ザ・マニアック

フルーツパフェ

文字の大きさ

大中小

11 / 19

新米婦警は一般男性を誤認逮捕したことで、ご奉仕による刑事補償をすることになりました

11

しおりを挟む

「ど、どうするのよ、この状況！」
　美里は篠原に食い下がった。
「どうすると言われましても、想定外としか言いようがありません」
「無責任なこと言わないでよ！　アンタがちゃんとカステラを食べる前に教えてくれたらこんな事にはならなかったのよ！」
「私だって、股間にリモコンバイブを仕込まれるなんて想定外でした」
「あの！」
　口論を続ける横で、誰かが美里達に近づいてきた。
　見るとそれは八幡だった。
　美里達とは少し離れた場所で拘束されているはずの彼女だったが、なぜか手錠が外れている。
「八幡さん？　どうやって？」
「実は私だけ手錠の鍵を奪われずに済んだみたいで・・・・・・今助けますから」
「よくやったわ！　さあ、私から手錠を外して！」
「何を言ってるんですか。それより八幡さん、アレはちゃんと外したんですか？」
「アレ？　何です？」
　八幡はしっかり者に見えて、肝心な部分で抜けている節がある。
　篠原はそれを心配していた。
「いや、だからその・・・・・・アソコの」
「いやいや、いくら誰も見ていないからって、こんな場所でパンツ脱ぐなんてはしたないじゃないですか」
「ちょ、何言っているのよ！」
「え、そんな。犯人は今は外に――って、ひゃうっ！！」
　八幡が急に股間に異変を覚えたのはその時だった。
「おっと、危うく逃げられるところだったが、惜しかったな」

　いつの間にか犯人の男が戻っていた。
　手にはリモコンバイブ。
　どうやら八幡のそれが作動したらしい。
「あぅあう、ああん！！　やめてぇ！！」
「いい声で啼くじゃないかよ。それでこそそそられるってもんだぜぇ」
「だめえ！　こんなの、あぶっ！　耐えられるわけ、ないじゃなーい！」
　全身の力を振り絞ってそれだけ叫んだ八幡も遂にダウン。
　ぐしょぐしょに濡らした股間を犯人の前に晒して淫乱な姿で魔性の眠りに落ちたのだった。
「けけけ、婦警ってのは破廉恥なお姉さんばっかりだなぁ。こいつは少し清楚だが、中々結構アソコが蒸れているぜ」
　性癖なのだろうか。かくも八幡の股間を嗅ぐる男は満面の笑みを浮かべた。