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1章: 店のアイドル
次はスポーティーな男の娘
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次の日の客は少し物静かな紳士風の男の人。
絶対に女性から持てそうなタイプの人なのに、こういう店で満足するものなのかと驚いてしまう。
「ユキ・・・・・・お前、もしかして男なのか?」
今では見かけることのなくなったブルマの体操服を着た僕は、バドミントンのラケットを片手に彼から問い詰められた。
とある中学校のバドミントン部に、優秀な成績を誇る一人の女子部員がいた。お客さんは部の顧問を務める先生で、その優秀な部員を目にかけて指導してくれたが、ある日それが実は男子部員だったことを知ってしまう。色々突っ込みたいところはあるが、それがお客さんの用意したシナリオだった。
「違います! 先生! 信じて下さい!」
「嘘をつくな!」
そう言ってお客さんはブルマからもっこり出た僕の秘所をつかんだ。
「あっ・・・・・・」
僕は脱力したような声を漏らしてラケットを手から落とす。
その間にお客さんは体操服越しに僕の股間に顔を近づけた。
「男の匂いだ」
お客さんの鼻が生き物のように這い上がってきて、脇の下まで匂いを嗅いでいく。
「どうして今まで黙っていたんだ?」
「だって・・・・・・先生を悲しませたくなかったから」
「その結果がこれか!!」
お客さんは一人でキレていた。
「お前には才能があると信じていたのに・・・・・・まさか、こんなことになるなんて」
「すいません。もう僕、退部しますから」
そう言い残して僕は部屋を出ようとする。
「残念だよ。俺とお前の関係がここで終わるのは」
「え?」
僕が驚いたところで演技は終了だ。
「いや、良かったよ」
演技が終わるとお客さんはこれが多分昼の顔だろうという紳士的な態度に変わっていた。
「ありがとうございます」
「最後に、もう一度だけ、いいかな?」
「え? 何ですか」
僕が訊く間もなく、お客さんは僕の頸筋の匂いを嗅いで帰っていった。
絶対に女性から持てそうなタイプの人なのに、こういう店で満足するものなのかと驚いてしまう。
「ユキ・・・・・・お前、もしかして男なのか?」
今では見かけることのなくなったブルマの体操服を着た僕は、バドミントンのラケットを片手に彼から問い詰められた。
とある中学校のバドミントン部に、優秀な成績を誇る一人の女子部員がいた。お客さんは部の顧問を務める先生で、その優秀な部員を目にかけて指導してくれたが、ある日それが実は男子部員だったことを知ってしまう。色々突っ込みたいところはあるが、それがお客さんの用意したシナリオだった。
「違います! 先生! 信じて下さい!」
「嘘をつくな!」
そう言ってお客さんはブルマからもっこり出た僕の秘所をつかんだ。
「あっ・・・・・・」
僕は脱力したような声を漏らしてラケットを手から落とす。
その間にお客さんは体操服越しに僕の股間に顔を近づけた。
「男の匂いだ」
お客さんの鼻が生き物のように這い上がってきて、脇の下まで匂いを嗅いでいく。
「どうして今まで黙っていたんだ?」
「だって・・・・・・先生を悲しませたくなかったから」
「その結果がこれか!!」
お客さんは一人でキレていた。
「お前には才能があると信じていたのに・・・・・・まさか、こんなことになるなんて」
「すいません。もう僕、退部しますから」
そう言い残して僕は部屋を出ようとする。
「残念だよ。俺とお前の関係がここで終わるのは」
「え?」
僕が驚いたところで演技は終了だ。
「いや、良かったよ」
演技が終わるとお客さんはこれが多分昼の顔だろうという紳士的な態度に変わっていた。
「ありがとうございます」
「最後に、もう一度だけ、いいかな?」
「え? 何ですか」
僕が訊く間もなく、お客さんは僕の頸筋の匂いを嗅いで帰っていった。
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