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お題は恋愛について
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✡✡✡✡✡
オカンの甥っ子の誠二が越してきて1年。そして『オカンの店』がリニューアルして1年が過ぎたある日のことやった。
オレが仕事を終えて、いつも通りに店の戸を開けて中へ入ると、なんか妙に、店の空気がいつもと違うことにオレはすぐに気付いていた。
「おかえりー!! 健ちゃん。今日もお疲れさん♪」
「ただいまー!! なぁ…どないしたん? なんか座敷の方がしんみりしてるけど?」
「ああ。あれな! なんか和美ちゃんが好きな子に振られたらしくてなぁー。美花ちゃんと麻由美ちゃんが慰めてくれてるんよ」
「和美が? そうか…和美も高校生やもんな。恋のひとつやふたつあって当然の年頃やな(笑)」
自分で言うのもなんやけど、めっちゃジジイみたいなことを口にしながら、オレはカウンターへ腰を下ろして座敷の様子を眺めていた。
「いつの間にか、和美も男子に恋してたんやなぁ。好きな人に気持ちを伝えるんは、勇気がいるやろ? よう頑張って告白したな!」
「そうやで! 伝えずに終わるよりも、伝えて次に進むほうが絶対またええ恋が出来る! そやから、元気出さなアカンで!」
「うん。うん。ありがとう…大丈夫。なんかいっぱい泣いたらスッキリした♪ 美花ちゃん。麻由美ちゃん。ありがとう」
もう、だいぶ和美はスッキリしていて、目と鼻の頭は真っ赤やったけど美花と麻由美に慰めてもらって、元気を取り戻しているようやった。
「ええなぁ。青春してるよな。やっぱ学生の頃が一番なんか色々と初々しいというか、楽しそうやわ」
「比奈も学生の頃は、恋しとったもんなぁー♪」
「しとったよなぁー! あの頃が、ほんま懐かしいわ~」
「でも、まさか雅章と結婚するとは思わんかったけどな!」
和美たちの話を聞きながら、比奈も昔の自分を思い返してため息を吐いていたから、オレもあの頃のことを思い返して、そう言えば比奈が恋焦がれてたのは、今の旦那じゃなかったことを思い出して、比奈に突っ込むと比奈はオレの頭を軽く叩いて苦笑していた。
✡✡
比奈にそれ以上突っ込みを入れると、殺されそうやったから、オレは何でもない、今日あったことをぽつりぽつりと話しながら、日本酒をいつもの様にちびちび飲んでいた。
座敷の方では、女3人で話し込んでいたことで、ええ時間になってしもたことに気付いた和美が、慌てて夜定食を平らげると「ごちそうさまでした」とニッコリ笑って、スッキリした顔で帰って行った。
それと入れ替わりに、浩二と宗ちゃんが帰ってきて
そこそこ店の中が、賑わって来た頃やった。
店の戸を勢いよく開けて帰って来たのは、オカンの甥っ子の誠二やった。半月ほど前に拾ってきた子猫をオカンに預けてるもんやから、毎晩この調子で仕事を終えると、誠二は息を切らして帰ってくるみたいやわ。
「おかえり~! 今日も真っ直ぐ急いで帰って来たやろ? せいちゃん。ほんま、チビが可愛くてしゃーないねんな!」
「ただいま~! へへへ。朝もちょっと元気なかったから、気になってしもてね。それで? どうでした?」
「大丈夫やで! 夕方から、いつもと変わらんくらいにご飯食べて、走りまわってるわ。今は、疲れてこうちゃんらのとこで寝てるみたいやけどな(笑)」
誠二は昨日、若先生の病院で子猫にワクチンを打ってもらったらしくて、子猫の様子が余計に心配やったらしくて、急いで帰って来たみたいやわ。
「せいちゃん、おかえりー! こいつ。めっちゃ可愛いな! せいちゃんが拾ってきたんやて?」
「そうなんやー! 酒飲んだ帰りに公園でな、オレの懐に入り込んでそのまま家まで連れて帰ってきてしもたんや!」
「こいつらって、人間のことようわかってるから、せいちゃんのことええカモやと思って、懐に入り込んだんやで!」
浩二に手招きされて、誠二も座敷に座り込むと、子猫の寝顔を見て誠二は厳ついデカイ図体をしているにも関わらず、何とも言えん優しい顔をして笑っていた。
✡✡
誠二は酒も少し入って機嫌が良いのか、子猫の話を楽しそうに浩二らに話して盛り上がっていた。オレもそんな座敷の連中の楽しそうな会話を楽しみながら、比奈とオカンと話ながら酒を飲んでいた。
「どないしたん? オレの顔に何かついてるか?」
「せいちゃん。ユイちゃんのことどう思ってる?」
「え!? 何で? 何で?」
なんか和やかやった空気が、麻由美の誠二に対してのひと言でその場の空気が緊張で張り詰めていた。
「うち、ユイちゃんに相談されてしもてん。せいちゃんのことユイちゃんマジで好きになってしもたみたいでな……」
「それ、ほんま? マジ? お前、そんなん何時相談されてん!」
「今日の夕方。買い物の帰りにユイちゃんに会って、何か元気無いからどうしたんか聞いたら、失恋しそうやーって泣きそうな顔してたから、くわしく聞いたら。せいちゃんに本気で恋してるみたいで…」
麻由美の話を聞きながら、誠二の顔が青ざめていくのがオレにはわかった。誠二は、それを出来るだけ悟られんようにおしぼりでゴシゴシ顔を何度も拭いていた。
「せいちゃんって、彼女いてるん?」
「いや。おらん。3年前に別れてからは、ずっと1人や」
「ユイちゃん。ええ子やで? どう?」
おいおいおい。何ぼなんでも誠二にユイちゃんて…。どないやねん! ひとまわりも歳が違うし、ユイちゃんは高校生やで? 麻由美も、無茶苦茶言いよるわ。
「正直に言うとやな。めっちゃ嬉しい。ありがたい。あんなに可愛い、しかも優しくてええ子に好きって言われたら、すぐにでもお付き合いしたい。そう思うんが正常な男やろ? そやけど。彼女は女子高生やで! しかも今年受験生や! 将来のこと考えるとな…。ふたつ返事で付き合うわけにはいかんやろ」
「すごい…。せいちゃんって、大人なんや!」
「そんなん! 男と女なんやから、好きか嫌いかでええんちがう?」
オレの心配なんかは余計やったみたいで、誠二は麻由美や浩二に自分自身が大人であることを話して、ユイちゃんとのことはまだしばらく時間をかけて様子をみたいから、そっとしておいてくれと言って帰って行った。
✡✡
「健ちゃんは、どう思う?」
「え!? 何が?」
「だから、せいちゃんとユイちゃんやん!」
「どうやろな。オレは誠二の気持ちは、ようわかるけどな」
誠二が帰ってすぐに、比奈がオレに2人のことをどう思うかって聞いて来たから、オレは正直にさっきの誠二の考えがわかるって、比奈に答えると、比奈もため息を吐きながら何度も頷いていた。
「そやけど…あれでユイちゃんって、変に大人びたところがあるからまだまだ、どうなるかはわからんけどね。フフフ」
「オカン! 自分の甥っ子のことやで! 面白がってる場合やないやろ?」
「私は2人が好き合ってるなら、付き合ってみればええて思ってるんやで! そやけど。ちょっと誠二は奥手やからなぁー」
「ほんま、オカンには負けるわ。肝が座ってるというか、何とも言えん」
オレがオカンに絆されて笑うと、オカンもケラケラと笑いながら、誠二にも遅い春が来たんかもしれんと言って、オカンは嬉しそうに目を細めていた。
「ここだけの話なんやけど、ユイちゃんのママの理緒ちゃんと若先生はこの話にもの凄く乗り気やねんで!」
「マジで?」
「そうやねん。せいちゃんさえ良ければ付き合って欲しいって、言われてるんやけど、それは自然の流れでそうなって欲しいって、2人とも望んでるから、せいちゃんには言わずに様子を見てるんよ」
「あとは、ほんまに誠二次第なんやな…」
ここは、多分やけど。
ユイちゃんがどんだけ頑張るかで、2人の恋の行方が左右されるようやわ。ほんま、恋愛っちゅうもんは、ややこしくていつでも人を悩ますもんなんやな。
「健ちゃんは、どうやったん? 学生の頃は恋してた?」
「そら、しとったで! 血気盛んな頃やからな!」
「今の奥さん?」
「それはちゃうわ! 嫁とは、社会に出てから知り合ったからな」
比奈にオレの恋愛について聞かれて、何とも言えんあの胸がキュウッとなる熱い感情が少し思い出されて、オレは改めて歳を取ったなと感じていた。多分、もうあんな恋愛は出来んやろからね。
それでも、なんかこの日はオレも久しぶりに色々と、自分が学生の頃に経験した恋愛について考えながら、店を出て家路に着いていた。
オカンの甥っ子の誠二が越してきて1年。そして『オカンの店』がリニューアルして1年が過ぎたある日のことやった。
オレが仕事を終えて、いつも通りに店の戸を開けて中へ入ると、なんか妙に、店の空気がいつもと違うことにオレはすぐに気付いていた。
「おかえりー!! 健ちゃん。今日もお疲れさん♪」
「ただいまー!! なぁ…どないしたん? なんか座敷の方がしんみりしてるけど?」
「ああ。あれな! なんか和美ちゃんが好きな子に振られたらしくてなぁー。美花ちゃんと麻由美ちゃんが慰めてくれてるんよ」
「和美が? そうか…和美も高校生やもんな。恋のひとつやふたつあって当然の年頃やな(笑)」
自分で言うのもなんやけど、めっちゃジジイみたいなことを口にしながら、オレはカウンターへ腰を下ろして座敷の様子を眺めていた。
「いつの間にか、和美も男子に恋してたんやなぁ。好きな人に気持ちを伝えるんは、勇気がいるやろ? よう頑張って告白したな!」
「そうやで! 伝えずに終わるよりも、伝えて次に進むほうが絶対またええ恋が出来る! そやから、元気出さなアカンで!」
「うん。うん。ありがとう…大丈夫。なんかいっぱい泣いたらスッキリした♪ 美花ちゃん。麻由美ちゃん。ありがとう」
もう、だいぶ和美はスッキリしていて、目と鼻の頭は真っ赤やったけど美花と麻由美に慰めてもらって、元気を取り戻しているようやった。
「ええなぁ。青春してるよな。やっぱ学生の頃が一番なんか色々と初々しいというか、楽しそうやわ」
「比奈も学生の頃は、恋しとったもんなぁー♪」
「しとったよなぁー! あの頃が、ほんま懐かしいわ~」
「でも、まさか雅章と結婚するとは思わんかったけどな!」
和美たちの話を聞きながら、比奈も昔の自分を思い返してため息を吐いていたから、オレもあの頃のことを思い返して、そう言えば比奈が恋焦がれてたのは、今の旦那じゃなかったことを思い出して、比奈に突っ込むと比奈はオレの頭を軽く叩いて苦笑していた。
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比奈にそれ以上突っ込みを入れると、殺されそうやったから、オレは何でもない、今日あったことをぽつりぽつりと話しながら、日本酒をいつもの様にちびちび飲んでいた。
座敷の方では、女3人で話し込んでいたことで、ええ時間になってしもたことに気付いた和美が、慌てて夜定食を平らげると「ごちそうさまでした」とニッコリ笑って、スッキリした顔で帰って行った。
それと入れ替わりに、浩二と宗ちゃんが帰ってきて
そこそこ店の中が、賑わって来た頃やった。
店の戸を勢いよく開けて帰って来たのは、オカンの甥っ子の誠二やった。半月ほど前に拾ってきた子猫をオカンに預けてるもんやから、毎晩この調子で仕事を終えると、誠二は息を切らして帰ってくるみたいやわ。
「おかえり~! 今日も真っ直ぐ急いで帰って来たやろ? せいちゃん。ほんま、チビが可愛くてしゃーないねんな!」
「ただいま~! へへへ。朝もちょっと元気なかったから、気になってしもてね。それで? どうでした?」
「大丈夫やで! 夕方から、いつもと変わらんくらいにご飯食べて、走りまわってるわ。今は、疲れてこうちゃんらのとこで寝てるみたいやけどな(笑)」
誠二は昨日、若先生の病院で子猫にワクチンを打ってもらったらしくて、子猫の様子が余計に心配やったらしくて、急いで帰って来たみたいやわ。
「せいちゃん、おかえりー! こいつ。めっちゃ可愛いな! せいちゃんが拾ってきたんやて?」
「そうなんやー! 酒飲んだ帰りに公園でな、オレの懐に入り込んでそのまま家まで連れて帰ってきてしもたんや!」
「こいつらって、人間のことようわかってるから、せいちゃんのことええカモやと思って、懐に入り込んだんやで!」
浩二に手招きされて、誠二も座敷に座り込むと、子猫の寝顔を見て誠二は厳ついデカイ図体をしているにも関わらず、何とも言えん優しい顔をして笑っていた。
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誠二は酒も少し入って機嫌が良いのか、子猫の話を楽しそうに浩二らに話して盛り上がっていた。オレもそんな座敷の連中の楽しそうな会話を楽しみながら、比奈とオカンと話ながら酒を飲んでいた。
「どないしたん? オレの顔に何かついてるか?」
「せいちゃん。ユイちゃんのことどう思ってる?」
「え!? 何で? 何で?」
なんか和やかやった空気が、麻由美の誠二に対してのひと言でその場の空気が緊張で張り詰めていた。
「うち、ユイちゃんに相談されてしもてん。せいちゃんのことユイちゃんマジで好きになってしもたみたいでな……」
「それ、ほんま? マジ? お前、そんなん何時相談されてん!」
「今日の夕方。買い物の帰りにユイちゃんに会って、何か元気無いからどうしたんか聞いたら、失恋しそうやーって泣きそうな顔してたから、くわしく聞いたら。せいちゃんに本気で恋してるみたいで…」
麻由美の話を聞きながら、誠二の顔が青ざめていくのがオレにはわかった。誠二は、それを出来るだけ悟られんようにおしぼりでゴシゴシ顔を何度も拭いていた。
「せいちゃんって、彼女いてるん?」
「いや。おらん。3年前に別れてからは、ずっと1人や」
「ユイちゃん。ええ子やで? どう?」
おいおいおい。何ぼなんでも誠二にユイちゃんて…。どないやねん! ひとまわりも歳が違うし、ユイちゃんは高校生やで? 麻由美も、無茶苦茶言いよるわ。
「正直に言うとやな。めっちゃ嬉しい。ありがたい。あんなに可愛い、しかも優しくてええ子に好きって言われたら、すぐにでもお付き合いしたい。そう思うんが正常な男やろ? そやけど。彼女は女子高生やで! しかも今年受験生や! 将来のこと考えるとな…。ふたつ返事で付き合うわけにはいかんやろ」
「すごい…。せいちゃんって、大人なんや!」
「そんなん! 男と女なんやから、好きか嫌いかでええんちがう?」
オレの心配なんかは余計やったみたいで、誠二は麻由美や浩二に自分自身が大人であることを話して、ユイちゃんとのことはまだしばらく時間をかけて様子をみたいから、そっとしておいてくれと言って帰って行った。
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「健ちゃんは、どう思う?」
「え!? 何が?」
「だから、せいちゃんとユイちゃんやん!」
「どうやろな。オレは誠二の気持ちは、ようわかるけどな」
誠二が帰ってすぐに、比奈がオレに2人のことをどう思うかって聞いて来たから、オレは正直にさっきの誠二の考えがわかるって、比奈に答えると、比奈もため息を吐きながら何度も頷いていた。
「そやけど…あれでユイちゃんって、変に大人びたところがあるからまだまだ、どうなるかはわからんけどね。フフフ」
「オカン! 自分の甥っ子のことやで! 面白がってる場合やないやろ?」
「私は2人が好き合ってるなら、付き合ってみればええて思ってるんやで! そやけど。ちょっと誠二は奥手やからなぁー」
「ほんま、オカンには負けるわ。肝が座ってるというか、何とも言えん」
オレがオカンに絆されて笑うと、オカンもケラケラと笑いながら、誠二にも遅い春が来たんかもしれんと言って、オカンは嬉しそうに目を細めていた。
「ここだけの話なんやけど、ユイちゃんのママの理緒ちゃんと若先生はこの話にもの凄く乗り気やねんで!」
「マジで?」
「そうやねん。せいちゃんさえ良ければ付き合って欲しいって、言われてるんやけど、それは自然の流れでそうなって欲しいって、2人とも望んでるから、せいちゃんには言わずに様子を見てるんよ」
「あとは、ほんまに誠二次第なんやな…」
ここは、多分やけど。
ユイちゃんがどんだけ頑張るかで、2人の恋の行方が左右されるようやわ。ほんま、恋愛っちゅうもんは、ややこしくていつでも人を悩ますもんなんやな。
「健ちゃんは、どうやったん? 学生の頃は恋してた?」
「そら、しとったで! 血気盛んな頃やからな!」
「今の奥さん?」
「それはちゃうわ! 嫁とは、社会に出てから知り合ったからな」
比奈にオレの恋愛について聞かれて、何とも言えんあの胸がキュウッとなる熱い感情が少し思い出されて、オレは改めて歳を取ったなと感じていた。多分、もうあんな恋愛は出来んやろからね。
それでも、なんかこの日はオレも久しぶりに色々と、自分が学生の頃に経験した恋愛について考えながら、店を出て家路に着いていた。
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