【BL】「私のミルクを飲んでくれないか」と騎士団長様が真剣な顔で迫ってきますが、もう俺は田舎に帰ります

ノルジャン

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 体の熱が発散されずに下腹部が切なくなってる。自分じゃどうしようもなくて、俺はスミスさんにお願いした。
 
 「もぉ我慢できないからっ、はやく俺のミルク飲んでよぉ」

 目尻に涙をためながらスミスさんにうったえる。

「こんなにえっちになっちゃって、はぁ……大好きだよ」

 こんなにえっちな体になったのはスミスさんのせいなんだからな。

「はぁ、んッ……」

 ちゅちゅ、と焦らすようにちんぽにキスされて、ゆっくりとスミスさんの口内に俺のものが入っていく。
 上下に動かれてきつく吸い上げられる。窄まりに埋め込まれたままの指もとちゅとちゅと俺の内側を刺激し続けた。

 こりこりに主張した中のしこりを、優しく指でとんとんされるだけですぐイきそうになる。

 大きな体をしてるくせにかわいくって、俺をいつも優しく甘やかしてくれるスミスさんが好き。
 好きすぎてどうしよう。

「もっ、でるッ、……ミルクでるっ……んっ、スミスさ、すき、だいすきぃ……っく、イく――ぁああッッッ!」

 びゅくびゅくと俺のちんぽがミルクを吐き出す。
 ゴグゴクと喉を鳴らしながら俺の出したものを幸せそうな顔をして飲むスミスさん。

「ンンンッ……!」

 ちゅうううっと最後の一滴まで搾り取ることも忘れない。

 ふー、と息を吐きながらスミスさんが口についた俺のミルクを拭っていた。

 俺は、絶頂の余韻でふわふわとした心地のまま、ベッドの上で息を整えていた。

 そうすると、なぜか腰を引かれてスミスさんの勃起したちんぽをあてがわれた。

「……え?」

 どちゅんっ!!

「~~~ッッッ???」

 一気に奥まで貫かれて俺の頭は混乱した。

 けど体は快感をそのまま受け入れて、俺は軽くイってしまったが、俺のちんぽからはイったばかりで何も出なかった。

 ぐぽっ、ぬちゅ、グチュっ。

 敏感な俺の体に容赦なくスミスさんの剛直が突き入れられる。

「やめっ……イった、っばっか、なのに……なん……っ!、ァア、んぁあっ、……~~――ッッ!」

「ごめん、私も我慢の限界だ」

 パンパン、パンッ、と体と体がぶつかる音が響き渡って止まらない。
 容赦のない動きに俺はついていけなくて、イきまくって高いところから降りてこられなくなった。

 ずっと腹の奥が熱くて、気持ちいいのに苦しい。
 気持ちいいのが苦しい。

「や、あ、ぁあ、あぁあああ」

 スミスさんは苦しそうとも切なそうとも言える表情で、眉根を寄せながら腰を振っている。
 
 いつも俺を甘やかしながら奥を揺さぶってくれるのに、今日は切羽詰まったように激しく突き動く。
 「かわいい」とか、「ここ気持ちいい?」とか聞いてくれるのに、今日はそんな余裕がないみたいだ。

「んっ、んっ、ん、ンンッッ……っ? ひ?! んんんっ?!――~ーッッ、ッ!!」

 気持ち良すぎて頭がおかしくなりそう。
 
 スミスさんはずっと無言でひたすら腰を打ちつけてくるけど、的確に俺の気持ちいいところを突いてくるから、俺はイキまくって辛い。

「…………くっ」

 たまに俺がイった時の締め付けに耐えるように声を出すけどそれくらいだ。

「ん、もぉ、スミスさん、ああぁッ……」

 俺はひたすらシーツにしがみついて快感に身悶えていた。

 かなり耐えていたのか、最後はスミスさんも喘いだ。

「ぐっ、……イチゴ、出すよ……ぁ、くぅ……っ、ぁあ、でる……っ……ッ、ンン!」

 一際大きく突き入れたと思ったら、びゅーっ、びゅーっ、と大量のミルクが俺の腹の奥まで吐き出された。

「ひ、ぁあ、ッッツ゛……――~~~ッッ゛゛!」

 俺は中イキしながらスミスさんの出されるミルクを飲み込んでいった。


 

「ごめん、イチゴ……激しかったね」

 射精を終えて落ち着いたのか、スミスさんがすまなそうに眉根を下げていた。
 謝罪とともに啄むようなキスが降ってくる。

 キスを受けながら、いつものスミスさんだ、とちょっとホッとした。

「は、んむ……、ん、ん、んっ」

 だけどまだスミスさんのものは立派な硬さと太さを俺の中で強く主張していた。
 ゆるゆると腰を動かされるけど、まだ余韻が引き切らない体には過ぎる快感だった。

「ちょ、ん、スミスさ、……あぁ」

 とちゅ、とちゅ、と加減して俺の弱いところを優しく突く。

「だめだ……まだおさまらないよ」

「なん、で……ぅあッ、ん、ぁあ」

「君が私のことを好きだって、大好きって……初めて言ってくれたから」

「え……? 俺言ってなかったっけ?」

「……そうだよ」

 むすっとした顔でそっぽをむくスミスさん。
 そんな顔はみんなの前では絶対にしない。俺の前にだけ見せてくれる顔だ。

「それに、……嫉妬した」

「え?」

 嫉妬したって誰に?

「今日は屋台の店主に嫉妬した」

「なんで?」

 嫉妬する要素1ミリもなかったけど。

「イチゴがかわい子ちゃんって言われて嫉妬したんだよ。みんなに私の番いが可愛いって言われて嬉しいけど、でもやっぱり……私の番いを独り占めしたいって気持ちもあって……どうしようもなくモヤモヤする」

 そう言って顔を俺の首筋に埋めてくる。

 えー、なにこの人。可愛すぎんか。
 もう、俺のことを萌え殺しする気ですか?
 でもスミスさん、一つ勘違いしてる。

「かわい子ちゃん、てのは俺が子どもっぽいって意味だよ。心配しすぎ」

 こんな低い鼻の平凡な顔だしさ。

 よしよしとスミスさんの頭を撫でた。

「イチゴは全然自分のことわかってない」

 スミスさんがくいっと顔を上げた。ムッとした顔に上目遣いがプラスされた。くっ、俺を殺す気か……。

「幼い顔立ちは可愛らしくて守ってあげたくなるけど自分の意志をしっかり持っててかっこいいし、おじいさん思いなところも素敵だし、性格は素直で可愛いし、笑うとえぐぼが出てくるとことかチャーミングだし、食べてるところは小動物みたいに可愛いし、あどけない表情もそれはそれでそそるし、最近はえろいこともいっぱい言ってねだってくれるし、それから……」

「うわー!うわー!うわーっ!!!」

 恥ずかしすぎてスミスさんの口を急いで塞いだ。
 むぐむぐとまだ言いたそうに俺の手のひらの中で口を動かす。

 途中からなんかエロい方にシフトしてたけども!
 でも俺のことをそんなふうに思っててくれたんだスミスさん。

 うわー……もうね、すき。
 大好きなんだよな。
 
 好きが溢れてきて胸が熱くなる。

「もう、……ほんとさー、ずるいよな。大好きだよ、スミスさん」

 ぎゅっと抱きついて俺から唇にキスをした。
 すぐにスミスさんが俺のに吸いついてきた。

「私も大好き」

「ん、ぁ、んん、ふ……ん」

 お互いの体を密着させながらスミスさんが俺の奥をちんぽでこする。

「んンンッ」

 ごりゅ、とかなり奥を擦られてビクビク震えるけど、ぎゅっと抱きしめられていて逃げられない。

「逃げないで」

 言い聞かせてわからせるように何度か奥を突かれる。スミスさんは腰をギリギリまで引いて、ずちゅ、と挿入してきた。

「ふぁああぁ」

 ゆっくりとした動きのはずなのに、一回一回の挿入が重い快感となって体に熱が溜まっていく。

「い、イく……ぁあ、イく……っ」

 ずぷん、と挿入された瞬間、びしゃっと俺のちんぽはミルクをこぼした。
 スミスさんも熱いミルクを俺の中に注いだ。




 結局その日は宿にお泊まりコースになって、その後食べ歩きはできなくなった。

「俺のガレット焼き……」

 食べてみたかったのに。
 スミスさんが食べたがっていたけど、俺もすごく楽しみにしてた。
 この前お店の前にいった時は、生地の焼ける香ばしい甘い匂いがただよっていた。
 リオに邪魔されてどんな形をしているのかも見ていない。

 俺はガレット焼きに思いを馳せながらベッドの上でつぶやいた。

「ごめん、食べたかったよね……! 今度の休みには必ず食べに行こう」

「……」

 じとっとした目で隣に横になって俺の頭を撫でるスミスさんを視線で責めた。

「イチゴが満足するまで付き合うから……ね? 許して」

 本当は怒ってなかった。
 ちょっとだけスミスさんを責めてみたくなっただけ。
 俺ももっとミルクを注いで欲しいなんて言ってスミスさんを求めたし。

「リリンゴ真珠飴」

「え?」

「リリンゴ真珠飴も食べたい」

 今日の屋台街で見かけた真珠みたいにキラッキラの甘そうなやつ。ものすごい女の子たちの行列でちらりとみただけで諦めた。

「……ふふ、もちろん、食べようか」

 また一緒に行こう。




 
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