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本編
17-★ サブドロップ
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◇
「社長、本日の予定ですが」
秘書に話しかけられても、俺はぼうっとデスクの上にある書類を眺めていた。
元恋人の七瀬ヒカルと再会して数日。もう4日ほど経っただろうか。
まだ連絡はない。
日に何度も、プライベート用のスマホをチラチラと確認してしまう。
もうそろそろ連絡してきてくれてもいいはずだ。Sub不安症で限界にきているのに、あんな少しのプレイで解消できるはずかない。
まさか、他のDomのところにいったのではないか。そんな不安も頭によぎる。だが、あの頑固なヒカルは病院に行く以外の選択肢をとるとも思えなかった。
「社長?」
怪訝そうに秘書が再度、俺を呼ぶ。
「あ、ああ、すまない。なんだったかな」
「本日は定期ミーティングに加えて、上層部との会合、株主総会。あと午後いっぱいは新たにオープンするホテルの視察となっております。視察後は重役との報告会です」
先ほど見ていた書類に、今日のスケジュールがびっしりと書かれているのに気がついた。
分単位で今日の業務が決められており、めまいがしそうになる。
社長になる前の方の下積み時代の方が、どっしりと腰を据えて自分の仕事に集中するだけでよかったから、楽だったのかもしれない。
今は、社内外の上層部への報告やら定例会など、接待も含め色々な場所へ飛び回り、方々との調整で目が回りそうなほどだ。
社長と言っても親の会社の子会社。時には頭を下げたり、かなり厳しい納期の仕事を無理矢理に押し通されたりと、中々理不尽なことも多い。
ふぅ、と一息ついて、スーツのネクタイを緩めた。
ヒカルのことで頭がいっぱいになる。
仕事に集中していても、どうしても彼の顔が浮かんでくる。
ほわほわと無防備な顔に、悩ましいほどに艶めいた吐息。
油断するとずっと考えてしまって始末に追えない。
(仕事に集中しろ、一条蓮!)
そう自分を叱咤するが、それが無理なことはわかっていた。
あの日、ヒカルと出会ったのは偶然だった。
ヤブ医者のいとこから、Sub不安症の患者とプレイしてくれと言われて、やつの正気を疑った。お前がプレイして治療してやれと言ったが、病院内の規定が~とか、コンプライアンスがどうのと言っていた。
患者の症状を他人の俺に伝えてしまう方が、よっぽどコンプライアンス違反だと思った。
けど、患者の名前を聞いて、受けることを決めた。
同姓同名の可能性もあったが、ヒカルとまた会える可能性が少しでもあるのならば、プレイでもなんでもする。
もう出会えないと思っていた。だけど、出会ってしまった。
視線をそらすヒカルの横顔は、昔見た時よりも痩せこけていた。首筋もあんなに細かっただろうか。
目の下にも大きな隈があり、顔色も悪かった。
俺の中に吹き出る感情。
ヒカルを守りたい。
今度こそ。
だが、ヒカルの方は俺とパートナーになんてなりたくないだろうな。
きっとDomを嫌っている。俺のことも、きっと……。
「社長、時間です」
「……今行く」
プルルル。
午前中の最後の予定、株主総会が終わった時、突如、ケータイの着信音が鳴った。
ヒカルに教えていたプライベート用のスマホだ。
急いで着信を押す。
「もしもし? ヒカルか?」
俺の最初の声は、カッコ悪くもうわずってしまった。
『えーと、蓮、さんの電話番号でよろしかったでしょうか?』
「そうですが……どなたでしょうか?」
「えーと、私の名前は佐々木というものですが……」
期待して電話を出たのに、相手は全く知らない男性だった。
「そうですが、この電話番号はどちらでお知りになったのでしょうか」
「あ、それは……ええと、なんて言ったらいいのか」
なにかの勧誘か、それとも取引先関係か。
どちらにしても、これはプライベート用の番号なのですぐに電話を切ろうと思った。
「申し訳ないが、忙しいので」
『ま、ま待ってください!』
が、そうもいかなかった。
電話を切ろうとすると、相手は焦って大きな声を出した。
「なんだ」
不機嫌さを隠そうともせずに返答する。グレアが電話越しに滲み出た。話していた相手には多少圧がかかったことだろう。
『ぅ……く、……っ七瀬、ヒカルが!……倒れてしまって……そ、それで……あの』
俺のグレアにひるんだが、力を振り絞って答える。けれど、答える声はだんだんと萎んでいき、しどろもどろになった。
「ヒカルが? 無事なのか?!」
『あ、ぇ、ええ。救急病院に搬送されたのですが、おそらくサブドロップだろうということで』
「サブドロップ……」
ドロップして倒れるまで我慢してたのか。そんなに俺に会うのが嫌だったってことだ。
俺は、ヒカルに相当嫌われているんだな。
時間を戻せるなら、あの時に戻したい。2人で過ごした放課後の教室に。
『念のため、七瀬のパートナーにも連絡をと思ったんですが、連絡先がわからなくて。ひとまずこちらの番号に連絡をしておこうと思いまして』
彼はヒカルとは同期らしかった。会社で倒れてしまったヒカルの腕に、俺の番号が書かれていたため、念のためその番号に連絡してきたということだった。
「ヒカルが……」
俺はまだヒカルが倒れたショックから立ち直れなかった。俺は額を手で押さえた。
『あの、蓮さんは、七瀬とその、……パートナー、ですよね?』
「いや……え、ええ、まぁ……」
否定したくない、そう思って答えを濁そうとした。けれど結果的には肯定したような返答になってしまった。
『七瀬さん、最近は仕事が忙しくて残業続きで、それもあってドロップしてしまったみたいなんです』
「そう、ですか」
『これから病院に搬送される予定ですが、病院よりも、パートナーにケアしてもらう方が回復は早いと思って……。すみません、なんか勝手に……お忙しいところにお電話してしまいまして』
最初の俺の低くて不機嫌そうな声にびびったのだろう。ものすごく申し訳なさそうに謝ってきた。
「いえ、大変助かりました。こちらこそ失礼な態度をとってしまい、申し訳ない。搬送先の病院を教えてください」
俺はすぐさまヒカルを迎えに行こうと総会の会場から出ようとした。
「しゃ、社長、どこへ行かれるんですか?! 株主総会後は会食ですよ!」
秘書に止められたが、俺にとって大事なのは、株主たちじゃない。
「すまない、予定ができた。午後の予定は全てキャンセルだ」
「そ、そんな! 社長!!」
「パートナーがサブドロップしてしまったんだ。俺が行かなければ」
パートナーとも認められていなかったが、そう言った。
後ろから秘書の泣き声のような叫びが聞こえてきたが、俺は何よりも大切なものを守らなければならない。
車ですぐに病院についた。
病室のベッドで意識を失っているヒカル。点滴を打たれていたが、原因がサブドロップであれば効果は期待できない。
subの欲求不満に水分やら栄養剤やらを投与したって何の意味もないからだ。
点滴が終わって、俺は退院の手続きをした。
俺の経営するホテルのあの部屋に、ヒカルを連れ帰った。
ベッドに寝かせて、ひたすらヒカルを呼んだ。
「ヒカル? 聞こえるか? 戻ってきてくれ」
ーーヒカル、ヒカル、ヒカル。
ーー戻ってきてくれ。
ずっと呼び続けながら、ヒカルの手を握った。
すると、やっとのことでヒカルの目が開き始める。瞳にも正気がこもってきた。
「おいで、ヒカル」
なるべく優しく、安心させるように声をかけた。
だが、ヒカルの目の焦点が合わない。こちらを見ているのに、目が合わないのに心がざわつく。
まだ完全にドロップから戻ってこれていない。
ヒカルの口が少し開く。
希望の光が見えた気がした。
順調に回復している。
ヒカルは戻ってこようとしているんだ。
そう思った。
だが、ヒカルの口からは信じたくない言葉が出てくる。
「きえたい」
力のない口調で。
諦めたように。
「ヒカル……どうして」
ヒカルは答えない。
「ダメだ……ヒカル。消えるなんて、いやだ。俺は、ヒカルのそばにいたい。今度こそ間違えないからっ……そばにいさせてくれ」
どんな形でもいい。
ヒカルのそばにいたい。
俺を嫌って、Domを憎んでいてもいい。
利用してくれてかまわない。
お前が生きていてくれれば、それで俺はいいから。俺の全てを捧げるから。
だから、お願いだ。
消えたいだなんて言わないでくれ。
「社長、本日の予定ですが」
秘書に話しかけられても、俺はぼうっとデスクの上にある書類を眺めていた。
元恋人の七瀬ヒカルと再会して数日。もう4日ほど経っただろうか。
まだ連絡はない。
日に何度も、プライベート用のスマホをチラチラと確認してしまう。
もうそろそろ連絡してきてくれてもいいはずだ。Sub不安症で限界にきているのに、あんな少しのプレイで解消できるはずかない。
まさか、他のDomのところにいったのではないか。そんな不安も頭によぎる。だが、あの頑固なヒカルは病院に行く以外の選択肢をとるとも思えなかった。
「社長?」
怪訝そうに秘書が再度、俺を呼ぶ。
「あ、ああ、すまない。なんだったかな」
「本日は定期ミーティングに加えて、上層部との会合、株主総会。あと午後いっぱいは新たにオープンするホテルの視察となっております。視察後は重役との報告会です」
先ほど見ていた書類に、今日のスケジュールがびっしりと書かれているのに気がついた。
分単位で今日の業務が決められており、めまいがしそうになる。
社長になる前の方の下積み時代の方が、どっしりと腰を据えて自分の仕事に集中するだけでよかったから、楽だったのかもしれない。
今は、社内外の上層部への報告やら定例会など、接待も含め色々な場所へ飛び回り、方々との調整で目が回りそうなほどだ。
社長と言っても親の会社の子会社。時には頭を下げたり、かなり厳しい納期の仕事を無理矢理に押し通されたりと、中々理不尽なことも多い。
ふぅ、と一息ついて、スーツのネクタイを緩めた。
ヒカルのことで頭がいっぱいになる。
仕事に集中していても、どうしても彼の顔が浮かんでくる。
ほわほわと無防備な顔に、悩ましいほどに艶めいた吐息。
油断するとずっと考えてしまって始末に追えない。
(仕事に集中しろ、一条蓮!)
そう自分を叱咤するが、それが無理なことはわかっていた。
あの日、ヒカルと出会ったのは偶然だった。
ヤブ医者のいとこから、Sub不安症の患者とプレイしてくれと言われて、やつの正気を疑った。お前がプレイして治療してやれと言ったが、病院内の規定が~とか、コンプライアンスがどうのと言っていた。
患者の症状を他人の俺に伝えてしまう方が、よっぽどコンプライアンス違反だと思った。
けど、患者の名前を聞いて、受けることを決めた。
同姓同名の可能性もあったが、ヒカルとまた会える可能性が少しでもあるのならば、プレイでもなんでもする。
もう出会えないと思っていた。だけど、出会ってしまった。
視線をそらすヒカルの横顔は、昔見た時よりも痩せこけていた。首筋もあんなに細かっただろうか。
目の下にも大きな隈があり、顔色も悪かった。
俺の中に吹き出る感情。
ヒカルを守りたい。
今度こそ。
だが、ヒカルの方は俺とパートナーになんてなりたくないだろうな。
きっとDomを嫌っている。俺のことも、きっと……。
「社長、時間です」
「……今行く」
プルルル。
午前中の最後の予定、株主総会が終わった時、突如、ケータイの着信音が鳴った。
ヒカルに教えていたプライベート用のスマホだ。
急いで着信を押す。
「もしもし? ヒカルか?」
俺の最初の声は、カッコ悪くもうわずってしまった。
『えーと、蓮、さんの電話番号でよろしかったでしょうか?』
「そうですが……どなたでしょうか?」
「えーと、私の名前は佐々木というものですが……」
期待して電話を出たのに、相手は全く知らない男性だった。
「そうですが、この電話番号はどちらでお知りになったのでしょうか」
「あ、それは……ええと、なんて言ったらいいのか」
なにかの勧誘か、それとも取引先関係か。
どちらにしても、これはプライベート用の番号なのですぐに電話を切ろうと思った。
「申し訳ないが、忙しいので」
『ま、ま待ってください!』
が、そうもいかなかった。
電話を切ろうとすると、相手は焦って大きな声を出した。
「なんだ」
不機嫌さを隠そうともせずに返答する。グレアが電話越しに滲み出た。話していた相手には多少圧がかかったことだろう。
『ぅ……く、……っ七瀬、ヒカルが!……倒れてしまって……そ、それで……あの』
俺のグレアにひるんだが、力を振り絞って答える。けれど、答える声はだんだんと萎んでいき、しどろもどろになった。
「ヒカルが? 無事なのか?!」
『あ、ぇ、ええ。救急病院に搬送されたのですが、おそらくサブドロップだろうということで』
「サブドロップ……」
ドロップして倒れるまで我慢してたのか。そんなに俺に会うのが嫌だったってことだ。
俺は、ヒカルに相当嫌われているんだな。
時間を戻せるなら、あの時に戻したい。2人で過ごした放課後の教室に。
『念のため、七瀬のパートナーにも連絡をと思ったんですが、連絡先がわからなくて。ひとまずこちらの番号に連絡をしておこうと思いまして』
彼はヒカルとは同期らしかった。会社で倒れてしまったヒカルの腕に、俺の番号が書かれていたため、念のためその番号に連絡してきたということだった。
「ヒカルが……」
俺はまだヒカルが倒れたショックから立ち直れなかった。俺は額を手で押さえた。
『あの、蓮さんは、七瀬とその、……パートナー、ですよね?』
「いや……え、ええ、まぁ……」
否定したくない、そう思って答えを濁そうとした。けれど結果的には肯定したような返答になってしまった。
『七瀬さん、最近は仕事が忙しくて残業続きで、それもあってドロップしてしまったみたいなんです』
「そう、ですか」
『これから病院に搬送される予定ですが、病院よりも、パートナーにケアしてもらう方が回復は早いと思って……。すみません、なんか勝手に……お忙しいところにお電話してしまいまして』
最初の俺の低くて不機嫌そうな声にびびったのだろう。ものすごく申し訳なさそうに謝ってきた。
「いえ、大変助かりました。こちらこそ失礼な態度をとってしまい、申し訳ない。搬送先の病院を教えてください」
俺はすぐさまヒカルを迎えに行こうと総会の会場から出ようとした。
「しゃ、社長、どこへ行かれるんですか?! 株主総会後は会食ですよ!」
秘書に止められたが、俺にとって大事なのは、株主たちじゃない。
「すまない、予定ができた。午後の予定は全てキャンセルだ」
「そ、そんな! 社長!!」
「パートナーがサブドロップしてしまったんだ。俺が行かなければ」
パートナーとも認められていなかったが、そう言った。
後ろから秘書の泣き声のような叫びが聞こえてきたが、俺は何よりも大切なものを守らなければならない。
車ですぐに病院についた。
病室のベッドで意識を失っているヒカル。点滴を打たれていたが、原因がサブドロップであれば効果は期待できない。
subの欲求不満に水分やら栄養剤やらを投与したって何の意味もないからだ。
点滴が終わって、俺は退院の手続きをした。
俺の経営するホテルのあの部屋に、ヒカルを連れ帰った。
ベッドに寝かせて、ひたすらヒカルを呼んだ。
「ヒカル? 聞こえるか? 戻ってきてくれ」
ーーヒカル、ヒカル、ヒカル。
ーー戻ってきてくれ。
ずっと呼び続けながら、ヒカルの手を握った。
すると、やっとのことでヒカルの目が開き始める。瞳にも正気がこもってきた。
「おいで、ヒカル」
なるべく優しく、安心させるように声をかけた。
だが、ヒカルの目の焦点が合わない。こちらを見ているのに、目が合わないのに心がざわつく。
まだ完全にドロップから戻ってこれていない。
ヒカルの口が少し開く。
希望の光が見えた気がした。
順調に回復している。
ヒカルは戻ってこようとしているんだ。
そう思った。
だが、ヒカルの口からは信じたくない言葉が出てくる。
「きえたい」
力のない口調で。
諦めたように。
「ヒカル……どうして」
ヒカルは答えない。
「ダメだ……ヒカル。消えるなんて、いやだ。俺は、ヒカルのそばにいたい。今度こそ間違えないからっ……そばにいさせてくれ」
どんな形でもいい。
ヒカルのそばにいたい。
俺を嫌って、Domを憎んでいてもいい。
利用してくれてかまわない。
お前が生きていてくれれば、それで俺はいいから。俺の全てを捧げるから。
だから、お願いだ。
消えたいだなんて言わないでくれ。
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