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「ぬわっと!?おっとと!」
隠し中ボスを倒し、宝箱の中身を回収したおっさんは、また不思議な光に包まれて(今度は吐いてない)元の場所にもどった。
「よし!再び探索するか!」
…………………テクテク……………テクテク…………………テクテク
「なんにも無いな」
恐ろしいほど、敵とエンカウントしないおっさん。
「木の実ゲット!うーん。大漁大漁」
そこらじゅうに成っている木の実を片っ端からインベントリに放り込んでいる。雪哉が。
「キュウゥゥウウ!」
「ぬわっ!うさぎ?の形をしたツタ!?」
(『鑑定』ーー)
───────
リーフラビット(植物状態) Lv.85
体力6522/6552
魔力0/0
その他のステータスの平均値4425
スキル『脱兎』『突進』『擬態』
───────
(うさぎのクセに強いな。普通の冒険者なら即死レベルだぞ)
ここは迷宮。つまり、この中に生息するモンスターは特殊な強化をされている。
ちなみに強化倍率は15倍である。
「うさぎさんか。人参ないけど、木の実でどうかな?」
「キュ?キュキュ!キュイィィィ!」
木の実に齧りつくうさぎを見て癒されるおっさん。
「キュ!キュュ!キュキュイ」
「そうか、そうか。美味しかったか。さ、お家に帰りな」
「キュ!キュイキュ!」
「アオーーーン!ワンワン!」
「みぎゃー!私は美味しくないですよー!」
(『鑑定』ーーー)
────
プラントウルフリーダー(植物状態)Lv.92
体力5124/5124
魔力0/0
その他のステータスの平均値5334
スキル『連携』『咆哮』『血を追うもの』『狩りの心得』『統括』『負け犬の遠吠え』
プラントウルフ
体力3254/3254
魔力0/0
その他のステータスの平均値2411
スキル『狩る者』『吠える』『負け犬の遠吠え』
─────
(完全に狩る側だな。食物連鎖って怖い)
今の状況は、ウルフが15匹、リーダーが1匹でおっさんを追いかけ回している。
「ワォーーン!」
「ワン」
「バウ!」
「キャン!」
「「「オオーーーン!!!!!」」」
まるで指図をするように雄叫びを上げるリーダーウルフ。それに応えるように鳴くウルフ達。
「ぬぉぉおぉおお!捕まってたまるかァァァァ!」
珍しく本気で走り出すおっさん。
「速すぎるぅぅうぅううぅ!」
俊敏性がパないおっさんが本気を出したら、竜でもない限り、追いつくことは不可能である。
「ゔぁぁあぁ。久々に走ったわ。疲れたー」
力尽きて座り込むおっさん。
「木の実食べるか!」
ポンポンポンポン!
「うわっ!いきなり現れた!あー。ボードから飛びたしたのかな?」
(ちげーよ。馬鹿。これぐらい知っとけ!無知にも程があるぞ!)
ひとり大憤慨する雪哉であった。
「ふんふん。りんご美味いな。蜜がたっぷり」
今食べているのは、ドクドクリンゴ。その名の通り、猛毒を含んでいる。耐性があるので全然平気だが。ちなみに蜜とは、りんごの芯に近い所にある半透明な箇所である。とても甘い。
「次は……………プルーンかな?この酸味は」
これは、パラサイトプルーン。食べたら、最低一週間は寝たきりになる、恐ろしい果物である。もちろんおっさんにとっては、無害。
「ブドウですね!これ」
おっさんはブドウが大好き人間なのである。
品種は、エンドレスグレープ。食べたら、即死するやばい代物である。
「ふー。食べた食べた。さてと、出発ー」
この後、小ボスラッシュが続いた。
《山田次郎は『絡めとる黒百合の鞭』を手に入れた!》
《山田次郎は『腐蝕する向日葵の盾』を手に入れた!》
《山田次郎は『光り輝く紫陽花の弓』を手に入れた!》
《山田次郎は『破壊する桔梗の斧』を手に入れた!》
《山田次郎は『耐え忍ぶ蓮華の鎧』を手に入れた!》
「ついに来た。50階。並ボス部屋?なんだこれ?」
───────────
りんごだよー。
そろそろ迷宮編が終わりそう。
早く人の街に行かせなくては!
ここまでお読みいただきありがとうございます!
よかったらお気に入りポチッとよろしくお願いします!
隠し中ボスを倒し、宝箱の中身を回収したおっさんは、また不思議な光に包まれて(今度は吐いてない)元の場所にもどった。
「よし!再び探索するか!」
…………………テクテク……………テクテク…………………テクテク
「なんにも無いな」
恐ろしいほど、敵とエンカウントしないおっさん。
「木の実ゲット!うーん。大漁大漁」
そこらじゅうに成っている木の実を片っ端からインベントリに放り込んでいる。雪哉が。
「キュウゥゥウウ!」
「ぬわっ!うさぎ?の形をしたツタ!?」
(『鑑定』ーー)
───────
リーフラビット(植物状態) Lv.85
体力6522/6552
魔力0/0
その他のステータスの平均値4425
スキル『脱兎』『突進』『擬態』
───────
(うさぎのクセに強いな。普通の冒険者なら即死レベルだぞ)
ここは迷宮。つまり、この中に生息するモンスターは特殊な強化をされている。
ちなみに強化倍率は15倍である。
「うさぎさんか。人参ないけど、木の実でどうかな?」
「キュ?キュキュ!キュイィィィ!」
木の実に齧りつくうさぎを見て癒されるおっさん。
「キュ!キュュ!キュキュイ」
「そうか、そうか。美味しかったか。さ、お家に帰りな」
「キュ!キュイキュ!」
「アオーーーン!ワンワン!」
「みぎゃー!私は美味しくないですよー!」
(『鑑定』ーーー)
────
プラントウルフリーダー(植物状態)Lv.92
体力5124/5124
魔力0/0
その他のステータスの平均値5334
スキル『連携』『咆哮』『血を追うもの』『狩りの心得』『統括』『負け犬の遠吠え』
プラントウルフ
体力3254/3254
魔力0/0
その他のステータスの平均値2411
スキル『狩る者』『吠える』『負け犬の遠吠え』
─────
(完全に狩る側だな。食物連鎖って怖い)
今の状況は、ウルフが15匹、リーダーが1匹でおっさんを追いかけ回している。
「ワォーーン!」
「ワン」
「バウ!」
「キャン!」
「「「オオーーーン!!!!!」」」
まるで指図をするように雄叫びを上げるリーダーウルフ。それに応えるように鳴くウルフ達。
「ぬぉぉおぉおお!捕まってたまるかァァァァ!」
珍しく本気で走り出すおっさん。
「速すぎるぅぅうぅううぅ!」
俊敏性がパないおっさんが本気を出したら、竜でもない限り、追いつくことは不可能である。
「ゔぁぁあぁ。久々に走ったわ。疲れたー」
力尽きて座り込むおっさん。
「木の実食べるか!」
ポンポンポンポン!
「うわっ!いきなり現れた!あー。ボードから飛びたしたのかな?」
(ちげーよ。馬鹿。これぐらい知っとけ!無知にも程があるぞ!)
ひとり大憤慨する雪哉であった。
「ふんふん。りんご美味いな。蜜がたっぷり」
今食べているのは、ドクドクリンゴ。その名の通り、猛毒を含んでいる。耐性があるので全然平気だが。ちなみに蜜とは、りんごの芯に近い所にある半透明な箇所である。とても甘い。
「次は……………プルーンかな?この酸味は」
これは、パラサイトプルーン。食べたら、最低一週間は寝たきりになる、恐ろしい果物である。もちろんおっさんにとっては、無害。
「ブドウですね!これ」
おっさんはブドウが大好き人間なのである。
品種は、エンドレスグレープ。食べたら、即死するやばい代物である。
「ふー。食べた食べた。さてと、出発ー」
この後、小ボスラッシュが続いた。
《山田次郎は『絡めとる黒百合の鞭』を手に入れた!》
《山田次郎は『腐蝕する向日葵の盾』を手に入れた!》
《山田次郎は『光り輝く紫陽花の弓』を手に入れた!》
《山田次郎は『破壊する桔梗の斧』を手に入れた!》
《山田次郎は『耐え忍ぶ蓮華の鎧』を手に入れた!》
「ついに来た。50階。並ボス部屋?なんだこれ?」
───────────
りんごだよー。
そろそろ迷宮編が終わりそう。
早く人の街に行かせなくては!
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