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「はぅぅぅ……うっ…ん、くぅぁ……み、みた!みたからぁ……、んん……も、ふぁあっ……んむうっ」
 
 唇を激しく奪われてキスをされた。深く激しく舌が合わさり、口内を余す所なくその長い舌で舐め回された。追いつかない舌の動きに、どちらのものとも判断がつかない涎がこぼれ落ちていく。俺は素直に応えようとラッセルの舌を追いかけるが、ラッセルの動きが激し過ぎてぐいぐいと押されるような形になり、ラッセルの顔に押しつぶされそうになる。

「ちゅ、んん……む、ぅ……ふぁん……、……もぅ……ふっう…」

 溺れてしまいそうなほどのキスの雨に俺は耐えられない。
 
「んんっ……んぅ……ちゅ、はぅ、ん……む、んっ」
「俺に触られてこんなに体が赤くなって、かわいいな……興奮する……」

 全てが気持ちよくて、その快感にもっと身を委ねたくなる。自分から足をもっと大きく開いて秘部をラッセルの前に晒した。その浅ましい姿を見られていると思うとそれもまた興奮する材料になった。

「ふっ……ぅっ…は、…」

 お互いの性器に触れ合うなんてこんな行為は恥ずかしすぎるのに、取り繕う事も出来ずに、目の前の男を色欲でいっぱいの目で見つめる。俺はラッセルの大きな手によって、先が剥けてあらわになった無垢なピンク色をした陰茎を掴まれている。すっぽりと手に覆われて刺激を与えられて、されるがままだ。

「ふっ、……はっ……んん、……く、…ぅ」

 初めて他人に、しかもラッセルに性器を触られて、あられもない声が漏れ出てしまって我慢できない。どんどん高みへと上がっていく。口がだらしなく開いたままになって、端から涎がつぅっと垂れ出ていき、舌もだらりと垂れ下がったままだ。

 ――なんか、もうやばい……何か奥の方からきてる。

「やめ、ラッセル……、も、……ぁぁっ…ん……な、なんか……くるッ……だめぇ、やだ、やめろよっ……や…………くぅっ、あぁ」
「いいぞ、イチロ……そのまま出せ」
「や、…………だめ……でる……でちゃうからぁ……」
「出していいぞ。見せろよ」
「や、んっ……ふぁ……あ、あ、あっ、う……ぅあぁァァッーー!」

 一際大きな声を出して、ラッセルの手の中で人生で初めての射精を迎えた。白濁がべっとりと大きな手のひらについているのが見える。ひどく高揚感を感じ、後の余韻に浸る俺は頭がふわふわとして全身の体の力が抜けてしまった。
 完全にラッセルに体を預けてしまっている状態で、はーッ、はーッと肩で息を繰り返す。

「上手にいけたな。俺がオナニーの仕方を教えてやるからこれから毎日しよう」

 頭にちゅ、と優しくキスをされた。
 
「ま、毎日?!そ、そんなに??!」
「ああ、普通の成人男性は毎日する」
「そうなんだ……」

 俺は今まで精通してなかったからわからないし、そんな話をする相手もいなかったので普通がわからない。
 
「心配するな、俺が手伝ってやるから」
「て、手伝うって……それって普通……なのか?」
「……そうだ。男同士で抜きあいっこなんて普通だ」
 
 そうだったんだ。何も知らない俺は、ラッセルが嘘を伝える理由もないとそれを信じた。
 恥ずかしいけど、それが普通なら、とコクリとラッセルの誘いに頷いた。

「俺、まだイってないから手伝え。ほら、俺のちんぽ両手で握って……そう、ん……」
「こ、こう?……」
「ん、……そうだ……ぁ、……いいぞ」

 俺は言われるがまま、先から白濁が飛び出すまでラッセルの立派なイチモツを扱いた。
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