4 / 15
破廉恥だった僕
2
しおりを挟む
丁度四時限目だったということで、この後は昼休みだった。
何を急いでか教室に駆け戻る男子生徒はあっという間に姿を消した。
別に給食にそれほど執着しているわけでもない僕はのんびり戻ろうとする。
その背後で、僕を呼ぶ声がした。
振り返ると、さっきまで授業を担当した体育の先生が手招きをしている。
四十歳くらいの男性教諭で、不良みたいなパンチパーマをしていた。
はて、何か片付け忘れただろうか。
僕は慌てて駆け戻る。
その先生はなぜか体育倉庫の裏に僕を引き入れた。
この時既に、僕は気づくべきだったのだ。
普通なら体育倉庫の入り口に連れて行かれるべきだったのだ。
――足を開いてくれるか?
体育の先生Aは短く命令した。
意味が分からなかった。
そのうちに自分が軽く跳躍して両足を少し開く。
こんな風にやってみろという事らしい。
なぜそんなことをするのか、僕は疑問に感じながら指示に従う。
先生Aは僕の正面で屈みこんだ。
伸ばした手が、いきなり敏感な内股部分を触れる。
くすぐられるのが最も苦手な場所で、陽の光もあまり当てない最も敏感な部分を、である。
反射的に足を閉じようとしたが、もう片方の手が僕の足をがっちりと掴み、足を閉じさせようとしない。
「あの、先生?」
何だろう。この前の転倒のことだろうか。
確かに派手な転び方だったけど、ジャージがすれただけで僕自身は無傷だ。
だけど、先生Aはむしろ患部とは無関係な部分にばっかり視線を落としている。
内股を撫でる手が、より上の方まで伸びてきた。
そこから先は際どい部分であることは言うまでもない。
何を急いでか教室に駆け戻る男子生徒はあっという間に姿を消した。
別に給食にそれほど執着しているわけでもない僕はのんびり戻ろうとする。
その背後で、僕を呼ぶ声がした。
振り返ると、さっきまで授業を担当した体育の先生が手招きをしている。
四十歳くらいの男性教諭で、不良みたいなパンチパーマをしていた。
はて、何か片付け忘れただろうか。
僕は慌てて駆け戻る。
その先生はなぜか体育倉庫の裏に僕を引き入れた。
この時既に、僕は気づくべきだったのだ。
普通なら体育倉庫の入り口に連れて行かれるべきだったのだ。
――足を開いてくれるか?
体育の先生Aは短く命令した。
意味が分からなかった。
そのうちに自分が軽く跳躍して両足を少し開く。
こんな風にやってみろという事らしい。
なぜそんなことをするのか、僕は疑問に感じながら指示に従う。
先生Aは僕の正面で屈みこんだ。
伸ばした手が、いきなり敏感な内股部分を触れる。
くすぐられるのが最も苦手な場所で、陽の光もあまり当てない最も敏感な部分を、である。
反射的に足を閉じようとしたが、もう片方の手が僕の足をがっちりと掴み、足を閉じさせようとしない。
「あの、先生?」
何だろう。この前の転倒のことだろうか。
確かに派手な転び方だったけど、ジャージがすれただけで僕自身は無傷だ。
だけど、先生Aはむしろ患部とは無関係な部分にばっかり視線を落としている。
内股を撫でる手が、より上の方まで伸びてきた。
そこから先は際どい部分であることは言うまでもない。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる