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2章: Aman loves someone not by him but in his mind.

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 臨戦態勢に入っていた隊員達は二人を取り囲んだ。
 隊員達は向こう側に倒れている隊員達を認める。
 彼女達はまだ、気絶したままだった。
 他に目撃者はいない。
 今ならサナと応戦した結果、侵入者が逃げたと言い訳できる。
 チハルがそんなシナリオを描いた時、
「サナ=クレオハート、隊員への暴行により逮捕する!」
 隊員達はサナを引っ立て上げた。
「えっと、あの! 待って下さい!」
「いいのよ。自分のしたことへの報いはちゃんと受けるわ。あなたにも、悪かったわね。犯人扱いして」
「でも、サナさん!」
「あなたは、チハル=クレーヒルさんですか?」
 その時会話を遮るように、一人の隊員が近づいた。
「え? そうですけど!」
「わあっ!! この前の決闘でエリー元小隊長を倒された伝説の新入隊員じゃないですか!」
「え~! 私、ずっとファンだったんです!」
 この場に及んで、また追っかけに出くわしてしまったようだ。
「あの、決闘の時に使った剣、見せてくれませんか?」
「それは・・・・・・」
 チハルが拒もうにも、彼女達は取り囲んで逃げる隙を与えない。
 その間にサナは連行されていく。
 やむなくチハルは、大事な日本刀を触らせることにした。
「きゃ~! かっこいい!」
 隊員達は子供のように大はしゃぎだ。
 でもこれで、サナの弁護に駆け付けることができる。
 彼女だって、純粋な悪意からこんなことをしているわけではないのだ。
 説明の仕方を誤らなければ、皆にもわかってもらえるはず。
「あれ?」
 ふと違和感を覚えたチハルは立ち止まった。
 そう言えばこの隊員達、この状況でサナが犯人だという事実をどこで知ったのだ?
 
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