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4章 チート×幼女

27、ロリとメイドと衛星兵器級魔術砲撃(さてらいとまじっくきゃのん)

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「それで……ティアラは何が作りたいの?」
「遠距離攻撃系の武器かしらね。 イメージ的には無限に撃てる高火力兵器よ」

 どこからツッコめばよいのだろうか……外見が小学校中学年の幼女の口から、普通は出てこないと思われる言葉の数々が平然と具現化されているところはまあ置いておくとして、とりあえず農家に重火器系の武装の作成を依頼するのは間違っているような気がするぞ……

「遠距離系かぁ……狙撃銃とか?」
「狙撃銃って言っても、結構ジャンルがあるわよ? 例えば……物凄く精密なタイプだったり、一発の火力が物凄く高いやつだったり、連射間隔が短かったり……等々ね」

 えっこの幼女そっち系に詳しすぎないか? まさか実際に使ったことがあるの……?

 確認のため彼女に視線を送り……ドヤ顔で私の方を見つめ返してくるあたり、やはり使ったことがある見たいだ。

「えっと……とりあえずティアラの要望を聞いてもいい? 私が作れるかどうかは分からないけど」

 ティアラは胸の前で両腕を組み……「うーん」と真面目に考え始めた。 口元からちっこい牙が見えてるからたぶん何かヤバいこと言い出しそうやね……

「そうね……衛星兵器級魔術砲撃(さてらいとまじっくきゃのん)が欲しいわ」
「さ……衛星兵器級魔術砲撃(さてらいとまじっくきゃのん)?」
「小規模な市町村ならば一発で崩壊させる位の威力が出る超巨大な砲撃銃よ。 魔力(マナ)を銃弾に変換させ着弾地点を設定し、ぶっ放すだけで対象を壊滅させるのだけど……一発撃つのに結構コストがかかるのよねぇ」
「どの位……?」
「うーんそうねぇ……一発当たり大体消費MPが10000位かしら。 ただ銃本体の冷却とか自動修復とかその他諸々のアレを含めたら……20000から30000位かかると思うわ」
「めちゃめちゃ効率悪いやん……。 というかなんでそんなに詳しいの?」
「<エルタニア>で結構使ってたのよ。 私魔王軍の銃関連の担当だったからここら辺の知識は結構あるのよ」

 なんとまあ物騒な……いや口調とか性格が結構似合ってるのかも

「ヒナよ、お主のチートで作るだけ作ってみてはどうじゃ?」

 ロリ魔王もそう提案してくる。 うん、私って農家だよね兵器製作者じゃないよねひっひっふー 

 ……でも幼女たちのめっちゃキラキラした視線が、私に拒否権が無いということをめちゃ語りかけてくるぅぅぅ

 まあ戦力を増加することは悪いことではないからね。 まあ暇だし作っちゃおうっ

「とりあえず作るのは良いけど……もうちょいコスパと回転率が良いやつを作るよ」
「ご主人様ありがと。 それじゃあ初めに銃本体なんだけど……大砲みたいなやつが良いと思うわ」
「大砲……? 維持コストどの位かかるの? 耐久性はどの位? 素材はどうする?」
「ご主人様ノリノリ過ぎない……? あ、どうせなら持ち運び式の奴が良いわよ」
「拳銃型……ね。 機構はどうするの?」
「ご主人様が決めて良いわよ」
「りょーかい。 えっと銃弾は……魔力(マナ)を用いるとして、一発当たり消費MPが1で連射可能。 射程は……座標指定で無限っと」
「さらっとヤバいもの作ろうとするわね……」
「あとは……耐久力無限とか自動修復とかで良き?」
「えぇ……」

 適当に言ったらめっちゃどん引かれたんですが……まあいいや

「あ、術式教えて」
「……いつも通りの雑な奴で良いわよ」
「了解~」

「じゅーせーせー、れべるまっくす」
「いや雑にもほどが……」

 目の前に出てくる魔法陣と……そこから現れる黒白の一対の拳銃。 見た目はガバメント? って言う銃にそっくりである(ラノベって偉大

「はいはい【鑑定】っと」

=====
固有名:衛星兵器級魔術砲撃(さてらいとまじっくきゃのん)
装備条件:なし
装備中ステータス補正+150%
耐久力:無限
射程:座標
威力:使用者のイメージに比例
消費MP:1
リロード不要、弾丸の種類は任意で変更可能
=====

「……性能にツッコむの面倒くさいのでとりあえずグリフィ◯ドールに-1000000点ってことで良き?」
「別にいいわよ。 あ、試し打ちしても良いかしら?」


「何処でするの……?」
「決まっとるじゃろ、お主が作ったダンジョンの中じゃ」

…………

「はぁぁぁぁぁーーーーー!?」
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