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3章: Happiness will be enjoyed when it is unequal.
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「暴行? 弾圧? 何を証拠にそんな・・・・・・」
「嘘つけ! 俺達はちゃんとルール通りにアリーナをやっているんだ!」
テラに抗うように、観客席からアリーナの出場者や関係者達が声を上げた。
「ほら、これだけの証人がいるとなると、王国としても裁判を開く必要がありますね。既にフェミル連隊長からの出頭要請が出ていますよ」
「なるほど・・・・・・あの女狐の仕業ってわけね」
「さあ、大人しく王宮に帰られますか? それとも・・・・・・」
「それとも、ボクを力づくで連れ戻すつもり?」
テラは既に抗戦の構えを取っていた。
「仕方がないから、君を倒してここにいる証人、全部を消してあげるよ。その後で裁判でも何でもするがいいさ」
「そうですか。ではこちらも、少し手荒な手段を取らなければなりません」
交渉は予想通り決裂。
テラは既に刃をチハルに向けている。
片手用のショートソード。
チハルの日本刀より刀身は短く、小回りが利くと言っても速さで日本刀が劣ることはない。
それよりも懸念するべきは彼女のもう片方の手。
そこに握られているのは円盾だ。
扱いようによってはこちらの攻撃を封じられかねないだけでなく、盾で視界を遮られてショートソードの動きを見逃す危険がある。
殊に厄介なのは、彼女の身体的特徴だ。
テラ=グレミアの身長はチハルの胸の高さほどもない。
あれで実年齢が18歳というので驚きだが、小柄な体格故に、円盾で身体の大部分をすっぽりと覆い隠している。
「さあ、どう来るかな?」
日本刀武術で盾を想定した戦い方は多くない。
チハルが取るべき構えは一つだった。
「嘘つけ! 俺達はちゃんとルール通りにアリーナをやっているんだ!」
テラに抗うように、観客席からアリーナの出場者や関係者達が声を上げた。
「ほら、これだけの証人がいるとなると、王国としても裁判を開く必要がありますね。既にフェミル連隊長からの出頭要請が出ていますよ」
「なるほど・・・・・・あの女狐の仕業ってわけね」
「さあ、大人しく王宮に帰られますか? それとも・・・・・・」
「それとも、ボクを力づくで連れ戻すつもり?」
テラは既に抗戦の構えを取っていた。
「仕方がないから、君を倒してここにいる証人、全部を消してあげるよ。その後で裁判でも何でもするがいいさ」
「そうですか。ではこちらも、少し手荒な手段を取らなければなりません」
交渉は予想通り決裂。
テラは既に刃をチハルに向けている。
片手用のショートソード。
チハルの日本刀より刀身は短く、小回りが利くと言っても速さで日本刀が劣ることはない。
それよりも懸念するべきは彼女のもう片方の手。
そこに握られているのは円盾だ。
扱いようによってはこちらの攻撃を封じられかねないだけでなく、盾で視界を遮られてショートソードの動きを見逃す危険がある。
殊に厄介なのは、彼女の身体的特徴だ。
テラ=グレミアの身長はチハルの胸の高さほどもない。
あれで実年齢が18歳というので驚きだが、小柄な体格故に、円盾で身体の大部分をすっぽりと覆い隠している。
「さあ、どう来るかな?」
日本刀武術で盾を想定した戦い方は多くない。
チハルが取るべき構えは一つだった。
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