29 / 31
20-1
しおりを挟む「……イチゴ、喉が渇かないかい?」
「あ、それならさっき歩いたところにジュースの屋台が……」
あった、と言いかけた時にぐいっと腕を引かれた。
「イチゴのミルクが飲みたい」
「……っ!」
その言葉が熱い吐息とと共に耳奥に送り込まれ、腰に来る低い声のせいで俺は動けなくなってしまった。
「ね? だめかい?」
ぐっと腰を掴まれて隆起した下半身を押し当ててくる。
スミスさんのがすっごい大きくなってのがわかった。
「や、けど……こんなとこじゃ……」
「近くに宿があるから」
デカいものを押し当てられて、俺もちょっとその気になりかけたけど、2人でせっかく屋台街に来たのにまだガレット焼きも食べてないし、他の屋台もみたい。
「でもさ、せっかく来たんだし」
「イチゴが」
スミスさんは、むぎゅうううっと、俺をそのむっちりとした胸筋の中に閉じ込めた。
「イチゴが気になってたピアスの色が、私の色みたいだとか嬉しいことを言うから、もう我慢できない」
「いや、でも」
「もう喉がからからなんだ。飲ませて」
「とりあえずさ、ジュース飲みに行こうよ、ね?」
俺は何とか説得しようと試みるが、スミスさん中々しぶとい。
「やだ。イチゴのミルクがいい」
ワガママか。
これじゃどっちが子どもなんだかわかんないじゃん。
「そんなに?」
「許されるならそこの狭い路地裏にひっぱっていってイチゴの服をひん剥いて飲みたいくらい」
「それはヤメテクダサイ」
ほんとやめて。
そんなことしたら公序良俗違反で捕まるよ?
騎士団長様なのに。
「お願い」
うるうると瞳を潤ませて懇願してきた。
(うっ、かわいい)
ずきゅん、と胸に矢が刺さるくらいかわいい。
普通、こんなどでかいムキムキの騎士様がそんなことしてきたらみんな引くかもだけど、スミスさんに限ってはむちゃくちゃ可愛く見える。
ギャップ萌えってやつだ。
惚れたせいで俺の目にフィルターかかってるのもあるかもしれない。
それにこうなるとスミスさんは俺を宿に連れ込むまで引かないだろう。
「はぁ、もぉ……わかったよ」
「やった!」
るんるんとした足取りで近くの宿に行こうと俺の手を引くスミスさん。
全くしょうのない人だ。
今から宿に行って、スミスさんが満足したらまた屋台にくればいいか。
◇
宿の部屋に入ると、すぐにスミスさんが体を密着させて甘いキスをしてくる。
俺もそれに応えていると、角度を変えながら深いキスに変わっていった。
「ベッド、いこ」
スミスさんとのキスは気持ちよくて好きだ。けどドアの前でことが始まってしまいそうな雰囲気に、俺はスミスさんをベッドに誘った。
スミスさんは俺を軽々と片手で抱き抱えてベッドへ連れて行ってくれた。
優しくベッドへ俺の体を乗せてくれて、俺のズボンに手をかける。
下着ごと取りさられると、俺の期待し始めたちんぽが現れた。
スミスさんがそれに顔を寄せてきた。
「イチゴの匂いが濃い」
「や、そんなとこ、匂い嗅がないで……」
「えっちな甘い匂い、興奮する」
亀頭にちゅ、ちゅ、ちゅ、とキスをされると、先端から透明な液体が漏れて来た。
「んっ、んッ……ふ……ッ」
全体をスミスさんの大きな手に揉まれながら、大きく足を開かれて窄まりの入口を指でつつかれる。
俺はびくびくと体を震わせた。
スミスさんが自分の指を口に含みぬめらせると、ゆっくりと俺の中に指を埋め込む。
「ぁあぁあ……」
「毎日してるから、柔らかくなってきたね、ここ」
最初から簡単にスミスさんの指が入るようになってしまった。
俺の体はどんどんスミスさんを受け入れて作り変えられていく。
スミスさんが俺のちんぽをぬめった舌先で舐めると、早くフェラしてほしくて腰が浮く。
「スミスさん……」
期待を含ませてそう名前を呼ぶと、スミスさんは俺のちんぽの先をちゅぷりと口に入れる。
上下されながら口で扱き上げられて、中に入れられた指も出し入れされると、俺はすぐにいきそうになる。
「んぁあ、あ、んんぅ……ッ、も、すぐイっちゃ、……ンッ」
「イって、飲ませて」
強く吸い上げられると今まで体が教えられた通りに、簡単に迫り上がってくる絶頂。
「ぁ、ん、――ひぁんんッ……!」
すぐにイかされて、俺のをスミスさんが美味しそうに喉を動かして飲み込んだ。
奥まで埋め込んでいた指が抜かれる。
「ミルク、すっごい甘くて美味しい。飲ませてくれてありがとう」
指についた俺の愛液も一緒にちゅぷちゅぷと音を立てながら舐めてくる。
「……っ」
いつもスミスさんはそう言ってくるんだけど、俺はすっごい恥ずかしい。
牛獣人のスミスさんの精液を摂取すると、体からミルクが出るようになる。
毎日のようにスミスさんに中出しされて、口からもいっぱい飲んでるから、俺の体からはミルクがいつでも出るようになっていた。
本当に、スミスさんに体を作り変えられているんだ。番いのスミスさんに。
「ん……ッ」
出したのに、まだ俺の体は熱がこもったように熱くて、ちんぽもミルクがたまってる感じでじんじんする。
一旦高まった俺の体は一回出したくらいじゃもう満足してくれなくなっちゃって、うずうずして切ない。
「ね、スミスさん……」
「ん? なに?」
期待を込めた目で見つめてみるも、知らないフリをされる。
「おねがい……、スミスさん……っ」
「なにをお願い?」
わからないなぁなんてとぼけた顔で首を傾げ、にこやかに笑っているだけだ。
(やっぱ言わなきゃだめぇ?)
「……うぅっ、……俺のミルク、もっとのんでほしぃ……ッ」
こんなこというの恥ずかしいけど、最近はちゃんと言わないとスミスさんは素知らぬフリをして飲んでくれなくなってきた。
えっちで卑猥な言葉とかめっちゃ言わされる。
てかスミスさんの方がミルク飲みたがってたはずなのに、最終的にいつも飲んで欲しいって俺が言わされるんだよ。
そゆとこずるい。
頭がバカみたいにとろけてる時に焦らされるとすぐに何でも言ってしまうし。
後から我にかえった時に悶絶する。
「おねだりじょーずだね。かわいい。いいよ、いっぱい飲んであげる」
褒められてキュンキュンくる。
こうやって褒めてくれるから、どんどんえっちなことを言うことに抵抗なくなってくる。
ほんっとにずるい。
「ほら足広げて持ち上げて。イチゴのえっちなところ全部見せてよ」
「ん……」
素直に足を自分で持ち上げて興奮して昂った秘部をスミスさんに晒した。
「こんなに期待して震えて……かわいい。お尻の穴もひくひくしてるの丸見え」
「ぁ、くぅ、ん……ッ」
優しくちんぽを撫でられて、更なる刺激を期待してぴくぴくと震える。ミルクが先っぽからじわっと滲み出てきた。
羞恥に体が熱くなって身を捩るけど、もっと触って欲しくって足を持ち上げている手はそのままだ。
少し動いたことで、後孔の奥からとろりと愛液が漏れてくる感覚があった。
「ふふ、えっちな液がお尻から出てきちゃってるよ?」
スミスさんの舌が窄まりをツンツンとつつく。
「やぁ、そこは……!」
そんなところ舐めないで。
それはさすがにダメだろ。
俺は手でお尻の入口を隠してスミスさんの侵入を阻む。
「手をどけて?」
ちゅ、と指先にキスされて、優しい声色で懇願されるといつも拒めないのは何でだろう。ゆっくりと手の力を緩めてしまう。
スミスさんのぬめった舌が指の隙間から窄まりを刺激する。
「力抜いて、じゃないと入らないよ」
「や……っ、そんなとこ、舌いれちゃダ……ぁあああっ!」
俺の手を掴んで避け、スミスさんの舌がちゅくちゅくと緩んだ窄まりに埋まっていく。
指とは違うぬるぬるとした柔らかい感触が奥に入ってきて蠢く。
奥で舌先が内壁を確かめるように動いていく。
「ひぁ、ァア、――んぁぁあッ!」
舌をいれたまま指も入ってきた。
指で優しく中を甘やかすようにピストンされるとどうしようもなく腹の奥が熱くなる。
「あ、イく……イくぅううっ」
体が痙攣して目の前がチカチカと光り出した。もうすぐといくところでスミスさんの動きが止まり、絶頂を目の前にした俺の体は中途半端な高さで投げ出された。
「あぁッ? ッ、やだぁっ、なんでぇ」
「ミルク出すのは私の口の中でだよ。忘れたの?」
「うぅ……っ!」
忘れてないけどそんなの無理だ。
だってすごい気持ちいいんだもん。
我慢できるわけない。
305
お気に入りに追加
637
あなたにおすすめの小説
フェンリルさんちの末っ子は人間でした ~神獣に転生した少年の雪原を駆ける狼スローライフ~
空色蜻蛉
ファンタジー
真白山脈に棲むフェンリル三兄弟、末っ子ゼフィリアは元人間である。
どうでもいいことで山が消し飛ぶ大喧嘩を始める兄二匹を「兄たん大好き!」幼児メロメロ作戦で仲裁したり、たまに襲撃してくる神獣ハンターは、人間時代につちかった得意の剣舞で撃退したり。
そう、最強は末っ子ゼフィなのであった。知らないのは本狼ばかりなり。
ブラコンの兄に溺愛され、自由気ままに雪原を駆ける日々を過ごす中、ゼフィは人間時代に負った心の傷を少しずつ癒していく。
スノードームを覗きこむような輝く氷雪の物語をお届けします。
※今回はバトル成分やシリアスは少なめ。ほのぼの明るい話で、主人公がひたすら可愛いです!
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
憧れのスローライフは計画的に
朝顔
BL
2022/09/14
後日談追加しました。
BLゲームの世界の悪役令息に憑依してしまった俺。
役目を全うして、婚約破棄から追放エンドを迎えた。
全て計画通りで、憧れのスローライフを手に入れたはずだった。
誰にも邪魔されない田舎暮らしで、孤独に生きていこうとしていたが、謎の男との出会いが全てを変えていく……。
◇ハッピーエンドを迎えた世界で、悪役令息だった主人公のその後のお話。
◇謎のイケメン神父様×恋に後ろ向きな元悪役令息
◇他サイトで投稿あり。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
【完結】健康な身体に成り代わったので異世界を満喫します。
白(しろ)
BL
神様曰く、これはお節介らしい。
僕の身体は運が悪くとても脆く出来ていた。心臓の部分が。だからそろそろダメかもな、なんて思っていたある日の夢で僕は健康な身体を手に入れていた。
けれどそれは僕の身体じゃなくて、まるで天使のように綺麗な顔をした人の身体だった。
どうせ夢だ、すぐに覚めると思っていたのに夢は覚めない。それどころか感じる全てがリアルで、もしかしてこれは現実なのかもしれないと有り得ない考えに及んだとき、頭に鈴の音が響いた。
「お節介を焼くことにした。なに心配することはない。ただ、成り代わるだけさ。お前が欲しくて堪らなかった身体に」
神様らしき人の差配で、僕は僕じゃない人物として生きることになった。
これは健康な身体を手に入れた僕が、好きなように生きていくお話。
本編は三人称です。
R−18に該当するページには※を付けます。
毎日20時更新
登場人物
ラファエル・ローデン
金髪青眼の美青年。無邪気であどけなくもあるが無鉄砲で好奇心旺盛。
ある日人が変わったように活発になったことで親しい人たちを戸惑わせた。今では受け入れられている。
首筋で脈を取るのがクセ。
アルフレッド
茶髪に赤目の迫力ある男前苦労人。ラファエルの友人であり相棒。
剣の腕が立ち騎士団への入団を強く望まれていたが縛り付けられるのを嫌う性格な為断った。
神様
ガラが悪い大男。
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
オタク眼鏡が救世主として異世界に召喚され、ケダモノな森の番人に拾われてツガイにされる話。
篠崎笙
BL
薬学部に通う理人は植物採集に山に行った際、救世主として異世界に召喚されるが、熊の獣人に拾われてツガイにされてしまい、もう元の世界には帰れない身体になったと言われる。そして、世界の終わりの原因は伝染病だと判明し……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる