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マリー編 バッドエンド
バッドエンド5(第23話分岐) 作り替えられる体
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重い岩の扉が開き、避難道がぽっかりとその口を開いた。
まるで岩肌の一部かのように擬態していたその道は暗く狭く、湿気と高温に満ちている。
岩をそのままくり抜いたかのような未舗装の道は、所々が木によって補強されていた。
そんな道を、マリーとミドリはふたりで進んでいる。
本当はミドリひとりで行くつもりだったのだが、マリーがどうしてもと言い張り同行が決まった。
潜入の知識や技術が少なくても、マリーには高速移動がある。
加えてバベルの内部を知っている事もあり、同行を許可するかどうか、ミドリは最後まで悩んでいた。
先頭をミドリが歩き、離れないようにマリーが続く。
湿気に濡れた岩の床はとても滑りやすく、気を付けなければ転んでしまうかも知れない。
気配を察知しながら慎重に進むミドリの背中を、マリーは特に慎重に追いかけた。
サウナのような熱気が肌を包み、ふたりはしっとりと汗をかいていく。
マリーの、革鎧の下の下着はぴったりと肌に吸い付き、防具類には汗が溜まっている。
大きく開いたミドリの背中も玉のような汗が伝い、白く綺麗な肌を扇情的に見せていた。
しばらく進むと、ミドリのはぁはぁという大きな呼吸音が響き始めた。
この暑さもマリーにとってはまだ耐えられる物だったが、きっとミドリは苦手なのだろう。
歩くペースが落ち、俯きがちになっている。
マリーは静かにミドリの肩へと手を置いて、心配そうな視線を向けた。
ミドリはゆっくりと振り向くと、突然マリーの手を押さえて壁へと押し付け、唇を奪った。
突然の出来事に困惑するマリーの狭い口内に熱い舌が挿し込まれ、くちゅくちゅと音を立てて貪られる。
舌を絡め取られ、甘い唾液を流し込まれ、熱気も手伝ってか、マリーの頭は霧がかかったかのようにその動きを鈍らせる。
ミドリの手はマリーの防具をするすると脱がせると、下着の上から可愛らしい乳房を撫で始めた。
ぴちゃぴちゃという水音の合間に、悩ましい吐息が交じる。
口から与えられる蕩けるような甘い刺激はマリーから思考力と抵抗力を奪い、優しく押さえられているだけの弱い拘束すら振り払う事が出来ない。
ミドリの手はマリーの手首から手へと移動し、そのまま優しく掴むと恋人のように指を絡ませた。
堕落の花や、透明な触手から受けた快感の記憶がマリーの体には刻まれている。
されるがまま、ただ快感に流される快感。
相手に身を任せ、抵抗をやめて初めて得られるその快感は、ただ体に与えられる快感よりもずっと大きい。
それを嫌というほど教え込まれたマリーの体は、ミドリの行為をすんなりと受け入れてしまっている。
ついには下着が脱がされ、マリーは裸になってしまった。
汗に濡れる白い肌はとても扇情的で、快感により体をくねらせるその動きがさらに性的な魅力を高めていく。
男であればすぐに貪っていたであろうその肢体を、ミドリはまるで壊れ物を扱うかのように優しく責め立てていく。
絶えず口へと甘く蕩ける刺激を与えながら、乳房を撫で、小さな桜色の乳首を摘み、割れ目を撫で、秘豆を指の腹で優しく転がした。
やがて、マリーの秘部から太ももへと愛液が滴り始めると、ミドリはその細く長い指をそっとナカへと沈ませていく。
繋がった口と手から、びくびくと体を震わせるマリーの可愛い反応が伝わってくる。
困ったような顔で目をぎゅっと瞑り、じっと快感に身を震わせている。
ミドリはその様子が可愛らしくて堪らなくなり、膝でマリーの両足を広げると秘部を責める手を加速させた。
先ほどより開かれた秘部へと指を挿し込まれ、マリーは快感で足に力が入らなくなる。
倒れそうになる体を壁へと押し付けられ、マリーは宙に浮いているかのような感覚の中、快感を与えられ続ける。
ひだを撫でていた指が天井をさらに優しく撫で始めると、マリーは腰をがくがくと震わせながら絶頂を迎えた。
喘ぐ事すら許されず、踏ん張ることも出来ない状態で与えられた絶頂の波はなかなか引かず、マリーは長い間腰を震わせ続ける。
その長く、徐々に深くなる絶頂はマリーの体から完全に力を奪い去り、今や指の一本すら動かない。
だらんと下がったマリーの体をミドリは嬉しそうな視線で眺めると、マリーの体を責め続けた。
魔物に与えられる刺激と、人から与えられる刺激は全く違う。
魔物の時にあった命を失うかもしれないという危機感が全くなく、与えられる刺激はただ甘いばかり。
頭も体も、一度蕩けてしまえば戻らない。
ミドリによって与えられる極上の快感はマリーを快楽へと堕とし、何も出来ないラブドールへと変えていく。
ミドリの指が蜜壺と化した秘部の最奥をとんとんと叩いた時、マリーは痺れるような快感と共に全てを投げ出してしまった。
自ら求めるようにミドリの舌へと舌を絡ませ、腰を振ってミドリの指を一番気持ちいい所へと誘う。
与えられる絶頂を全てそのまま受け入れて、溢れ出る愛液を床へと垂らし続けた。
蕩けきった顔はとても淫らで、普段の可愛らしくおとなしい印象が嘘のようだ。
ミドリはマリーの絶頂の感覚がどんどん短くなっているのを確認し、ラストスパートをかけた。
口を責める舌の動きが、体を揺らす膝の動きが、蜜壺を責め立てる指の動きが激しくなる。
マリーは絶頂に絶頂を重ね、パチパチと脳内が弾けるのを感じながら頭を真っ白に染めていく。
ミドリの指が露わになった秘豆を摘んだその時、マリーは終わらない絶頂へと押し上げられた。
イっている最中の浮遊感とぞくぞくとした感覚が途切れる事なくマリーを襲い、あまりの快感にだらしなく口を開ききってしまう。
開け放たれた口では力を入れる事も出来ず、与えられた快感は逃げ場を失いマリーの中でいつまでも反響し続ける。
ミドリの口がようやく離れたその時、ミドリの口とは違う何かがマリーの鼻と口を覆っていた。
霞んだ視界に微かに映るのは、マスク状の何かがミドリの鼻と口を覆っている光景だった。
そこから伸びた管は天井へと伸び、奥へと続いている。
ミドリは焦点の定まらない目で腰をがくがくと震わせ、ショートパンツを愛液でびちょびちょに濡らしている。
突然の出来事に、マリーの蕩けてしまった頭は考えをまとめられない。
ふらふらと歩き始めたミドリを目で追いながら、吹きかけられる甘い気体を胸いっぱいに吸い込んだ。
砂糖を煮詰めている時のような濃厚な甘い香りは、媚毒の持つそれだろう。
しかし散々イき果てた上、耐性のあるマリーの体には効果が少なく、マリーにとってはただ甘い香りがするだけだ。
地面へと体を横たえたままはぁはぁと大きく呼吸を繰り返し、マリーは徐々に冷静さを取り戻していく。
ようやくミドリの身が危ないと気づいた時、マスク状の物がマリーの秘部へと張り付いた。
「んん!?」
マスク状の物はマリーの秘部を勢いよく吸い上げて、残った蜜を余すことなく飲み込んだ。
その刺激はマリーを再度絶頂へと導いて、マリーは寝転がった姿勢のままでびくびくと体を震わせた。
絶頂の余韻により動けないマリーの元へと管が殺到する。
マスク状の先端がマリーの両胸へと張り付いて、何も出るはずの無い胸を秘部と同じく吸い上げた。
「んんんんんんーっ♡」
声にならない嬌声を上げ、マリーはさらに深い絶頂を迎える。
大きな口に吸い付かれているような胸への刺激は甘く切なく、ただ甘いだけだった責めのアクセントとなりマリーの体を責め立てる。
固く尖った乳首はさらに固く尖り、もはや痛々しくすら見える。
秘部は吸い取られながらもさらなる蜜を産出しており、マリーの体から力を奪い去っていく。
深い深い絶頂の中で、マリーは意識を失いつつあった。
暗く染まる視界の中、マリーの体に別の感覚が襲ってくる。
今まで吸い上げるだけだった管が逆方向に蠕動し、蜜壺をめがけて何かを送り込んでいる。
それが入口へと辿り着いた時、マリーは新たな快感に身を震わせた。
マリーの膣壁を押し広げながら、球状の物が侵入してくる。
真ん丸なそれはぷにぷにとした外皮に覆われており、マリーのナカの形に合わせて器用に変形した。
膣全体をなぞられるかのような快感は限界の近いマリーを容赦なく包み込む。
ぴったりと封をされたマリーの秘部は蜜を吐き出す事も出来ず、僅かに震えるその球体によって責め立てられる。
もう何度目かもわからない深い絶頂を迎えると、マリーはぐったりとその場に倒れ込んでしまった。
口に張り付いていた管が外れ、マリーはだらしなく開いた口からよだれを滴らせながらふらふらと立ち上がる。
そして衰弱しきった顔のまま、さらに熱気の強い避難道の奥へと歩いて行く。
マリーの体は体内の球に操られるように、自分の意思とは関係なく動いていた。
マリーは今、下半身を巨大な芋虫に取り込まれながら、ただ茫然と快感に浸っていた。
体を咀嚼するように動く芋虫の責めは、弛緩し切ったマリーの体をさらに溶かし、その境界すらもわからなくさせていく。
芋虫の体内はサウナのような洞窟内よりさらに高い湿度と温度で、取り込まれた部分は自らの汗と芋虫の体液とでぐちょぐちょに濡れている。
マリーのナカに入っていた球体は芋虫の体内へと出て行き、どこかへ消えてしまった。
封が解かれた事でダムが決壊したかのように愛液が溢れだし、マリーの下半身はもはや液体のようになっていた。
芋虫はマリーの下半身を優しく撫で上げるように蠕動し、体のさらに深い部分へとマリーを吞み込んでいく。
衰弱し切ったマリーにはもう声を上げる力すら残されておらず、小さくうめき声を上げながら奥へ奥へと運ばれていく。
そうしてその頭の先までもが芋虫の体内へと消えると、マリーの口にはまたあのマスクのような管が繋がれた。
管からはドロドロとしたピンクの液体が注がれている。
この液体こそ気体と化していた媚毒の原液だった。
芋虫の体液と、口に直接注がれる液体から、マリーは耐性でカバーできないほどの媚毒をその身に受ける。
ただでさえ限界だった体はもう快感の事しか考えられず、不要な機能を放棄していく。
蕩けきった思考の中で、マリーは注がれる液体を美味しそうに飲み続けた。
媚毒には、獲物が死なないための栄養分が含まれている。
脳と体を快楽に沈めながら、優秀な保育器となるように体を作り替えていく。
蕩けきった体は送り込まれる卵を容易に受け入れ、産まれ出るその時まで守り育むだろう。
そして、大きく育った幼虫が産まれ出る快感にその身を焦がし、また次なる卵を育む。
芋虫たちはこうして、素早く動けないほどの巨体にも関わらず個体数を増やしているのだ。
マリーの胎内には、すでに数十個の卵が産み付けられている。
マスク状の管は栄養管であり排卵管であり、マリーにとっては快感を与えてくれる愛しの相手でもある。
もう何もわからなくなってしまった中で、マリーはその管が自分の望む快感を与えてくれる事だけを覚えていた。
その頃、ミドリはふらふらと避難道の入口まで歩いて来ていた。
震える体を支えながら何とかその扉を開き、バーミリオンを招き入れる。
慌てた顔で駆け寄ったバーミリオンは、ミドリの胎内から伸びた管により鼻と口を覆われてしまった。
大剣を振り下ろそうと構えるバーミリオンの体を、ミドリが抱き着いて放さない。
バーミリオンの持つランタンの光で微かに映し出されたその顔は、快感に蕩けきった見るも無残な顔だった。
普段のクールな印象は消え去っており、焦点の定まらない目をぐるぐるとさせながらはっははっはと獣のように息をしている。
開かれた口からはよだれが垂れ、あーあーとうわごとを言い続けている。
ミドリの腕の中で、呼吸を封じられたバーミリオンがみるみる冷たくなっていく。
そして完全に動かなくなると、天井に隠れていた小型の芋虫が一斉にバーミリオンの体を覆った。
まだ管の無い口が蠢き、消化液を吐きかける。
大きなバーミリオンの体は、今後数時間をかけて産まれたばかりの幼虫たちの餌となるだろう。
ミドリの胎内へと寄生した成虫はマスク状の管を伸ばし、またミドリの鼻と口を覆う。
そこから催眠作用のあるガス状の媚毒を放出すると、ミドリは光を失った目のまま避難道の奥へと消えて行った。
バベルに作られた古い避難道の多くは、シルバー侵攻の噂が流れると共に魔物の巣と化していた。
転生者を利用した研究により、転生者を効率よく減らす事ができ、かつ維持が容易な魔物が大量に作り出されている。
そのバリエーションも様々で、例えば今回マリーを襲った巨大な芋虫は、その性質からマザーマゴットと名付けられた。
催眠効果のある媚毒を操るしもべを操り狩りを行い、保育器に適した獲物を体内へと取り込んで繁殖を行う。
雌雄両性でありながらマザーの名が付けられたのは、取り込んだ獲物を強制的に母体へと変えてしまうが故だ。
この魔物の優れた点は統率のとれた狩りを行い、罠として機能する点もあるが、一番は取り込んだ獲物を無力化した上で殺さない点だろう。
シルバーに同行している可能性のあるマリーを殺さず、実験材料とするには最良の種だ。
シルバーの一団が全滅した後にでも、マリーは回収すれば良い。
その体と精神がどうなっていようと、実験し生贄にするのであれば同じ事だ。
まるで岩肌の一部かのように擬態していたその道は暗く狭く、湿気と高温に満ちている。
岩をそのままくり抜いたかのような未舗装の道は、所々が木によって補強されていた。
そんな道を、マリーとミドリはふたりで進んでいる。
本当はミドリひとりで行くつもりだったのだが、マリーがどうしてもと言い張り同行が決まった。
潜入の知識や技術が少なくても、マリーには高速移動がある。
加えてバベルの内部を知っている事もあり、同行を許可するかどうか、ミドリは最後まで悩んでいた。
先頭をミドリが歩き、離れないようにマリーが続く。
湿気に濡れた岩の床はとても滑りやすく、気を付けなければ転んでしまうかも知れない。
気配を察知しながら慎重に進むミドリの背中を、マリーは特に慎重に追いかけた。
サウナのような熱気が肌を包み、ふたりはしっとりと汗をかいていく。
マリーの、革鎧の下の下着はぴったりと肌に吸い付き、防具類には汗が溜まっている。
大きく開いたミドリの背中も玉のような汗が伝い、白く綺麗な肌を扇情的に見せていた。
しばらく進むと、ミドリのはぁはぁという大きな呼吸音が響き始めた。
この暑さもマリーにとってはまだ耐えられる物だったが、きっとミドリは苦手なのだろう。
歩くペースが落ち、俯きがちになっている。
マリーは静かにミドリの肩へと手を置いて、心配そうな視線を向けた。
ミドリはゆっくりと振り向くと、突然マリーの手を押さえて壁へと押し付け、唇を奪った。
突然の出来事に困惑するマリーの狭い口内に熱い舌が挿し込まれ、くちゅくちゅと音を立てて貪られる。
舌を絡め取られ、甘い唾液を流し込まれ、熱気も手伝ってか、マリーの頭は霧がかかったかのようにその動きを鈍らせる。
ミドリの手はマリーの防具をするすると脱がせると、下着の上から可愛らしい乳房を撫で始めた。
ぴちゃぴちゃという水音の合間に、悩ましい吐息が交じる。
口から与えられる蕩けるような甘い刺激はマリーから思考力と抵抗力を奪い、優しく押さえられているだけの弱い拘束すら振り払う事が出来ない。
ミドリの手はマリーの手首から手へと移動し、そのまま優しく掴むと恋人のように指を絡ませた。
堕落の花や、透明な触手から受けた快感の記憶がマリーの体には刻まれている。
されるがまま、ただ快感に流される快感。
相手に身を任せ、抵抗をやめて初めて得られるその快感は、ただ体に与えられる快感よりもずっと大きい。
それを嫌というほど教え込まれたマリーの体は、ミドリの行為をすんなりと受け入れてしまっている。
ついには下着が脱がされ、マリーは裸になってしまった。
汗に濡れる白い肌はとても扇情的で、快感により体をくねらせるその動きがさらに性的な魅力を高めていく。
男であればすぐに貪っていたであろうその肢体を、ミドリはまるで壊れ物を扱うかのように優しく責め立てていく。
絶えず口へと甘く蕩ける刺激を与えながら、乳房を撫で、小さな桜色の乳首を摘み、割れ目を撫で、秘豆を指の腹で優しく転がした。
やがて、マリーの秘部から太ももへと愛液が滴り始めると、ミドリはその細く長い指をそっとナカへと沈ませていく。
繋がった口と手から、びくびくと体を震わせるマリーの可愛い反応が伝わってくる。
困ったような顔で目をぎゅっと瞑り、じっと快感に身を震わせている。
ミドリはその様子が可愛らしくて堪らなくなり、膝でマリーの両足を広げると秘部を責める手を加速させた。
先ほどより開かれた秘部へと指を挿し込まれ、マリーは快感で足に力が入らなくなる。
倒れそうになる体を壁へと押し付けられ、マリーは宙に浮いているかのような感覚の中、快感を与えられ続ける。
ひだを撫でていた指が天井をさらに優しく撫で始めると、マリーは腰をがくがくと震わせながら絶頂を迎えた。
喘ぐ事すら許されず、踏ん張ることも出来ない状態で与えられた絶頂の波はなかなか引かず、マリーは長い間腰を震わせ続ける。
その長く、徐々に深くなる絶頂はマリーの体から完全に力を奪い去り、今や指の一本すら動かない。
だらんと下がったマリーの体をミドリは嬉しそうな視線で眺めると、マリーの体を責め続けた。
魔物に与えられる刺激と、人から与えられる刺激は全く違う。
魔物の時にあった命を失うかもしれないという危機感が全くなく、与えられる刺激はただ甘いばかり。
頭も体も、一度蕩けてしまえば戻らない。
ミドリによって与えられる極上の快感はマリーを快楽へと堕とし、何も出来ないラブドールへと変えていく。
ミドリの指が蜜壺と化した秘部の最奥をとんとんと叩いた時、マリーは痺れるような快感と共に全てを投げ出してしまった。
自ら求めるようにミドリの舌へと舌を絡ませ、腰を振ってミドリの指を一番気持ちいい所へと誘う。
与えられる絶頂を全てそのまま受け入れて、溢れ出る愛液を床へと垂らし続けた。
蕩けきった顔はとても淫らで、普段の可愛らしくおとなしい印象が嘘のようだ。
ミドリはマリーの絶頂の感覚がどんどん短くなっているのを確認し、ラストスパートをかけた。
口を責める舌の動きが、体を揺らす膝の動きが、蜜壺を責め立てる指の動きが激しくなる。
マリーは絶頂に絶頂を重ね、パチパチと脳内が弾けるのを感じながら頭を真っ白に染めていく。
ミドリの指が露わになった秘豆を摘んだその時、マリーは終わらない絶頂へと押し上げられた。
イっている最中の浮遊感とぞくぞくとした感覚が途切れる事なくマリーを襲い、あまりの快感にだらしなく口を開ききってしまう。
開け放たれた口では力を入れる事も出来ず、与えられた快感は逃げ場を失いマリーの中でいつまでも反響し続ける。
ミドリの口がようやく離れたその時、ミドリの口とは違う何かがマリーの鼻と口を覆っていた。
霞んだ視界に微かに映るのは、マスク状の何かがミドリの鼻と口を覆っている光景だった。
そこから伸びた管は天井へと伸び、奥へと続いている。
ミドリは焦点の定まらない目で腰をがくがくと震わせ、ショートパンツを愛液でびちょびちょに濡らしている。
突然の出来事に、マリーの蕩けてしまった頭は考えをまとめられない。
ふらふらと歩き始めたミドリを目で追いながら、吹きかけられる甘い気体を胸いっぱいに吸い込んだ。
砂糖を煮詰めている時のような濃厚な甘い香りは、媚毒の持つそれだろう。
しかし散々イき果てた上、耐性のあるマリーの体には効果が少なく、マリーにとってはただ甘い香りがするだけだ。
地面へと体を横たえたままはぁはぁと大きく呼吸を繰り返し、マリーは徐々に冷静さを取り戻していく。
ようやくミドリの身が危ないと気づいた時、マスク状の物がマリーの秘部へと張り付いた。
「んん!?」
マスク状の物はマリーの秘部を勢いよく吸い上げて、残った蜜を余すことなく飲み込んだ。
その刺激はマリーを再度絶頂へと導いて、マリーは寝転がった姿勢のままでびくびくと体を震わせた。
絶頂の余韻により動けないマリーの元へと管が殺到する。
マスク状の先端がマリーの両胸へと張り付いて、何も出るはずの無い胸を秘部と同じく吸い上げた。
「んんんんんんーっ♡」
声にならない嬌声を上げ、マリーはさらに深い絶頂を迎える。
大きな口に吸い付かれているような胸への刺激は甘く切なく、ただ甘いだけだった責めのアクセントとなりマリーの体を責め立てる。
固く尖った乳首はさらに固く尖り、もはや痛々しくすら見える。
秘部は吸い取られながらもさらなる蜜を産出しており、マリーの体から力を奪い去っていく。
深い深い絶頂の中で、マリーは意識を失いつつあった。
暗く染まる視界の中、マリーの体に別の感覚が襲ってくる。
今まで吸い上げるだけだった管が逆方向に蠕動し、蜜壺をめがけて何かを送り込んでいる。
それが入口へと辿り着いた時、マリーは新たな快感に身を震わせた。
マリーの膣壁を押し広げながら、球状の物が侵入してくる。
真ん丸なそれはぷにぷにとした外皮に覆われており、マリーのナカの形に合わせて器用に変形した。
膣全体をなぞられるかのような快感は限界の近いマリーを容赦なく包み込む。
ぴったりと封をされたマリーの秘部は蜜を吐き出す事も出来ず、僅かに震えるその球体によって責め立てられる。
もう何度目かもわからない深い絶頂を迎えると、マリーはぐったりとその場に倒れ込んでしまった。
口に張り付いていた管が外れ、マリーはだらしなく開いた口からよだれを滴らせながらふらふらと立ち上がる。
そして衰弱しきった顔のまま、さらに熱気の強い避難道の奥へと歩いて行く。
マリーの体は体内の球に操られるように、自分の意思とは関係なく動いていた。
マリーは今、下半身を巨大な芋虫に取り込まれながら、ただ茫然と快感に浸っていた。
体を咀嚼するように動く芋虫の責めは、弛緩し切ったマリーの体をさらに溶かし、その境界すらもわからなくさせていく。
芋虫の体内はサウナのような洞窟内よりさらに高い湿度と温度で、取り込まれた部分は自らの汗と芋虫の体液とでぐちょぐちょに濡れている。
マリーのナカに入っていた球体は芋虫の体内へと出て行き、どこかへ消えてしまった。
封が解かれた事でダムが決壊したかのように愛液が溢れだし、マリーの下半身はもはや液体のようになっていた。
芋虫はマリーの下半身を優しく撫で上げるように蠕動し、体のさらに深い部分へとマリーを吞み込んでいく。
衰弱し切ったマリーにはもう声を上げる力すら残されておらず、小さくうめき声を上げながら奥へ奥へと運ばれていく。
そうしてその頭の先までもが芋虫の体内へと消えると、マリーの口にはまたあのマスクのような管が繋がれた。
管からはドロドロとしたピンクの液体が注がれている。
この液体こそ気体と化していた媚毒の原液だった。
芋虫の体液と、口に直接注がれる液体から、マリーは耐性でカバーできないほどの媚毒をその身に受ける。
ただでさえ限界だった体はもう快感の事しか考えられず、不要な機能を放棄していく。
蕩けきった思考の中で、マリーは注がれる液体を美味しそうに飲み続けた。
媚毒には、獲物が死なないための栄養分が含まれている。
脳と体を快楽に沈めながら、優秀な保育器となるように体を作り替えていく。
蕩けきった体は送り込まれる卵を容易に受け入れ、産まれ出るその時まで守り育むだろう。
そして、大きく育った幼虫が産まれ出る快感にその身を焦がし、また次なる卵を育む。
芋虫たちはこうして、素早く動けないほどの巨体にも関わらず個体数を増やしているのだ。
マリーの胎内には、すでに数十個の卵が産み付けられている。
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もう何もわからなくなってしまった中で、マリーはその管が自分の望む快感を与えてくれる事だけを覚えていた。
その頃、ミドリはふらふらと避難道の入口まで歩いて来ていた。
震える体を支えながら何とかその扉を開き、バーミリオンを招き入れる。
慌てた顔で駆け寄ったバーミリオンは、ミドリの胎内から伸びた管により鼻と口を覆われてしまった。
大剣を振り下ろそうと構えるバーミリオンの体を、ミドリが抱き着いて放さない。
バーミリオンの持つランタンの光で微かに映し出されたその顔は、快感に蕩けきった見るも無残な顔だった。
普段のクールな印象は消え去っており、焦点の定まらない目をぐるぐるとさせながらはっははっはと獣のように息をしている。
開かれた口からはよだれが垂れ、あーあーとうわごとを言い続けている。
ミドリの腕の中で、呼吸を封じられたバーミリオンがみるみる冷たくなっていく。
そして完全に動かなくなると、天井に隠れていた小型の芋虫が一斉にバーミリオンの体を覆った。
まだ管の無い口が蠢き、消化液を吐きかける。
大きなバーミリオンの体は、今後数時間をかけて産まれたばかりの幼虫たちの餌となるだろう。
ミドリの胎内へと寄生した成虫はマスク状の管を伸ばし、またミドリの鼻と口を覆う。
そこから催眠作用のあるガス状の媚毒を放出すると、ミドリは光を失った目のまま避難道の奥へと消えて行った。
バベルに作られた古い避難道の多くは、シルバー侵攻の噂が流れると共に魔物の巣と化していた。
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そのバリエーションも様々で、例えば今回マリーを襲った巨大な芋虫は、その性質からマザーマゴットと名付けられた。
催眠効果のある媚毒を操るしもべを操り狩りを行い、保育器に適した獲物を体内へと取り込んで繁殖を行う。
雌雄両性でありながらマザーの名が付けられたのは、取り込んだ獲物を強制的に母体へと変えてしまうが故だ。
この魔物の優れた点は統率のとれた狩りを行い、罠として機能する点もあるが、一番は取り込んだ獲物を無力化した上で殺さない点だろう。
シルバーに同行している可能性のあるマリーを殺さず、実験材料とするには最良の種だ。
シルバーの一団が全滅した後にでも、マリーは回収すれば良い。
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