私、事務ですけど?

フルーツパフェ

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こんなプログラムで!

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「前の会社でね、私、クビになったんだ」
「何か非常識なことでもしたんですか?」
「そうじゃないの。ガソリンエンジン車の部品を作っていた会社なんだけど、最近何かと自動車って電動化志向じゃない? だからウチの業界も先細りして、古株の従業員に退職金を払うのがやっとの所まで追いつめられたの。それで、若手の私が弾き出されたわけ」
「ひどいもんですね。でもそれって、結構違法ギリギリの解雇じゃないですか?」
「・・・・・・そうかもしれないけどさ。上司に呼び出されて止めてくれないかって言われた時に私、思ったの。物作り大国で働いているのに、新しい技術はやったことがないって理由で手を付けなかったら、どのみち会社に未来はないと思う。私はそんな会社の社員でいたくなかったから、ほぼ自分の意志で決別するつもりで会社を出たの。だから、今逃げたら結局、私は自分の負けを認めることになる。だからこの仕事は何としてもやり遂げなきゃいけないの」
「それ、立派な志だとは思いますけど・・・・・・別に俺には関係ないですよね?」
「そ、そう言う!?」
 感情をさらけ出していよいよの場面で、寺内君の意外と冷淡な側面に私は唖然とした。
 少なくともアニメの主人公なら、協力してくれるはずだった。
 決して美少女とはいえない私の頼みだったとしても。
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