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4章 チート×幼女

32、インフレの始まり

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 ロり魔王と私が作ったダンジョン、【魔王の領域シュヴァルティアノヴェル】第85層のボスモンスターである【捕食蛇(プレデタースネーク)ヴェルディ・アナコンダ】を私が倒してから1日が経過しようとしていた日のこと、

「ふむふむ……ひょわっ!?なんなのじゃこの禍々しい首飾りは!?」

 ロリ魔王はすっとんきょうな叫び声をあげた。うん、可愛い。

 彼女の手元には、ドラゴンの顔を表したキーホルダーみたいなものがついたネックレスがあった。見るからに禍々しい負のオーラを漂わせている。

「ヒナよ、とりあえずこやつを鑑定してほしいのじゃ。」
「う、うん。分かった。」

 私はロリ魔王から手渡された首飾りに【鑑定】を発動した。
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   名称:【超魔導竜騎士の首飾りネックレス・オブ・ドラグーン+12】
レアリティ:星12(最高レア)
   効果:①装備中、自身の全ステータスを2倍、パーティーメンバーの全ステータスを1.5倍
      ②МPを100消費することで、40%の確率で相手の発動を無効化する。(クールタイムなし)
      ③自身が能力又はスキル(能力の上位版)を使用したとき、自身とパーティーメンバーのHPとМPを300回復する。(クールタイム2秒)
      ④魔法耐性上昇+60%(常時発動)
=====

 鑑定結果を見て、私は1つ思ったことがある。

「ニーナ、ちょっと確認してもいい?」
「どうしたのじゃ?」
「この世界のステータスの最大値って999だよね?」
「そうじゃな。まぁ今日までなのじゃが」
「ふぇっ!?」
「……発表があったのはお主とティアラがダンジョンにいる時じゃったからのぅ。」

 ロリ魔王は一呼吸おいて続ける。

「この世界は明日、大型《更新(アップデート)》、バージョン2.0が配信されるのじゃ!」

「「えっ、ええええええええええええ~~!?」」

 私とティアラちゃんは声を揃える。その反応を見ながら、ロリ魔王は嬉々とした声で言った

「なんと! レベルと全ステータスの最大値が9999に上昇するのじゃっ!」

「えぇぇぇ……インフレが進むぅ~」

「さ!ら!に!新規実装ダンジョンとして我らが作った【魔王の領域シュヴァルティアノヴェル】が選ばれたのじゃっ!」

 へ~新しいダンジョンが実装なんて……今なんて?

「わたし達の庭が騒がしくなりそうね」

「……騒がしいどころじゃないでしょ。私のスローライフはどうなっちゃうのよ!?」

「あ、でも入るためには日本全国のギルドカウンターの受付でクエストを受けないとダメなのじゃ! だがらよほどのことがない限り我らの庭がうるさくなることはないのじゃよ♪」

「ふ~ん。ならいいけど。」

 なーんか隠し事してるよねぇ……ってこの思考がバレないうちに話題変えよう

「イヴ~ 放置で集まった装備とか所持金はどんな感じ?」

「大体103兆ガルなのぉぉぉぉぉ////」

 何故か顔を火照らせて耳と尻尾をぴょこぴょこさせながら答えるイヴ。なんだろう……

「転生前の日本の国家予算じゃん……」

 所持金インフレしてるやんもう。一生遊んで暮らせるぞ……

 そんなことを考えていると、私の視界に「新着メールがあります」とお知らせするホロウィンドウが出てきた。

 中身を確認してみると……

「次の満月の夜。貴方を頂きます 月夜るな」




 ……To be continued
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