139 / 181
第二章 輝ける乙女
混沌4
しおりを挟む
部屋に戻ると、珍しいことにサリカがそこにいた。
「ジェリオ」
彼女はこれから夕餉だという。一緒にどうかと尋ねる彼女に、ジェリオは小さく頷いた。
皇帝の食事は、想像以上に質素であった。皇帝たるもの、贅を尽くした食事を三度三度とっているものだと思っていたが、まるで違う。全ての王侯貴族が贅沢を好むわけではないのか、それとも彼女は皇帝の地位そのままに、離宮へと追いやられてしまった幽閉同然の身であるからか。理由はわからない。
「……」
食卓に並ぶのは、麺麭を器にした汁物、季節の野菜、素朴に焼き上げた淡水魚、蒸した鴨に蜂蜜を練りこんだこの地方独特の肉料理、そして砂糖菓子。これだけである。決して少ないとはいえぬ量であるが、もう少し増やしても良いのではないか。ジェリオが言うと。
「足りないのか?」
そう取ったのか。
サリカは器用に鴨肉を切り分けて、ジェリオの皿へと乗せた。傍らに控えていた侍女が、
「申し訳ありません」
もう一皿持参しようと、小間使いに声をかけるところを
「いや、いらないから」
ジェリオは慌てて呼び止めた。彼とて、それほど食べるわけではない。ここにもう一皿増えようものなら、それこそ持て余してしまう。
「もともと、僕は少食なんだ」
サリカは、言い訳のように呟いた。双子であるから、隣国に嫁いだという姉妹も少食なのかと思ったが。彼女は違うらしい。大食漢の上に酒豪。とても妙齢の姫君とは思えないと、サリカは苦笑した。
「僕が残すと、マリサが『勿体無い』って食べるんだ。だから、自然多く食べるようになったのかもしれないけど」
「ふうん」
共に旅をしたときも、そうだったのだろうか。
「ジェリオには、よく肉料理を取られたよ」
「……」
冗談めかして言うサリカを、信じても良いものか。
こうして彼女と二人、食事をするのは楽しい。忘れていたなにかを、――安らぎを、思い出すような気がして。
食卓を囲んでの会話は、他愛のないものだった。
好きな食べ物は何か、から始まり、
「ジェリオはよく鳥肉を食べていたな」
「意外に、甘いものも苦手じゃないみたいだった」
失われた記憶の欠片を、サリカがそれとなしに語ってくれる。ジェリオの記憶を呼び覚まそうとしているのか、それとも単に、当たり障りのない話題のほうが良いと思ったからなのか。食後の砂糖菓子をつまむ頃には、ジェリオは『以前』の記憶を取り戻すことはないまでも、自身の一部を少しだけ取り戻した――奇妙な充足感を覚えていた。
カイラに囁かれた偽りの記憶、それを耳にするときは幾許かの嫌悪を伴ったが、サリカの語るそれは違う。それが真実であるからなのか、それとも語る相手が素朴で純真な少女だからか。なぜか素直に信じられる気がするのだ。
「今夜も、書庫に行くのか?」
小間使いたちが食器を全て下げ終えたとき、ジェリオは何気なく尋ねた。ここ数日、皇帝は書庫で夜明かしをしている。当然、身体に良いはずはない。昼間も眠っている姿を見ないから、おそらく読書の合間に仮眠を取る程度なのだろう。
「一日くらい、ちゃんと寝とけよ」
保護者のような口調で窘めるジェリオを、サリカは驚いたように見上げたが。
「そうだな」
ふわりと笑った。そんな笑顔がふいに愛しく感じられて。ジェリオは思わず彼女に手を伸ばしかけたが。
「あ」
ふと、思い出した。
「これを、あんたに」
昼間、オルトルートより貰った耳飾を差し出すと、サリカは先程よりもさらに目を見開いた。花を模した、小ぶりな耳飾。決して派手ではないが品のある意匠に、彼女の顔が自然綻ぶ。こういうところは、完全に普通の少女だった。
(なんだよ)
まるで、恋人に何か贈物をするような、そんな気分になって――ジェリオはどこかくすぐったい思いでサリカの表情の変化を見守っていた。こんな顔をされると、思わず――。
「オルトルートの……ティルデの手だね」
見慣れているであろうに、サリカは素直に喜んだ。
「でも、なぜ?」
訊かれて、ジェリオは返答に窮した。どう答えれば良いのか。耳飾の礼だと、素直に言えない自分が情けない。しかも、これは無料でティルデから貰ったものである。胸を張って渡せたものではないのだ。
サリカも、オルトルートの作品の価値は知っている。ジェリオのような、一介の刺客が、簡単に入手できるものではないということも。それでも、まるで訝る様子がないということは。長年の付き合いから、オルトルートの、ティルデの、性格を熟知しているからだろう。ティルデは自身の気の向くままに作品を作り、それを気に入った相手に無条件で差し出す。注文を受ける際には厳しく気難しいが、そうでない場合―― 一度心を開いた相手には、恐ろしく気前が良くなるのかもしれない。それは、ある意味サリカとも通じるところがあった。この若き神聖皇帝は、心を許した相手には、どこまでも無防備になる。
「――つけてやるよ」
ジェリオは立ち上がり、サリカの傍らに寄り添った。その左の耳にだけ下がっている耳飾を外し、代わりに先程入手したものをつける。
――耳飾を贈るって、かーなーり、妖しいですよね。肉を貫くんですよ、肉を。
エーディトの言葉が、脳裏に蘇る。
もう一箇所、何もつけていない右耳に――彼女の耳朶に触れた指に、力が入った。遠慮がちにあけられた穴に、金属の芯をかませる。
「……痛つっ」
どこかに引っ掛けたのか、サリカが顔を顰めた。
「悪りぃ」
少し乱暴だったか、と、言いかけて。それが別の行為での会話を想像させ、ジェリオはらしくもなく戸惑う。
「大丈夫。最近、こっちには何もつけていなかったから」
塞がりかけていたのだろう。言いかけて、サリカが不思議そうにジェリオを見た。古代紫の瞳が大きく見開かれ、そこにジェリオの姿がくっきりと映し出されている。
「なんだよ?」
「ジェリオ、酔ったのか? 顔が赤い」
無邪気に問うサリカの神経を、これほど呪わしく思ったことはない。幾度も自分の命を狙った相手を前に、ここまで無防備に振舞えるものだろうか。それとも、これは、遠まわしの誘いなのか。
「おまえも、休んだほうがいい。――おまえも、あまり寝ていないんだろう?」
司書から、書庫の前で剣を手にジェリオが佇んでいることを聞いている。サリカは、どこか申し訳なさそうに言った。
「あのジジイ」
皇帝には言うな、と、かなり凄んで見せたのだが、どうも効果はなかったらしい。サリカの居室にひとり残っていても、暇を持て余すことには変わりはない。ならば、せめて護衛の真似でもしようと思っていたのだが。当のサリカに知られるのは、どことなく気恥ずかしいような、気まずいような、妙な気分であったのだ。だからこそ、司書に口止めをしておいた。まさか、あの頑固一徹を絵に描いたような老人が、簡単に口を割るとは思えなかったが。
「今夜は、書庫へは行かないから。ジェリオもここで休んで」
言いかけて、サリカは、気づいたようだった。ジェリオも、まじまじと彼女を見つめつつ
「ここで? あの寝台で、二人で、か?」
どこか呆気に取られた口調で尋ねる。
そうなのだ。
寝台は、ひとつ。二人で眠るにも充分な広さがあるとはいえ、一つしかない。
「――僕は、長椅子で寝るから。ジェリオが寝台を使うといい」
サリカは急にうろたえ始め、自ら進んで隣室に赴こうとしている。その肩を捉えたジェリオは、勢いのまま彼女を抱き寄せた。すっぽりと胸におさまる華奢な身体――それでも、歳相応の凹凸おうとつを具えた肢体に、自然気持ちが高揚する。サリカは驚いて逃げるかと思いきや。そのまま大人しくジェリオの腕の中にいた。
「皇女さん」
呼びかけに、サリカの身体が震える。ジェリオは彼女を抱く手に力を込め、その黒絹の髪に唇を落とした。
「ちゃんと、段階は踏んでやるよ」
一度に全てを奪うようなことはしない。ジェリオの囁きを、どう受け取ったのか。サリカは何も答えず。ただ、ちいさく身を震わせるだけだった。
「ジェリオ」
彼女はこれから夕餉だという。一緒にどうかと尋ねる彼女に、ジェリオは小さく頷いた。
皇帝の食事は、想像以上に質素であった。皇帝たるもの、贅を尽くした食事を三度三度とっているものだと思っていたが、まるで違う。全ての王侯貴族が贅沢を好むわけではないのか、それとも彼女は皇帝の地位そのままに、離宮へと追いやられてしまった幽閉同然の身であるからか。理由はわからない。
「……」
食卓に並ぶのは、麺麭を器にした汁物、季節の野菜、素朴に焼き上げた淡水魚、蒸した鴨に蜂蜜を練りこんだこの地方独特の肉料理、そして砂糖菓子。これだけである。決して少ないとはいえぬ量であるが、もう少し増やしても良いのではないか。ジェリオが言うと。
「足りないのか?」
そう取ったのか。
サリカは器用に鴨肉を切り分けて、ジェリオの皿へと乗せた。傍らに控えていた侍女が、
「申し訳ありません」
もう一皿持参しようと、小間使いに声をかけるところを
「いや、いらないから」
ジェリオは慌てて呼び止めた。彼とて、それほど食べるわけではない。ここにもう一皿増えようものなら、それこそ持て余してしまう。
「もともと、僕は少食なんだ」
サリカは、言い訳のように呟いた。双子であるから、隣国に嫁いだという姉妹も少食なのかと思ったが。彼女は違うらしい。大食漢の上に酒豪。とても妙齢の姫君とは思えないと、サリカは苦笑した。
「僕が残すと、マリサが『勿体無い』って食べるんだ。だから、自然多く食べるようになったのかもしれないけど」
「ふうん」
共に旅をしたときも、そうだったのだろうか。
「ジェリオには、よく肉料理を取られたよ」
「……」
冗談めかして言うサリカを、信じても良いものか。
こうして彼女と二人、食事をするのは楽しい。忘れていたなにかを、――安らぎを、思い出すような気がして。
食卓を囲んでの会話は、他愛のないものだった。
好きな食べ物は何か、から始まり、
「ジェリオはよく鳥肉を食べていたな」
「意外に、甘いものも苦手じゃないみたいだった」
失われた記憶の欠片を、サリカがそれとなしに語ってくれる。ジェリオの記憶を呼び覚まそうとしているのか、それとも単に、当たり障りのない話題のほうが良いと思ったからなのか。食後の砂糖菓子をつまむ頃には、ジェリオは『以前』の記憶を取り戻すことはないまでも、自身の一部を少しだけ取り戻した――奇妙な充足感を覚えていた。
カイラに囁かれた偽りの記憶、それを耳にするときは幾許かの嫌悪を伴ったが、サリカの語るそれは違う。それが真実であるからなのか、それとも語る相手が素朴で純真な少女だからか。なぜか素直に信じられる気がするのだ。
「今夜も、書庫に行くのか?」
小間使いたちが食器を全て下げ終えたとき、ジェリオは何気なく尋ねた。ここ数日、皇帝は書庫で夜明かしをしている。当然、身体に良いはずはない。昼間も眠っている姿を見ないから、おそらく読書の合間に仮眠を取る程度なのだろう。
「一日くらい、ちゃんと寝とけよ」
保護者のような口調で窘めるジェリオを、サリカは驚いたように見上げたが。
「そうだな」
ふわりと笑った。そんな笑顔がふいに愛しく感じられて。ジェリオは思わず彼女に手を伸ばしかけたが。
「あ」
ふと、思い出した。
「これを、あんたに」
昼間、オルトルートより貰った耳飾を差し出すと、サリカは先程よりもさらに目を見開いた。花を模した、小ぶりな耳飾。決して派手ではないが品のある意匠に、彼女の顔が自然綻ぶ。こういうところは、完全に普通の少女だった。
(なんだよ)
まるで、恋人に何か贈物をするような、そんな気分になって――ジェリオはどこかくすぐったい思いでサリカの表情の変化を見守っていた。こんな顔をされると、思わず――。
「オルトルートの……ティルデの手だね」
見慣れているであろうに、サリカは素直に喜んだ。
「でも、なぜ?」
訊かれて、ジェリオは返答に窮した。どう答えれば良いのか。耳飾の礼だと、素直に言えない自分が情けない。しかも、これは無料でティルデから貰ったものである。胸を張って渡せたものではないのだ。
サリカも、オルトルートの作品の価値は知っている。ジェリオのような、一介の刺客が、簡単に入手できるものではないということも。それでも、まるで訝る様子がないということは。長年の付き合いから、オルトルートの、ティルデの、性格を熟知しているからだろう。ティルデは自身の気の向くままに作品を作り、それを気に入った相手に無条件で差し出す。注文を受ける際には厳しく気難しいが、そうでない場合―― 一度心を開いた相手には、恐ろしく気前が良くなるのかもしれない。それは、ある意味サリカとも通じるところがあった。この若き神聖皇帝は、心を許した相手には、どこまでも無防備になる。
「――つけてやるよ」
ジェリオは立ち上がり、サリカの傍らに寄り添った。その左の耳にだけ下がっている耳飾を外し、代わりに先程入手したものをつける。
――耳飾を贈るって、かーなーり、妖しいですよね。肉を貫くんですよ、肉を。
エーディトの言葉が、脳裏に蘇る。
もう一箇所、何もつけていない右耳に――彼女の耳朶に触れた指に、力が入った。遠慮がちにあけられた穴に、金属の芯をかませる。
「……痛つっ」
どこかに引っ掛けたのか、サリカが顔を顰めた。
「悪りぃ」
少し乱暴だったか、と、言いかけて。それが別の行為での会話を想像させ、ジェリオはらしくもなく戸惑う。
「大丈夫。最近、こっちには何もつけていなかったから」
塞がりかけていたのだろう。言いかけて、サリカが不思議そうにジェリオを見た。古代紫の瞳が大きく見開かれ、そこにジェリオの姿がくっきりと映し出されている。
「なんだよ?」
「ジェリオ、酔ったのか? 顔が赤い」
無邪気に問うサリカの神経を、これほど呪わしく思ったことはない。幾度も自分の命を狙った相手を前に、ここまで無防備に振舞えるものだろうか。それとも、これは、遠まわしの誘いなのか。
「おまえも、休んだほうがいい。――おまえも、あまり寝ていないんだろう?」
司書から、書庫の前で剣を手にジェリオが佇んでいることを聞いている。サリカは、どこか申し訳なさそうに言った。
「あのジジイ」
皇帝には言うな、と、かなり凄んで見せたのだが、どうも効果はなかったらしい。サリカの居室にひとり残っていても、暇を持て余すことには変わりはない。ならば、せめて護衛の真似でもしようと思っていたのだが。当のサリカに知られるのは、どことなく気恥ずかしいような、気まずいような、妙な気分であったのだ。だからこそ、司書に口止めをしておいた。まさか、あの頑固一徹を絵に描いたような老人が、簡単に口を割るとは思えなかったが。
「今夜は、書庫へは行かないから。ジェリオもここで休んで」
言いかけて、サリカは、気づいたようだった。ジェリオも、まじまじと彼女を見つめつつ
「ここで? あの寝台で、二人で、か?」
どこか呆気に取られた口調で尋ねる。
そうなのだ。
寝台は、ひとつ。二人で眠るにも充分な広さがあるとはいえ、一つしかない。
「――僕は、長椅子で寝るから。ジェリオが寝台を使うといい」
サリカは急にうろたえ始め、自ら進んで隣室に赴こうとしている。その肩を捉えたジェリオは、勢いのまま彼女を抱き寄せた。すっぽりと胸におさまる華奢な身体――それでも、歳相応の凹凸おうとつを具えた肢体に、自然気持ちが高揚する。サリカは驚いて逃げるかと思いきや。そのまま大人しくジェリオの腕の中にいた。
「皇女さん」
呼びかけに、サリカの身体が震える。ジェリオは彼女を抱く手に力を込め、その黒絹の髪に唇を落とした。
「ちゃんと、段階は踏んでやるよ」
一度に全てを奪うようなことはしない。ジェリオの囁きを、どう受け取ったのか。サリカは何も答えず。ただ、ちいさく身を震わせるだけだった。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

アニメのお仕事
万卜人
ファンタジー
アニメ制作会社『タップ』に存続の危機が迫る! なんと、放映直前になって、絵コンテが完成していないというのだ! このままでは制作ができず、番組に穴が開く。この危機に、スタッフに聞こえてきた不思議な〝声〟が、ある取引を持ち掛ける。それは、彼らに制作中のアニメの世界に入って、ストーリーを完結させること。自分たちが制作しているアニメにスタッフたちが取り込まれ、右往左往の冒険を繰り広げる。(お願い! 決して、プロのアニメ関係者は読まないでください!)

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

現代転生 _その日世界は変わった_
胚芽米
ファンタジー
異世界。そこは魔法が発展し、数々の王国、ファンタジーな魔物達が存在していた。
ギルドに務め、魔王軍の配下や魔物達と戦ったり、薬草や資源の回収をする仕事【冒険者】であるガイムは、この世界、
そしてこのただ魔物達と戦う仕事に飽き飽き
していた。
いつも通り冒険者の仕事で薬草を取っていたとき、突然自身の体に彗星が衝突してしまい
化学や文明が発展している地球へと転生する。
何もかもが違う世界で困惑する中、やがてこの世界に転生したのは自分だけじゃないこと。
魔王もこの世界に転生していることを知る。
そして地球に転生した彼らは何をするのだろうか…

ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる