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こんなプログラムで!
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私は今まで何をしていたんだろう。
それから約半日、寺内君は本当によく教えてくれた。
お陰で私のプログラムは、以前に書いた稚拙なコードとはまるで別物に様変わりしていた。
でも今は、一行一行の意味が分かる。
何となく書いたコード何て一行もない。
思えば家でも職場でもデパートでも、身の回りのシステムと呼べるものは全てが誰かが緻密に定義したプログラムによって動いているのだ。
逆に誰かがそれをしなければ、どんな機械も動かない。仕組みもよくわからないのに、便利な機能が保障されると考えるのは、それこそ魔法や妖精を本気で信じていることと変わりはない。
私は、寺内君からプログラミング以上に大事なことを学んだ気がした。
そんな時、ふとある疑問に気が付いた。
「ねえ、寺内君」
「何ですか?」
「寺内君って、アルバイトから正社員にならないの?」
急に寺内君は沈黙した。
「なれたらね」
「どういう意味?」
「いえ、今日はこれくらいにしましょうか。少なくともLEDの動作はこれで完了したはずです」
そう言って今日の講座はお開きになった。
翌日、寺内君の教えてくれたプログラムで玩具のLEDが煌めく。
社内はクリスマスイルミネーション以上の盛り上がりだ。
ただ私には、寺内君の周りだけがLEDの光が届かない闇に覆われているような気がしてならなかった。
それから約半日、寺内君は本当によく教えてくれた。
お陰で私のプログラムは、以前に書いた稚拙なコードとはまるで別物に様変わりしていた。
でも今は、一行一行の意味が分かる。
何となく書いたコード何て一行もない。
思えば家でも職場でもデパートでも、身の回りのシステムと呼べるものは全てが誰かが緻密に定義したプログラムによって動いているのだ。
逆に誰かがそれをしなければ、どんな機械も動かない。仕組みもよくわからないのに、便利な機能が保障されると考えるのは、それこそ魔法や妖精を本気で信じていることと変わりはない。
私は、寺内君からプログラミング以上に大事なことを学んだ気がした。
そんな時、ふとある疑問に気が付いた。
「ねえ、寺内君」
「何ですか?」
「寺内君って、アルバイトから正社員にならないの?」
急に寺内君は沈黙した。
「なれたらね」
「どういう意味?」
「いえ、今日はこれくらいにしましょうか。少なくともLEDの動作はこれで完了したはずです」
そう言って今日の講座はお開きになった。
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