだ。それはお前にしか出来ないだろう? その他のことは、どうとでもなる」
黄金の瞳から目を逸らせない。
ロヴィスの落ち着いた声を聞いていると、彼の言葉が全て正しいような気がしてくる。
「アルブレヒト……愛している。俺の妻になってくれ」
俺の可愛い人……と言いながら目は逸らさずに手の甲にキスをしてくる。
「そんなの……っ」
「アルブレヒト、……頼む」
金色に見つめられながら、手の甲だけでなく指先の隅々まで余すことなくキスをされる。
(ああだめだ、あらがえない)
まだこの人の妻になる自信もないし、不安はあるけれど、でも好きなんだ。
抑えきれない好きという感情。
「ぅ……、は……い……」
――ロヴィスとずっと一緒にいたい。そばに、いたい。
そして、ロヴィスがいればきっと大丈夫という安心感が、アルブレヒトに返事をさせた。
返事をしたらすぐ、すくわれるように唇が奪われた。
上から何か水滴がアルブレヒトの頬に落ちた。
「ぇ……ろ、ロヴィス……?」
ぽたぽたとさらに水滴がロヴィスの瞳の中から落ちてきているようだった。
苦しそうな表情でアルブレヒトを見下ろしている。
「え……え……??」
――ロヴィスが、泣いてる……? なんで、嘘でしょう?
「やはり俺じゃダメなのか……?」
「え……?」
「まだ、王子のことが忘れられないか?」
「王子……?」
――なんで今さら王子の話なんて?
「あいつのことがまだ好きなんだろう? だから俺を拒む……。どうしてあいつなんだ……。俺の方がずっとずっとお前のことを想っていたのに……なぜ……」
(そうか、僕がロヴィスを受け入れないのは、まだ僕が王子のことを好きだからと勘違いしたんだ。それで泣いて……?)
「体からものにすれば早いと思っていた……なのに……ただ虚しさが強くなるだけだった……。なぁ、俺を見ろよ。俺を好きになってくれ」
ぎゅうっと両腕をアルブレヒトの体に回して抱きしめた。
はぁ、と苦しい息遣いが直接アルブレヒトに伝わって、アルブレヒトもきゅ、と心臓が痛くなる。
「愛してる、アルブレヒト……愛してるんだ」
英雄と謳われた男の、切なく懇願する声が、低く、儚げに聞こえてくる。
こっちも泣きたくなるくらいの声色だった。
――どうしてそんなに?
「な、なんでそんなに僕のことを?」
自分がそんなに好きになって貰えるほどの存在だなんて信じることができなかった。
だって、ただの男爵家の次男坊と隣国の辺境伯という関係だ。
討伐依頼を受けた領地で秋に後ろをウロウロとひっついてくる邪魔な存在としか思わなかっただろうに。
仲良くなった後だってせいぜい弟分どまりだろう。
「なんでかな……そう聞かれると自分でもよくわからないが、…………いつもくっついてきていたお前の屈託のない笑顔に癒されたんだ。気づいたら好きになっていた。お前の笑顔を自分だけのものにしたいと、そう願うようになった」
回された腕に力が入って、離したくないと言わんばかりだ。
(こんなにも、僕のことを思ってくれていたなんて信じられない)
信じられないくらいに嬉しかった。
「俺の心はもうすでにお前のものだ。だから、お前の心を俺にくれ。心を……俺に返してくれ」
「ロヴィス……」
「頼む……アルブレヒト。お前に恋焦がれて、もう何年も心は焼けついている。すでに燃え尽きそうだ……」
――僕だってあなたが好きだ。
僕の心はすでにロヴィスのものだ。
ロヴィスとともにいたい。
「僕だって……あなたのことが…………。っでも僕は……」
「何が不安なんだ?」
「……だって、僕に辺境伯の奥方の座が務まると思えません」
「どうして」
「どうしてって……、そんな力もないし……僕は何もできない」
何も持っていない。
王族になるために勉強したことといえば主に知識とか教養の部分のみだ。
辺境伯の第一夫人として領地経営を支えていくことなどできる気がしない。
政治的な面は、第二王子に嫁ぐということで、わざと勉強内容に組み込まれていなかった。
余計な知識を第二王子の夫人に学ばせては後々の王位継承に問題が上がってくる可能性も視野にいれてのことだとは思うが。
「何もできないやつに、王室教育を五年で覚え切ることができるとは思えないが?」
その言葉の意味が理解できなかった。
「え……? だって……五年もかかってしまったし、……カスパー王子だって当然身につけているべき教養だからって、当然持っていないとおかしいと……」
確かに、五年の月日をかけてやっと王室教育を終え、全ての教養を身につけることができた。
だけど、それは王家の一員となるには必須の科目であり、必要最低限の知識という認識だった。
「そりゃ王族なんだから、もうすでに身につけてる奴からしたら当然だというだろうな。だが、お前はほぼ何もないゼロから知識を学んでものにした。その努力と能力は相当なものだと俺は思うが?」
でも、勉強していた時は教師だって「こんなことも覚えられないのであれば、王族の一員と呼べません」と言って「もっと真面目に取り組んで下さい」と指導されたし、王子には「まだそんなものしか覚えられていないのか? 早く覚えて王族としてのふさわしい教養を身につけてくれ」としか言われなかった。
だから、そんな風に考えたこともなかったし、褒めてくれる人なんていなかった。
え?
王室教育を五年で終わらせるってそれなりにすごいことだったのだろうか?
「王族の教養や作法ってのは日常的に使って学んで生涯を通して身につけていくものだろう。それをたった五年で習得したんだ。もっと自信を持てよ。すごいことをしたんだ、お前は。相当努力しただろ?頑張ったな」
褒められて、頭を撫でられたらぶわっと感情が上がってきたのがわかった。
胸が熱くなって、噴き上がってくる。
誰にも褒められずにひたすらやってきた。
そして気づいた。そうか、僕は褒められたかった。誰かに認めてもらいたかったんだって。
「……う、……ぁ」
今度はポロポロとアルブレヒトの方が涙を流す。
(どうしよう、好きだ。ロヴィスが好き)
好きという感情が溢れ出してどうすればいいかわからない。
きゅうっとロヴィスの大きな体を抱き返す。
「努力も才能のうちだ。そんな努力家のお前が、俺の妻が務まらないなんてあり得ないだろう?」
「努力だけでは務まらないでしょう……あなたの妻は」
「なんだ、俺の妻になる努力をしてくれるつもりなのか?」
「ち、ちが……っ!」
思わず反論しようとしたが阻まれる。
「難しく考えるな、アルブレヒト」
くいっと顎を上げられて龍の目に睨まれる。
鋭く強い眼光なのに、優しげに見えるのはなぜなのか。
瞳の中は金の粒子が散りばめられていて、暗くても煌めいている。
細かい金の粒がゆっくりと動いて不思議な色に変わる。
この目に見つめられると、どういうわけか不安だった気持ちが落ち着いていく。
「俺の妻の一番の仕事は、俺に愛されて、そして俺を愛することだ。それはお前にしか出来ないだろう? その他のことは、どうとでもなる」
黄金の瞳から目を逸らせない。
ロヴィスの落ち着いた声を聞いていると、彼の言葉が全て正しいような気がしてくる。
「アルブレヒト……愛している。俺の妻になってくれ」
俺の可愛い人……と言いながら目は逸らさずに手の甲にキスをしてくる。
「そんなの……っ」
「アルブレヒト、……頼む」
金色に見つめられながら、手の甲だけでなく指先の隅々まで余すことなくキスをされる。
(ああだめだ、あらがえない)
まだこの人の妻になる自信もないし、不安はあるけれど、でも好きなんだ。
抑えきれない好きという感情。
「ぅ……、は……い……」
――ロヴィスとずっと一緒にいたい。そばに、いたい。
そして、ロヴィスがいればきっと大丈夫という安心感が、アルブレヒトに返事をさせた。
返事をしたらすぐ、すくわれるように唇が奪われた。
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