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10-1※
しおりを挟むそのまま下へと手が降りていった。
「ぅあっ……ん」
半勃ちに盛り上がってしまったアルブレヒトの股間を直に揉み込まれた。
ぬるぬるとした先走りを確かめるように執拗に先っぽをいじくられた後、ロヴィスの手はアルブレヒトのさらに後ろへと手が伸びていく。
「あっ、あっ、や……だめぇっ……!」
「だめじゃないさ」
ぬぷぷぷっ、と一番長い指が一本自分の後孔に入ってくるのがわかる。
これ以上奥まで入れられないよう腰を引いた。
「やぁ……っ、ぁ……あぁ」
だが容赦なく指の付け根まで入れられてしまった。
「……結構キツイな……」
「んあぁっ……ッ……~ッ!」
「王子とはご無沙汰だったのか?」
「っ……あ、やぁ……んっ」
(そうだよ! 久しぶりなんだから当たり前だ!)
言い返したかったけれど、出てくるのは高い悲鳴だけだった。
「なぁ、どうなんだ?」
「ひっ……あ、……っ」
「俺が聞いてるんだ、答えろよ」
カスパー王子と経験があったとはいえ、婚約破棄されるだいぶ前からそういった体の繋がりはすでになかった。
「かす、パー王子とは……も、ずっとしてな……んぁああっ……ん」
「チッ……俺といるのに、他の男の名前を出すなんて無粋だなアルブレヒト」
――ロヴィスが聞いてきたんじゃないか!
無粋だなんて理不尽に言われて、そう反論したかったのに、ロヴィスの指はずぶっ!と奥まで差し込まれた。
「や、……ぁ、! ああ……っ」
ぬちぬちと音を立てて指を動かされる。
「俺のことだけ考えてろ」
「……っふぁ……っ」
中を確かめるみたいにロヴィスの指が曲がって動くのがわかって羞恥に悶える。
予想もつかないその動きに息を荒げて声を我慢するしか自分には出来なかった。
「声我慢しようとしてんのか? ダメだ、聞かせろよ」
自分のあられもない声なんて恥ずかしくて聞かせたくない。
口元を固く閉ざし、両手でその口を塞ぎながらふるふると首を横に振った。
「なんだよ、激しくされて喘がされる方がいいのか?」
その言葉に、激しく中を揺さぶられるのを想像してしまい、自分の顔が一気に熱くなった。
ブンブンと首がとんでいくんじゃないかってくらいに激しく首を左右に動かして拒否する。
「ははっ、冗談だ。優しくしてやる。だが、……お前の声は聞きたいんだ」
するとロヴィスは空いた反対の手で、先ほど揉み込まれて勃ち上がったアルブレヒトのペニスを包み込む。
そしてロヴィスの口がアルブレヒトの胸の突起に吸いついた。
「……ッ?! やッ……~~ッッ!? ぁ、ん~ッ! ふぁ……あ……あぁッ……」
固く閉ざしていた唇は最も簡単に開かされてしまった。
ゆるゆると手で扱き上げられ、同時に乳首を舌先でこりこりと刺激される。
さらに後孔に指を埋められて、出し入れされてはたまらなかった。
「そうだ、もっと声出せよ」
「っ……ぅあっ、ひ、ん、ンッ……もっ……はぁっ、っやだぁあっ……」
「でも気持ちいいだろ? 反対もしてやろうな?」
「やぁ……っ! く、んッ……ん~、ふぁ……っあー、っ」
反対の乳首も忘れてない、と丁寧に優しく下で舐め上げてちゅぷちゅぷと卑猥な音を立てながら吸い上げられた。
乳首はぷっくりと腫れ上がって赤く染まってしまった。
舐められていた反対の乳首はジンジンとしている。
痛みとは違った快感に当てられ、今いじられている乳首の気持ち良さに我慢が出来ずに腰がくねる。
「ぁ、ひぁ……ッ、ンッ……」
いつの間にか、指が三本にまで増えて後孔を拡げられていた。
奥で三本の太くて長い指が好き勝手に曲げられて中の肉壁を擦られる。
「そんな、……あ、あぁッ! ん、んうっ~」
とん、とん、と突き上げられて体がビクつくいてしまう。
体格差のある体全体で押さえ込まれて、ロヴィスから与えられる快感から逃れられない。
こりっとしたしこりをロヴィスの指がかすめた。
「あぁっん……っ!」
するとロヴィスはそのしこりを指の腹で優しくなではじめた。
そうされると快感で頭がおかしくなりそうだった。
「ぁぁっ、あ~ッ……ふぁ……っ」
軽い絶頂が繰り返されているようで、しこりを触られる度に腰がびくついて跳ね上がる。
「いや……ぁッ……や、だぁ……ッ」
「いやなら、仕方ないな」
いやいやと喘ぎ声を上げると、そこからは焦らすようにしこりをさけて周りを擦ったりされる。
先ほどの快感を体が一度覚えてしまった後では、物足りない刺激。
もっと強い刺激が欲しくて体が疼いて切なくなっていく。
もっと強く擦って、触って欲しいのに。
言えなくてただ喘ぐだけ。
それでも欲しい快感は得られない。
もう我慢できなくなって、くいっ、くいっ、と控えめにだが腰をずらして当てようとしても当てられない。
――どおして……。
ロヴィスの方を見ると、いやらしく意地悪な目とぶつかった。
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