19 / 51
9-2
しおりを挟む
本当にこの男は強引なのだ。
アルブレヒトが自分の気持ちを押し込んで、押し潰して、ふたをして見ないふりをしても無駄なのだ。
遠慮なくアルブレヒトのふたをこじ開けて入り込んでくる。
無理矢理開いたふたの隙間からどんどん抑えの効かない気持ちが溢れ出てきてとまらない。
到底敵わない。
「今、ひとつ食べてもいいですか?」
「ああ、好きにしろ」
不貞腐れたようにぞんざいな口調で喋るロヴィス。
本当に可愛いとしか思えない。
ロヴィスが腕いっぱいに抱えた一番上のブルネを手に取って、服の袖で汚れを拭いてがぶりとかぶりついた。
こんな風に食べるのはいつぶりなのか、アルブレヒトは思い出していた。
多分、ロヴィスとシュタルクの3人横になって座りながらあの小高い山の上で食べたぶりだろう。
金色に染まった小麦畑を眺めながら。
その時アルブレヒトはまだまだ子どもで、慕っていたロヴィスの後ろをずっとついて回っていたころだった。
デューラー伯爵家領地には、魔の森の山を切り拓いて開拓した小麦畑がある。
山々は小さく急な斜面であったため、段々にその畑を作ったのだった。
他の同じような地形の領地が米で棚田を作り、ライステラスという名の観光地として有名になった。
小麦畑はそれをデューラー伯爵家も真似てできたという訳だ。
しかし、気象や土壌などに影響されて米がうまく育たなかった。
それなら小麦はどうだということで試したところうまく行ったのだった。
きっと、小麦畑もこれからデューラー伯爵家領地の観光名所として売り出していくのだろう。
向かいの小高い山から棚田のように段に連なる小麦畑を見るのは圧巻の光景だ。
緑色でみずみずしい麦を見るのもいいが、収穫間近の黄金に染まった小麦畑をみるのがアルブレヒトは好きだった。
アルブレヒトはブルネの実を咀嚼しながらその時食べたブルネの味を思い出していた。
甘くて、懐かしくて、英雄ロヴィスが自分のために取ってきてくれたブルネと思うとなんだかくすぐったい気持ちにさせられた。
それと同時に誇らしくもあった。
みんなから慕われる英雄が、自分にブルネを取ってきてくれて、そして肩を並べて一緒に食べるだなんでこんなに嬉しいことはなかったからだ。
「ふふ……おいひいれす」
そして今。
ロヴィスは自分のためだけに、これだけのブルネを取ってきてくれた。
飛竜のシュタルクがブルネを取ると言って聞かなかったというのもあるかもしれないが、着飾ったロヴィスが汚れるのも構わずに取ってきてくれたのだと思うと、アルブレヒトにとってこのブルネは特別な味となった。
今まで食べた中で一番、幸せで甘い味がした。
「アルブレヒト……お前、今どんな顔してるかわかっているのか?」
「え……?顔……、ですか?」
はぁ、と大きなため息を吐き出して、ロヴィスが長い足で一歩を踏み出してこちらに向かってくる。
足が長いので一歩踏み出してくるだけで思った以上に距離が近づく。
一瞬でロヴィスはきょとりと小首をかしげたアルブレヒトの目の前に迫ってきた。
長身のロヴィスを見上げたアルブレヒトだったが、ブルネが床にぼろぼろと落ちて転がっていくのに気を取られた。
あ、とアルブレヒトは小さな声を上げて、目が落ちていくブルネを追いかける。
その視線を掬い上げてロヴィスの端正で堀が深い顔が目の前に現れた。
「ぁ……っ」
熱い熱い唇が重なり合う。
ぬるついた舌が入ってきてアルブレヒトの舌を絡めとる。
「あ、……っ、ちゅ、ふっ……ぁん……っ」
卑猥な水音を立てながら吸いつかれて耳まで侵され口の中が甘く痺れて動けない。
踏ん張ろうと身体に力を入れようとしても、甘い痺れが腰を伝って力が入らなくなった。
「や……ッ、んんぅ……ッ!」
後頭部に手が回されて固定され、仰け反る上半身がふらついても身動きが取れない。
崩れ落ちそうになって、びくつく腰を太い腕に支えられた。
それでも捕えられた唇が離れることはない。
「……俺に食べられたいって顔だ……」
「そ、……んな顔してな……んぅ……ッ!ん、ん……っ」
アルブレヒトの抗議の声も次のキスで塞がれてしまった。
ただ切なげな声しか出せないでいるアルブレヒト
角度を変えて口を合わせてきて、執拗に何度も何度も吸い上げられる。身体中がびくついて仕方がなかった。
キスをされたまま縦抱きにされて部屋の中に連れて行かれる。
ロヴィスの大股ですぐにベッドへとたどり着いてしまった。ベッドに乗せられながらもまだキスが終わらない。
(しかもキスがうますぎる……!)
ロヴィスの深く執拗なまでのキスに翻弄されながらもそんなことを思った。
英雄とまで言われたロヴィスだ。
そっちの経験も豊富なのだろう。
それを考えてしまったらとまらなくなり、アルブレヒトはモヤモヤとした気持ちになった。
だが、ロヴィスはどんどんと先を進める。
ふかふかのベッドにぐっと体重をかけてロヴィスの体がアルブレヒトにのしかかる。
服の上から胸の突起を弄られた。
「んん……ッ!は、んッ……~~っ!」
二本の指でつままれてこねられて、指の腹で押しつぶされた。
と思ったら、間から大きな手が侵入してアルブレヒトの薄い腹を撫でていく。
アルブレヒトが自分の気持ちを押し込んで、押し潰して、ふたをして見ないふりをしても無駄なのだ。
遠慮なくアルブレヒトのふたをこじ開けて入り込んでくる。
無理矢理開いたふたの隙間からどんどん抑えの効かない気持ちが溢れ出てきてとまらない。
到底敵わない。
「今、ひとつ食べてもいいですか?」
「ああ、好きにしろ」
不貞腐れたようにぞんざいな口調で喋るロヴィス。
本当に可愛いとしか思えない。
ロヴィスが腕いっぱいに抱えた一番上のブルネを手に取って、服の袖で汚れを拭いてがぶりとかぶりついた。
こんな風に食べるのはいつぶりなのか、アルブレヒトは思い出していた。
多分、ロヴィスとシュタルクの3人横になって座りながらあの小高い山の上で食べたぶりだろう。
金色に染まった小麦畑を眺めながら。
その時アルブレヒトはまだまだ子どもで、慕っていたロヴィスの後ろをずっとついて回っていたころだった。
デューラー伯爵家領地には、魔の森の山を切り拓いて開拓した小麦畑がある。
山々は小さく急な斜面であったため、段々にその畑を作ったのだった。
他の同じような地形の領地が米で棚田を作り、ライステラスという名の観光地として有名になった。
小麦畑はそれをデューラー伯爵家も真似てできたという訳だ。
しかし、気象や土壌などに影響されて米がうまく育たなかった。
それなら小麦はどうだということで試したところうまく行ったのだった。
きっと、小麦畑もこれからデューラー伯爵家領地の観光名所として売り出していくのだろう。
向かいの小高い山から棚田のように段に連なる小麦畑を見るのは圧巻の光景だ。
緑色でみずみずしい麦を見るのもいいが、収穫間近の黄金に染まった小麦畑をみるのがアルブレヒトは好きだった。
アルブレヒトはブルネの実を咀嚼しながらその時食べたブルネの味を思い出していた。
甘くて、懐かしくて、英雄ロヴィスが自分のために取ってきてくれたブルネと思うとなんだかくすぐったい気持ちにさせられた。
それと同時に誇らしくもあった。
みんなから慕われる英雄が、自分にブルネを取ってきてくれて、そして肩を並べて一緒に食べるだなんでこんなに嬉しいことはなかったからだ。
「ふふ……おいひいれす」
そして今。
ロヴィスは自分のためだけに、これだけのブルネを取ってきてくれた。
飛竜のシュタルクがブルネを取ると言って聞かなかったというのもあるかもしれないが、着飾ったロヴィスが汚れるのも構わずに取ってきてくれたのだと思うと、アルブレヒトにとってこのブルネは特別な味となった。
今まで食べた中で一番、幸せで甘い味がした。
「アルブレヒト……お前、今どんな顔してるかわかっているのか?」
「え……?顔……、ですか?」
はぁ、と大きなため息を吐き出して、ロヴィスが長い足で一歩を踏み出してこちらに向かってくる。
足が長いので一歩踏み出してくるだけで思った以上に距離が近づく。
一瞬でロヴィスはきょとりと小首をかしげたアルブレヒトの目の前に迫ってきた。
長身のロヴィスを見上げたアルブレヒトだったが、ブルネが床にぼろぼろと落ちて転がっていくのに気を取られた。
あ、とアルブレヒトは小さな声を上げて、目が落ちていくブルネを追いかける。
その視線を掬い上げてロヴィスの端正で堀が深い顔が目の前に現れた。
「ぁ……っ」
熱い熱い唇が重なり合う。
ぬるついた舌が入ってきてアルブレヒトの舌を絡めとる。
「あ、……っ、ちゅ、ふっ……ぁん……っ」
卑猥な水音を立てながら吸いつかれて耳まで侵され口の中が甘く痺れて動けない。
踏ん張ろうと身体に力を入れようとしても、甘い痺れが腰を伝って力が入らなくなった。
「や……ッ、んんぅ……ッ!」
後頭部に手が回されて固定され、仰け反る上半身がふらついても身動きが取れない。
崩れ落ちそうになって、びくつく腰を太い腕に支えられた。
それでも捕えられた唇が離れることはない。
「……俺に食べられたいって顔だ……」
「そ、……んな顔してな……んぅ……ッ!ん、ん……っ」
アルブレヒトの抗議の声も次のキスで塞がれてしまった。
ただ切なげな声しか出せないでいるアルブレヒト
角度を変えて口を合わせてきて、執拗に何度も何度も吸い上げられる。身体中がびくついて仕方がなかった。
キスをされたまま縦抱きにされて部屋の中に連れて行かれる。
ロヴィスの大股ですぐにベッドへとたどり着いてしまった。ベッドに乗せられながらもまだキスが終わらない。
(しかもキスがうますぎる……!)
ロヴィスの深く執拗なまでのキスに翻弄されながらもそんなことを思った。
英雄とまで言われたロヴィスだ。
そっちの経験も豊富なのだろう。
それを考えてしまったらとまらなくなり、アルブレヒトはモヤモヤとした気持ちになった。
だが、ロヴィスはどんどんと先を進める。
ふかふかのベッドにぐっと体重をかけてロヴィスの体がアルブレヒトにのしかかる。
服の上から胸の突起を弄られた。
「んん……ッ!は、んッ……~~っ!」
二本の指でつままれてこねられて、指の腹で押しつぶされた。
と思ったら、間から大きな手が侵入してアルブレヒトの薄い腹を撫でていく。
438
お気に入りに追加
957
あなたにおすすめの小説
寂しい竜の懐かせ方
兎騎かなで
BL
ジルは貴重な宝石眼持ちのため、森に隠れて一人寂しく暮らしていた。ある秋の日、頭上を通りがかった竜と目があった瞬間、竜はジルを鋭い爪で抱えて巣に持ち帰ってしまう。
「いきなり何をするんだ!」
「美しい宝石眼だ。お前を私のものにする」
巣に閉じ込めて家に帰さないと言う竜にジルは反発するが、実は竜も自分と同じように、一人の生活を寂しがっていると気づく。
名前などいらないという竜に名づけると、彼の姿が人に変わった。
「絆契約が成ったのか」
心に傷を負った竜×究極の世間知らずぴゅあぴゅあ受け
四万字程度の短編です。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
猫になった俺、王子様の飼い猫になる
あまみ
BL
車に轢かれそうになった猫を助けて死んでしまった少年、天音(あまね)は転生したら猫になっていた!?
猫の自分を受け入れるしかないと腹を括ったはいいが、人間とキスをすると人間に戻ってしまう特異体質になってしまった。
転生した先は平和なファンタジーの世界。人間の姿に戻るため方法を模索していくと決めたはいいがこの国の王子に捕まってしまい猫として可愛がられる日々。しかも王子は人間嫌いで──!?
*性描写は※ついています。
*いつも読んでくださりありがとうございます。お気に入り、しおり登録大変励みになっております。
これからも応援していただけると幸いです。
11/6完結しました。
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
【完結】凄腕冒険者様と支援役[サポーター]の僕
みやこ嬢
BL
2023/01/27 完結!全117話
【強面の凄腕冒険者×心に傷を抱えた支援役】
孤児院出身のライルは田舎町オクトの冒険者ギルドで下働きをしている20歳の青年。過去に冒険者から騙されたり酷い目に遭わされた経験があり、本来の仕事である支援役[サポーター]業から遠退いていた。
しかし、とある理由から支援を必要とする冒険者を紹介され、久々にパーティーを組むことに。
その冒険者ゼルドは顔に目立つ傷があり、大柄で無口なため周りから恐れられていた。ライルも最初のうちは怯えていたが、強面の外見に似合わず優しくて礼儀正しい彼に次第に打ち解けていった。
組んで何度目かのダンジョン探索中、身を呈してライルを守った際にゼルドの鎧が破損。代わりに発見した鎧を装備したら脱げなくなってしまう。責任を感じたライルは、彼が少しでも快適に過ごせるよう今まで以上に世話を焼くように。
失敗続きにも関わらず対等な仲間として扱われていくうちに、ライルの心の傷が癒やされていく。
鎧を外すためのアイテムを探しながら、少しずつ距離を縮めていく冒険者二人の物語。
★・★・★・★・★・★・★・★
無自覚&両片想い状態でイチャイチャしている様子をお楽しみください。
感想ありましたら是非お寄せください。作者が喜びます♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる